2011年9月14日水曜日

14年 名古屋vsイーグルス 3回戦

5月7日 (日) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 1 0 1 0 0 3 名古屋     8勝12敗2分 0.400 繁里栄
1 1 0 0 0 2 0 0 X 4 イーグルス 8勝13敗1分 0.381 亀田忠


勝利投手 亀田忠 5勝5敗
敗戦投手 繁里栄 2勝3敗


二塁打 (イ)山田、亀田

山田潔、全得点に絡む


 イーグルスは初回、先頭の寺内一隆の投飛をピッチャー繁里栄がエラー、山田潔が一塁線に送りバントを決めて一死二塁、太田健一は三邪飛に倒れるが中河美芳が左前にタイムリーを放って1点を先制する。

 イーグルスは2回、一死後伏見五郎が左翼線にヒット、辻信夫が中前打、漆原進は左飛に倒れるが寺内の三塁内野安打で二死満塁、ここで山田が押出し四球を選んで2-0とする。

 名古屋は4回、先頭の村瀬一三が四球、一死後加藤正二、中村三郎が連続四球で一死満塁、鈴木秀雄の左犠飛で1-2として加藤も三塁に進み二死一三塁、亀田忠の投球をキャッチャー伏見が弾いて三走加藤がホームを突くが伏見から本塁ベースカバーの亀田に渡ってタッチアウト。

 名古屋は5回、先頭の服部受弘が四球で出塁、亀田のワイルドピッチで二塁に進み一死後天野竹一の二ゴロで三塁に進む。ここで亀田が又もワイルドピッチを犯して服部が還り2-2の同点とする。

 イーグルスは6回、一死後辻が中前打で出塁、漆原四球、寺内は中飛に倒れて二死一二塁、ここで山田が右翼線に快打を放って二塁打、辻が還って3-2、更にライト加藤の三塁送球が高く逸れる間に漆原も還って4-2とする。

 名古屋は9回、一死後服部が四球で出塁、亀田のこの日3個目のワイルドピッチで一死二塁、更に繁里に代わる代打三浦敏一、天野が連続四球を選んで一死満塁、トップに返り石田政良の中犠飛で3-4としてなお一死一二塁、村瀬の二ゴロをセカンド辻がファンブルする間に二走三浦が三塁ベースを蹴ってホームに突っ込むが辻からの返球にタッチアウト、ゲームセットを告げるサイレンが高々と鳴り響く。

 亀田忠は3安打に抑えながら10四球3暴投1三振と乱調ではあったが気力で投げ切った。


 翌日の読売新聞によると9回、3四球で満塁となった場面でイーグルス森茂雄監督は望月潤一をリリーフに送るべくマウンドに向かったが亀田が交代を頑強に拒否して続投したとのことである。試合後の鈴木惣太郎による森監督へのインタビューが掲載されている。

 「実はあの時は河野総監督から伝令が来て満塁になったら投手を代えろということでしたから、望月に代えようと思ってタイムを要求したのです。併し亀田がどうしても投げ通すというからその意気に感じて続投させたのです。総監督の命に背いたので叱られるかもしれませんが、あの場合亀田の意気は非常に頼もしいものがありましたから、運を天に任せて投げさせたのです。」

 森茂雄のような指揮官が日本軍にもう少し多かったら、戦局は変わっていたかもしれない。現在の日本の社会にこそ求められているのかもしれませんが。

 このところイーグルスの二番に定着してきた山田潔は前節、4月17、18、19日に三塁打、三塁打、二塁打と3試合連続長打を放ち22日にも2点タイムリーを放つなど、打撃開眼と言ってもいいような当りを見せている。この日も決勝のタイムリー二塁打など、全4得点に絡む活躍であった。








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