2018年2月25日日曜日

19年 朝日vs産業 1回戦


4月23日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 0 0 2 0 4 朝日 1勝5敗 0.167 内藤幸三 森本清三
0 0 2 0 1 0 0 4 X 7 産業 3勝3敗 0.500 井上嘉弘 森井茂

勝利投手 井上嘉弘 1勝0敗
敗戦投手 森本清三 0勝2敗

三塁打 (朝)田中
本塁打 (朝)金光 2号 (産)金山 1号

勝利打点 井上嘉弘 1

猛打賞 金光彬 1


井上嘉弘、プロ入り初勝利と決勝打

 産業は井上嘉弘がプロ入り初登板初先発。

 朝日は初回、先頭の酒沢政夫の右飛はヒット性の当りであったがライト高橋敏が好捕、田中豊一が右中間に三塁打、坪内道則はストレートの四球から二盗に成功、森本清三がセンター左に先制タイムリーを放って1-0、金光彬夫もセンター左にタイムリーを放ち2-0とする。

 産業は3回、先頭の金山次郎の当りは三ゴロ、これをサード田端美夫がエラー、鈴木秀雄は一二塁間にヒット、加藤正二がレフト線にタイムリーを放ち1-2、一走鈴木も二塁ベースを蹴って三塁に向かおうとするが、レフト大島渡からの返球をカットしたピッチャー内藤幸三がセオリーどおりランナーを追って二塁に走ってきたファースト森本清三に送球、鈴木はに二三塁間に挟まれ、森本からサード田端に送球されて鈴木はタッチアウト、森本の基本に忠実なプレーが光った。この間に打者走者の加藤は二塁に進み、岩本章の左飛で加藤がタッチアップから三塁に進み、藤原鉄之助のレフトライナーを田端が落球する間に三走加藤が還って2-2の同点に追い付く。

 産業は5回、先頭の加藤が四球を選んで出塁、岩本の送りバントは捕邪飛となって失敗、藤原は中飛に倒れて二死一塁、野口正明の右前打で加藤は三塁に進み、野口が二盗を決めて二死二三塁、小坂三郎の遊ゴロをショート酒沢がエラー、三走加藤が還って3-2と勝ち越す。

 朝日は8回、先頭の森本が左前打、金光がレフトスタンドに昨日に続いて2試合連続本塁打となるツーランを放って4-3と逆転する。

 産業は8回裏、先頭の野口が左中間二塁打、小坂の遊ゴロで二走野口が三塁に走り、ショート酒沢が三塁に送球するが悪送球となって無死一三塁、小坂が二盗を決めて無死二三塁、藤野義登が中前に同点タイムリーを放って4-4、藤野は二盗に失敗して一死三塁、井上が右中間に二塁打を放って5-4と再逆転、トップに返り金山がレフトスタンドにツーランホームランを放って7-4と突き放す。

 逆転に成功した産業は9回から先発の井上に代えて森井茂がマウンドに上がる。

森井は最終回の産業の反撃を三者凡退に抑えて今季初セーブを記録。

 井上嘉弘は8回を投げて10安打6四球2三振、1ボーク、4失点、プロ入り初登板で初勝利を飾る。勝利打点も記録した。

 10安打6四球で産業に2失策があって18人の走者を出しながら4得点の朝日は記録だけ見ると拙攻に見えるが残塁は9個のみ。併殺が1個あり、産業のキャッチャー藤原鉄之助に4つの盗塁を刺されたことに起因している。

 すなわち、井上嘉弘のプロ入り初勝利は、藤原鉄之助の強肩に助けられたものであった。

 

2018年2月21日水曜日

MVPは菊池彩花


 解説の青柳さんも「3人だけではない、4人ですよ。」

 準決勝と決勝が同日に行われる団体パシュートでは、如何に決勝戦に体力を温存させるかがポイントになります。

 高木姉妹は準決勝、決勝に出場しますが、菊池彩花は準決勝、決勝戦は佐藤綾乃が出場しました。決勝の舞台で金メダルを争うのは高木姉妹と佐藤綾乃となりますが、当ブログが贈呈するMVPは、佐藤の体力を温存させたバイ・プレイヤーの菊池彩花に進呈させていただきます。

