2018年9月2日日曜日

19年 朝日vs阪神 4回戦


7月3日 (月) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 朝日 5勝11敗1分 0.313 大橋一郎 内藤幸三
0 0 0 0 3 1 0 0 X 4 阪神 13勝3敗1分 0.813 若林忠志

勝利投手 若林忠志 11勝2敗
敗戦投手 大橋一郎   0勝2敗

二塁打 (神)御園生
三塁打 (神)塚本

勝利打点 塚本博睦 1


御園生崇男が2点タイムリー二塁打

 阪神の先発は森田明義。森田のプロでの登板はこの1試合だけとなる。

 朝日は2回、先頭の菊矢吉男が三塁にヒット、大橋一郎が中前打を放って無死一二塁、大島渡の投前バントをピッチャー森田が三塁に送球して二走菊谷は三封、広田修三が四球を選んで一死満塁、続く田端義夫の初球はボール、阪神はここで森田を下げて若林忠志監督がマウンドに上がり、田端の三ゴロで三走大橋は本封、トップに返り酒沢政夫は投ゴロに倒れて無得点。

 阪神は5回、先頭の門前真佐人が死球を受けて出塁、続く若林も死球を受けて無死一二塁、武智修が送りバントを決めて一死二塁、トップに返り塚本博睦の中犠飛で1点を先制、金田正泰の一塁ヒットで二死一三塁、御園生崇男の右中間二塁打で二者還り3-0とする。

 阪神は6回、先頭の呉昌征がストレートの四球で出塁、続く本堂保次の打席で呉は二盗、本堂は左飛、門前真佐人は左邪飛に倒れるが、若林の打席で呉が三盗を決めて二死三塁、更にキャッチャー吉田弘の三塁牽制が悪送球となって呉が生還、4-0とする。

 阪神は森田と若林で完封リレー、若林は11勝目をあげる。

 森田明義は通算登板数1試合。1回3分の1を投げて2安打2四球無三振無失点、キャリアの通算防御率は0.00である。森田は昭和17年と18年も阪神で選手登録されていたが未出場。プロでの成績は昭和19年だけとなるが、10年後の昭和29年に四国鉄道局の三番ファーストで第25回都市対抗野球大会に出場することとなる。

 

三冠への道2018 その7


8月の月間MVP予想

 ア・リーグ打撃部門は新人王争いでも大谷最大のライバルとして注目を集めるミゲル・アンドゥーハーが3割2分0厘、10本塁打、29打点で本命。年間MVP候補筆頭のJ.D.マルティネスは3割7分3厘、7本塁打、25打点で次点か。

 ナ・リーグ打撃部門は「Leadoff Home Run」を打ちまくるロナルド・アクーニャ・ジュニア。8月13日のマーリンズとのダブルヘッダーではは第一試合でバックスクリーン右に、第二試合ではバックスクリーン左に先頭打者本塁打、翌14日も初回レフトスタンドに先頭打者本塁打、7回にはライトスタンドに叩き込み、8月11日からの4日間で5試合連続本塁打となりメジャー最年少記録を更新しました。

 ア・リーグ投手部門は4勝0敗、防御率1.04のブレイク・スネル。26イニングスで被安打11本と被打率は1割3分1厘、WHIPは0.65。

 ナ・リーグ投手部門は3勝2敗ながら防御率1.24で驚異の60奪三振をマークしたジェイコブ・デグロム。8月31日のワールドスポーツMLBでも、小宮山さんが「髪を切ったデグロム」を取り上げていました。あのスライダーには注視が必要です。

 

2018年8月22日水曜日

甲子園100回シリーズ その13「白河の関」


 今年も白河の関を超えることはなかった。

 ここ8年で東北勢は夏の甲子園4度目の準優勝。現在では全国で最も強豪地域となっています。

 最も白河の関に近づいたのは1989年夏、大越基投手を擁して優勝候補と目されていた仙台育英だったでしょうか。2003年夏のダルビッシュ有の東北は勝てるとまでは思えなかった。

 東北高校では、岡嶋敏彦投手を擁してベスト4に進出した1972年センバツが一番優勝の可能性が高かったのではないかとも言われています。左腕技巧派岡嶋のピッチングはよく覚えています。2年生でまだエースナンバーではなかった岡嶋は、初戦の2回戦奈良工業戦で1安打完封。準々決勝の倉敷工業戦も5安打1失点で完投。準決勝も完投しましたがこの大会で優勝したジャンボ仲根の日大桜ヶ丘に2対3でサヨナラ負け。惜しかったですね。

 2015年8月14日、当ブログに「数年以内に紫紺の優勝旗又は深紅の大優勝旗が白河の関を渡る」と書かせていただきました。その日も更に近付いてきたと感じさせてくれる金農快進撃でした。

*選抜高等学校野球大会50年史より。岡嶋投手の1安打完封試合。



 

2018年8月18日土曜日

甲子園100回シリーズ その12「逆転サヨナラツーランスクイズ」


 一番面白いと言われる準々決勝の中で一番期待していたゲームが第4試合の近江vs金足農業戦でした。

 期待どおりの熱戦を制したツーランスクイズ。

 ツーランスクイズと言えば広島商業のお家芸。1973年第55回大会3回戦の日田林工戦で見せたツーランスクイズが有名です。

 40年後に金足農業が見せてくれました。

*アサヒグラフより。日田林工戦で決めた広島商業のツーランスクイズ。滑り込んだ走者は達川でした。



 

