2020年5月25日月曜日

21年 タイガースvsセネタース 7回戦


7月15日 (月) 高岡高専 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 1 0 0 2 5 0 4 2 14 タ軍 27勝16敗 0.628 野崎泰一 呉昌征 
4 0 2 1 0 3 0 0 0 10 セ軍 16勝28敗 0.364 黒尾重明 白木義一郎 

勝利投手 呉昌征        9勝2敗
敗戦投手 白木義一郎 7勝10敗

二塁打 (セ)長持、大下、白木
三塁打 (タ)野崎、長谷川、藤村、渡辺 (セ)鈴木、熊耳
本塁打 (タ)呉昌征 1号、本堂保次 4号、藤村冨美男 3号 (セ)大下弘 5号 

勝利打点 (タ)渡辺誠太郎 1

猛打賞 (タ)呉昌征 4、金田正泰 5、長谷川善三 3


タ軍大逆転で10連勝、巨人に0.5ゲーム差をキープ

 高岡高専の第2試合は野崎泰一と黒尾重明の先発で午後3時15分、杉村主審の右手が上がりプレイボール。

 セ軍は初回、二死後飯島の当りは三ゴロ、これをサード藤村冨美男監督が一塁に悪送球して飯島は二塁に進み、大下の遊ゴロをショート長谷川善三が後逸する間に飯島が還って1点を先制、打者走者の大下は二塁に進み、黒尾のニゴロをセカンド本堂がエラーする間に大下が還って2-0、北陸シリーズで大活躍の鈴木清一が中越えに三塁打を放ち3-0、長持の中前タイムリーでこの回4点を先制する。


 タ軍は初回から内野の3人がエラー。


 タ軍は2回表、二死後野崎が右中間に三塁打、長谷川が左前にタイムリーを放ち1-4とする。


 セ軍は3回裏、二死後長持が右中間に二塁打、熊耳が中越えに三塁打を放ち5-1、大沢喜好の三ゴロをサード藤村が又もエラーする間に三走熊耳が還り6-1とリードを広げる。


 セ軍は4回裏、二死後大下が右中間に第5号ホームランを放ち7-1として序盤戦はセ軍が大きくリードする。


 タ軍は5回表、一死後呉昌征が中越えにホームランを放ち2-7、金田が中前にこの日3本目のヒット、土井垣のニゴロをセカンド横沢七郎がエラー、本堂の遊ゴロで土井垣が二封されて二死一三塁、藤村の遊ゴロをショート大沢がエラーする間に三走金田が還って3-7と差を詰める。


 タ軍は6回表、先頭の野崎がストレートの四球で出塁、長谷川が左中間に三塁打を放ち4-7、トップに返り呉昌征は遊飛、金田は遊直に倒れるが、土井垣がストレートの四球で二死一三塁、ここで本堂が左越えに第4号同点スリーランを放ち7-7、藤村が左越えに二者連続の第3号逆転ホームランを放ち8-7と試合をひっくり返す。セ軍はここで黒尾に代えて白木義一郎を投入、御園生は三邪飛に倒れてスリーアウトチェンジ。


 セ軍は6回裏、一死後飯島が四球で出塁、大下の右中間二塁打で一死二三塁、タ軍はここで野崎を下げてセンターの呉昌征がマウンドに上がり、サード藤村がセンター、セカンド本堂がサード、野崎に代わって乾国雄が入ってセカンド、しかし白木が中越えに2点タイムリー二塁打を放ち9-8と再逆転、鈴木は四球を選び、長持の三ゴロをサード本堂がエラーして一死満塁、熊耳のニゴロをセカンド乾がエラーする間に三走白木が還って10-8とする。


 タ軍は8回表、先頭の本堂が左前打から二盗に成功、藤村が右越えに三塁打を放ち9-10と1点差、御園生の中前タイムリーで10-10の同点、渡辺誠太郎が中越えに三塁打を放ち11-10と再々逆転、乾に代わる代打池端忠夫は三振に倒れるが、長谷川の右前タイムリーで12-10とする。


 タ軍8回の守備は池端がキャッチャー、土井垣がライトに回り、ライト御園生がセンター、センター藤村がサードに戻り、サード本堂が乾が抜けたセカンドに戻る。


 タ軍は9回表、先頭の土井垣が右前打で出塁、本堂がスリーボールツーストライクから四球を選ぶと、何故かキャッチャー熊耳が二塁に送球してしかもこれが悪送球となり二者進塁して無死二三塁、藤村の初球に白木のワイルドピッチで三走土井垣が還って13-10、無死三塁から藤村の三ゴロをサード鈴木がエラーする間に三走本堂が還って14-10とする。


 呉昌征はセ軍最終回の攻撃を三者凡退に退け、リリーフで9勝目をマークする。


 タ軍が8失策、セ軍が6失策、両軍合計14失策の新記録が樹立された。第1試合ではゴ軍が5失策、グ軍が1失策。高岡高専の2試合で4チーム合計20個の失策が記録されたのである。



2020年5月24日日曜日

巨人vs阪急 9回戦


7月15日 (月) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
2 0 2 0 0 0 2 0 0 6 巨人 28勝16敗1分 0.636 近藤貞雄 
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 26勝20敗 0.565 天保義夫 

勝利投手 近藤貞雄 11勝5敗
敗戦投手 天保義夫   8勝4敗 

三塁打 (巨)中島

勝利打点 (巨)黒沢俊夫 6


黒沢俊夫が決勝

 後楽園の第2試合は近藤貞雄と天保義夫の先発で午後2時57分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は初回、呉新亨、山川喜作が連続四球、千葉の右前打で無死満塁、川上は二飛に倒れるが、黒沢俊夫が左前に先制の2点タイムリーを流し打って2-0とする。


 巨人は3回も山川、千葉が連続四球で無死一二塁、さすがに阪急ベンチは天保に代えて笠松実をリリーフのマウンドに上げる。川上の一ゴロで二者進塁して一死二三塁、黒沢の二ゴロで三走山川がホームに突っ込み、セカンド上田藤夫がバックホームするがセーフ、野選が記録されて3-0として一死一三塁、ここでダブルスチールを決めて4-0とリードを広げる。千葉は今季チーム初の本盗、阪急も今季初めて重盗を許した。

 巨人は7回表、一死後川上が中前打で出塁、二死後中島が左中間に三塁打を放ち5-0、多田の遊ゴロをショート坂井豊司がエラーする間に三走中島が還って6-0とダメ押す。


 近藤貞雄は3安打3四球4三振で今季4度目の完封、ハーラートップの真田重蔵に並ぶ11勝目をマークする。


 近藤はここ4試合、21イニングを投げて20失点、自責点16と不振を続けていたが久々の快投を見せた。と言っても相手の阪急は2試合連続完封負け。7月に入って3回目、今季全チーム最多の9回目の完封負けと、打線は不振の極みにある。唯一期待のかかる青田昇がこのところ欠場を続けており更に得点力が弱っている。余程投手陣が踏ん張らないと苦しい展開が続きそう。


 巨人は快進撃を続けるタ軍に0.5ゲーム差に迫られており、負けられない一戦を不振の近藤に託して辛うじて首位の座を守った。そのタ軍は高岡の第2試合では前半セ軍にリードを許している。この後、高岡からの中継に切り替えます。



2020年5月23日土曜日

21年 中部日本vsパシフィック 6回戦


7月15日 (月) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 0 0 1 0 0 2 0 0 3 中部 15勝21敗2分 0.417 森井茂 
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 パ軍 19勝24敗2分 0.442 湯浅芳彰 

勝利投手 森井茂     8勝6敗
敗戦投手 湯浅芳彰 2勝7敗 

二塁打 (パ)藤井、松井

勝利打点 (中)小鶴誠 3


森井劇場のフィナーレ

 後楽園の第1試合は森井茂と湯浅芳彰の先発で午後1時8分、島球審の右手が上がりプレイボール。関東の審判員はこのところ島か池田が球審で国友と桝が塁審というローテーションであったが、北陸出張中の国友が高岡で初の球審を務めたこの日は島、池田、桝の三氏審判。

 中部は初回、先頭の岩本章の当りは三ゴロ、これをサード松井信勝が一塁に悪送球、しかし鈴木秀雄の投ゴロが「1-6-3」と渡ってダブルプレー。


 中部は2回表、先頭の小鶴誠が四球で出塁、古川清蔵の三ゴロでランナーが入れ替わると、藤原鉄之助の打席で古川がディレードスチール、しかし湯浅は冷静にセカンド高須清に送球、少し手こずったが「1-4-3-6-1」と転送されてタッチアウト。


