2026年1月9日金曜日

22年 東急vs阪急 8回戦

8月8日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 東急 24勝39敗2分 0.381 白木義一郎 
0 1 0 0 0 0 0 0 X 1 阪急 34勝36敗2分 0.486 野口二郎

勝利投手 野口二郎     12勝11敗 
敗戦投手 白木義一郎 12勝15敗

二塁打 (急)楠、坂元

勝利打点(急)下社邦男 2


東急、最下位転落

 第17節2日目、西宮の第1試合は白木義一郎と野口二郎の先発で午後1時30分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は2回裏、一死後野口二郎が中前打で出塁、楠安夫の左中間二塁打で一死二三塁、下社邦男の遊ゴロで三走野口二郎が本塁に向かい、ショート鈴木清一がバックホームするがセーフ、野選が記録されて1点を先制する。

 野口二郎は2安打1四球6三振で今季3度目の完封、12勝目をマークする。2回は長持栄吉に最初のヒットを許すが併殺で切り抜け、6回は苅田久徳監督に2本目のヒットを許したが苅田の二盗をキャッチャー楠安夫が刺した。

 戦後は技巧派に転向した野口二郎もこの日は力投して6奪三振。6回以降は4イニング連続で奪三振を記録し、東急打線を28人で零封した。

 東急守備陣は良く守った。2回、3回のピンチを併殺で切り抜け、7回は二死二塁から田中幸男の中前打をセンター一言多十のバックホームで刺して失点を防いだ。

 東急は昨日巨人戦の川崎徳次に続いて2試合連続完封負けで、金星とはゲーム差は無いが勝率で下回り最下位に転落。得点源の大下弘が2試合連続無安打だった。

2026年1月8日木曜日

22年 大阪vs阪急 10回戦

8月7日 (木) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 大阪 45勝22敗3分 0.672 御園生崇男 
0 0 0 0 1 0 0 1 X 2 阪急 33勝36敗2分 0.478 今西錬太郎

勝利投手 今西錬太郎 15勝8敗 
敗戦投手 御園生崇男 13勝1敗

二塁打 (大)藤村

勝利打点(急)田中幸男 3

御園生崇男、開幕13連勝でストップ

 西宮の第2試合は開幕13連勝継続中の御園生崇男とハーラー第3位の今西錬太郎との先発で午後3時15分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 大阪は2回表、先頭の藤村富美男が中越えに二塁打を放って無死二塁と先制のチャンス、しかし本堂保次の右飛で二走藤村が飛び出してしまいライト坂元義一からの送球にタッチアウト。

 大阪は5回表、先頭の藤村がストレートの四球で出塁、本堂は三振に倒れるがスリーストライク目に藤村が二盗に成功、キャッチャー日比野武の悪送球もあって藤村は三塁に進み、玉置玉一の三ゴロの間に藤村が還って1点を先制する。

 御園生崇男は4回までパーフェクトピッチング。

 阪急は5回裏、先頭の野口明が初球をレフトスタンドに同点ホームラン、1-1とする。

 大阪は8回表、先頭の玉置玉一が三遊間に内野安打で出塁、土井垣武は遊ゴロで玉置は二封されて一死一塁、長谷川善三の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 阪急は8回裏、先頭の下社邦男が左前に流し打って出塁、荒木茂は中前打、今西も中前打で一死満塁、トップに返り田中幸男の左犠飛で2-1と勝ち越す。

 大阪は最終回、二死後塚本博睦が右前打を放って粘りを見せるが、続く金田正泰は中飛に倒れて阪急が逃げ切る。

 今西錬太郎は3安打2四球5三振、自責点ゼロの完投で15勝目をマークする。今西の武器はシュートであるが、8回のピッチングではシュートで詰まらせてピンチを凌いだ。

 開幕13連勝の御園生崇男は連勝ストップ。

 日本のプロ野球史上、通算百勝は1939年にスタルヒンが第1号で達成し、1942年に若林忠志と野口二郎が2号、3号で達成。御園生崇男は今季7月17日の中日戦で史上4人目の通算百勝を達成、開幕連勝記録も13まで伸ばしてきたが遂に初黒星となった。

2026年1月6日火曜日

22年 東急vs巨人 7回戦

8月7日 (木) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 東急 24勝38敗2分 0.387 北川桂太郎 
0 0 0 2 0 0 0 0 X 2 巨人 33勝33敗1分 0.500 川崎徳次

勝利投手 川崎徳次   12勝8敗 
敗戦投手 北川桂太郎 2勝9敗

二塁打 (東)長持 (巨)平山

勝利打点 なし

猛打賞 (巨)小松原博喜 4


川崎徳次、7度目の完封

 第17節初日、西宮の第1試合は北川桂太郎と川崎徳次の先発で午後1時34分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人の小松原博喜は、第15節最終戦から欠場して桐生遠征にも参加できなかったが復帰して五番に入った。

 巨人は4回裏、一死後小松原博喜が左前打で出塁、平山菊二の中越え二塁打で一死二三塁、呉新亨の右飛をライト長持栄吉が落球、三走小松原が還って1点を先制、一死二三塁から内堀保の二ゴロの間に三走平山が還って2-0とする。