2018年8月17日金曜日

甲子園100回シリーズ その11[「二刀流」


13日目の始球式は金村義明氏。ちょっと外に引っ掛かりました。やっぱり金村は打者ですね。
ということで、本日は二刀流特集。


島本講平 箕島
1970年センバツ優勝投手。変化球投手で球威はありませんでしたがバッティングは天才的。当時の新聞の見出しに「島本、長打ほしいまま」というのがあったのを覚えています。南海でも最初はピッチャーで起用されましたがこらは明らかに客寄せパンダ。すぐに打者に専念して成功しました。


仲根正広 日大桜ヶ丘
1972年センバツ優勝投手。この大会では14打数10安打5打点、打率7割1分4厘をマークしました。190㎝ありましたので近鉄でもピッチャーを続けましたが芽が出ず、打者に転向して成功しました。最初から打者に専念していたらと悔やまれます。私が高校時代から「大谷は打者に専念すべき」と主張し続けている理由の一つに、仲根の先例があります。


愛甲猛 横浜
1980年夏優勝投手ですが、決勝戦では早実に打ち込まれ、控えの同じ左腕川戸投手のリリーフを仰いでいます。
矢張りプロでは打者に転向して成功しました。愛甲は最初から打者に専念していたイメージがありますが、少し投手もやっていたようです。


金村義明 報徳学園
1981年夏優勝投手。ピッチャーとしてはシュート回転で疑問に思っていましたが、バッティングは天性のもの。プロでは当然にして打者として成功しました。


江川も高校時代は「打者としても1位があって2位は無し」などと言われていました。まぁ、野球では最も運動能力に優れた選手がピッチャーをやるわけで、打者としても一流であることはある意味当然でもあります。金田も、江夏も、堀内も、山田も打者として一流であったことは誰もが知る事実ですからね。

*甲子園優勝投手・金村。


 

2018年8月16日木曜日

甲子園100回シリーズ その10「毎度おさわがせします」


 12日目の始球式は見事な投球を見せた坂東英二氏。

1 958年の「坂東-村椿の投げ合い」は私が産まれた年の出来事でしたから当然見ていません。

 中日時代も中継ぎのかすかな記憶があるような無いような。

 ということで、引退後の活躍が印象的です。

 「毎度おさわがせします」ではデビュー時の中山美穂と父娘役でした。最終回で仲直りできてよかったですね(笑)。

 本日の始球式も、さすがのお愛想ぶりでした。

*迷作「毎度おさわがせします」DVDジャケットより。篠ひろ子の左斜め下が坂東英二。



 

2018年8月15日水曜日

甲子園100回シリーズ その9「甲子園の石」


 11日目の始球式は力強い投球で甲子園を沸かせた安仁屋宗八氏。沖縄を代表しての登板です。

 安仁屋投手を擁する沖縄高校(現・沖縄尚学高等学校)は1962年、南九州大会を制して甲子園に出場。沖縄代表として甲子園に初出場したのは1958年の40回記念大会に各県1校の代表として出場した首里高校でした。まだアメリカ統治下ですから「沖縄‟県”代表」ではありませんでしたが。

 首里高校は1回戦で敗れ、甲子園の土を持ち帰りましたがアメリカ統治下の沖縄では植物防疫法に抵触することからグラウンドに持って帰ることはできませんでした。このニュースを聞いた日本航空の客室乗務員Kさんが「石なら大丈夫」ということで甲子園の石を首里高校に寄贈し、現在も首里高校の「友愛の碑」に埋め込まれています。

 今大会の開会式で皇太子殿下が「私の甲子園の最初の記憶は50回記念大会でした」と挨拶されていましたが、その50回大会でベスト4に進出して「興南旋風」を巻き起こした興南高校。本日の黙とうの場面も興南の試合中でしたね。興南高校のグラウンドを訪れてレフト席で練習を見せてもらったことがあります。住宅街の小さなグラウンドで、レフトは狭くオーバーフェンスでもエンタイトル二塁打。レフト席に飛び込んだ打球を拾いに来た選手がきちんと帽子を取って挨拶してくれました。まぁ、スカウトと間違えられただけかもしれませんが(笑)。

*首里高校を訪問した際に撮影させていただいた「友愛の碑」。パクリ写真ではありませんのでご安心ください。


 

2018年8月14日火曜日

甲子園100回シリーズ その8「球けがれなく道けわし」


 10日目の始球式は中西清起氏。高知商業時代から「球道くん」の愛称で親しまれてきました。85年阪神優勝の胴上げ投手でもあります。

 10人の中で一番いい球を投げていましたね。球場もどよめいていました。

 甲子園に4回出場した中西を始め、甲子園を沸かせた右腕剛球投手は数多くいらっしゃいますが、No1は江川卓氏でしょう。私が3世代上の江川の名前を知ったのは中学時代、江川が高校1年の秋、学校の帰りの電車の中で偶然隣の人が読んでいたスポーツ紙に江川の特集記事が載っていました。覗き込んで見ていたら、親切な人で降りる時に「見るか」と言って置いていってくれました。

 初めて甲子園で見たセンバツの試合では、ファウルチップだけでこの日の中西の始球式のように甲子園がどよめきました。それまでかすりそうな気配がありませんでしたからね。中西の始球式も、多くの人の予想を超える速さでした。

*週刊朝日1973年8月15日増刊号より。江川の目の前には小柳ルミ子。
45年が経過していますが、肖像権等に抵触する場合は削除させていただきます。
 
 

 

甲子園100回シリーズ その7「サウスポー」


 9日目の始球式は坂本圭一氏。坂本氏は初日の開会式前のNHKにゲスト出演されてバンビ特集をお届けしましたので、ここでは決勝で敗れた東洋大姫路の剛腕・松本正志投手を中心に「サウスポー」特集。