 中部は3回表、先頭の木下政文が三塁に内野安打、しかしここも森井の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー。


 中部は4回表、先頭の岩本が四球を選んで4イニング連続無死一塁、鈴木の一塁線送りバントが内野安打となって無死一二塁と初めてスコアリングポジションに走者を進め、湯浅のワイルドピッチで無死二三塁、加藤正二は浅い左飛に倒れるが、小鶴の遊ゴロの間に三走岩本が還って1点を先制する。


 中部は7回表、一死後小鶴が四球を選んで出塁、古川の右前打で小鶴は三塁に進み、藤原が四球を選んで一死満塁、木下に代わる代打大沢清のニゴロで藤原が二封される間に三走小鶴が還って2-0、二死一三塁から森井の中前タイムリーで3-0とリードを広げる。


 パ軍は走者を出しながら森井の術中にはまって得点ができない。2回の高須清の右中間への当りはセンター古川がナイスキャッチ、4回は先頭の藤井勇がライト線に二塁打を放つが走者を進めることもできずに無得点、5回も一死後松井が右中間に二塁打を放つが無得点。6回も先頭の白石の遊ゴロをショート三村勲がエラーするが走者を進められずに無得点、7回は二死後松井が二遊間にヒット、湯浅が左前打を放って一二塁とするが、トップに返り木暮力三は一ゴロに倒れて無得点、8回は三者凡退。


 森井茂は最終回、先頭の藤村隆男に四球を与え、伊勢川真澄の三ゴロで藤村は二封、藤原のパスボールで一死二塁、高須に代わる代打喜瀬正顕はサードライナー、最後は松井を三振に打ち取り、6安打1四球3三振で今季2度目の完封、8勝目をマークする。


 森井は今季あと2勝してプロを離れ、昭和25年に広島でプロに復帰して2勝するがこの通算15回目のシャットアウト勝ちが最後の完封勝利である。「森井劇場」のフィナーレを飾る快投であった。



2020年5月21日木曜日

「雑記」欄


 「21年 ゴールドスターvsグレートリング  3回戦 」に寄せられたコメントについて返信します。

「「南海ホークス40年史」ではこの試合を次のように伝えています。
……高岡高等工業専門学校のグラウンドは校舎の裏側にあった。強い初夏の太陽が本塁方向へ射していた。それでも一応スタンドがあって、五千人ほどの観衆がつめかけた。この試合のスコアーカード(といっても後日公式記録員山内以九士によって清書されたもので、記録員の署名はない)は、現在コミッショナー事務局に保管されているが、このカードの雑記欄に「1試合6本塁打、28安打52塁打、河西の6安打はいずれも新記録、一イニング12点、一イニング11安打はタイまたは新記録、山本、堀井の得点5もタイ記録、江田の被4本塁打はタイ記録、全員・毎回安打、全員得点、堀井、別所の連続本塁打」といった書き込みがある……
さきの「阪神タイガース昭和のあゆみ」と、この「南海ホークス40年史」は関西運動記者の生き証人だった石崎龍(元同盟通信)の筆によるものです。」


 実際の「雑記」欄は下の写真のとおりです。このスコアカードはB5版に編集されて上下に両軍のスコアが掲載されています。当ブログが入手したスコアカードは福室正之助氏が所有していたものですが、同様のものが複数存在しています。同じスコアカードを某スポーツ紙の資料室で見せてもらったことがあります。

 「雑記」欄にこれほど細かく記入されると判読は困難です。しかも、山内以九士氏はかなりの達筆(?)であり、そもそも判読が困難です。したがって、「拡大鏡」が必須アイテムとなります。一行目は7回裏グ軍の攻撃での「雪隠詰め」を説明したもの。二行目以下にこの試合の記録について書かれています。




2020年5月20日水曜日

訂正のお知らせ


 5月19日付け「21年 ゴールドスターvsグレートリング 3回戦」において、グ軍が記録した「28安打、6本塁打、52塁打」と共に「26得点」も「新記録」とお伝えしていましたがこれは間違いでした。余りの乱打戦に頭が混乱していたことが原因です。

 当ブログの読者であればお気付きと思いますが、1940年4月6日に阪急が記録した「32得点」がプロ野球史上最多得点記録です。32失点はグ軍と同じ南海でした。


 「26対0」の記録は、「最多得点完封試合」として今でも残っています。この記録は、2005年3月27日に「ロッテvs楽天」戦で「26対0」が記録されてタイ記録となりました。


 昭和21年のゴールドスターは戦後初年度の新規参入チーム、2005年の楽天もプロ野球再編問題で新規参入したチームでした。次に新規参入する球団も、初年度には26点差で負けるはずです(笑)。



2020年5月19日火曜日

21年 ゴールドスターvsグレートリング 3回戦


7月15日 (月) 高岡高専 

1 2 3 4 5 6 7  8  9  計 
0 0 0 0 0 0 0  0  0   0  ゴ軍 15勝23敗1分 0.395 江田孝 内藤幸三 末崎正隆 
0 2 0 1 6 2 3 12 X 26 グ軍 20勝20敗 0.500 別所昭 

勝利投手 別所昭 4勝3敗
敗戦投手 江田孝 1勝2敗 

二塁打 (グ)河西2、田川、山本
三塁打 (グ)別所
本塁打 (グ)筒井敬三 2号、宮崎仁郎 2号、堀井数男 1号・2号、河西俊雄 1号、別所昭 1号

勝利打点 (グ)筒井敬三 3

猛打賞 (グ)河西俊雄(6安打)5、安井亀和 7、山本一人 7、堀井数男(4安打)2、別所昭 2、田川豊(4安打)1


グ軍 28安打、6本塁打、26得点、52塁打

 高岡高専の第1試合は午後1時丁度、国友正一主審の右手が上がりプレイボール。国友はこの試合が初めてのプレートアンパイア。戦後はセ・リーグ審判員として初めてインサイドプロテクターを使用することになる。

 グ軍は初回、先頭の河西俊雄が三塁内野安打で出塁、安井亀和はストレートの四球で無死一二塁、清水秀雄の左飛に二走河西が飛び出しておりレフト早川平一から二塁ベースカバーのショート酒沢政夫に送球されてダブルプレー、山本一人監督は遊ゴロに倒れて無得点。


 グ軍は2回裏、一死後別所昭が左前打で出塁、田川豊が送って一死二塁、筒井敬三が左越えにツーランホームランを放ち2点を先制する。


 グ軍は4回裏、先頭の堀井数男が四球で出塁、別所の遊飛後、田川が右前打を放って一死一二塁、筒井の投前バントをピッチャー江田孝が一塁に悪送球して二走堀井が還り3-0とする。


 グ軍は5回裏、先頭の安井が左前打で出塁、一死後山本が右前打、ダブルスチールを決めて一死二三塁、堀井の遊ゴロはショート酒沢が送球できずオールセーフ、記録は野選で一死満塁、別所の投ゴロを江田が本塁に送球するが悪送球となって二者還り5-0、田川の中越え二塁打で6-0、筒井は三振に倒れて二死二三塁、宮崎が左越えにスリーランホームランを放ちこの回6点、9-0とする。


 グ軍は6回裏、一死後山本が中前打で出塁、堀井が左越えにツーランホームランを放ち11-0とする。


 グ軍は7回裏、先頭の河西が左越えにホームランを放ち12-0、安井は四球、清水は右前打、パスボールで二者進塁して無死二三塁、山本の三ゴロで三走安井が三本間に挟まれ二走清水は三塁ベースに達し安井も三塁に戻って雪隠詰め、キャッチャー辻功は安井、清水の順にタッチするが安井は三塁ベースを離れず清水がタッチアウトとなって一死一三塁、占有権のある安井が先にタッチされたことから「俺がアウトか」と勘違いして塁を離れたら辻が再度タッチしてダブルプレーとなるところだが安井はルールを理解していた。続く堀井が右前にタイムリーを放ち13-0、別所は四球を選んで一死満塁、ゴ軍はここでようやく先発の江田を下げて内藤幸三をマウンドに送り、二死後筒井が押出し四球を選んで14-0、宮崎の三ゴロをサード坂本勲はホームに投げて三走堀井がフォースアウトとなってスリーアウトチェンジ。