 川崎徳次は好調なピッチングを見せ、6安打1四球三振で今季7度目の完封、12勝目をあげる。完封数では別所昭と並んでいたが、単独トップに立った。

 巨人4回裏の攻撃、一死二三塁で呉新亨の右飛をライト長持が落球したが呉新亨には打点が記録された。これは、長持が捕球していても三走小松原がタッチアップからホームに還ることができる飛距離があったと判断されたためであり、当時は公式記録ではないが呉新亨には「犠牲フライ」が記録され、これも当時は公式記録ではないが「勝利打点」も記録された。更に、二走平山は三塁に進んだだけであったが、呉新亨は全力疾走を怠らなかったため二塁に達した。続く内堀の一死二三塁から二ゴロで三走平山が生還したが、呉新亨が一塁に止まっていたらゲッツーだった可能性もある。

 二走平山は、呉新亨の右飛の飛距離とライト長持の捕球体勢を見て、タッチアップから三塁を狙えると判断していたのかもしれない。この状況であれば平山が三塁ストップとなったのは当然であるが、呉新亨の全力疾走は「基本」ではあるものの高く評価できる。

2026年1月2日金曜日

第16節終了

  既報のとおり、第16節~18節は地方遠征が行われ、各節とも残留組が5試合で遠征組が2試合という変則開催となるので週間MVPの表彰は3節合算となる。

 第16節の結果を見ると、5試合組では大阪の藤村富美男が21打数9安打6打点、阪急の日比野武が14打数8安打、南海の堀井数男が20打数9安打。

 日比野はシーズン当初からマスクを被り続けてきたが、このところ楠安夫との併用になったため打席数は少ないが、前節まで2割7厘だった打率を2割3分5厘まで上げてきた。

 藤村は3日の南海戦で三塁打2本、4日の太陽戦で二塁打2本。中距離打者だった藤村富美男はこの後長距離打者へと変貌を遂げていくが、この2試合がターニングポイントとなったのである。

 2試合組では中日の藤原鉄之助が7打数5安打、巨人の田中資昭が9打数5安打2盗塁だった。

 投手では太陽の真田重蔵が7月31日の大阪戦で12回を完投して2対2の引分け、8月2日の大阪戦も12回を完投して0対0の引分け、4日の大阪戦は若林忠志に投げ勝って完投勝利であった。


2025年12月31日水曜日

20th Century Boy

 2025年12月31日、NHK-BSで熱談プレイバック「ミスタープロ野球・長嶋茂雄のドラマチック人生」が再放送された。

 佐倉一高時代の大ホームラン、天覧ホームラン、引退試合での通算444号ホームランを講談師神田春陽が語るという内容だったが、最後の引退式でのシーンで流れてきたのがT.レックスの「20th Century Boy」であった。

 1973年の楽曲「20th Century Boy」は、後に唐沢寿明主演で映画化された「20世紀少年」の主題歌に使われたのでその時知った方も多いのではないか。

 現役時代の長嶋にはあまり興味は無かったが、中学時代にT.レックスは聞きまくっていたのでイントロが流れてきた瞬間理解できた。長嶋引退の前年にヒットしたことから引退シーンに使われたのだろう。

T. Rex - 20th Century Boy (1973)


2025年12月27日土曜日

22年 太陽vs大阪 8回戦

8月4日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 2 0 0 2 0 4 太陽 27勝38敗3分 0.415 真田重蔵 
1 0 0 0 0 1 0 1 0 3 大阪 45勝21敗3分 0.682 若林忠志

勝利投手 真田重蔵 10勝12敗 
敗戦投手 若林忠志 13勝8敗

二塁打 (大)藤村2

勝利打点(太)辻井弘 2

猛打賞 (大)藤村富美男 8


好調真田が完投で10勝目

 西宮の第2試合は真田重蔵と若林忠志の先発で午後3時25分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 大阪は初回、先頭の呉昌征が右前打で出塁、一死後富樫淳が四球を選び、藤村富美男が中越えに先制の二塁打を放ち二走呉が還って1点を先制、一走富樫も三塁ベースを蹴ってホームを狙うが、センター森下重好からの返球を中継したセカンド荒川昇治の本塁送球でタッチアウト、打者走者の藤村も二塁から三塁を狙ったが、キャッチャー伊勢川真澄からの送球にタッチアウト。

 太陽は5回表、一死後伊勢川が左前打で出塁、荒川も左前打で続いて一死一二塁、二死後真田の中前タイムリーで1-1の同点、一走荒川は三塁に進んで二死一三塁、ここで真田がディレードスチール、真田は一二塁間でタッチアウトとなるが、その前に三走荒川がホームに還り2-1と逆転に成功する。真田には盗塁死が記録されたので、ダブルスチールの片割れアウトとなり荒川には本盗は記録されない。

