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2025年8月28日木曜日
邪飛と砂塵
さて、昭和22年7月19日後楽園球場、第1試合では「三者連続邪飛」を、第2試合では後楽園名物の「砂塵」についてお伝えしたところですが、2025年夏の甲子園でも「邪飛と砂塵」が話題になりました。
歴史的名勝負となった準々決勝横浜vs県岐阜商戦、延長10回裏に3点取り返して同点に追い付いた岐阜商業は一死一三塁で1年生代打がライト線にライナー、横浜のライトがダイビングで飛び付きましたがグラウンドに落ちて「ファウル」の判定となりました。
ネット上では「白い粉」が上がったからライン上に落ちたんだからフェアで「岐阜商業の逆転サヨナラ勝ちじゃぁ~~」の絶叫が湧き上がっています。
結論から言うとありゃ「ファウル」でした。夏は湿度が高いので外野のラインは湿気を含んでライン上に飛んでも「白い粉」は上がりません。ネット上にはスタンドから撮影した画像があふれかえっていますが、明らかにラインの外に打球が落ちて砂塵が舞っただけでした。
筆者はこの試合をテレビでリアルタイムで見ていました。NHKの画像ではフェアグラウンドでライトのグラブに触れたように見えたので、瞬間的に岐阜商のサヨナラと思ったのは事実です。筆者はグラブに当たったと見ましたので、打球がどこに落ちようが問題ではなく、グラブに当たったのがフェアゾーンであったかファウルゾーンであったが問題なのです。
本来であればグラブに当たったか当たらなかったか、当たったならばそれがフェアゾーンであったかファウルゾーンであったかで炎上すべきところ、「白い粉が上がった~~」と素人さんが喚き散らしている点ばかりが話題となっているのがちゃんちゃらおかしい(笑)。
本件の本質は、あの打球に飛び付くかどうかにあります。あの体勢で捕球すれば間違いなくサヨナラ犠飛になっていましたのでライトは「ファウルに賭けて捕球せずに見送る」が「正解」です。見送ってフェアグラウンドに落ちようがダイビングキャッチしようがサヨナラ負けには変わりはありませんのでファウルに賭けて見送るべきなのです。ライトはアウトカウントをツーアウトと勘違いしていたのかもしれません。ダイブした瞬間にファウルと判断して捕球しなかったとしたら、ライトの超ファインプレーだったと言えます。明らかにフェアであればダイブしてでも捕球しに行くでしょうね。この暑さですから、三走がタッチアップしてから肉離れで走れなくなる可能性もゼロではありませんので。
ネットの人達も、「白い粉が上がった~~」で炎上するのではなく、「あの打球を捕球すべきだったか見送るべきだったか」で議論を戦わせるレベルに成長していただきたいものですね(笑)。