 グ軍は8回裏、先頭の河西が5安打目となる左前打で出塁、安井はピッチャー強襲ヒット、内藤の一塁送球が悪送球となって無死二三塁、キャッチャー辻の三塁牽制が悪送球となって三走河西が還り15-0、清水が四球を選んで無死一三塁、山本の遊ゴロで清水が二封される間に三走安井が還り16-0、堀井が左越えにツーランホームランを放ち18-0、別所が右中間に連続ホームランを放ち19-0、田川が左前打で出塁、筒井は三振に倒れるが、宮崎の右前打で二死一二塁、トップに返り二巡目の河西がこの日6安打目となる二塁打をレフト線に放ち20-0、安井が左前に2点タイムリーを放ち22-0、清水の一飛をファースト末崎正隆が落球、山本のレフト戦二塁打で23-0、堀井の中前タイムリーで24-0、グ軍は内藤をファーストに回してファーストの末崎がマウンドに上がり、別所が左中間に三塁打を放ちこの回12点、26-0とリードを広げる。


 別所昭は7安打2四球2死球3三振で戦後初完封、4勝目をマークする。戦意喪失のゴ軍打線相手なのであまり高く評価することはできない。


 河西俊雄の6安打は新記録。後に大下が更新することになる。


 グ軍の28安打、6本塁打、52塁打は何れも新記録。1イニング12得点はタイ記録。


 グ軍は出場した9人のうち、猛打賞が6人、筒井敬三と宮崎仁郎も2安打で、清水秀雄だけが1安打であった。清水がもう1本打っていたら、「全員マルチヒット」の空前の記録となるところであった。


 猛打ばかりが目立った試合であるが、グ軍は4併殺を記録して守備でも気を吐いた。


 ゴ軍には特筆する事象はないが、菊矢吉男が2打席連続死球を受けた。



野球週報2020 その20


5月13日(水) がん研有明病院のグラウンドでダッシュ10本中心にサーキットトレーニング。

5月14日(木) 素振り100本、肩トレ。


5月15日(金) がん研有明病院のグラウンドで品川ベースボールクラブのT投手のピッチング練習でキャッチャー。スクワットトレーニングにもなります。あとは後方にボールを投げてもらうフライ練習。目線を切って振り返ったところでキャッチする外野手の基本練習です。


5月16日(土) 休養日


5月17日(日) お台場一周8キロランと2キロウォーク。30℃なので途中でバテました。


5月18日(月) 秋葉原のバッティングセンターが再開したので90キロのストレートを1セット、110キロのストレートを3セット、カーブを1セット。久しぶりにかっ飛ばしました(笑)。


5月19日(火) 豊洲一周5キロランニング。30分の短期決戦です。野球のトレーニングにはこっちの方が効果的ですが、10キロのLSDも欠かせない。



2020年5月17日日曜日

金沢市設


 プロ野球公式戦としては初の北陸遠征として7月13、14の両日、金沢市が設営したグラウンドで4試合が行われました。この後も札幌遠征、九州遠征が予定されています。

 4試合の打撃成績は以下のとおり。


打率
タ軍 37 12  0  2  2  9 0.324
45 19  0  1  4 17 0.422
グ軍 34  7  1  1  0  4 0.206
42 17  1  4  1 11 0.405
セ軍 31  4  0  0  0  2 0.129
35 12  0  6  1  9 0.343
ゴ軍 34  8  1  0  0   4 0.235
31  6  1  1  1  4 0.194
合計 289 85  4 15  9 60 0.294

 コメント欄からの情報提供により「陸上競技と併用だったので右翼が狭く、観覧席との境界線は鉄線一本だった」ようです。

 85安打のうち長打が28本で内訳は二塁打が4本、三塁打が15本、本塁打が9本。球場が狭くて本塁打が多かったのであれば三塁打が多い理由が疑問。情報提供を頂く前は、外野の塀が金網でクッションボールが無く、塀際までボールを取りにいかなければならないことが三塁打が多かった理由ではないかと想像したのですが、鉄線をゴロで抜けて行ってしまった場合は「エンタイトル三塁打」がグラウンドルールだったようです。


 頂いた情報に基づき陸上競技場のインフィールドに「野球場」を設営した場合の「想像図」を作成しました。データで貼り付けようと思ったのですが私の技術ではできなかったのでエクセルで作成した図の画面の写真を添付します。ご了承ください。


2020年5月16日土曜日

21年 タイガースvsグレートリング 7回戦


7月14日 (日) 金沢市設 

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計 
3 8 0 0 2 2 2 0 0  17 タ軍 26勝16敗 0.619 野崎泰一 渡辺誠太郎 
3 0 0 1 1 0 2 0 4  11 グ軍 20勝19敗 0.513 丸山二三雄 松川博爾 清水秀雄 

勝利投手 渡辺誠太郎 5勝7敗
敗戦投手 丸山二三雄 7勝8敗 

二塁打 (グ)河西
三塁打 (タ)渡辺 (グ)山本、安井2、堀井
本塁打 (タ)御園生崇男 2号、渡辺誠太郎 2号、土井垣武 1号、本堂保次 3号 (グ)田川豊 1号

勝利打点 (タ)渡辺誠太郎 1

猛打賞 (タ)金田正泰 6、本堂保次(4安打)4、長谷川善三 2 (グ)安井亀和 6、山本一人 6


両軍合計62塁打

 金沢市設の第2試合は野崎泰一と丸山二三雄の先発で午後3時30分、杉村主審の右手が上がりプレイボール。

 タ軍は初回、一死後金田が三遊間に流し打って出塁、土井垣は三振に倒れるが、本堂の左前打で二死一二塁、御園生が左越えにスリーランホームランを放ち3点を先制する。続く藤村冨美男監督は右前打で出塁、乾国雄の打席で野崎が一塁に牽制、藤村は誘い出されて一二塁間にストップ、そのまま野崎が藤村を追い詰めタッチしてアウト。藤村は何らかのパフォーマンスを狙ったかもしれないが失敗に終わったようだ。スコアカードの記載「1A」でこれだけでは何が起こったかわからないが、「雑記」欄に「投手に誘い出されて、そのままタッチさる」と書かれている。


 グ軍は1回裏、先頭の河西がレフト線に二塁打、安井はストレートの四球、別所は捕邪飛に倒れるが、山本一人監督がセンター左奥に三塁打を放ち2-3、堀井の左犠飛で3-3の同点に追い付く。


 タ軍は2回表、打ち直しとなった乾が四球を選んで出塁、野崎に代わる代打渡辺誠太郎が左越えにツーランホームランを放ち5-3と再度リード、グ軍はここで先発の丸山から松川博爾にスイッチ、長谷川善三が右前打、しかし松川の一塁牽制にタッチアウト、呉昌征は四球で出塁、金田の中前打で一走呉は三塁に走り、送球の間に打者走者の金田も二塁に進んで一死二三塁、キャッチャー筒井からの二塁牽制をセカンド安井が後逸する間に三走呉が還って6-3、一死三塁から土井垣の右前タイムリーで7-3、本堂の左前打で一死一二塁、御園生の中前タイムリーで8-3、一走本堂は三塁に進んで一死一三塁、御園生が二盗に成功、キャッチャー筒井からの二塁送球が悪送球となる間に三走本堂が還って9-3、一死三塁から藤村が四球を選んで二盗に成功、乾も四球で一死満塁、グ軍ベンチはここで松川から三番手の清水秀雄にスイッチ、渡辺の中犠飛で10-3、センター河西の本塁送球が悪送球となる間に二走藤村もホームに還ってこの回一挙8点、11-3とする。


 タ軍のマウンドには野崎の代打に出てホームランを放った渡辺がそのまま上がる。


 グ軍は4回裏、先頭の清水が四球で出塁、宮崎仁郎の投ゴロでランナーが入れ替わり、トップに返り河西は三振に倒れるが、安井が中越えに三塁打を放ち4-11とする。


 タ軍は5回表、一死後呉昌征が三塁に内野安打、二死後土井垣が右越えにツーランホームランを放ち13-4とする。


 グ軍は5回裏、先頭の堀井が左前打、田川が三塁に内野安打、筒井も三塁内野安打で無死満塁、清水のニゴロで筒井が二封される間に三走堀井が還って5-13、宮崎の右飛で三走田川がタッチアップからホームを狙うが、ライト御園生からの好返球にタッチアウト。


