0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 セ軍 26勝39敗 0.400 黒尾重明
0 0 1 0 0 2 0 1 X 4 ゴ軍 26勝38敗1分 0.406 内藤幸三
勝利投手 内藤幸三 14勝15敗
敗戦投手 黒尾重明 7勝12敗
敗戦投手 黒尾重明 7勝12敗
二塁打 (ゴ)早川
本塁打 (セ)大下弘 10号
勝利打点 (ゴ)末崎正隆 1
内藤が粘り、坪内が3盗塁
後楽園の第1試合は黒尾重明と内藤幸三の先発で午後1時3分、島球審の右手が上がりプレイボール。
この試合は島秀之助球審と桝嘉一塁審の二氏審判制で行われた。この日から国友正一審判員が関西に出張し、池田豊審判員が関西出張から帰京する予定であったが、何らかの理由で間に合わなかったようである。プロ野球公式戦が二氏審判制で行われるのは昭和21年7月1日の中部vsタ軍3回戦で金政卯一球審と杉村正一郎塁審の二氏で行われた試合以来のこととなる。
セ軍は2回表、先頭の大下がツーボールナッシングからの3球目をライトスタンドに叩き込んで1点を先制する。大下の一発は7月27日の阪急戦以来約1か月ぶり。これが第10号本塁打となり、昭和13年秋の中島治康、昭和14年の鶴岡一人と並ぶタイ記録となった。なお、年間最多本塁打記録は昭和13年の中島治康が春1本、秋10本の合計11本となっており、こちらも大下が更新するのは時間の問題となってきた。
ゴ軍は2回裏、先頭の坪内が四球を選んで出塁、内藤の一ゴロでランナーが入れ替わり、末崎の遊ゴロでランナーが入れ替わり、早川が四球を選んで二死一二塁、しかし辻功は左飛に倒れて無得点。
ゴ軍は3回裏、先頭の坂本勲がストレートの四球で出塁、トップに返り中村信一の投ゴロは「1-6-3」と転送されるが二塁セーフで一塁アウト。スコアブックの記載は「1-6-3」で二塁セーフなので、中村のピッチャー返しを黒尾のグラブを弾いてバックアップしたショート鈴木清一が一塁に送球して中村をアウトにしたのかもしれない。でなければ、エンドランが掛かっていて投ゴロが「1-6-3」と転送されたが二塁セーフで一塁アウトとなったのであろう。ということで一死二塁、大友の三ゴロをファースト飯島が落球して一塁セーフ、さらに白球を拾い上げた飯島が三塁に悪送球、この間に坂本がホームに還って1-1の同点とする。飯島には落球と悪送球で2つのエラーが記録された。
セ軍は5回表、一死後黒尾がライト線にヒット、二死後清水喜一郎が一塁に内野安打、黒尾は三塁に進んで二死一三塁、しかし清水の二盗をキャッチャー辻が刺してスリーアウトチェンジ。
ゴ軍は6回裏、一死後坪内が四球を選んで出塁、続く内藤の打席で坪内が二盗を決め、内藤が三振に倒れたスリーストライク目に坪内が三盗にも成功、末崎の中前タイムリーで2-1と勝ち越し、早川のライナーでレフト頭上を抜ける二塁打の間に一走末崎が一気に生還して3-1とする。
ゴ軍は8回裏、一死後坪内が左前打で出塁するとこの日3個目となる盗塁を決めて一死二塁、キャッチャー鈴木からの二塁送球が悪送球となって坪内は三塁に進み、内藤の中前タイムリーで4-1とリードを広げる。
セ軍は9回表、先頭の長持に代わる代打野村清が打ち上げたキャッチャーフライを辻が落球、野村は命拾いしたがここは内藤が踏ん張って野村は右飛に倒れ、飯島がレフト線にヒットを放って一死一塁、ここで内藤が第1打席でホームランを打たれた大下を三振に抑え、一言多十は四球を選んで二死一二塁、しかし熊耳に代わる代打鈴木圭一郎が三振に倒れてゲームセット。
内藤幸三は9安打を打たれながらも2四球7三振の力投で14勝目をマークする。粘りのピッチングであった。
坪内道則監督が4打席2打数1安打2四球3盗塁で2得点の活躍。坪内が四番に入ってから7試合でゴ軍は5勝2敗の快進撃を続けている。
0 件のコメント:
コメントを投稿