 甲子園を沸かせた好投手は数多くいますが、意外と左腕は少ない。レジェンド始球式に登場する18人のうち、投手は14人ですが左腕はゼロ。江夏が甲子園に出ておらず、鈴木もセンバツ初戦で敗退していることが大きな要因でしょう。近年では相模の小笠原、桐光の松井裕樹がいますが。

 工藤はカーブが特徴でした。当時のインタビューで「甲子園に来て突然カーブが落ちるようになった」などと答えていましたが、如何にも周りを煙に巻く工藤らしいコメントでしたね。力では東邦の近藤がNo1でしょうか。

 「その剛腕で優勝旗をもぎ取った」という点では愛甲、松本、小笠原になると思いますが、愛甲は打撃がより印象的、小笠原は二枚エースの時代ですから比較は難しい。この点では松本がNo1ではないでしょうか。

 74年から千葉・千葉・東京と関東勢が三連覇しましたが、77年の関東勢はレベルが低く、剛腕・松本を擁する東洋大姫路が優勝候補筆頭で、実力通り優勝しました。唯一の弱点はコントロールに難があるところで、鉾田一高の戸田投手と似たタイプでしたね。

*アサヒグラフより。剛腕・松本。

 

2018年8月12日日曜日

甲子園100回シリーズ その6「サヨナラ満塁ホームラン」


 私の通っているジムのランニングマシーンはテレビが見えるようになっていて、走りながら星陵が7対1でリードしているシーンを見ていました。筋トレも終わってシャワーを浴びてロッカーに戻ってくると8回裏、済美が9対7と逆転したシーンを周りの人たちと一緒にロッカールームの壁掛けテレビで見ていました。これで決まったと思ってイオンで買い物をしてから自宅に戻ってくると9対9の同点で12回。試合はタイブレークに進みます。

 何でこうなるんでしょうか、また星陵。本日の第三試合、星陵はタイブレークの末逆転満塁サヨナラホームランで敗退。この試合の解説の大矢さんは1年生のバンビを好リードして1977年の第59回大会で決勝に進出し、東洋大姫路の安井主将に延長10回裏サヨナラスリーランを打たれた時の東邦のキャッチャーでした。

 夏の甲子園でサヨナラ満塁ホームランは2本目です。解説の大矢さんも「私が出た大会で津久見戦の大鉄高校だったのを覚えています。」と話されていましたね。

 星陵の寺沢投手へ。39年前にサヨナラ打を打たれた堅田先輩は現在、甲子園で審判として活躍されています。まだ2年生ですから、また甲子園に戻ってきてくださいね。

*アサヒグラフより。1977年第59回大会3回戦の津久見戦、大鉄高校川端選手のサヨナラ満塁ホームラン。


 

2018年8月10日金曜日

甲子園100回シリーズ その5「捕手」


 6日目の始球式は谷繁元信氏。昨日の平松氏に続いてのストライク投球、明日からの方々にプレッシャーがかかります(笑)。

 江の川(現・石見智翠館高等学校)時代は強打の捕手として鳴らしました。

 ということで、私が選ぶ甲子園強打の捕手5選。反論歓迎いたします。

一位 堀場秀孝 丸子実業
 一浪後慶応義塾大学に進学し、ブランクをものともせず1年春からマスクを被り六大学通算125安打。当時、高田に次ぐ二位の記録でした。私の先輩と仲が良かった関係で、プリンス時代の同期の方と草野球で一緒にプレーさせていただきました。


二位 山倉和博 東邦
 愛知県予選では毎試合3安打以上を打っていたと記憶しています。そのためか、甲子園では4打席1打数無安打3四球。松井の5打席連続敬遠同様、打たせてもらえませんでした。


三位 谷繁元信 江の川
 その強打は関東地方にまで鳴り響いていましたね。


四位 月山栄珠
 佐藤とのバッテリーで印旛を決勝まで導いた「超高校級捕手」。


五位 田村龍弘 光星学院
 光星学院(現・八戸学院光星高等学校)時代は、プロでは北条よりも使えると注目していました。内野手も務まる運動能力が魅力ですね。2年時の松井の桐光学園を破った試合の試合終了後の挨拶の場面で、1学年下の松井の肩をねぎらうように抱いていたシーンが印象的でした。「プロで待っているぞ」と声を掛けていたように見えましたね。
 
*アサヒグラフより。三塁打を放った堀場。アサヒグラフには「黒仁王」と書かれています。先輩と仲が良かった関係で大学時代にすぐそばでお会いしたことがありますが、真っ黒に日焼けした「仁王様」のようでした。



 

2018年8月9日木曜日

甲子園100回シリーズ その4「木樽と言えば阿天坊」


 5日目の始球式は平松政次氏。5人目で初のストライク投球は見事でしたね。2日目の石井さんは外角低めに外したものと認定できますので免責されますが(笑)。

 1965年の第47回大会、平松の岡山東商業は優勝候補でしたが1回戦で日大二高に0対4で敗れました。

 優勝は原貢監督率いる三池工業、準優勝が木樽と阿天坊の銚子商業でした。

 私の最初の「野球の記憶」が小学校1年生の時の「阿天坊」です。

 千葉県市川市の真間小学校1年2組では、「阿天坊」がクラスのヒーローでした。まだ「野球」など知りませんでしたが、「阿天坊」の名前を知らない千葉県の小学生など存在しませんでした。
 
*アサヒグラフより。こんな構えのできる遊撃手も見なくなりました。



 