 タ軍は6回表、一死後乾が四球で出塁、渡辺の中越え三塁打で14-5、長谷川の中前タイムリーで15-5とする。


 タ軍は7回表、先頭の土井垣の当りは遊ゴロ、これをファースト別所が落球、本堂が左越えにツーランホームランを放ち17-5とする。


 グ軍は7回裏、先頭の山本が中前打で出塁、堀井の中越え三塁打で6-15、田川はストレートの四球、筒井の右犠飛で7-15と追い上げる。


 グ軍は8回裏、河西、安井、別所の3連打で無死満塁、しかし山本は浅い右飛に倒れ、堀井の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレーで無得点。


 グ軍は9回裏、先頭の田川が右越えにホームランを放ち8-15、筒井は右前打で出塁、清水も右前打を放って無死一三塁、宮崎の中犠飛で9-15、トップに返り河西が四球を選んで一死一二塁、安井が中越えに三塁打を放ち二者還って11-15、別所は二ゴロに倒れ、山本はスリーボールツーストライクから四球を選んで二死一三塁、しかし堀井は三飛に倒れてゲームセット。


 タ軍は19安打で33塁打、グ軍は17安打で29塁打。「雑記」欄には「合計62塁打は新記録」と書かれている。


 グ軍はよく追い上げたが、8回の無死満塁のチャンスを潰したことが響いた。あそこで何点か取っていれば、試合は分からなかった。タ軍ではこの試合に未出場の富樫淳がリリーフの用意をしていたかもしれないが、最終回も富樫を投入するまでには至らなかった。但し、富樫はこの後しばらく試合に出なくなるので何かしらのアクシデントがあったかもしれない。



2020年5月14日木曜日

野球週報2020 その19


5月6日(水) 休養日

5月7日(木) お台場一周10キロランニング。

5月8日(金) 休養日

5月9日(土) 品川エンジェルスのメンバーに「自主トレよろしく!」の通知を発出。

5月10日(日) 自宅マンションで1階から最上階の45階まで階段登り。素振り100本、肩トレ。

5月11日(月) 素振り100本、肩トレ。

5月12日(火) 休養日


 6月から動きが出てくるかもしれないので、有酸素運動から無酸素運動に切り替えていきます。



21年 パシフィックvs阪急 9回戦


7月14日 (日) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 パ軍 19勝23敗2分 0.452 井筒研一 
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 26勝19敗 0.578 野口二郎 

勝利投手 井筒研一 6勝10敗
敗戦投手 野口二郎 7勝6敗 

二塁打 (パ)藤村隆男 (急)下社、上田
三塁打 (パ)藤井

勝利打点 なし


井筒研一、4安打完封

 後楽園の第2試合は井筒研一と野口二郎の先発で午後3時22分、池田主審の右手が上がりプレイボール。

 パ軍はピッチャー登録の藤村隆男を初めて野手としてスタメン起用、五番ファーストに据えた。今季藤村の登板は3試合だけ、翌年も5試合だけで、藤村が投手として花開くのはタイガースに移籍後のこととなる。


 パ軍は初回、先頭の木暮が中前打で出塁、しかし白石の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。


 阪急は1回裏、先頭の上田が四球から二盗に成功して無死二塁と先制のチャンスを作るが、後続が凡退して無得点。


 阪急は2回裏、先頭の下社が右越えに二塁打を放って又も無死二塁のチャンス、しかし荒木の遊ゴロに下社が三塁に走ってしまい「6-5」と送球されてタッチアウト。二塁ランナーは自分の左の打球にはゴ―、右の打球はストップが鉄則。荒木は一塁に残るが、続く日比野の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー。


 阪急は3回裏、先頭の鳥居兵治が右前打を放って3イニング連続先頭打者が出塁するが、坂井豊司の一ゴロをファースト藤村隆男が一塁ベースを踏んでから二塁に送球して鳥居もタッチアウトとなってダブルプレー。初めてファーストを守った藤村隆男に「好守」の記載はないが好判断であった。


 パ軍は5回表、その藤村が右中間に二塁打を放って五番起用の期待に応えるが、高須清は左邪飛、伊勢川は中飛、松井信勝はストレートの四球で歩くが、井筒は三振に倒れて無得点。


 阪急は5回裏、先頭の下社が中前打で出塁、しかし井筒の一塁牽制でタッチアウト、後続も倒れて無得点。


 パ軍は8回表、一死後井筒がレフト線にヒット、トップに返り木暮が四球を選んで一死一二塁、しかし白石の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。


 阪急は6回から3イニング連続三者凡退で試合は最終回へ。


 パ軍は9回表、先頭の藤井勇が右中間に三塁打、森下は四球を選んで無死一三塁、藤村隆男の当りは遊ゴロ、これをショート坂井がエラー、これを見て三走藤井がホームに走り、坂井からのバックホームをかいくぐって先制のホームを踏んで1-0、高須の三塁内野安打で無死満塁、伊勢川の左犠飛で2-0とする。


 阪急は9回裏、二死後上田がライト線に二塁打を放って最後の粘りを見せるが、山田が左飛に倒れてゲームセット。


 井筒研一は4安打1四球2三振で今季3度目の完封、6勝目をマークする。


 阪急は序盤のチャンスを生かせなかったことが敗因となった。シーズン当初は首位を走っていた阪急であるが完封負けはこれで8試合目と全球団ワースト、投手陣の粒は揃っているが打線に核がいないため零封負けが多い。


 決勝点を呼び込んだ藤村隆男の遊ゴロには打点が付いていないので「勝利打点」にはならないが、実況のとおり好守に活躍を見せた。


 勝負を決めたののは9回に先頭打者として三塁打を放った藤井勇であるが、藤井は6回の守備では鳥居のライト線へのライナーを好捕して井筒を助けた。鳥居はこの回の先頭打者だったので藤井のファインプレーは大きい。外野手の守備は得点に直結する。井筒はこのプレーをきっかけに6回から3イニング連続三者凡退の好投を見せた。序盤は常に先頭打者を出して苦しんでいたが、藤井のファインプレーが流れを変えたのである。


 パ軍守備陣は無失策で井筒を盛り立てた。一方、阪急守備陣は3失策。野口二郎も最終回までよく踏ん張ったが、最後は坂井のタイムリーエラーで決着した。下社の2度の走塁ミスも響いた。



2020年5月12日火曜日

21年 ゴールドスターvsセネタース 7回戦


7月14日 (日) 金沢市設 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
1 0 2 0 0 1 0 0 0 4 ゴ軍 15勝22敗1分 0.405 石田光彦 
0 2 1 1 2 0 3 0 X 9 セ軍 16勝27敗 0.372 一言多十 

勝利投手 一言多十 4勝6敗
敗戦投手 石田光彦 9勝10敗 

二塁打 (ゴ)坪内
三塁打 (ゴ)坪内 (セ)鈴木2、白木、横沢、大沢、一言
本塁打 本塁打 (ゴ)菊矢吉男 3号 (セ)鈴木清一 1号

勝利打点 なし

猛打賞 (セ)鈴木清一(4安打)3


鈴木清一 三塁打2本、本塁打1本

 金沢市設の第1試合は石田光彦と一言多十の先発で午後1時25分、金政主審の右手が上がりプレイボール。日曜日ということで観客数は昨日の約2,000人から約5,000人に増えた。グラウンドコンディションも昨日の「不良」からこの日は「良好」に変わっている。

 ゴ軍は初回、一死後大友一明の当りは遊ゴロ、これをショート大沢喜好が一塁に悪送球して一死二塁、坪内が右越えに三塁打を放ち1点を先制する。


 セ軍は2回裏、一死後一言が右前打で出塁、鈴木清一が中越えに三塁打を放ち1-1の同点、長持は四球から二盗に成功、熊耳の右犠飛で2-1と逆転に成功する。


 ゴ軍は3回表、一死後坂本勲が中前打で出塁、トップに返り酒沢はストレートの四球で一二塁、坪内が右越えに逆転の2点タイムリー二塁打を放ち3-2と逆転に成功する。


 セ軍は3回裏、先頭の白木が右越えに三塁打、一死後飯島が中前にタイムリーを放ち3-3の同点に追い付く。


 セ軍は4回裏、先頭の鈴木が中越えに2打席連続の三塁打、長持は四球を選び、熊耳は二飛に倒れて一死一三塁、ここで長持がスタート、キャッチャー辻功からの送球に長持はタッチアウトで盗塁失敗、しかしこの間に三走鈴木が還って4-3と勝ち越す。重盗の片割れアウトなので鈴木に「本盗」は記録されない。