 大阪は6回裏、先頭の金田正泰が四球を選んで出塁、一死後藤村の右超えタイムリー二塁打で2-2の同点に追い付く。

 太陽は8回表、先頭の佐竹一雄が三塁にヒット、真田の一塁線送りバントをファースト玉置玉一が一塁に悪送球、犠打とエラーが記録されて無死一二塁、松井信勝の投ゴロを若林は三塁に送球して二走佐竹は三封、トップに返り辻井弘のライト線タイムリーで3-2と勝越し、一走松井は三塁に進んで一死一三塁、二死後辻井が二盗に成功、この時キャッチャー土井垣武は二塁に投げず三塁に送球、これが悪送球となる間に三走松井が還って4-2とする。

 大阪は8回裏、先頭の呉昌征が三遊間に内野安打、ショート松井の悪送球もあって打者走者の呉は二塁に進み、金田は四球で無死一二塁、富樫の三ゴロはサード中谷順次が三塁ベースを踏んで一死一二塁、一走富樫に代走御園生崇男を起用、藤村の中前タイムリーで3-4と1点差、一死一三塁と同点のチャンスが続くが後続なく1点止まり。

 大阪は最終回、一死後武智修が右前打で出塁、若林の痛烈なセンター返しはピッチャーライナーとなり、武智は戻れずゲッツーとなって試合終了。

 真田重蔵は9安打4四球2三振の完投で10勝目をマークする。真田の好調は本格化してきた。

 8回に決勝打を放った辻井弘は昨日の阪急戦でも決勝三塁打を放っており2試合連続の勝利打点を記録した。

 藤村富美男が2試合連続の猛打賞で大阪の全得点を叩き出した。昨日は三塁打2本であったがこの日は二塁打が2本。藤村の打撃スタイルが変わってきた。

2025年12月25日木曜日

22年 南海vs阪急 10回戦

8月4日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 1 0 2 0 0 0 0 0 4 南海 35勝30敗3分 0.538 中谷信夫
0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 阪急 32勝36敗2分 0.471 天保義夫 溝部武夫

勝利投手 中谷信夫 8勝9敗 
敗戦投手 天保義夫 5勝10敗

二塁打 (南)堀井
三塁打 (南)堀井

勝利打点(南)山本一人 1

猛打賞 (南)堀井数男 3


月曜日でも1万人越えの観衆

 第16節最終日、西宮の第1試合は中谷信夫と天保義夫の先発で午後1時33分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 南海は初回、先頭の安井亀和が中前打で出塁、河西俊雄が送りバントを決めて一死二塁、田川豊の遊ゴロの間に安井は三進、山本一人監督が右前にタイムリーを放ち1点を先制する。

 南海は2回表、先頭の堀井数男が右中間に三塁打、朝井昇の右犠飛で2-0とする。

 阪急は2回裏、一死後坂元義一が右前打で出塁、日比野武が左中間にヒット、荒木茂は四球を選んで一死満塁、天保の中犠飛で1点返して1-2とする。

 南海は4回表、一死後飯田徳治が左前打で出塁、堀井がセンター右奥にタイムリー二塁打を放ち3-1、朝井の三塁内野安打で一死一三塁、坂田清春の投ゴロを天保は一塁に送球してアウト、二塁に進んだ朝井のオーバーランを見てファースト野口明が二塁に送球するが悪送球となる間に三走堀井が還って4-1と突き放す。

 南海は6回表、二死後堀井が3打席連続ヒットとなる中前打で出塁、朝井の右前打で二死一二塁と追加点のチャンスを迎え、坂田の一二塁間へのゴロをファースト野口明が捕球、ピッチャー天保が一塁ベースカバーに入って「3-1A」の一ゴロでスリーアウトチェンジ。

 阪急は7回から溝部武夫がリリーフのマウンドに上がる。

 南海は9回表、先頭の堀井はここまで3打席で三塁打、二塁打、シングルヒットを放っており、ホームランが出れば史上初の「サイクルヒット」であったが、溝部の下手からの食い込んでくる球を引っ掛けて三ゴロに倒れる。

 中谷信夫は8安打3四球2三振の完投で8勝目をマームする。

 山本一人監督が今季初の勝利打点を記録した。この22年後、1969年紅白歌合戦の審査員で登場した際に司会の宮田輝アナから「つるたかずんど」と呼ばれてしまうことになるのは既報のとおり。

 阪急6回の守備、ピッチャー天保義夫は坂田清春の一二塁間のゴロにファースト野口明が飛び付くのを見て一塁ベースカバーに走って野口明からのトスを受け、「3-1A」でアウトにした。右方向への打球でのピッチャーによる一塁ベースカバーは、後に巨人がベロビーチキャンプでドジャースに教えてもらって日本に導入したとする説もあるが、スコアカードを見ると戦前の試合でも見られており、かなり前から行われていたことが分かる。

 阪急二番手の溝部武夫が3イニングを9人で抑えるパーフェクトリリーフ。溝部は4月20日の大阪戦で「4連続押出し四球」の不名誉な日本記録を樹立してしまったが、この日は見事なリリーフを見せた。特に、史上初の「サイクルヒット」が懸かった堀井数男を三ゴロに打ち取った場面はあっぱれであった。

 随所に好プレーが見られた試合となり、月曜日にも拘らず集まった1万人を超える観衆の期待に応えた。