 筆者の高校2年生時代、神奈川軟式の夏の大会も準決勝と決勝は同日に行われました。炎天下ですよ(笑)。

 準決勝第一試合に出場して日大藤沢を6対5の激戦の末降し、決勝戦では準決勝第二試合を勝ち上がってきた湘南高校に6対1で楽勝して優勝しました。決勝戦に向けて、1試合休んで体力を温存できたことが勝因でした。

 高校野球の軟式などには予算が回ってこないので準決勝と決勝を同日に行うのは経費削減のため理解できますが、折角のオリンピックですから、ベストコンディションで戦うスケジュールにするべきなのではないでしょうか。


*高校2年の時に神奈川軟式で優勝して出場した南関東大会参加賞。


 

2018年2月19日月曜日

維持会員


 今年も更新手続きの季節がやってきました。もう何回目になることやら(笑)。

 私が野球体育博物館(当時、現・野球殿堂博物館)通いを始めたのは中学時代のことですから45年以上前になります。

 当時は後楽園球場の横にありました。現在はドームの地下に組み込まれていますが。

 後楽園球場にいつも通り東映vs西鉄戦を見に行った時、ふと横を見ると変な建物があり、「野球体育博物館」の看板がありましたので入ってみました。誰もいない薄暗い建物の中を歩いていると、ちょっとした大広間に出て、何か沢村や景浦のレリーフが飾ってありました。ここってもしかして・・・と思ったら、ここが「野球殿堂」だったのです。何も知らずに偶然「野球の聖地」に迷い込んでしまいました。あの「荘厳」な雰囲気には圧倒されましたね。

 以来、45年以上通い続けています。

*今年も1万円振り込みます(笑)。


 

2018年2月18日日曜日

19年 南海vs阪急 3回戦


4月23日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 1勝5敗 0.167 政野岩夫
4 1 0 0 0 0 0 0 X 5 阪急 4勝2敗 0.667 大平茂

勝利投手 大平茂     3勝0敗
敗戦投手 中本政夫 1勝2敗

三塁打 (急)榎並

勝利打点 なし

猛打賞 (急)大平茂 1


大平茂、5安打完封でハーラー単独トップ

 阪急は初回、先頭の山田伝がストレートの四球で出塁、上田藤夫のライト線ヒットで無死一三塁、ここで一走上田がディレードスチールを仕掛けるが、ピッチャー中本が落ち着いてショート松川博爾に送球してタッチアウト、野口明は三振に倒れて二死三塁、、高橋敏の遊ゴロをショート松川がエラーする間に三走山田が還って1点を先制、大平茂の右前打で一走高橋が三塁に進み二死一三塁、坂田清春の左前タイムリーで2-0、ここで榎並達郎が右越えに三塁打を放ち二者還り4-0とする。

 阪急は2回、先頭の伊藤健一がストレートの四球で出塁、トップに返り山田の二ゴロの間に伊藤は二進、上田は左飛に倒れて二死二塁、野口明の二飛をセカンド加藤喜作が落球、二走伊藤が還って5-0とする。

 南海は3回の守備からセカンドにタイムリーエラーの加藤に代わって野口渉が入る。

 大平茂が快投を見せて5安打1四球3三振で完封、開幕3連勝を飾ってハーラー単独トップに躍り出る。

 須田博が3勝目をあげた試合を先にアップしてしまいましたが、この日の西宮はこの試合が第1試合なのでこの時点では大平がハーラー単独トップとなります。スコアカードの編集がぐちゃぐちゃになっていますのでご了承ください。

 絶好調の大平だが、この勝利がプロでの最後の勝利となった。この試合では猛打賞も記録している。

 この試合の決勝点はエラーによるもので勝利打点は「なし」となるが、真の殊勲打は榎並達郎が放った試合を決める2点タイムリー三塁打である。榎並のプロ野球在籍は昭和19年のみとなるが、通算13安打で二塁打3本、三塁打3本を記録している。この日の三塁打がプロ入り初長打となった。

 

2018年2月13日火曜日

順番違い


 4月22日の試合が終わる前に4月23日の試合をアップしてしまいました。

 スコアカードの編集が違っているのが原因ですが、プロとして情けない。申し訳ございませんでした。

 