 セ軍は5回裏、先頭の横沢が左中間に三塁打、飯島は浅い中飛、大下も投ゴロに倒れるが、一言が四球を選んで二死一三塁、ここでダブルスチールを決めて5-3、鈴木がレフト線にタイムリーを放ち6-3とする。


 ゴ軍は6回表、先頭の大友が四球で出塁するが、坪内のニゴロが「4-6-3」と渡ってゲッツー、ここで菊矢が左越えに第3号ホームランを放ち4-6と追い上げる。


 セ軍は7回裏、先頭の飯島の当りは遊ゴロ、これをショート酒沢がエラー、大下の左前打で無死一二塁、大下がキャッチャー辻からの牽制に刺されるが、この間に二走飯島は三進、一言が右越えに三塁打を放ち7-4、鈴木が中越えにツーランホームランを放ち9-4と突き放す。


 一言多十は6安打4四球1三振の完投で4勝目をマークする。


 セ軍のショート大沢喜好は1回に最初のゴロを一塁に悪送球したが、その後は10個のゴロを捌いて10補殺を記録した。「雑記」欄にわざわざ「大沢補殺10を記録したは珍し」と書かれている。遊撃手の1試合最多守備機会記録は昭和15年8月8日にイーグルス時代の山田潔が記録した16個で、内訳は補殺が9個で刺殺が7個であった(2013年1月19日付け「一試合最多守備機会 」参照)。この日の大沢の刺殺は2個なので守備機会は12回であったが、山田の最多記録の時よりも捕殺数は1個多い。


 鈴木清一が4打数4安打、三塁打2本、本塁打1本を記録した。2本の三塁打のうち1本が二塁打であったなら、プロ野球史上初の「サイクル安打」を記録するところであった。「サイクル安打」は2年後の昭和23年10月2日に藤村冨美男が初めて記録することになる。


 もう一つ惜しいのがセ軍の8回裏の攻撃が鈴木の前の一言多十で終了したこと。鈴木に第5打席が回ってきて二塁打を打っていたら、「2本の三塁打を含む5安打でのサイクル安打」が記録されるところであった。プロ野球史上、現在までにサイクル安打は69人が述べ74回達成(横浜のローズが3回、藤村冨美男が2回、松永が阪急時代とオリックス時代に1度ずつ、福留が中日と阪神で1度ずつ)しているが、「三塁打2本を含む5安打でのサイクル安打」は1976年4月17日にロッテの得津が記録した1回だけである。この日の鈴木の振りであれば、5打席目に十分二塁打が狙えたのではないか。


*1974年に「2本の三塁打を含む5安打でのサイクル安打」を達成した得津高宏。BBM社発行「ロッテ40周年」より。

2020年5月10日日曜日

21年 巨人vs中部日本 5回戦


7月14日 (日) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 0 0 0 1 0 1 0 0 2 巨人 27勝16敗1分 0.628 諏訪裕良 
0 0 1 0 0 2 0 2 X 5 中部 14勝21敗2分 0.470 井上嘉弘 西沢道夫 服部受弘 

勝利投手 西沢道夫 3勝6敗
敗戦投手 諏訪裕良 4勝4敗
セーブ     服部受弘 1 

二塁打 (巨)川上 (中)三村
三塁打 (巨)多田 (中)笠石、古川、大沢
本塁打 (巨)千葉茂 1号

勝利打点 (中)西沢道夫 1


杉浦清監督、初陣を飾る

 本日は後楽園と金沢市設で2試合ずつ。後楽園の第1試合は午後1時7分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 投手陣が苦しくなってきた巨人は諏訪裕良が6月24日以来の先発。ここらで救世主が欲しいところであるが・・・。


 巨人は2回表、先頭の黒沢がストレートの四球で出塁、一死後多田が右前打、二死後諏訪が四球を選んで満塁とするが、トップに返り呉新亨は左飛に倒れて無得点。


 中部は2回裏、先頭の木下政文の当りが左中間に飛ぶがレフト黒沢が好捕、二死後笠石徳五郎が右中間に三塁打、しかし井上嘉弘は三ゴロに倒れて無得点。


 巨人は3回表、先頭の山川が三塁線にセーフティバントを決めて出塁、続く千葉のライト線の当りをライト笠石がファインプレー、川上は右前打、黒沢はストレートの四球で一死満塁、中部の杉浦清監督はここで先発の井上をあきらめて西沢道夫をマウンドに送り、中島治康監督の三邪飛をサード木下が好捕、多田の左中間を抜くかという当りもレフト岩本にナイスキャッチされて無得点。


 中部は3回裏、先頭の三村が四球を選んで出塁、二死後古川清蔵の中越え三塁打で1点を先制する。


 巨人は5回表、先頭の千葉が四球を選んで出塁、川上のライト線二塁打で無死二三塁、黒沢の当りは左中間に飛ぶがレフト岩本が又もナイスキャッチ、三走千葉はタッチアップからホームインするが、二走川上は飛び出しており「7-4」と送球されて犠飛とダブルプレーが記録される。もちろん、公式記録ではこの当時は「犠飛」は記録されていない。左打者の左中間への当りはレフト方向に切れていくのだから川上のボーンヘッドであった。


 巨人は6回表、一死後諏訪が中前打で出塁、しかしトップに返り呉新亨の遊ゴロが「6-4-3」と渡って又もダブルプレー。俊足の呉を遊ゴロでゲッツーした三村勲-鈴木秀雄の二遊間コンビの守備は、「好守」の記載は無いが高く評価できる。


 中部は6回裏、先頭の小鶴が左前打で出塁、一死後藤原鉄之助は四球、笠石に代わる代打加藤正二が中前打を放って一死満塁、ここで西沢が中前に2点タイムリーを放ち3-1と勝ち越す。


 巨人は7回表、一死後千葉がレフトスタンドにホームランを叩き込んで2-3と追い上げる。


 巨人は8回表、一死後多田が右中間に三塁打、杉浦監督はここで西沢に代えて三番手として服部受弘をマウンドに送り込み、巨人も宮下に代えて代打に近藤貞雄を起用する白熱の場面、近藤のカウントワンボールワンストライクからの3球目に三走多田が三本間に挟まれ「2-5-2」と転送されてタッチアウト、3球目はストライクであるがスコアカードからは見逃しか空振りかの区別はできない。スクイズのサインを近藤が見逃したのか、サインが出ていないのに多田がサイン違いでスタートを切ってしまったのか、スクイズをウエストされて近藤がバットを出したが空を切り多田が三本間に挟まれたのか、近藤はこれまでも度々代打に起用されているのでスクイズのサインは出ていなかったかもしれないが、裏をかいてスクイズに行ったところをウエストされたのかもしれない。いずれにしても試合の結果を大きく左右するプレーであった。


 中部は8回裏、先頭の服部の当りは遊ゴロ、これをショート宮下の代打近藤に代わってこの回からショートに入っている三好主が一塁に悪送球、続く三村の一ゴロを今度はファースト川上が二塁に悪送球、トップに返り岩本は中飛に倒れて一死一二塁、鈴木に変わる代打大沢清が右中間に三塁打を放ち5-2として試合を決定づける。続く古川が四球を選んで一死一三塁、小鶴のカウントツーストライクナッシングから一走古川がスタート、小鶴は3球目で三振、キャッチャー多田が二塁に送球すると三走大沢もスタート、セカンド千葉が折り返しバックホームして大沢はタッチアウト、重盗による三振ゲッツーが記録された。

 リリーフ服部は最終回を三者凡退に抑え、プロ入り初セーブを記録する。もちろん、公式記録ではこの当時は「セーブ」は記録されていない。

 守備と走塁にミスが続出した巨人と対照的に、中部は好守を連発して投手陣を盛り立てた。


 この日から指揮を執る杉浦清監督が初陣を飾った。代打策と継投策が鮮やかであったが、この時巨人ベンチで杉浦の継投策を見ていた近藤貞雄が後に「投手分業制」を確立させることになる。



監督交代


 中部日本の監督が竹内愛一から杉浦清に交代した。

 「日本野球年鑑」には、7月14日の試合の短評に「杉浦監督は初登場の幸先を飾った」と書かれており、後楽園球場で行われた巨人vs中部5回戦が杉浦監督の初陣であったようだ。



