5 0 0 3 3 3 0 4 0 18 グ軍 49勝28敗1分 0.636 丸山二三雄 櫛田由美彦
1 0 0 0 0 2 2 3 1 9 セ軍 33勝42敗 0.440 野村清 黒尾重明
勝利投手 丸山二三雄 18勝11敗
敗戦投手 野村清 1勝2敗
二塁打 (グ)安井亀和2、山本 (セ)飯島
三塁打 (グ)河西、山本 (セ)大下2、鈴木
本塁打 (グ)別所昭 3号 (セ)飯島滋弥 6号
勝利打点 (グ)河西俊雄 1
猛打賞 (グ)河西俊雄(5安打)7、山本一人 11、堀井数男(4安打)3、筒井敬三(4安打)4 (セ)飯島滋弥 6、大下弘 7
グ軍、22安打18得点
第21節3日目第2試合は丸山二三雄と野村清の先発で午後2時57分、島球審の右手が上がりプレイボール。
グ軍は初回、先頭の安井亀和が四球を選んで出塁、続く河西俊雄の右中間タイムリー三塁打で1点を先制、田川豊は四球、山本一人監督の左前タイムリーで2-0、セ軍ベンチはここで早くも先発の野村から黒尾重明にピッチャー交代、堀井数男の三塁内野安打で無死満塁、ここでキャッチャー熊耳武彦がタイムリーパスボールを犯して3-0、別所昭の中犠飛で4-0、二走堀井もタッチアップから三塁に進んで一死三塁、丸山の遊ゴロの間に堀井も還ってこの回5点を先制する。
セ軍は1回裏、先頭の横沢七郎が死球を受けて出塁、一言多十の中前打で無死一二塁、飯島滋弥のライン際の三ゴロをサード山本がベースを踏んで一塁送球してダブルプレー、二死二塁となって大下弘が中前にタイムリーを放ち1点を返す。
山本一人監督は第16節の8月8日から第20節の9月9日までファーストを守っていたがこの第21節からサードに戻っている(日本プロ野球私的統計研究会様「スタメンアーカイブ」参照)。これは自軍の八百長対策のためであった。鶴岡の自伝「御堂筋の凱歌」によると、「南海で、なんとなく臭いと思われたのは、21年再開第1年度の夏ごろであったが、八百長をやるのは、投手、二塁、センターを結ぶ中心線が多いということを聞かされていたので、ぼくは三塁手であったが、それらの線のよく見える一塁を守って監視の目を注いだりした。」とのことである。
山本がサードに戻ったということは、グ軍の八百長対策に目途がついたことを意味しており、優勝に向けて突き進む態勢も整ってきたようだ。
グ軍は4回表、一死後河西が四球で出塁、田川の三塁線バントヒットで一二塁、山本のレフト戦タイムリー二塁打で6-1、堀井が中前に2点タイムリーを放ち8-1とする。
グ軍は5回表、先頭の筒井が中前打、二死後河西の中前打で一二塁、田川の右前タイムリーで9-1、山本の右中間2点タイムリー三塁打で11-1とする。
勢いが止まらないグ軍は6回表、先頭の別所がレフトスタンドにライナーで叩き込む第3号で12-1、一死後筒井は四球、二死後安井の中越えタイムリー二塁打で13-1、河西の中前タイムリーで14-1と突き放す。
セ軍は6回裏、先頭の一言が四球で出塁、飯島がレフトスタンドに第6号ツーランを放ち3-14とする。続く大下はスリーボールツーストライクから4球連続ファウル、しかしここは丸山が踏ん張り大下は三振、続く熊耳、鈴木清一も連続三振。
セ軍は7回裏、先頭の長持栄吉の当りは遊ゴロ、これをショート宮崎仁郎がエラー、一死後清水喜一郎は四球、トップに返り横沢の中前タイムリーで4-14、一走清水は三塁に進み、送球が乱れる間に打者走者の横沢も二塁に進んで一死二三塁、二死後飯島が右前にタイムリーを放ち5-14とする。二走横沢もホームを狙うがライト田川からの好返球にタッチアウト。
グ軍は8回表、先頭の筒井が中前打で出塁、宮崎に代わる代打桶川隆は四球、トップに返り安井亀和の中越えタイムリー二塁打で15-5、河西の三ゴロの間に三走桶川が還って16-5、田川の中犠飛で17-5、7回の守備から山本監督に代わってサードに入っている安井鍵太郎が右前打から捕逸で二進、堀井のレフト線タイムリーで18-5と突き放す。
グ軍は8回から先発の丸山に代えて櫛田由美彦をマウンドに送る。
セ軍は8回裏、先頭の大下が右中間に三塁打、熊耳に代わる代打鈴木圭一郎は四球、鈴木清一がセンター左奥に2点タイムリー三塁打を放ち7-18、長持の右犠飛で8-18と粘りを見せる。
セ軍は最終回、二死後飯島が左前打、大下が2打席連続の三塁打を放ち9-18とするが反撃もここまで。
グ軍は22安打で18得点。丸山二三雄は真田重蔵と並び白木義一郎に1勝差と迫る18勝目をマークする。
グ軍は戦後復活初年度優勝に向けて準備が整ってきた。
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