19年 阪急vs南海 2回戦


4月22日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
3 0 0 1 0 0 0 0 0 4 阪急 3勝2敗 0.600 大平茂
1 0 1 0 0 0 0 0 0 2 南海 1勝4敗 0.200 清水秀雄

勝利投手 大平茂     2勝0敗
敗戦投手 清水秀雄 0勝3敗

二塁打 (急)高橋2

勝利打点 高橋敏 1


高橋敏、決勝二塁打

 阪急は初回、先頭の山田伝がストレートの四球で出塁、上田藤夫の遊ゴロでランナーが入れ替わり、野口明がファウルで5球粘って右前打を放ち一死一二塁、ここで高橋敏が左中間に二塁打を放って二者生還し2点を先制、大平茂の左前打で一死一三塁、坂田清春の左犠飛で3-0とリードを広げる。

 南海は1回裏、一死後岡村俊昭の当りはニゴロ、これをセカンド上田がエラー、清水秀雄が右前打を放って一死一二塁、堀井数男の三塁線ヒットで一死満塁、吉川義次の三ゴロで三走岡村は当然ホームに走り、サード伊藤健一は三塁ベースを踏んでからホームに送球するが間に合わず岡村が生還して1-3、一走堀井が二塁ベースを蹴って三塁に走ったのを見てキャッチャー坂田が三塁に送球して堀井はタッチアウト、途中に得点を挟んでいるが「5C-2-5」の併殺が記録された。ここはサード伊藤の判断ミスが1失点につながったと見るか、3点をリードしている場面なのでワンアウトを優先させた伊藤の好判断と見るべきか、見解が分かれるところしょう。当ブログは、3点リードの状況でワンアウトを優先させた伊藤の判断を尊重します。ワンプレーは一瞬の判断で決まりますね。

 南海は3回、先頭の松川博爾がストレートの四球で出塁、岡村の一塁線ヒットで無死一三塁、清水は遊飛に倒れて一死一三塁、堀井の三ゴロをサード伊藤が一塁に悪送球する間に三走松川が還って2-3と追い上げる。

 阪急は4回、先頭の山田は遊ゴロ、上田も遊ゴロに倒れるがショート松川からの送球をファースト丸山二三雄が落球、野口明の遊ゴロの間に上田は二進、四番・高橋が左中間に2本目のタイムリー二塁打を放って4-2と突き放す。

 大平茂は6安打5四球2三振、2失点ではあったが自責点ゼロの完投で2勝目をあげる。4月16日の朝日戦でのプロ入り初勝利はリリーフによるものであったが、2勝目は堂々の完投勝利であった。

 高橋敏が2本のタイムリー二塁打を放つ活躍を見せた。戦後、都市対抗で強打を発揮して全日本代表に選ばれる打撃は、戦前から輝きを放っていたのである。

 

2018年2月12日月曜日

19年 阪神vs巨人 2回戦


4月23日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 0 1 0 2 阪神 4勝2敗 0.667 若林忠志
1 1 0 0 0 2 0 0 X 4 巨人 5勝1敗 0.833 須田博

勝利投手 須田博     3勝0敗
敗戦投手 若林忠志 2勝2敗

二塁打 (神)若林 (巨)近藤、川畑、須田、藤本
三塁打 (神)金田 (巨)藤本

勝利打点 なし


藤本英雄が二塁打と三塁打

 巨人は初回、二死後藤本英雄が右中間に三塁打、中村政美の二ゴロをセカンド藤村冨美男がエラー、この間に三走藤本が還って1点を先制する。

 巨人は2回、先頭の近藤貞雄が左中間に二塁打、川畑博も左中間に二塁打を放って2-0とする。

 阪神打線は4回まで無安打。5回、一死後藤村が四球を選んで出塁、門前真佐人がセンター左にヒットを放ち一死一二塁、しかし若林忠志のニゴロが「4B-3」と渡ってダブルプレー。

 阪神は6回、二死後塚本博睦がセンター右にヒット、金田正泰が右中間に三塁打を放って1-2と追い上げる。

 巨人は6回裏、一死後呉新亨の当りはニゴロ、これを藤村がこの日2個目のエラー、藤本は中飛に倒れるが、中村が四球を選んで二死一二塁、須田博の左中間二塁打で二者還り4-1と突き放す。