2020年5月8日金曜日

21年 セネタースvsグレートリング 6回戦


7月13日 (土) 金沢市設 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 セ軍 15勝27敗 0.357 白木義一郎 
0 2 0 0 0 0 2 0 X 4 グ軍 20勝18敗 0.526 清水秀雄 

勝利投手 清水秀雄     8勝3敗
敗戦投手 白木義一郎 7勝9敗 

二塁打 (グ)筒井
三塁打 (グ)別所

勝利打点 (グ)筒井敬三 2


清水秀雄、4安打完投

 金沢市設の第2試合は白木義一郎と清水秀雄の先発で午後3時12分、金政主審の右手が上がりプレイボール。

 グ軍は2回裏、先頭の堀井数男が右前打で出塁、田川豊の三前送りバントをサード鈴木清一が一塁に悪送球、犠打とエラーが記録されて無死二三塁、清水の左飛で三走堀井がタッチアップからスタートするが、レフト大下からの送球にタッチアウト、二死三塁から筒井敬三が先制のタイムリー二塁打をレフト線に放ち1-0、宮崎仁郎の中前タイムリーで2-0とする。


 グ軍は7回裏、先頭の河西の三ゴロをサード鈴木が一塁に悪送球、河西が二盗を決め、一死後別所が中越えに三塁打を放ち3-0、山本一人の左犠飛で4-0とする。


 セ軍は最終回、二死後飯島滋弥がストレートの四球で出塁、大下の右前打をライト田川がファンブルして二死二三塁、白木が中前に2点タイムリーを放ち2-4と追い上げるが、長持栄吉に代わる代打上口政は投ゴロに倒れてゲームセット。


 清水秀雄は4安打1四球3三振の完投で8勝目をマークする。


 セ軍は8回の攻撃で横沢七郎に代えて代打北川圭太郎を起用し、9回表の守備からセカンドに入った清水喜一郎がプロ入り初出場。明大閥のセ軍では横沢三郎監督以下、大下、上口、貫井、清水を明大から引っ張ってきた。「Wikipedia」には「清水喜一郎は昭和21年7月19日が初出場」と記載されている(2020年5月8日現在)が、参照元が当ブログもお世話になっている「スタメンアーカイブ」だからで、「初出場」は昭和21年7月13日、「初スタメン」が7月19日の間違いである。「スタメンアーカイブ」に頼るのではなく、「日本プロ野球記録大全集」を見れば清水喜一郎が7月13日のこの試合に出場していることが確認できます。


 この試合ではセ軍のサード鈴木清一が3失策、ショート大沢喜好が2失策と冴えなかった。ところがこの二人が明日の試合では大活躍するのだから野球は分からない。



2020年5月7日木曜日

21年 パシフィックvs巨人 7回戦


7月13日 (土) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 0 0 2 0 2 0 0 0 4 パ軍 18勝23敗2分 0.439 井筒研一 真田重蔵 
2 0 1 1 4 0 0 0 X 8 巨人 27勝15敗1分 0.643 中尾輝三 

勝利投手 中尾輝三 5勝4敗
敗戦投手 井筒研一 5勝10敗 

二塁打 (巨)黒沢

勝利打点 (巨)中島治康 1

猛打賞 (巨)黒沢俊夫 3


両軍合計25残塁の乱戦

 後楽園の第2試合は井筒研一と中尾輝三の先発で午後2時50分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 パ軍は初回、先頭の木暮力三がストレートの四球で出塁、しかし白石の三ゴロは「5-4-3」と渡ってダブルプレー、藤井勇はストレートの四球で出塁、森下重好は中前打、辻井弘も四球を選んで二死満塁、しかし伊勢川は遊飛に倒れて無得点。


 巨人は1回裏、先頭の呉新亨が中前打で出塁、山川の投ゴロの間に呉は二進、千葉の遊ゴロの間に呉は三進、川上は四球、黒沢も四球を選んで二死満塁、中島治康監督が押出し四球を選んで1点を先制、多田もストレートの押出し四球で2-0とする。


 パ軍は2回表、一死後松井信勝が三塁に内野安打、井筒のピッチャー強襲ヒットで一死一二塁、トップに返り木暮は三振、スタートを切っていた二走松井はキャッチャー多田からの送球に刺されて三振ゲッツー。


 パ軍は3回表、先頭の白石が右前打で出塁、藤井は四球を選んで無死一二塁、しかし森下、辻井、伊勢川と倒れてスリーアウトチェンジ。


 巨人は3回裏、二死後黒沢がライト線に二塁打、パ軍はここで真田がリリーフで登板するが、中島が中前にタイムリーを放ち3-0とする。


 パ軍は4回表、先頭の高須清が中前打で出塁、松井は右飛に倒れるが、真田のニゴロをセカンド千葉が二塁に悪送球して一死一二塁、トップに返り木暮は三振、白石が四球を選んで二死満塁、藤井は二塁に内野安打、三走高須に続いて二走真田もホームに突っ込み、タイミングはアウトであったが千葉の本塁送球が悪送球となって2-3と追い上げる。更に森下が四球を選んで再度二死満塁、しかし辻井に代わる代打藤村隆男は中飛に倒れて1点差まで。


 巨人は4回裏、先頭の宮下信明が右中間にヒット、真田のワイルドピッチで宮下は二進、中尾は四球を選び、トップに返り呉新亨の送りバントで一死二三塁、山川の左犠飛で4-2と突き放す。


 巨人は5回裏、先頭の川上の当りは一二塁間へのゴロ、辻井の代打に出てそのままファーストに入った藤村隆男が一塁ベースカバーのピッチャー真田にトスするがこれが悪送球となって無死一塁、真田のワイルドピッチで川上は二進、黒沢のライト線ヒットで無死一三塁、中島の二飛をセカンド高須が落球、三走川上は動かず無死満塁、多田は三振に倒れて一死満塁、宮下が中前に2点タイムリーを放ち6-2、バックホームされた送球をキャッチャー伊勢川が後逸して一死二三塁、ここで真田がこの回2個目、この試合3個目のワイルドピッチを犯して三走中島が還り7-2、パ軍ベンチはここでキャッチャーを伊勢川から佐竹一雄に交代、トップに返り呉新亨は三ゴロに倒れて二死二三塁、山川の右前タイムリーで8-2と大きくリードする。


 パ軍は6回表、一死後木暮が四球で出塁、白石は右前打、藤井は三振に倒れるが、森下はストレートの四球で二死満塁、藤村隆男が中前に2点タイムリーを放ち4-8とする。


 中尾輝三は7回、8回と走者を出すが無失点、9回はこの試合初の三者凡退で締めて9安打10四球3三振の完投で5勝目をマークする。151球の投球であった。


 パ軍は13残塁、巨人は12残塁で試合時間は1時間34分を要した。


 巨人は首位の座をキープしたが、このところ近藤貞雄が打ち込まれており、復帰してきた藤本英雄もコントロールが定まらず荒っぽいピッチング、中尾に期待がかかるところであるが相変わらず10四球と心許ない。


 パ軍は5失策、3暴投が響いた。5回の4失点は被安打は3本であったが3失策、2暴投によるもの。



2020年5月6日水曜日

野球週報2020 その18


4月29日(水) 休養日

4月30日(木) 休養日


5月1日(金) お台場一周10キロランニング。


5月2日(土) 休養日


5月3日(日) 休養日


5月4日(月) 自宅マンションで1階から最上階の45階まで階段登り。素振り70本、肩トレ。


5月5日(火) お台場一周10キロランニング。


 緊急事態宣言が5月31日まで延長されて、品川区のグラウンドは5月31日まで使用禁止、ジムも5月31日まで休業が決定、バッティングセンターも5月31日まで再開は無理でしょう。春のリーグ戦も中止が決定、6月に関西で試合が入る予定ですがこれもどうなるか分かりません。ということで、下半身トレーニング中心のメニューにしています。



2020年5月5日火曜日

21年 ゴールドスターvsタイガース 8回戦


7月13日 (土) 金沢市設 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 0 0 0 0 0 0 4 0 4 ゴ軍 15勝21敗1分 0.417 内藤幸三 
2 2 3 0 0 1 0 1 X 9 タ軍 25勝16敗 0.610 御園生崇男 

