2025年11月23日日曜日

22年 南海vs太陽 12回戦

8月1日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 2 0 0 0 0 0  1  3 南海 34勝28敗3分 0.548 中谷信夫 
0 0 0 1 0 0 0 0 1  0  2 太陽 25勝38敗2分 0.397 井筒研一

勝利投手 中谷信夫 7勝9敗 
敗戦投手 井筒研一 5勝6敗

二塁打 (南)堀井 (太)藤井

勝利打点(南)田川豊 5


田川豊が延長10回決勝打

 西宮の第2試合は中谷信夫と井筒研一の先発で午後3時25分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 南海は4回表、先頭の河西俊雄が三塁線にヒット、田川豊が送りバントを決めて一死二塁、井筒の牽制悪送球で一死三塁、山本一人監督が四球を選んで二盗を決め一死二三塁、飯田徳治が中前に先制の2点タイムリーを放ち2-0とリードする。

 太陽は4回裏、先頭の辻井弘が四球で出塁、藤井勇の一ゴロの間に辻井は二進、森下重好の中飛で二走辻井がタッチアップから三進、中谷順次は四球を選んで二死一三塁、伊勢川真澄の中前タイムリーで1点返して1-2とする。

 南海は9回表、一死後飯田が中前打で出塁、飯田は二盗を試みるがキャッチャー伊勢川の強肩に刺されて二死無走者、堀井数男の遊ゴロをショート松井がエラー、筒井敬三に代わる代打別所昭が左前打を放って二死一二塁、しかし中谷は遊飛に倒れて無得点。

 太陽は9回裏、先頭の佐竹一雄が四球を選んで出塁、代走に石田良雄を起用、荒川昇治は右飛に倒れ、松井信勝に代わる代打湯浅芳彰が四球を選んで一死一二塁、湯浅はこの回から代打を出されて引っ込んで筒井に代わってマスクを被る坂田清春からの一塁牽制に刺されて二死二塁、井筒の三塁内野安打で二死一三塁、ここでダブルスチールを敢行、井筒は二塁に達して盗塁が記録され、ショート小林悟楼からの本塁送球が逸れて2-2の同点とする。

 この時ホームに滑り込んだのは石田良雄の代走に起用された蔵本光夫であった。もう一度整理すると、四球で出塁した佐竹に代わって代走として石田良雄が起用され、二塁に進んだ時点か三塁に進んだ時点かは不明であるが代走石田の代走に蔵本光夫が起用されてダブルスチールを敢行し、ホームはタイミングアウトであったが悪送球でセーフとなって最終回で2-2の同点となった。一走井筒には盗塁が記録されたが、三走蔵本の生還は悪送球によるもので本盗は記録されていない。

 太陽は10回表の守備から、代打を出されて引っ込んだショート松井に代わってファースト佐竹の代走に出た石田の代走に出た蔵本がショートに入り、松井の代打に出た湯浅に代わって藤村隆男が入ってライト、ライトの辻井弘がファーストに回った。この守備変更が試合に大きく影響を与えることになる。

 南海は10回表、二死後河西が中前打で出塁、井筒からの一塁牽制をこの回ライトからファーストに回った辻井が後逸、この間に河西は二塁に進み、田川豊が左前にタイムリーを放ち3-2と勝ち越す。

 太陽は10回裏、先頭の藤井が右越えに二塁打を放って無死二塁と同点のチャンス、しかし期待の主砲森下は力が入ったか捕邪飛、四番中谷も捕邪飛に倒れ、最後は伊勢川も二ゴロに倒れて万事休す。

 中谷信夫は5安打6四球3三振の完投で7勝目をマークする。

 両チーム終盤の選手起用が微妙に試合結果に影響したゲームであった。

 田川豊が延長10回表に決勝打を放った。田川は6月2日の金星戦でも延長10回表に決勝打を放ち、近畿グレートリングから南海ホークスに球団名を変更してからの初勝利に貢献した。

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