 阪神は8回、先頭の若林が右中間に二塁打、辻源兵衛に代わる代打小林英一の遊ゴロの間に若林は三進、ここでキャッチャー川畑がパスボールを犯して若林が還り2-4とする。

 巨人は藤本英雄が二塁打と三塁打を放つなど5本の長打を記録、その内4本を得点に結び付けた。

 阪神は藤村冨美男が2個のエラー、共に失点に結び付いた。

 須田博は4安打2四球4三振で完投、開幕3連勝を飾る。

 

2018年2月10日土曜日

19年 産業vs阪神 2回戦


4月22日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 産業 2勝3敗 0.400 森井茂
0 0 0 1 0 0 0 0 X 1 阪神 4勝1敗 0.800 武智修 若林忠志

勝利投手 武智修 1勝0敗
敗戦投手 森井茂 2勝3敗
セーブ    若林忠志 2

二塁打 (産)鈴木 (神)本堂
本塁打 (神)金田 1号

勝利打点 金田正泰 1


武智修、プロ入り初登板初勝利

 阪神は3回、一死後金田正泰がライトスタンドに先制ホームラン、1-0とする。二死後本堂保次がレフト線に二塁打を放つが、藤村冨美男は遊ゴロに倒れて追加点はならず。

 プロ入り初登板となった阪神先発の武智修は5回まで無安打ピッチング。6回、先頭の森井茂に初ヒットを打たれ、トップに返り金山次郎に送りバントを決められてスコアリングポジションに走者を背負うが、鈴木秀雄を右飛、加藤正二を左飛に打ち取り無失点。

 武智は7回、先頭の岩本章に四球を与え、藤原鉄之助に送りバントを決められて一死二塁、ここも野口正明を捕邪飛、小坂三郎を中飛に打ち取り無失点。8回は三者凡退に抑えた。

 武智は9回、先頭の鈴木にライト線二塁打を打たれ、加藤を遊ゴロに打ち取るが、二走鈴木がスタートを切りかけてから二塁に戻ったのを見てショート小林英一が二塁に送球するもセーフ、野選が記録されて無死一二塁、ここで阪神はショート小林に代わって若林忠志監督がマウンドに上がり、ピッチャー武智が本職のショートに入る。岩本は遊飛に倒れて一死一二塁、藤原が中前打を放って一死満塁、野口正明は一邪飛に倒れて二死満塁、小坂が三ゴロに倒れて阪神が逃げ切る。

 武智修は8回3分の0を投げて2安打2四球1死球無三振無失点、プロ入り初勝利をあげる。本職がショートであり、加藤正二に死球をぶつけていることから、サイド気味のフォームからシュートを投げていたのではないかと推測される。戦後も活躍を続けることとなる武智は、プロでは投手としても野手としても実績を残した二刀流、引退後は母校の松山商業を率いて甲子園に出場している。大谷も、引退後は花巻東の監督となって甲子園に行かなければ武智には勝てない。


*昭和24年の阪急時代、7勝をあげて投手としての全盛期であった頃の武智修の直筆サイン入りカード。このフィニッシュからも、サイド気味のフォームであったことがうかがえる。

 

19年 巨人vs朝日 2回戦


4月22日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 4 0 1 0 0 0 0 5 巨人 4勝1敗 0.800 藤本英雄
0 0 0 0 0 0 3 0 0 3 朝日 1勝4敗 0.200 内藤幸三 森本清三

勝利投手 藤本英雄 2勝1敗
敗戦投手 内藤幸三 1勝3敗

二塁打 (巨)中村、杉江、藤本
本塁打 (朝)金光 1号

勝利打点 黒沢俊夫 2


初打席初本塁打

 1回、2回と三者凡退の巨人は3回、一死後杉江繁雄が左前打を放って出塁すると二盗に成功、田村幹雄が四球を選んで一死一二塁、トップに返り黒沢俊夫のライト線タイムリーで1点を先制、呉新亨の投ゴロで黒沢が二封されて二死一三塁、呉が二盗を決め、藤本英雄が四球を選んで二死満塁、ここで四番・中村政美が左中間を鋭く抜く二塁打を放って三者生還、4-0とする。