2018年8月8日水曜日

甲子園100回シリーズ その3「ドカベン」


 4日目の始球式はドカベン香川とバッテリーを組んだ牛島和彦氏。

 香川のバッティングは当時物議を醸しました。

 パワーだけが喧伝されていますが、私はボールをバットに乗せるバッティング技術が素晴らしかったと考えています。プロではデビュー戦でホームランを放ちましたね。通算三塁打1本というのが香川らしい。


*ドカベンの豪快なバッティング。広島商業の緻密な野球を打ち砕きました。
肖像権等に抵触するのであれば削除させていただきます。


 

2018年8月7日火曜日

甲子園100回シリーズ その2「ダイブ」


 3日目の始球式は定岡正二氏。

 甲子園史上最高の名勝負と多くの方が語り継ぐゲームが1974年夏の大会準々決勝「鹿児島実業vs東海大相模」戦です。

 延長15回の激闘を5対4で制した鹿実のエースが定岡でした。相模は原、津末、村中の1年生トリオが大活躍して勝ち進んできました。

 この試合が「史上最高の名勝負」と言われる大きな要因が延長12回裏に飛び出した「大ファインプレー」。二死二塁で打者原雅美の打球が右前に落ちたと見られた瞬間、セカンド中村孝が打球に食らい付くダイビングキャッチ。

 準決勝に進んだ鹿実はエース定岡が試合途中に腕を故障、リリーフの堂園弟も好投を続けましたが、9回裏一死二塁の場面で二塁牽制がセンターに抜け、センターが後逸する間に二走が還ってサヨナラ負け。試合終了の挨拶から、腕を白い包帯で吊った定岡が泣きじゃくるセンターの肩を抱いてベンチに戻ってきたシーンが印象的でした。

*写真はアサヒグラフより。甲子園史上最高のファインプレーと言われる中村孝のダイビングキャッチ。中村さんは現在、八王子リトルシニアのコーチをされています。私がこのプレーについてブログに書いた記事が八王子リトルシニアの目に留まり、八王子リトルシニアのホームページで中村孝コーチを紹介するページに採用されていますにのでご覧ください。その関係で、当時の貴重な証言を中村さんから直接聞かせていただきました。
肖像権等に抵触するのであれば削除させていただきます。




 

2018年8月5日日曜日

甲子園100回シリーズ その1「バンビ」


 初日のハイライトは始球式の松井秀喜氏であったようですが、9時からのEテレの開会式に先立ってNHK本放送で放映された中継にゲストとして出演したのは坂本圭一氏(よしかず、以下敬称略)でした。

 先日の宇井さんの投稿に対して70年代最強チームは77年の東洋大姫路とコメントさせていただきましたが、その東洋と決勝で対戦したのがバンビの東邦でした(フェイスブック「野球私的博物館」参照)。

 「バンビ」は後付の愛称で、当時のマスコミは「黒鶴」と呼んでいました。日焼けした顔と長い首からだったのでしょうね。本当の話ですから、当時の新聞をよく読み返してくださいね(笑)。

 本日のコメントで一番思い出の試合として「星陵vs箕島」戦と語っていました。この試合の日は東北の方にコーチとして出掛けており、グラウンドでラジオを聞いていて宿に帰ったらまだ試合が続いていて凄いことになっていると思ったと話されていました。

 私もこの日は夏合宿の初日で、試合開始の時は新宿から乗ったバスで流されていたラジオ中継で聞いていました。静岡の宿舎に着いたら延長戦になっていて、試合終了までずっと見ていましたね。坂本氏は1961年生れ、私は1958年生れですから、同時代を生きてきた共通体験です。

 1学年上の川島なお美は愛知県立中村高校時代、バンビに会うチャンスを求めて野球部マネージャーになったそうです。


*アサヒグラフより。本日の放送でも「大きなフォームで投げるようにと言われていました」と話されていました。大きなフォームですね。
肖像権等に抵触するのであれば削除させていただきます。


 

19年 近畿vs阪急 4回戦


7月3日 (月) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 2 0 0 0 0 0 0  0   0   0  2 近畿 3勝13敗1分 0.188 清水秀雄
0 0 0 0 0 0 0 0 2  0   0   0  2 阪急 8勝8敗1分 0.500 笠松実 天保義夫

二塁打 (急)高橋、山田
三塁打 (近)清水

勝利打点 なし


今季3度目の延長12回引分け

 近畿は3回、先頭の加藤喜作は四球を選んで出塁、トップに返り松川博爾が送りバントを決めて一死二塁、八木進は四球を選んで一死一二塁、堀井数男の遊ゴロの間に二者進塁して二死二三塁、ここで四番ピッチャー清水秀雄が右中間に三塁打を放ち2点を先制する。

 清水は投げても阪急打線を4回まで無安打に抑える。

 阪急は5回、先頭の坂井豊司が左前にチーム初ヒット、しかし笠松実は左飛、榎並達郎は三振、伊藤健一は右飛に倒れて無得点。

 阪急は6回、先頭の山田伝が三前にセーフティバントを決めて無死一塁、上田藤夫は左飛に倒れるが、野口明の右前打で一走山田が三塁に走り一死一三塁、しかし四番髙橋敏は二飛、坂田清春の当りは右前に抜けるが、ライト鬼頭勝治が一塁に送球してアウト、ライトゴロでこの回も無得点。

 近畿は9回表、先頭の岡村俊昭が三塁にヒット、木下勇が送りバントを決めて一死二塁、吉川義次は四球を選んで一死一二塁、しかし鬼頭は三振、加藤は二ゴロに倒れて2点リードのまま9回裏の守備に就く。

