2019年1月14日月曜日

19年 朝日vs阪神 6回戦


7月24日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 朝日 7勝16敗1分 0.304 菊矢吉男
2 0 2 1 0 1 0 0 X 6 阪神 18勝5敗2分 0.783 御園生崇男

勝利投手 御園生崇男 2勝1敗
敗戦投手 菊矢吉男    0勝2敗

二塁打 (朝)菊矢

勝利打点 御園生崇男 3


御園生崇男、復活の完封勝利

 阪神は初回、先頭の呉昌征がストレートの四球で出塁、辻源兵衛は左飛に倒れるが、呉が二盗を決めて一死二塁、御園生崇男が左前に先制タイムリーを放って1-0、御園生が二盗を決め、藤村冨美男は四球を選んで一死一二塁、本堂保次の三ゴロはサード田端美夫が三塁ベースを踏んで二死一二塁、門前真佐人の三遊間タイムリーで2-0とする。

 阪神は3回、先頭の藤村が左前打で出塁、本堂の三遊間ヒットで藤村は三塁に進み無死一三塁、本堂が二盗を決めて無死二三塁、しかし藤村がキャッチャー吉田弘からの牽制に刺されて一死二塁、  門前は四球、田中義雄は三振に倒れるが、森田明義はストレートの四球で二死満塁、武智修が押出し四球を選んで3-0、トップに返り呉昌征も押出し四球を選んで4-0とする。

 朝日先発の菊矢吉男は3回まで8四球1死球。

 阪神は4回、先頭の御園生が四球を選ぶと二盗に成功、藤村の三ゴロの間に御園生は三進、本堂の中犠飛で5-0とリードを広げる。

 本堂は前日の巨人戦での決勝犠飛に続いて2試合連続犠飛、今期3個目の犠飛を記録してこの時点で犠飛王となっている。当然のことですが、この時期は公式記録では「犠飛」は記録されておらず、当ブログがスコアカードから「犠飛」と認定できる場合に「犠飛」として実況中継させていただいております。

 阪神は6回、先頭の辻が四球を選んで出塁、御園生も四球を選んで無死一二塁、朝日先発の菊矢はまだ投げ続けており、これが10個目の四球となった。藤村は遊飛に倒れて一死一二塁、本堂が左前打を放って一死満塁、門前の左犠飛で6-0として試合を決める。

 前日の巨人戦で4月10日以来今季2試合目の出場となった田中義雄が2試合連続スタメンマスクを被った。田中はこの試合を最後に現役を引退することとなるので、昭和19年の出場試合は3試合であった。
 御園生崇男が6安打5四球1三振で完封勝利。阪神初期の主戦投手であった御園生は戦場から復帰後の昭和17年には13勝をマークしたが、18年と19年は2勝止まり。戦後の昭和21年から3年連続二桁勝利を記録して投手として復活することとなるが、そのきっかけとなった試合がこの日の完封勝利であった。その試合で勝利打点と2盗塁を記録するところが「マルチプレーヤー」御園生崇男らしい。


 

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