2022年11月23日水曜日

21年 巨人vs阪急 14回戦

10月25日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 2 0 0 0 0 0 3 巨人 59勝35敗2分 0.628 近藤貞雄
0 0 0 0 4 0 0 0 X 4 阪急 50勝51敗2分 0.495 今西錬太郎 野口二郎

勝利投手 今西錬太郎 7勝7敗 
敗戦投手 近藤貞雄  21勝13敗
セーブ     野口二郎    1

二塁打 (巨)林、多田、呉 (急)山田、坂井

勝利打点(急)坂田清春 4

猛打賞 (巨)呉新亨 7、近藤貞雄 3 (急)田中幸男 1


8分間の首位交代劇

 第27節3日目は通常どおり東西で4試合。西宮の第1試合は近藤貞雄と今西錬太郎の先発で午後零時30分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 前日惨敗の阪急は大きく打線を組み換えてきた。トップに青田昇を入れて山田伝を九番に下げ、三番野口二郎、四番野口明、五番日比野武のクリーンアップに変え、ミスの目立つ荒木茂を下げて上田藤夫をセカンドに回し、ショートにベテラン田中幸男を入れた。

 巨人は3回表、先頭の呉新亨が右中間に二塁打、山川喜作が送りバントを決めて一死三塁、現在「犠飛王」の千葉茂が今季12個目の犠牲フライをライトに打ち上げて1点を先制する。当時は公式記録では「犠飛」は記録されていない。

 巨人は4回表、一死後多田文久三がレフト線に二塁打、林清一の左前打で一三塁、近藤の右前タイムリーで2-0、山田潔は右飛に倒れるが、トップに返り呉新亨が中前にタイムリーを放ち3-0とリードを広げる。

 阪急は4回裏、一死後野口二郎、野口明の連打で一二塁のチャンスを作るが、日比野は遊ゴロ、上田も遊ゴロに倒れて無得点。打線組み換えの効果は見られず苦戦が続く。

 4回までに6安打を許した今西は、5回はこの試合初めて三者凡退で終えて味方の反撃を待つ。

 阪急は5回裏、一死後田中が三遊間に内野安打、ショート山田潔の悪送球が加わり田中は二進、山田伝のレフト線タイムリー二塁打で1-3と反撃開始、トップに返り青田がサードに内野安打、坂井豊司がレフト線に同点の2点タイムリー二塁打を放ち3-3、野口二郎は四球、野口明の遊ゴロで二郎が二封されて二死一三塁、阪急ベンチはここで日比野に代えて代打に坂田清春を起用、坂田が中前にタイムリーを放ち4-3と試合をひっくり返す。

 巨人は8回表、先頭の多田が左前打で出塁、林が送りバントを決めて一死二塁と同点のチャンス、阪急ベンチは今西に代えて野口二郎をライトからマウンドに呼び寄せライトに大平茂が入り、近藤の三ゴロをサード坂井が一塁に悪送球、二走多田は動けず一死一二塁、山田の投ゴロが「1-4-3」と渡ってダブルプレー。

 巨人は最終回、先頭の呉新亨が左前打で出塁、山川の代打藤本英雄の初球に呉が二盗を狙うが、日比野の代打でタイムリーを放ちそのままマスクを被った坂田が呉を刺して一死無走者、藤本は四球を選んで一死一塁、千葉の二ゴロで藤本は二封、川上は左飛に倒れてゲームセット。

 野口二郎が戦後初セーブを記録、打っても2安打を放って30試合連続安打を達成した。

 阪急は打線組み換えが功を奏し前日大敗の雪辱を果たす。打線組み換えの目玉であった田中幸男が3安打を放つ活躍、5回の逆転の口火を切るヒットも田中が放ったものである。田中幸男は昭和12年センバツ1回戦で6安打は放ち、現在でもセンバツの1試合最多安打記録保持者である。センバツでの1試合6安打はその後3人が記録しているがいずれも金属バット導入後であり、木製バットでの1試合6安打は田中幸男だけである。

 代打で決勝打を放った坂田清春は9回には先頭で出塁した呉新亨の盗塁を刺す活躍も見せた。

 この試合の2分後に後楽園でゴ軍vsグ軍戦が開始され、この試合終了の8分前にグ軍が敗れて巨人が勝率1厘差で首位に立ったが、8分間だけの首位交代劇に終わった。

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