昭和18年4月18日、甲子園球場午後12時56分、金政卯一主審の右手が上がり、名古屋vs朝日1回戦が開始された。
1回表名古屋の攻撃、朝日先発の内藤幸三は先頭の石丸藤吉に左前打を打たれ、岩本章は三飛に打ち取るが石丸に二盗を許す。更にキャッチャー小林章良の悪送球が加わり岩本が三塁に進んで一死三塁、古川清蔵の三ゴロで三走岩本がホームに突っ込むがサード芳賀直一からの送球にタッチアウト、一塁に残った古川が二盗を決め、小鶴誠に四球を与えて二死一二塁、吉田猪佐喜を二ゴロに打ち取り名古屋は無得点。
1回裏朝日の攻撃、名古屋先発の西沢道夫は先頭の坪内道則を投ゴロに打ち取り、酒沢政夫の投前セーフティバントを西沢が一塁に送球して二死無走者、三番早川平一の初球はストライク、ワンストライクナッシングとなった午後1時6分、空襲警報がけたたましく鳴り響いた。
「雑記」欄には「1時6分訓練空襲警報のため一時中止す。2時30分解除されず、中止す。」と書かれている。
ちょうど1年前の昭和17年4月18日、日本本土に対する初の空襲となるドーリットル空襲が行われた。1年後の本日、関西地方で空襲訓練が行われたようである。
*スコアカードは1回で中断。
*天候は晴なので雨天中止ではない。
*「雑記」欄に「訓練空襲警報」と書かれている。
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