１４年 南海vsタイガース ４回戦

4月22日 （土） 堺大浜

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計

0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 南海 　　　　  ５勝１２敗１分 0.294 宮口美吉

0 0 1 0 0 0 0 2 X 3 タイガース １３勝６敗１分    0.684 三輪八郎 御園生崇男

勝利投手 三輪八郎 １勝１敗
敗戦投手 宮口美吉 １勝２敗

セーブ　   御園生崇男 １

二塁打　（南）小林　（タ）松木

両チーム無失策

　本日より堺大浜シリーズが始まります。と言っても今日、明日の4試合だけですが。ではありますが日本野球史に残る出来事が起こりますので乞うご期待。その一つがこの試合から改正ルールが適用されることですが既報のとおりですのでその内容は割愛させていただきます。

　タイガースは3回、一死後松木謙治郎が左中間に二塁打、二死後ジミー堀尾文人が左前にタイムリーを放って1点を先制する。

　タイガース先発の三輪八郎は5回まで南海打線を2安打に抑える好投を見せる。6回からは満を持して御園生崇男が二番手としてマウンドに上がる。

　南海は7回、先頭の四番鶴岡一人は三ゴロに倒れるが続く国久松一が左前打から二盗に成功、小林悟楼の左翼線二塁打で1-1の同点に追い付く。

　タイガースは8回、一死後本堂保次が四球から二盗に成功、堀尾が左前打、富松信彦が四打席連続となる四球を選んで一死満塁、伊賀上良平の左前2点タイムリーで3-1と勝ち越すし、御園生が9回の南海の反撃を三者凡退に退けて快勝。南海はフランチャイズでの勝利を飾ることはできなかった。

　三輪八郎は5回を投げて2安打1四球4三振、現行ルールでは御園生崇男に勝利投手が記録されるが公式記録では三輪八郎に記録されており、三輪がプロ入り初勝利を飾る。因みに三輪八郎の背番号は名前通りの「38番」である。富松信彦は4打席0打数0安打4四球と、四打席連続四球を記録した。

　この試合は両チーム無失策の引き締まった試合であった。初の公式戦開催とあって、グラウンド整備担当者は甲子園の「長さん」に負けじと徹夜でグラウンド整備に当ったのであろう。




　　　　　　　　　　　　＊三輪八郎がプロ入り初勝利を記録する。

　　　　　　　　　　　　＊スコアブックに初めて「堺大浜球場」の名が記される。