2021年9月23日木曜日

21年 セネタースvsグレートリング 8回戦

9月13日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 0 1 0 2 セ軍 33勝41敗 0.446 白木義一郎 
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 グ軍 48勝28敗1分 0.632 別所昭

勝利投手 白木義一郎 19勝13敗 
敗戦投手 別所昭        12勝8敗

二塁打 (セ)飯島

勝利打点 (セ)長持栄吉 2

白木義一郎、エース対決を制す

 第21節2日目の第1試合は白木義一郎、別所昭のエース対決で午後1時丁度、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 セ軍は初回、先頭の横沢七郎が四球で出塁、しかし一言多十の二ゴロをセカンド安井亀和がベースを踏んで一塁転送してダブルプレー、直後に飯島が右前打、しかし期待の大下は三振に倒れて無得点。

 グ軍はその裏、一死後河西俊雄、田川豊が連続四球、山本一人監督の遊ゴロをショート鈴木清一は三塁に送球して河西は三封、田川の三盗はキャッチャー熊耳武彦からの送球にタッチアウト。

 セ軍は2回表、先頭の白木が中前打で出塁、熊耳がスリーボールツーストライクから2球ファウルで粘って四球を選び無死一二塁、しかし鈴木の二ゴロが「4-6-3」と渡って2イニング連続のダブルプレー、二死三塁から長持栄吉が中前に先制タイムリーを放ち1点をリードする。

 セ軍は3回表、一死後一言が中前打で出塁するが、飯島の三ゴロが「5-4-3」と渡って3イニング連続ダブルプレー。

 セ軍は5回も一死満塁のチャンスを作るが一言の一ゴロでファースト堀井がベースを踏んでツーアウト、この時三走長持がスタートを切り、堀井がキャッチャー筒井に送球してタッチアウト、4つ目のダブルプレー。

 白木は味方の拙攻を横目に好投を続け、3回に筒井に中前打を許しただけで7回まで1安打ピッチング。

 セ軍は8回表、一死後一言が三前に内野安打、飯島はストレートの四球で無死一二塁、キャッチャー筒井からの一塁牽制に飯島が一二塁間に挟まれタッチアウトとなる間に一言は三塁に進み、大下は歩かされて二死一三塁、ここでダブルスチールを決めて2-0とリードを広げ白木を援護する。

 グ軍は8回裏、先頭の宮崎仁郎が死球を受けて出塁、トップに返り安井は一邪飛、河西は左飛に倒れるが、田川が一二塁間にヒット、宮崎は三塁に進んで二死一三塁、白木は山本との勝負を避けて二死満塁、堀井の二遊間への当りをセカンド清水喜一郎が捕球してそのまま二塁ベースを踏みスリーアウトチェンジ。

 グ軍は最終回、先頭の別所は三ゴロ、岡村俊昭の二ゴロをセカンド清水がファインプレーでアウト、最後は筒井が投ゴロに倒れて完封負け。この時はまだ白木は一塁にそのまま送球している。白木が投ゴロをキャッチャー熊耳に投げて「1-2-3」でアウトにしたのは翌年、昭和22年4月18日のことである。

 白木義一郎は2安打4四球1死球4三振、今季3度目の完封でエース対決を制し、激しいハーラー争いから一歩抜け出した。

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