 阪急は9回裏、一死後坂田が四球を選んで出塁、坂井の一ゴロをファースト木下が二塁に悪送球して一死一二塁、笠松に代わる代打三木久一がストレートの四球を選んで一死満塁、ここで榎並に代わって代打天保義夫が登場、天保がベンチの期待に応えて左前に2点タイムリーを放ち、土壇場で2-2と同点に追い付く。

 阪急は10回から同点タイムリーを放った天保がマウンドに上がり近畿打線を12回まで無失点に抑える。

 阪急は10回裏、二死後高橋が右中間に二塁打、坂田の遊ゴロをショート松川が一塁に悪送球して二死一三塁、しかしこのサヨナラのチャンスに坂井は遊ゴロ、今度は松川がきっちりと一塁に送球して無得点。

 阪急は11回裏、一死後天保がレフト線に2打席連続ヒット、伊藤は中飛に倒れるが、トップに返り山田が右中間に二塁打を放って二死二三塁と又もサヨナラのチャンス、しかし野口明は二ゴロに倒れてここも無得点。

 阪急は12回裏、一死後坂田が三前にセーフティバントを決めて出塁、しかし坂井の送りバントは捕邪飛となって失敗、畑中時雄に代わる代打安田信夫は三振に倒れ、延長12回引き分く。

 引分の試合でしたが、この試合の殊勲賞は6回の守備でタイムリーを防ぐライトゴロを記録した近畿のライト鬼頭勝治でしょう。

 

2018年8月2日木曜日

三冠への道2018 その6


7月の月間MVP予想

 ナ・リーグ投手部門は4勝0敗、防御率1.60、35奪三振、WHIP0.89のアリゾナのザック・グレインキー。グリンキー表記も多く見られます。2005年に松坂大輔がメジャーデビューした試合で投げ合った時はカンザスシティでした。リトルリーグ時代に来日経験があり、首から5円玉のネックレスをぶら下げていましたね。初めて見た時はこんなナヨナヨとした身体でどこまで持つのかなぁ~~、と思いましたが、今ではメジャーを代表する巧投手になりました。松坂大輔の道程との違いをしみじみと感じさせてくれます。

 ア・リーグ投手部門は、3勝0敗ながら防御率0.36ののクリス・セール。25イニングスと投球回数は少ないものの今月の自責点は1点のみです。奪三振も43個ですし。
 
 ア・リーグ打撃部門は、打率4割をマークしたジョナサン・イエリッチ。4割0分0厘、4本打、23打点です。多分、11本塁打、23打点のマット・カーペンターが選出されるでしょうね。


 ナ・リーグ打撃部門は、3割6分0厘、9本塁打、19打点のジョナサン・スクープ。スコープ表記も多く見られます。ミルウォーキーに電撃トレードですね。多分、3割2分3厘、9本塁打、29打点のオークランドの方のクリス・デービスが選出されるでしょう。ボルティモアのクリス・デービスとはスペルが違います。

 今月の打撃部門は個人的な趣味で選んでいますので、多分ハズれると思います(笑)。

 

2018年7月22日日曜日

19年 巨人vs産業 5回戦


7月2日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 7 2 0 0 0 0 0 0 10 巨人 13勝3敗1分 0.813 近藤貞雄
1 0 0 0 0 0 0 2 0  3  産業  6勝10敗1分 0.375 野口正明

勝利投手 近藤貞雄 1勝0敗
敗戦投手 野口正明 1勝2敗

二塁打 (巨)黒沢、藤本、川畑2、宮下 (産)野口
本塁打 (産)金山 2号

勝利打点 黒沢俊夫 3

猛打賞 (巨)呉新亨 1


近藤貞雄、完投で1勝目

 巨人は初回、一死後呉新亨がレフト線にヒットを放つと二盗に成功、藤本英雄が四球を選ぶとダブルスチールに成功、中村政美は四球を選んで一死満塁、近藤貞雄の左犠飛で1点を先制する。

 産業は1回裏、先頭の金山次郎がレフトスタンドに第2号ホームランを叩き込んで1-1の同点に追い付く。更に小坂三郎が四球を選び、加藤正二はセンター左にヒット、鈴木秀雄の右前打で無死満塁と巨人先発の近藤貞雄を攻めるが、野口正明は浅い右飛、藤野美登は捕邪飛、松尾幸造は二ゴロに倒れて追加得点はならず。ここで近藤を崩せなかったことが敗因であった。

 巨人は2回、先頭の杉江繁雄が左前打で出塁、田村幹雄の三飛をサード鈴木が落球して無死一二塁、宮下信明の投前バントをピッチャー野口は三塁に送球するがセーフ、野選が記録されて無死満塁、トップに返り黒沢俊夫が右中間に二塁打を放ち3-1と勝越し、呉新亨が右前に2点タイムリーを放って5-1、バックホームの間に打者走者の呉は二塁に進み、藤本が三塁線に二塁打を放つが二走呉は三塁にストップ、中村は投ゴロに倒れて一死二三塁、近藤の左飛をレフト大沢紀三男が落球、三走呉が還って6-1、呉の生還には自責点が記録されているので近藤の左飛失は「左犠飛」となるため、近藤は2打席連続犠牲フライを記録、一死二三塁から川畑博がレフト線に二塁打を放って二者還り8-1と大量リードする。

 巨人は3回、先頭の宮下が左中間二塁打、トップに返り黒沢は遊飛、呉新亨が三前に内野安打、二走宮下が三塁をオーバーラン、ショート金山がベースカバーに入り、サード鈴木が三塁に送球するがこれが悪送球となって宮下が還り9-1、打者走者の呉は三塁に進み、藤本の遊ゴロの間に三走呉が還って10-1とする。

