2016年4月24日日曜日

18年 巨人vs西鉄 2回戦


4月20日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 巨人 3勝5敗1分 0.375 須田博
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 西鉄 1勝8敗 0.111 重松通雄

勝利投手 須田博     1勝2敗
敗戦投手 重松通雄 0勝3敗

勝利打点 中島治康 2


須田博、今季初勝利

 巨人は初回、先頭の呉昌征が一塁に内野安打、青田昇はストレートの四球で無死一二塁、白石敏男も四球を選んで無死満塁、中島治康が先制の押出し四球を選んで1-0、続く小暮力三の中犠飛でこの回2点を先制する。

 初回コントロールが乱れた西鉄戦発の重松通雄は2回以降立ち直り、4回に多田文久三に中前打を許したのみで無失点を続ける。

 西鉄は初回、二死後濃人渉が中前打、野口明が左前打を放って二死一二塁、祖父江東一郎の遊ゴロをショート白石が失して二死満塁とするが、黒沢俊夫は投ゴロに倒れて無得点。2回も先頭の宇野錦次が死球を受けて出塁、佐藤武夫は左飛に倒れて一死一塁、重松は捕邪飛に倒れたかに見えたがキャッチャー多田文久三が落球して命拾いからレフト線にヒットを放ち一死一二塁、しかしトップに返り中村信一は三振、富松信彦は二ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。

 西鉄は6回、先頭の野口明が四球を選んで出塁、続く祖父江が打ち上げた捕邪飛を多田が又も落球して祖父江は四球を選び、黒沢が送りバントを決めて一死二三塁、宇野のライト線タイムリーで1-2として1点差、一死一三塁から佐藤武夫が放った痛烈なライナーはサード小池繁雄の正面に飛び、がっちり捕球した小池がそのまま三塁ベースを踏んでダブルプレー。


 巨人先発の須田博は7回、8回、9回を三者凡退に抑えて4安打3四球1死球6三振1失点、自責点ゼロの完投で今季初勝利を飾る。


 6回の西鉄の得点はエラーによる進塁がなく自責点にも見えるが、祖父江東一郎の捕邪飛を落球したキャッチャー多田文久三にエラーが記録されており、捕球していれば得点に結びつかなかったと判定されて須田に自責点は付かなかった。多田はこの試合で2個の捕邪飛を落球して2失策が記録されている。


 この試合でも4月17日の「南海vs西鉄1回戦」同様、スコアカードに「重松通雄」と間違えて「富松信彦」のスタンプが押されている。スコアカードでは二番センター「富松信彦」、九番ピッチャーも「富松信彦」となっていますが、この試合の西鉄の先発投手は「重松通雄」でした。


 「日本プロ野球記録大全集」にはこの試合の負け投手が「富松信彦」と書かれており、「富松信彦」の通算記録でも登板が1試合で通算0勝1敗と書かれているがこれは間違いです。この結果「日本プロ野球記録大全集」では「重松通雄」の昭和18年の記録が「9勝17敗」となっているがこれも間違いで「9勝18敗」が正解です。公式記録では昭和18年の重松通雄の成績は「9勝18敗」と正しく訂正されています。



*須田博は今季初勝利。西鉄のピッチャーが「富松信彦」となっているが、これは「重松通雄」の間違いです。前所有者の福室正之助氏によるものと思われる赤線が引かれています。






*西鉄打線は二番センターが「富松信彦」、九番ピッチャーにも「富松信彦」のスタンプが押されている。




 

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