二塁打 (ゴ)坪内
三塁打 (タ)金田、土井垣
本塁打 (タ)御園生崇男 1号、藤村冨美男 2号

勝利打点 (タ)金田正泰 3

猛打賞 (タ)呉昌征 3


タ軍、北陸の地で8連勝

 金沢市設の第1試合は内藤幸三と御園生崇男の先発で午後1時24分、杉村主審の右手が上がりプレイボール。関西の試合は午後1時丁度に始まることが多いが、この日は何らかのセレモニーが開催されたのかもしれない。

 この試合では国友正一が一塁塁審を務めている。国友は関東所属の審判員であるが、今週は「北陸出張」の辞令が発出されたようだ。国友にとってこの「北陸出張」は審判人生の転機となる。


 タ軍は初回、先頭の呉昌征が四球を選んで出塁、金田正泰が右越えに三塁打を放ち1点を先制、続く土井垣の3球目に内藤がワイルドピッチを犯して金田が生還、2-0とする。


 タ軍は2回裏、一死後御園生が左越えにホームランを放ち3-0、二死後呉昌征の遊ゴロをショート酒沢政夫がエラー、呉が二盗を決めて、金田の左前打で二死一三塁、ここで鮮やかにダブルスチールを決めて4-0とする。


 タ軍は3回裏、一死後藤村冨美男監督が左越えに第2号ホームランを放ち5-0、富樫淳が中前打、渡辺誠太郎の三ゴロをサード中村信一が二塁に悪送球して一死一三塁、御園生の三ゴロで三走富樫はホームに突っ込み、サード中村がバックホームするが又も悪送球となって6-0、一死二三塁から長谷川善三は三振、トップに返り呉昌征が中前にタイムリーを放ち7-0と大きくリードする。


 タ軍は6回裏、先頭の呉昌征が右前打で出塁、一死後土井垣の右越え三塁打で8-0、本堂の中飛で三走土井垣がタッチアップからスタートを切るがセンター坪内道則からのバックホームにタッチアウト。


 タ軍先発の御園生崇男は3回までパーフェクトピッチング。4回は二失と坪内の右前打で一死一二塁のピンチを迎えるが菊矢吉男を三ゴロ併殺に打ち取る。5回と7回にも1安打ずつを許すが7回まで無失点。


 ゴ軍は8回表、先頭の大友一明が左前打、しかし辻功の三ゴロは「5-4-3」と渡ってダブルプレー、御園生の完封が見えてきたが、坂本勲が左前打で出塁、土井垣のパスボールで坂本が二進、中村は四球を選んで二死一二塁、酒沢の右前タイムリーで1点返して1-8、坪内のレフト戦二塁打で2-8、菊矢が中前に2点タイムリーを放ち4-8と追い上げる。


 タ軍は8回裏、一死後呉昌征がこの日3本目のヒットを中前に放ち、金田のバントが犠打となって二死二塁、土井垣は四球で歩き、本堂保次の右前タイムリーで9-4と突き放す。


 御園生崇男は最終回を三者凡退に抑えて、8安打1四球2三振の完投で4勝目をマークする。


 大量得点が入ったが試合終了は午後2時34分で試合時間は1時間10分。2,000人が集まった北陸の野球ファンはスピーディーな試合を堪能した。


 スコアカードの記載では「天候」は「晴」で「球場状態」」は「不良」。気象庁ホームページに残されているデータによると金沢では7月9日に101.0㎜の大量の降雨があり、11日にも23.5㎜の降雨を記録した。12、13日は晴天のようであるが、それまでの大量の降雨の影響が残っていたようだ。


 タ軍は12安打9得点で8連勝。後楽園の第2試合を控えている首位巨人に1ゲーム差と迫ってきた。


*記念すべき石川・富山シリーズ第1戦。。「金沢市設」とは、「金沢市が設営したグラウンド」ということではないでしょうか。この日の観客数が約2,000人で日曜が5,000人、正式な野球場では無かったのではないか。

2020年5月4日月曜日

21年 中部日本vs阪急 6回戦


7月13日 (土) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
1 0 0 0 1 0 0 0 0 2 中部 13勝21敗2分 0.382 森井茂 
0 0 0 0 0 0 0 4 X 4 阪急 26勝18敗 0.591 笠松実

勝利投手 笠松実 6勝4敗
敗戦投手 森井茂 7勝6敗 

二塁打 (中)三村、岩本
三塁打 (急)山田

勝利打点 (急)山田伝 2


阪急、守り勝ち

 第12節の2日目は北陸遠征の初日で後楽園と金沢市設で2試合ずつ。後楽園の第1試合は森井茂と笠松実の先発で午後1時4分、池田主審の右手が上がりプレイボール。

 中部は初回、先頭の古川清蔵が左前打で出塁、岩本章の当りは左中間を抜くかに見えたがレフト下社邦男がナイスキャッチ、加藤正二の遊ゴロをショート坂井豊司がエラーして一死一二塁、笠松の二塁牽制が悪送球となって一死二三塁、小鶴の中犠飛で1点を先制する。


 中部は3回表、先頭の鈴木秀雄の一ゴロをファースト野口明が弾くとセカンド上田藤夫がバックアップして一塁に送球、しかし一塁ベースに戻った野口明が落球するエラー、トップに返り古川の三ゴロは「5-4-3」と渡ってダブルプレー、岩本がストレートの四球を選ぶが、加藤の一二塁間にフラフラと上がった飛球をセカンド上田がファインプレーして無得点。


 中部は4回表、一死後木下の左中間の当りを又もレフト下社がファインプレー。


 中部は5回表、先頭の三村勲がレフト線に二塁打、森井が送って一死三塁、鈴木が中前にタイムリーを放ち2-0、二死後岩本もレフト戦二塁打を放って二三塁とするが、加藤の当りは三遊間を抜けるかと見られたところサード荒木茂がファインプレーで加藤を一塁に刺してこの回1点止まり。


 中部は7回表、一死後森井の当りは右中間を抜けるかに見えたがセンター山田伝がファインプレー、ここはポケットキャッチをしている余裕は無かったか。


 阪急打線は7回まで森井茂のスローボールにタイミングが合わず3安打無得点。


 阪急は8回裏、先頭の荒木が三塁に内野安打、続く日比野武も三塁に内野安打、日比野に代わって代走として西村正夫監督が登場、坂井の三前バントが内野安打となって無死満塁、笠松の中犠飛で1点返して1-2、二走西村と一走坂井もタッチアップから進塁して一死二三塁、トップに返り上田の右犠飛で西村が還って2-2の同点、山田が左中間に逆転の三塁打を放ち3-2、更に野口二郎がレフト線にタイムリーを放って4-2とリードを広げる。


 笠松実は5安打1四球1三振の完投で6勝目をマークする。


 阪急は3失策もあったが5つの好守で守り勝ち、首位巨人に2ゲーム差、二位タイガースにゲーム差無しで喰らい付いている。


 西村正夫監督は今季全て代走で4試合目の出場、この日も同点のホームを踏んで4得点、依然として生還率10割を継続している。



*スコアカードの「雑記」欄には5種類の好守が書かれている。①「左中間好捕」は下社邦男が2度、②「一二塁間好捕」は上田藤夫、③「三遊間好守」は荒木茂、④「右中間好捕」は山田伝、⑤「ベース寄好守」は中部のセカンド鈴木秀雄とサード木下政文によるもの。
「好守」、「好捕」などの記載は関東の試合だけで書かれており、全く触れられていない時期があるなど、客観性を欠く記載なので、参考程度に止めておいてください。


2020年5月3日日曜日

21年 中部日本vs巨人 4回戦


7月12日 (金) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
2 3 0 3 1 0 0 3 0 12 中部 13勝20敗2分 0.394 井上嘉弘 服部受弘 
1 0 0 0 0 0 0 0 X  1  巨人 26勝15敗1分 0.634 近藤貞雄 宮下信明 

勝利投手 服部受弘   3勝2敗
敗戦投手 近藤貞雄 10勝5敗 

二塁打 (中)岩本、加藤、古川、小鶴、服部
三塁打 (中)加藤、小鶴 (巨)山川

勝利打点 (中)加藤正二 2

猛打賞 (中)加藤正二 2、小鶴誠 2、鈴木秀雄 1


中部打線、長打7本

 後楽園の第2試合は井上嘉弘と近藤貞雄の先発で午後5時4分、池田主審の右手が上がりプレイボール。

 第1試合の終了が2時44分なので試合間隔が2時間20分空いている。第1試合の「天候」は快晴で「球場状態」は良好。第2試合の「天候」欄に記載されている文字は意味不明であるが、「球場状態」は「最悪」となっているので夏の夕立があった模様。気象庁ホームページのデータによるとこの日の降水量は5.6㎜であるが、1時間の最大降水量が4.4㎜なので「雷」を伴う局地的な「ゲリラ豪雨」であった可能性が高い。4,794人の観衆は「ずぶ濡れ」になったのではないでしょうか。