 産業は8回、先頭の金山と続く小坂が連続四球、加藤の二ゴロの間に二者進塁、鈴木の遊ゴロをショート杉江がエラーする間に三走金山が還って2-10、野口のレフト線二塁打で小坂が還り3-10とするが焼け石に水。

 近藤貞雄は7安打3四球8三振の完投で今季初勝利をあげる。巨人は須田博が軽井沢に軟禁されて出場不能となり、近藤が藤本をどこまでサポートできるかが夏季リーグ戦の鍵となる。

 

2018年7月15日日曜日

19年 朝日v阪急 4回戦


7月1日 (土) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 3 0 0 0 0 0 5 朝日 5勝10敗1分 0.333 内藤幸三
0 0 0 0 2 0 0 0 0 2 阪急 8勝8敗 0.500 天保義夫 木暮英路

勝利投手 内藤幸三 4勝5敗
敗戦投手 天保義夫 0勝1敗

二塁打 (朝)菊矢
三塁打 (朝)坪内

勝利打点 菊矢吉男 1


菊矢吉男が決勝打

 朝日は初回、二死後坪内道則がレフト線に三塁打、金光彬夫はストレートの四球で歩いて二死一三塁、ここで菊矢吉男がレフト線に二塁打、二者還って2点を先制する。

 朝日は4回、先頭の内藤幸三がライト線にヒット、仁木安が三前に送りバントを決めて一死二塁、広田修三の当りはレフトにフラフラと上がり二走広田はハーフウェイ、打球は左前にポトリと落ちるが広田は動けず一死一二塁、田端義夫がストレートの四球を選んで一死満塁、トップに返り酒沢政夫が中前にタイムリーを放って3-0、田中豊一の一ゴロ併殺崩れの間に三走広田が還って4-0、坪内の中前タイムリーで5-0とする。

 阪急は5回、先頭の坂井豊司が四球を選んで出塁、伊藤健一もストレートの四球を選んで無死一二塁、トップに返り山田伝は左邪飛、上田藤夫がセンター右にタイムリーを放って1-5、一死一三塁から上田が二盗を決め、野口明が四球を選んで一死満塁、髙橋敏の左犠飛で2-5とする。

 内藤幸三は6回以降阪急打線を1安打無失点に抑え、3安打9四球3三振の完投で4勝目をあげる。

 朝日は9安打7四死球で11残塁、阪急は3安打9四球で9残塁、当時の試合としては珍しく試合時間は1時間37分であった。

 5月21日の春季リーグ戦最終戦で3年ぶりに復帰して猛打賞を記録した菊矢吉男が、夏季リーグ戦開幕戦のこの日は勝利打点を記録した。

 

2018年7月14日土曜日

19年 近畿vs阪神 4回戦


7月1日 (土) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 近畿 3勝13敗 0.188 中本政夫
0 0 1 0 0 0 1 0 X 2 阪神 12勝3敗1分 0.800 若林忠志

勝利投手 若林忠志 10勝2敗
敗戦投手 中本政夫   2勝7敗

二塁打 (近)堀井

勝利打点 藤村冨美男 2


若林忠志、10勝一番乗り

 戦時統合により南海鉄道は関西急行鉄道と合併させられて6月1日から「近畿日本鉄道」となり、「南海」は「近畿日本」に改称、夏季リーグ戦からチーム名が変更されたため、当ブログの表記もこの試合から「近畿」とさせていただきます。

 近畿は初回、先頭の松川博爾がセンター右にヒット、しかしキャッチャー門前真佐人からの牽制にタッチアウト、八木進が四球を選んで出塁、清水秀雄は二飛に倒れるが、岡村俊昭がストレートの四球を選んで二死一二塁、堀井数男のレフト線二塁打で1点を先制する。

 阪神は3回、一死後塚本博睦が左前打で出塁、金田正泰は中飛に倒れるが、御園生崇男の中前打で二死一二塁、藤村冨美男の左前タイムリーで1-1の同点に追い付く。

 阪神は7回、先頭の武智修が左前打で出塁、トップに返り塚本が投前に送りバントを決めて一死二塁、金田は四球を選んで一死一二塁、御園生の右前打で一死満塁、藤村の右犠飛で2-1と勝ち越す。

 若林忠志は2回以降近畿打線を4安打無失点に抑え、6安打3四球2三振1失点の完投で10勝目をマークする。

 この日は無安打に終わったが、阪神の五番ライトでスタメン出場したのは呉昌征であった。呉は台湾に帰る予定であったが、予定を変更して阪神に移籍し、夏季リーグ戦から出場することとなった。

 

19年 産業vs巨人 4回戦


7月1日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 産業 6勝9敗1分 0.400 森井茂
2 0 0 0 0 1 0 2 X 5 巨人 12勝3敗1分 0.800 藤本英雄

勝利投手 藤本英雄 6勝2敗
敗戦投手 森井茂    4勝8敗

二塁打 (名)加藤 (巨)近藤、川畑
本塁打 (名)藤野 1号 (巨)近藤 1号

勝利打点 近藤貞雄 1

猛打賞 (巨)近藤貞雄(4安打) 1


近藤貞雄、4安打4打点

 いよいよ戦前最後のシーズンとなる昭和19年夏季リーグ戦が開幕。

 産業は一番にキャッチャー藤野美登を起用、その藤野が巨人先発藤本英雄の初球をレフトスタンドに叩き込む先頭打者ホームランを放って1点を先制する。

 巨人は1回裏、一死後呉新亨がレフト線にヒット、藤野のパスボールで呉は二進、更に藤野からの二塁送球が悪送球となって呉は三進、藤本が四球から二盗を決めて一死二三塁、中村政美は三振に倒れて二死二三塁、ここで近藤貞雄がレフト線に二塁打を放ち2-1と逆転する。

