2010年3月29日月曜日

12年春 大東京vs阪急  2回戦

3月29日(月)上井草

1 2 3 4 5 6 7 8 9
3 5 0 1 0 0 0 0 3 12  大東京 0勝2敗 0.000 大友一明-桜井七之助 
0 4 0 3 2 1 2 5 X 17  阪急   2勝0敗 1.000 重松通雄-森弘太郎-笠松実


勝利投手 笠松実 1勝0敗
敗戦投手 桜井七之助 0勝1敗

二塁打 (大)大友、水谷、漆原、筒井 (阪)黒田、上田、山下好
三塁打 (大)水谷 (阪)山田

本塁打 (大)坪内1

壮絶な打撃戦
 大東京小西徳郎監督の檄が効いたか、前日の凡戦と打って変わって強打を誇る両チームによる壮絶な打ち合いとなった。大東京は初回、先頭の鬼頭数雄が左前打、二番ピッチャー大友一明が左中間を破り鬼頭が快足を飛ばして先制。水谷則一の四球後中村三郎の三ゴロは5-4-3のゲッツーとなるが、続く坪内道則が右翼に本塁打してこの回3点。2回も漆原進左前打、筒井隆雄四球、柳沢騰市二塁内野安打で4点目。森弘太郎がリリーフに出るが水谷の右中間二塁打、中村左前打等でこの回5点をあげ8-0とリードを広げる。その裏阪急は黒田健吾の左前打、山田伝の中前打に坪内の落球等で4点を返し8-4。大東京は4回、三塁打で出塁した水谷が坪内の二ゴロの間に還り9-4。4回裏阪急は山下実左前打、山下好一中前打、大友降りてセカンドに入り桜井七之助に代わるが上田藤夫左翼越え二塁打、黒田中堅右へ2点タイムリーと4連打で3点をあげ9-7。大東京は5回、筒井左前打、3回から先発マスクの浅原直人に代わってマスクを被る藤波光雄が一二塁間を破り鬼頭四球で一死満塁のチャンスを作るが、阪急はここで森から三番手笠松実にスイッチ、笠松は大友を一邪飛、当たっている水谷を右翼フライに打ち取り見事な火消し。ここがこの壮絶な打ち合いのターニングポイントとなる。
 5回裏阪急は一死後トップの西村正夫がセーフティバントを決めすかさず二盗。ヘソ伝が左中間三塁打して一点差、山下実四球後二盗を試みるも刺されて二死、しかし山下好一の左翼二塁打でついに同点に追いつき好リリーフの笠松に応える。こうなればペースは阪急のもの、6回裏黒田の三ゴロをファースト中村が落球し無死一塁。宇野錦次は投前送りバントを決め一死二塁。ここで代打宮武三郎が登場、しかし遊ゴロに倒れこの間に黒田は三進して二死三塁。九番笠松実の執念の一打は魂が乗り移ったかのように右前に落ち、遂に10-9と逆転に成功。阪急は7回、山下好一と宇野のタイムリーで2点、8回にもヘソ伝、山下実、上田、宇野、倉本信護と安打を連ねて5点を加え、17-9とする。大東京は9回、5本の安打を集めて3点を返すも17A対12で阪急が激戦を制し、投打に大活躍の笠松が今季初勝利を飾る。大東京18安打、阪急は毎回の19安打、ヘソ伝こと山田伝は4安打の活躍。試合開始2時55分終了5時10分、2時間15分の大熱戦に1,714人の観衆は酔いしれる。主審二出川、塁審川久保、杉村各氏もご苦労さん。

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