1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 2 1 0 0 0 3 6 タ軍 39勝18敗 0.684 野崎泰一
1 0 0 1 0 0 0 1 0 3 セ軍 24勝34敗 0.414 一言多十
敗戦投手 一言多十 5勝10敗
二塁打 (タ)金田、野崎、呉 (セ)大下
三塁打 (セ)一言
本塁打 (セ)長持栄吉 1号
勝利打点 (タ)長谷川善三 2
猛打賞 (タ)小林英一 2
藤村の代役、小林英一が活躍
後楽園の第2試合は野崎泰一と一言多十の先発で午後2時58分、島球審の右手が上がりプレイボール。
セ軍は初回、二死後飯島がストレートの四球で出塁、大下がライト線に二塁打を放って二死二三塁、長持栄吉の右前タイムリーで1点を先行、大下も三塁ベースを蹴ってホームに突っ込むが、ライト塚本からの好返球にタッチアウト。
タ軍は初回、二死一二塁のチャンスを作るが渡辺誠太郎の捕邪飛をキャッチャー熊耳が好捕、3回も二死二三塁から本堂の捕邪飛を熊耳がファインプレー。
タ軍は4回表、一死後塚本が左前打で出塁、小林英一の右前打で一死一二塁、野崎が右中間に同点のタイムリー二塁打を放ち1-1、一死二三塁から長谷川善三のニゴロの間に三走小林が還って2-1と逆転に成功する。
セ軍は4回裏、先頭の飯島が三塁に内野安打、しかし大下のニゴロが「4-6-3」と渡ってゲッツー、チャンスは潰えたかに見えたが、長持がライトスタンドに同点ホームランを叩き込んで2-2とする。
タ軍は5回表、一死後土井垣が中前打で出塁、本堂の三ゴロの間に土井垣が二進、渡辺誠太郎が右前に勝ち越しタイムリーを放ち3-2とリードする。
セ軍は6回裏、先頭の横沢七郎がツーストライクナッシングから粘って四球、飯島のレフト線ヒットで無死一三塁のチャンスを作るが、期待の大下は遊飛に倒れて一死一三塁、長持の中飛でセンター呉昌征が内野に返球、三走横沢はスタートせず、中継に入ったピッチャー野崎は一走飯島がタッチアップからスタートを切ったのを見て一塁に送球、飯島が一二塁間に挟まれると三走横沢がホームに突っ込み、セカンド本堂からのバックホームでタッチアウト、「8-1-3-4-2」の併殺が記録された。
セ軍は7回裏、先頭の一言が右中間に三塁打、熊耳は四球を選んで無死一三塁、清水喜一郎は浅い左飛に倒れて一死一三塁、鈴木清一の遊ゴロは「6-4-3」と転送されてこの試合3つ目のダブルプレー。
セ軍は8回裏、先頭の白木義一郎が四球を選んで出塁、横沢が送って一死二塁、野崎の二塁牽制悪送球で一死三塁、飯島の遊ゴロで三走白木がホームに突っ込み、ショート長谷川からのバックホームはタイミングはアウトであったがキャッチャー土井垣が落球、3-3の同点に追い付く。
タ軍は9回表、先頭の小林が二遊間にヒット、野崎が送って一死二塁、長谷川が右前に決勝のタイムリーを放ち4-3、バックホームの間に長谷川は二塁に進み、トップに返り金田の右飛でタッチアップから三進、呉がライト線に鋭いライナーのタイムリー二塁打を放ち5-3、土井垣の中前タイムリーで6-3と突き放す。
野崎泰一は9回裏のセ軍の代打攻勢を三者凡退に抑え、7安打5四球1三振の完投で5勝目をあげる。
セ軍は熊耳の2度に亘る好守などでよく粘ったが、最後は選手層の差が出た。
この試合は藤村冨美男監督が欠場してサードには小林英一が入っており、その小林が3安打猛打賞2得点で決勝のホームを踏む活躍を見せた。
なお、松木謙治郎著「タイガースの生い立ち」には「八月中旬、藤村が家庭の不幸で一時欠場」と書かれており、「Wikipedia」では「最初の妻を1946年8月に失い」とされている。タ軍はこの試合を勝たねばならなかったのである。藤村は8月末まで欠場することとなる。
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