 産業は6回、小坂三郎が三遊間にヒット、加藤正二も左前打、鈴木秀雄も左前打で続いて一死満塁、しかし野口正明は捕邪飛、松尾幸造は二飛に倒れて藤本を崩すことはできなかった。

 巨人は6回裏、一死後近藤がレフトスタンドにホームランを叩き込んで3-1と突き放す。

 巨人は8回、先頭の中村が中前打を放つと二盗に成功、近藤が4打点目となるタイムリーを左前に放って4-1、川畑博の右中間二塁打で無死二三塁、杉江繁雄は三振に倒れるが、田村幹雄がストレートの四球を選んで一死満塁、渡部弘の左犠飛で5-1とダメ押す。

 藤本英雄は6安打1四球9三振1失点の力投で6勝目をマークする。

 近藤貞雄が4打数4安打4打点1本塁打を記録した。近藤は戦後、投手として三本指を駆使したパームボールで23勝をあげ、指揮官に転じてからは一時代を築く活躍を見せるが、打撃に関しては当ブログを見ないと実像は浮かんでこない。本日の本塁打は生涯唯一の本塁打となる。近藤は、投手として活躍していたラビットボール時代、昭和24年には80打席、昭和25年には62打席を記録しているが本塁打は打っていないので、貴重な1本となった。

 

2018年7月12日木曜日

19年 5・6月 月間MVP


月間MVP

投手部門

 阪神 若林忠志 4

 今月は春季リーグ戦優勝を争う阪神と巨人が共に7試合ずつを消化。

 若林は全7試合に登板し、58回を投げて48安打8四球19三振、自責点9。
 一方、藤本英雄は4試合に登板し、34回3分の2を投げて26安打11四球21三振、自責点3。
 須田博は3試合に登板し、30回を投げて20安打7四球13三振、自責点4。

 若林は与四球が少なく、藤本は奪三振も多いが与四球が多く今月は被安打も多かった。須田は円熟のピッチングが数字にも表れているが、この後軽井沢に軟禁されて夏季リーグ戦での登板は無い。


打撃部門

 巨人 黒沢俊夫 2

 黒沢は26打数12安打3得点3打点5四球で、昭和12年春季第4期以来7年ぶりの受賞。戦後の月間MVP最長ブランク記録は岩瀬仁紀が2005年5月-2017年6月に記録した12年であるが、黒沢は戦前の最長ブランク記録である。この間、黒沢は2度の応召があり、岩瀬の記録よりも価値が高い可能性が高い。

 呉新亨が26打数10安打7得点1打点4四球6盗塁、藤村冨美男が25打数10安打2得点6打点6四球で次点を争った。岡村俊昭が27打数11安打をマークして、今季首位打者となる片鱗をうかがわせた。

 

19年 第4節 週間MVP


 今節は巨人が4勝0敗、阪神が2勝0敗、朝日が2勝1敗、阪急が2勝2敗、産業が1勝4敗、南海が0勝4敗。阪神と巨人が同率で春季リーグ戦優勝を決めた。

週間MVP

投手部門

 阪神 若林忠志 3

 2勝0敗。

 巨人 藤本英雄 1

 2勝0敗2完封。

 巨人 須田博 3

 2勝0敗1完封。

 朝日 内藤幸三 1

 2勝0敗1完封。


打撃部門

 巨人 黒沢俊夫 2

 14打数7安打2得点2打点、1V打。

 巨人 木暮力三 1

 15打数5安打2得点3打点、1V打。

 阪急 髙橋敏 1

 12打数5安打5打点5四球、1V打、1真の殊勲打。

 阪神 藤村冨美男 1

 7打数5安打3打点、1V打。

 阪神 辻源兵衛 1

 5月22日の南海戦で優勝決定サヨナラ犠飛。


殊勲賞

 南海 加藤喜作 1

 10打数6安打3打点。

 朝日 菊矢吉男 1

 5月21日の阪急戦、3年ぶり復帰でいきなり猛打賞。

 阪急 上田藤夫 1

 12打数4安打4得点3打点4四球3盗塁、二塁打2本。


敢闘賞

 朝日 大橋一郎 1

 1失点完投で敗戦投手ながら2安打ピッチング。

 南海 岡村俊昭 2

 17打数8安打。

 朝日 坪内道則 1

 12打数5安打3得点。

 産業 金山次郎 1

 18打数7安打4得点4四球。

 巨人 呉新亨 1

 15打数5安打3得点3盗塁。


技能賞 

 阪急 坂田清春 1

 5月15日の産業戦で技あり併殺。
 

2018年7月9日月曜日

19年 産業vs巨人 3回戦


6月4日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 産業 6勝8敗1分 0.429 森井茂
1 0 0 0 0 1 0 0 X 2 巨人 11勝3敗1分 0.786 藤本英雄

勝利投手 藤本英雄 5勝2敗
敗戦投手 森井茂     4勝7敗

二塁打 (産)金山、森井 (巨)木暮、中村
三塁打 (巨)呉

勝利打点 木暮力三 1


巨人、春季リーグ戦同率首位に並ぶ

 巨人はこの試合に勝てば阪神に追い付いて春季リーグ戦同率首位となります。

 巨人は初回、先頭の呉新亨が右中間奥深く三塁打、木暮力三がレフト線に二塁打を放って1点を先制、藤本英雄は二ゴロに倒れて一死二塁、中村政美の当りは左中間にフラフラと上がり、二走小暮はハーフウェイ、打球は左中間に落ちて打者走者の中村は二塁に進むが小暮は三塁ストップ、中村の記録は二塁打ながら一死二三塁、近藤貞雄は投ゴロ、川畑博は三ゴロに倒れて追加得点はならず。