 巨人は5回、先頭の黒沢が四球を選んで出塁、呉はショートライナー、藤本がライト線に二塁打を放って一死二三塁、中村の三ゴロの間に三走黒沢が還って5-0とする。

 6回まで巨人先発の藤本に無得点に抑え込まれてきた朝日は7回、先頭の田中豊一の当りは二ゴロ、これをプロ入り初出場のセカンド水野忠彦がエラー、桜沢三郎が中前にプロ入り初ヒットを放って無死一二塁、吉田弘は中飛に倒れて一死一二塁、朝日ベンチはここで田端美夫に代えてプロ入り初出場となる金光彬夫を代打に起用、金光はワンストライク後の2球目をレフトポール際にプロ入り初打席初ホームラン、3-5と追い上げる。

 藤本英雄は金光に一発を浴びたが、5安打3四球7三振で完投、2勝目をあげる。

 日本プロ野球史上初の初打席初本塁打を記録したキム・ヨンジョは、戦後は母国韓国で強打者として活躍し、その後は野球指導者として韓国球界の発展に尽力することとなる。

*当ブログでは、「野球人」と認定した場合は例外なく「呼び捨て」とさせていただいております。「野球人」には「呼び捨て」が似合うとの考えからです。ご了承ください。

 

2018年2月4日日曜日

19年 第1節 週間MVP


 今節は阪神が3勝1敗、巨人が3勝1敗、産業が2勝2敗、阪急が2勝2敗、朝日が1勝3敗、南海が1勝3敗であった。


週間MVP

投手部門

 産業 森井茂 1

 4試合連続登板で2勝2敗。4月16日の南海戦で1安打完封。

 阪神 若林忠志 1

 4試合連続登板で2勝1敗1セーブ1完封。

 巨人 須田博 1

 2勝0敗、18イニングで自責点0。


打撃部門

 阪神 本堂保次 1

 15打数6安打4得点6打点。V打1、真の殊勲打1。

 阪神 御園生崇男 1

 12打数6安打5得点2打点5四球2盗塁。

 巨人 呉新亨 1

 14打数6安打1得点4打点2四球4盗塁。

 朝日 坪内道則 1

 16打数7安打3得点2打点3盗塁、二塁打3本。


殊勲賞

 阪急 坂井豊司 1

 4月16日の朝日戦で7回決勝打

 産業 小坂三郎 1

 4月10日の阪神戦で8回裏逆転打

 南海 吉川義次 1

 4月15日の産業戦で5打点


敢闘賞

 阪神 藤村冨美男 1  

 15打数6安打3打点

 阪神 塚本博睦 1

 14打数5安打6得点3四球2盗塁

 阪急 上田藤夫 1

 17打数6安打3得点1打点


 阪急 伊藤健一 1

 15打数6安打3得点2盗塁

 産業 加藤正二 1

 15打数6安打3得点2盗塁

 南海 岡村俊昭 1

 16打数6安打3得点4四球


技能賞

 阪急 野口明 1

 14打数4安打6四球

 南海 清水秀雄 1

 13打数3安打6四球

 南海 堀井数男 1

 4月15日の産業戦で3盗塁
 

2018年2月1日木曜日

19年 巨人vs阪神 1回戦


4月16日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 巨人 3勝1敗 0.750 藤本英雄
1 0 0 0 0 3 0 0 X 4 阪神 3勝1敗 0.750 若林忠志

勝利投手 若林忠志 2勝1敗
敗戦投手 藤本英雄 1勝1敗

勝利打点 なし


本堂保次、タイムリー2本

 阪神は初回、先頭の塚本博睦が四球を選んで出塁、金田正泰が送って一死二塁、御園生崇男の右飛で二走塚本がタッチアップから三塁に進んで二死三塁、本堂保次の中前タイムリーで1点を先制する。

 巨人打線は阪神先発・若林忠志監督の前に4回まで無安打。5回、五番ファースト須田博が中前に初ヒットを放つが後続が倒れて無得点。

 巨人は6回、先頭の杉江繁雄が四球を選んで出塁、トップに返り黒沢俊夫が送りバントを決めて一死二塁、呉新亨が二塁にヒット、二走杉江が還って1-1の同点とする。
スコアカードの記載では二重線となっているので内野安打と思われますが、呉には打点が記録されておりタイムリーヒットとなります。

