8月17日 (土) 福岡香椎
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計0 2 2 0 0 0 1 0 0 5 ゴ軍 22勝37敗1分 0.373 内藤幸三
2 0 0 1 1 0 0 0 0 4 中部 22勝36敗2分 0.379 森井茂
勝利投手 内藤幸三 11勝14敗
敗戦投手 森井茂 9勝11敗
二塁打 (ゴ)内藤、坪内 (中)古川
三塁打 (ゴ)坪内
本塁打 (中)岩本章 3号
勝利打点 (ゴ)坪内道則 3
ゴ軍、ピストル打線で快勝
福岡香椎球場の第1試合は内藤幸三、森井茂両ベテランの先発で午後2時15分、金政球審の右手が上がりプレイボール。
中部は1回裏、先頭の古川がストレートの四球で出塁、続く金山が一二塁間にヒット、杉浦清監督が送って一死二三塁、加藤正二は三振に倒れるが、大沢清が珍しくレフト線に引っ張る2点タイムリーを放ち2-0とリードする。
ゴ軍は2回表、先頭の坪内の当りは遊ゴロ、これをショート杉浦が一塁に悪送球、末崎の右前打で坪内は三塁に進み、末崎が二盗を決めて無死二三塁、ここで内藤が右越えに同点の2点タイムリー二塁打を放ち2-2と追い付く。続く早川平一は四球、大崎欣一と辻功は連続三振、トップに返り坂本勲の遊ゴロを又も杉浦がエラーして二死満塁、しかし続く大友のショートライナーを杉浦がキャッチしてスリーアウトチェンジ。
ゴ軍は3回表、先頭の酒沢が左前打で出塁、坪内が右中間に勝ち越しの三塁打を放ち3-2、森井のワイルドピッチで坪内が還って4-2とする。
中部は4回裏、一死後岩本が中越えにホームランを放ち3-4と追い上げる。
中部は5回裏、一死後金山の当りは遊ゴロ、これをショート酒沢が一塁に悪送球する間に打者走者の金山が二塁に進み、二死後加藤が左前に同点タイムリーを放ち4-4と追い付く。
ゴ軍は7回表、先頭の大友が左前打で出塁、酒沢のニゴロが進塁打となって一死二塁、ここで坪内が左中間に決勝の二塁打を放ち5-4とリードする。
内藤幸三は9安打5四球5三振の完投で11勝目をマークする。
ゴ軍の四番にはこの九州遠征までは菊矢吉男と田中宣顕が起用されていたが、前日から菊矢と田中はスタメンから外されて坪内監督が自ら四番に座っている。その坪内が2本の長打で勝利を呼び込んだ。坪内の四番は昭和15年最終戦以来6年ぶりとなる(日本プロ野球私的統計研究会様「スタメンアーカイブ」参照)。
菊矢、田中の大砲を下げたゴ軍はトップから坂本勲、大友一明、酒沢政夫、坪内と並ぶ「ピストル打線」で長距離砲を揃える中部に競り勝ったのである。坪内監督としては会心の勝利ではなかったか。
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