6月3日 (土) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 1 0 1 0 1 4 巨人 10勝3敗1分 0.769 須田博
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 産業 6勝7敗1分 0.462 野口正明
勝利投手 須田博 6勝0敗
敗戦投手 野口正明 1勝1敗
二塁打 (巨)木暮
勝利打点 黒沢俊夫 3
スタルヒン、戦前最後の勇姿
昭和19年春季リーグ戦は阪神が暫定首位を決め、巨人が残る産業との2連戦に連勝すると同率首位に追い付く。
巨人は2回、先頭の川畑博の当りは三ゴロ、これをサード鈴木秀雄が一塁に悪送球する間に打者走者の川畑は二塁に進み、宮下信明が左前打を放って無死一三塁、杉江繁雄の遊ゴロで三走川畑はストップ、宮下は二塁に進んで一死二三塁、トップに返り黒沢俊夫が三塁にタイムリーを放って1点を先制する。
巨人は5回、二死後近藤貞雄が四球を選んで出塁すると二盗に成功、川畑がレフト線にタイムリーを放って2-0とする。
巨人は7回、先頭の呉新亨が四球を選んで出塁すると二盗に成功、木暮力三は左飛、中村政美は中飛に倒れるが、須田博が左前にタイムリーを放って3-0と突き放す。
巨人は9回、6回裏の守備から黒沢に代わってレフトの守備に入っている藤本英雄が左前打で出塁、呉は二飛に倒れるが、小暮が右中間最深部に二塁打を放ち一走藤本が快足を飛ばしてホームに還り4-0とダメ押す。
須田博は名古屋打線を2安打に抑え、2四球5三振で今季2度目の完封、6勝目をあげる。
通算199勝目をマークしたこの試合がスタルヒンの戦前最後の投球となった。スタルヒンはこの後軽井沢に軟禁される。戦後は巨人に戻ることなく、パシフィック、太陽、金星、大映、高橋、トンボで投げ続けて104勝を積み重ね、通算303勝をマークすることとなる。
*スタルヒンが最後に在籍して通算300勝を記録したトンボ時代の入場券。
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