2025年4月2日水曜日

22年 南海vs巨人 6回戦

6月8日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 18勝13敗 0.581 中谷信夫 
0 0 2 0 1 0 0 0 X 3 巨人 12勝20敗 0.375 川崎徳次

勝利投手 川崎徳次 4勝5敗 
敗戦投手 中谷信夫 3勝4敗

二塁打 (巨)川崎、呉新亨、平山

勝利打点(巨)平山菊二 4 

猛打賞 (南)堀井数男 2


川崎徳次、兵役ブランクから5年ぶりの完封勝利

 後楽園の第2試合は中谷信夫と川崎徳次の先発で午後3時17分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は3回裏、先頭の川崎がレフト線に二塁打、トップに返り呉新亨が右中間に連続二塁打を放ち1点を先制、平山菊二の右飛で二走呉がタッチアップから三進、1試合だけの欠場で復帰した千葉茂が中前にタイムリーを放ち2-0とする。

 巨人は5回表、一死後呉新亨が中前打で出塁するが二盗に失敗、平山の三塁線へのボテボテの当りが内野安打、ピッチャー中谷からの一塁送球が悪送球となる間に打者走者の平山は三塁に進んで二死三塁、ここで千葉が三塁線にタイムリーセーフティバントを決めて3-0と突き放す。

 川崎徳次は8安打1四球4三振で戦後初完封、4勝目をマークする。川崎の完封勝利は南海在籍時の昭和17年10月1日、名古屋相手に延長11回を完封して以来、兵役でブランクがあって5年ぶりとなる。

 この試合の結果、5位金星から最下位巨人まで、1ゲーム差に5チームがひしめき合う日本プロ野球史上空前の混戦となった。戦前は弱小球団はかなりの戦力格差があったが、戦後のプロ野球の隆盛に伴い戦力格差が小さくなってきたことが要因である。

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