 鳴り響く雷鳴に触発されたのか、歴代本塁打王経験者を5人並べる中部の強力打線が火を噴いた。


 中部は初回、一死後岩本章の当りは三ゴロ、これをサード山川がエラー、続く加藤正二が左中間に三塁打を放ち1点を先制、小鶴が四球で歩き、木下政文の中前タイムリーでこの回2点を先制する。


 巨人は1回裏、一死後山川が右中間に三塁打、千葉が四球を選び、川上の中犠飛で1点を返す。


 中部は2回、先頭の三村勲がストレートの四球で出塁、井上の投前送りバントを近藤が二塁に送球するがセーフ、犠打と野選が記録されて無死一二塁、鈴木秀雄の一ゴロの間に二者進塁、トップに返り古川清蔵は浅い右飛に倒れ、岩本は四球を選んで二死満塁、加藤が右前にタイムリーを放ち3-1、小鶴も中前に2点タイムリーで続いて5-1とする。


 勝てると見た中部は早くも2回から先発の井上に代えて服部受弘をマウンドに送り込む。


 巨人は3回から不調の近藤に代えて宮下信明をマウンドに送るが流れを変えることはできなかった。


 中部は4回表、先頭の岩本がレフト線に二塁打、加藤もレフト線に二塁打を放ち6-1、小鶴が右中間に三塁打と3連続長打で7-1、一死後藤原鉄之助の遊ゴロの間に三走小鶴が還って8-1と突き放す。


 中部は5回表、一死後鈴木が二遊間にヒット、古川の中越え二塁打で一死二三塁、岩本の左犠飛で9-1とする。


 中部は8回表、先頭の小鶴がレフト線に二塁打、木下の遊ゴロで小鶴が三塁に走り、ショート三好主が三塁に送球するがこれが悪送球となる間に小鶴が還って10-1、藤原の中前打で無死一三塁、三村は三振に倒れるが、服部が右中間に2点タイムリー二塁打を放ち12-1と大差を付ける。


 2回からリリーフ登板した服部受弘は8イニングを2安打1四球2三振無失点に抑えて3勝目をマークする。


 開幕から安定した投球でエース格の活躍を続けてきた近藤貞雄はこのところ慣れられてきたのか打ち込まれることが多くなってきた。藤本が復帰してきたが、巨人も苦しくなってきた。


 中部打線は5本の二塁打と2本の三塁打で巨人を粉砕。長打を放った5人は全て本塁打王経験者(岩本はS18、加藤はS18、古川はS17・18、小鶴は後にS25、服部はS16。この他にも金山がS19の本塁打王、鈴木秀雄はS18に景浦や中島治康と並んで首位と1本差。)である。



*第1試合の「天候」は「快晴 暑し 風あり」で「球場状態」は「良好」。

*第2試合の「天候」は解読不明であるが「球場状態」は「最悪」なのでゲリラ豪雨があったようだ。

2020年5月2日土曜日

21年 阪急vsパシフィック 8回戦


7月12日 (金) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計 
0 0 0 0 0 0 0 0 1  0   1  2 阪急 25勝18敗 0.581 天保義夫 
0 0 0 0 1 0 0 0 0  0   0  1 パ軍 18勝22敗2分 0.450 湯浅芳彰 

勝利投手 天保義夫 8勝3敗
敗戦投手 湯浅芳彰 2勝6敗 

二塁打 (急)鳥居、下社
三塁打 (急)坂井
本塁打 (パ)伊勢川真澄 1号

勝利打点 (急)下社邦男 1


西村正夫、勝負の三盗

 第12節の初日は後楽園で2試合のみ。第1試合は天保義夫と湯浅芳彰の先発で午後1時8分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 パ軍は初回、先頭の好調木暮力三が右前打で出塁、しかしこの日二番に起用された喜瀬正顕の投ゴロが「1-6-3」と渡ってダブルプレー。


 阪急は2回表、先頭の野口明の当りは三ゴロ、これをサード平野徳松が一塁に悪送球、しかし荒木茂は三振、スタートを切っていた野口明もキャッチャー伊勢川からの送球に刺されてダブルプレー。


 阪急は4回表、先頭の野口二郎が中前打、野口明も右前打を放って無死一二塁、荒木は捕邪飛に倒れるが、下社がレフト線にヒットを放って一死満塁、しかし日比野武は浅い左飛、坂井豊司の一二塁間のゴロをファースト辻井弘が一塁ベースカバーに入ったピッチャー湯浅芳彰にトスしてスリーアウトチェンジ。このカバーリングは昭和40年代に巨人がベロビーチキャンプでドジャース戦法を導入してから一般化したが、当ブログの実況ではこれまでも何度かお伝えしている。スコアカードの記載は「3-1A」。


 パ軍は4回裏、二死後森下、白石の連続中前打で一二塁、辻井が得意の右打ちで一塁線を抜くかという当りをファースト野口明がファインプレー、自らベースを踏んでスリーアウトチェンジ。スコアカードの記載は「-3」。


 パ軍は5回裏、先頭の伊勢川がレフトスタンドにホームランを叩き込んで1点を先制する。


 阪急は7回表、一死後日比野がライト線にヒットを放つと代走に坂田清春を起用、しかし坂井の中飛に坂田が飛び出しており「8-3」と送球されてダブルプレー。


 阪急は9回表、一死後野口明が右前打で出塁すると西村正夫監督が5月24日以来の出場となる代走で登場、荒木に代わる代打鳥居兵治は中飛に倒れるが、下社の初球に西村が二盗に成功、下社は四球を選んで二死一二塁、続く坂田の3球目に二走西村と一走下社がスタート、キャッチャー伊勢川からの三塁送球が悪送球となる間に西村監督がホームに還って土壇場で1-1の同点とする。


 阪急は10回表、先頭の坂井が左中間に三塁打、天保は四球を選んで無死一三塁、トップに返り上田は三振、天保が二盗を決めて一死二三塁、山田伝は遊飛に倒れて二死二三塁、野口二郎の二遊間への当りはセンターに抜けたかと見えたところショート白石がファインプレー、野口は一塁に刺されて無得点。


 阪急は11回表、一死後鳥居が右中間に二塁打、下社も一塁線に二塁打を放ち2-1と勝ち越す。


 天保義夫は6回以降パ軍打線を無安打に抑え切り、11回を5安打2四球4三振で完投、8勝目をマークする。


 この試合では実況でお伝えした以外にも、阪急ではセカンド上田とレフト下社がファインプレー、パ軍ではセンター森下とファースト辻井がファインプレーを見せた。


 西村正夫監督は今季3試合目の出場、全て代走での登場で3得点、生還率10割を誇っている。この日は昭和18年以来3年ぶりに決めた盗塁が勝因の一つになった。



北陸遠征


 第12節の関西の試合はタ軍、グ軍、セ軍、ゴ軍の4チームが帯同して北陸遠征を行います。

 球場は7月13日(土)と14日(日)は「金沢市設」、15日(月)は「高岡高専」のグラウンドが使用されます。金沢と高岡は中心地で約50キロの距離ですから日曜の試合の後に高岡入りしたのでしょう。


 観客数は「スコアカード」によると金沢の土曜が約2,000人、日曜が約5,000人、高岡は約5,000人とされています。とんでもない乱打戦となることから、プロ野球が開催できるレベルのグラウンドではなかったようです。


 プロ野球の北陸遠征はこれが初めてではありません。昭和9年日米野球の第7戦は富山の神通球場で行われました。正力松太郎が富山出身(高岡中学-旧制四高)であったことから富山で挙行されたと言われており、「富山市郷土博物館」には当時の資料が所蔵されています(同館ホームページ参照)。


*昭和9年「日米野球」パンフレット。数年前に富山県の方がヤフオクに出品され、当ブログが落札しました。地元企業の広告が多数掲載されている歴史的価値の高い資料です。最初のページは薬品会社ですね。