 阪神は6回裏、一死後塚本の当りは遊ゴロ、これをショート杉江がエラー、塚本が二盗を決め、金田は三振に倒れて二死二塁、御園生が中前にクリーンヒット、センター呉新亨がバックホームするが二走塚本は三塁にストップ、キャッチャー川畑博がオーバーランした塚本を見て三塁に送球するが、サード中村政美がこれを後逸、塚本が生還して2-1と勝越し、打者走者の御園生は二塁に進み、本堂が左前にタイムリーを放って3-1、打者走者の本堂はバックホームの隙を突いて二塁に進み、藤村冨美男が中前打、これをセンター呉が後逸する間に二走塚本が三塁ベースを蹴ってホームに還り4-1とする。藤村には打点が記録されている。

 若林忠志は7回以降巨人打線を三者凡退に抑え、3安打3四球無三振1失点の完投で2勝目をあげる。

 この試合の決勝点はエラーによるもので勝利打点は「なし」となるが、効果的なタイムリーを2本放った本堂保次が「真の殊勲者」となる。

 

19年 阪急vs朝日 1回戦


4月16日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 1 0 0 0 0 2 0 0 4 阪急 2勝2敗 0.500 笠松実 大平茂
0 0 1 2 0 0 0 0 0 3 朝日 1勝3敗 0.250 内藤幸三

勝利投手 大平茂     1勝0敗
敗戦投手 内藤幸三 1勝2敗

二塁打 (朝)坪内

三塁打 (朝)吉田

勝利打点 坂井豊司 1


坂井豊司が決勝打、大平茂が初勝利

 阪急は4月10日にプロ入り初出場した坂井豊司がプロ入り初スタメンで七番ショート、この起用が当った。

 阪急は初回、一死後上田藤夫がライト線にヒット、野口明もライト線にヒットを放ち上田は三塁に進んで一死一三塁、高橋敏はストレートの四球で一死満塁、榎並達郎がストレートの押出し四球を選んで1点を先制する。

 阪急は2回、一死後伊藤健一が二遊間にヒット、トップに返り山田は三振に倒れるが伊藤は二盗に成功、上田が左前打を放って二死一三塁、上田が二盗を決めて二死二三塁、野口明が四球を選んで二死満塁、高橋が押出し四球を選んで2-0とする。

 朝日は3回、先頭の吉田弘が左中間に三塁打、田中豊一は一ゴロに倒れるが、トップに返り酒沢政夫の右犠飛で1-2とする。

 朝日は4回、先頭の坪内道則が左前打から二盗に成功、森本清三の二ゴロの間に二走坪内は三進、大橋一郎はストレートの四球で一死一三塁、ここで大橋が二盗、キャッチャー安田信夫は三走坪内のリードが大きいと見て三塁に送球するが悪送球、坪内がホームに還り2-2の同点、大橋には盗塁が記録されて悪送球の間に三塁に進んで一死三塁、安田がパスボールを犯して大橋が生還、3-2と逆転に成功する。

 阪急は5回の守備からバッテリーを入れ替え、先発の笠松実を下げて大平茂がマウンドに上がり、キャッチャーは先発マスクの安田から坂田清春に交代。

 阪急は7回、先頭の野口明が四球を選んで出塁、朝日の坪内監督はここで先発の内藤幸三に一息入れさせるためセカンドを大橋一郎から桜沢三郎に交代、高橋は5球ファウルで粘った挙句三ゴロ、「5-4」と渡って野口明は二封、高橋が二盗を決めて一死二塁、榎並に代わる代打三木久一がピッチャー強襲ヒットを放ち一死一三塁、坂田が投前にスクイズバントを決めて3-3の同点、二死二塁となって坂井豊司が左前に殊勲の決勝タイムリーを放ち4-3と逆転する。

 5回からマウンドに上がった大平茂は、5イニングを3安打1四球5三振無失点の好投でプロ入り初勝利を飾る。

 決勝打の坂井も勝利投手の大平も岐阜商業の出身である。