 巨人は6回、先頭の木暮が四球を選んで出塁、藤本の中前打で無死一二塁、中村は二飛に倒れ、近藤の三ゴロで藤本が二封されて二死一三塁、ここでキャッチャー藤原鉄之助がパスボールを犯して三走小暮が還り2-0とする。

 藤本英雄は毎回走者を出しながら名古屋打線を無得点に抑え、8安打2四球7三振で今季4度目の完封、5勝目をあげる。

 ここで当ブログならではの珍しい記録をご紹介しましょう。

 昭和19年春季リーグ戦では延べ16回の完封勝利が記録され、藤本英雄が最多の4回をマークしている。無安打無得点は記録されておらず。最少被安打は1本で森井茂。藤本の4回の完封試合での被安打数は6本、7本、3本、8本であり、ワーストスリーを独占している。

 藤本英雄はランナーを出しながら得点させないピッチングであった。これは藤本のノーコンと無関係ではないでしょう。世間のイメージと違って、藤本のコントロールは悪かったため、走者を出しながらのピッチングに慣れていたのである。

 客観的数値によって検証してみましょう。藤本英雄は戦前の3年間で713回3分の1を投げて与四球は266個で、1試合当たり3.36個の四球を与えている。これが戦後になると、1,915イニングスを投げて与四球395個、1試合当たり1.86個の与四球と、コントロールが改善されるのである。

 藤本のコントロールが良かったのは、肩を壊してスライダーを中心とする技巧派に転向した戦後のことで、戦前の藤本は力任せの荒れ球で打者を牛耳っていたのである。当ブログの熱心な読者の方々は、これまで何度となく当ブログが藤本のコントロールの悪さを指摘してきたことをご存知であると思います。世間の風評など気にせずに、客観的事実に基づいて野球史を掘り起こしていくのが、当ブログの流儀です。

 

19年 巨人vs産業 2回戦


6月3日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 1 0 1 0 1 4 巨人 10勝3敗1分 0.769 須田博
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 産業 6勝7敗1分 0.462 野口正明

勝利投手 須田博     6勝0敗
敗戦投手 野口正明 1勝1敗

二塁打 (巨)木暮

勝利打点 黒沢俊夫 2


スタルヒン、戦前最後の勇姿

 昭和19年春季リーグ戦は阪神が暫定首位を決め、巨人が残る産業との2連戦に連勝すると同率首位に追い付く。

 巨人は2回、先頭の川畑博の当りは三ゴロ、これをサード鈴木秀雄が一塁に悪送球する間に打者走者の川畑は二塁に進み、宮下信明が左前打を放って無死一三塁、杉江繁雄の遊ゴロで三走川畑はストップ、宮下は二塁に進んで一死二三塁、トップに返り黒沢俊夫が三塁にタイムリーを放って1点を先制する。

 巨人は5回、二死後近藤貞雄が四球を選んで出塁すると二盗に成功、川畑がレフト線にタイムリーを放って2-0とする。

 巨人は7回、先頭の呉新亨が四球を選んで出塁すると二盗に成功、木暮力三は左飛、中村政美は中飛に倒れるが、須田博が左前にタイムリーを放って3-0と突き放す。

 巨人は9回、6回裏の守備から黒沢に代わってレフトの守備に入っている藤本英雄が左前打で出塁、呉は二飛に倒れるが、小暮が右中間最深部に二塁打を放ち一走藤本が快足を飛ばしてホームに還り4-0とダメ押す。

 須田博は名古屋打線を2安打に抑え、2四球5三振で今季2度目の完封、6勝目をあげる。

 通算199勝目をマークしたこの試合がスタルヒンの戦前最後の投球となった。スタルヒンはこの後軽井沢に軟禁される。戦後は巨人に戻ることなく、パシフィック、太陽、金星、大映、高橋、トンボで投げ続けて104勝を積み重ね、通算303勝をマークすることとなる。


*スタルヒンが最後に在籍して通算300勝を記録したトンボ時代の入場券。




 

2018年7月7日土曜日

19年 南海vs阪神 3回戦


5月22日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 0 0 1 0 2 0  0  3 南海 3勝12敗 0.200 中本政夫
1 0 1 0 0 0 1 0 0 1X 4 阪神 11勝3敗1分 0.786 若林忠志

勝利投手 若林忠志 9勝2敗
敗戦投手 中本政夫 2勝6敗

二塁打 (神)御園生
三塁打 (神)藤村

勝利打点 辻源兵衛 1

猛打賞 (南)岡村俊昭 3、加藤喜作 1 (神)御園生崇男 1


辻源兵衛、優勝決定サヨナラ犠飛

 阪神は初回、二死後御園生崇男が左前打で出塁、藤村冨美男が右中間に三塁打を放って1点を先制する。

 阪神は3回、先頭の塚本博睦が右前打で出塁、金田正泰の投前送りバントをピッチャー中本政夫が二塁に送球するがセーフ、野選が記録されて無死一二塁、御園生のバントは小飛球となって中本がキャッチ、一塁に送球して一走金田が返れずダブルプレー、二死二塁から藤村が右前にタイムリーを放ち2-0とする。

 5回まで5安打無得点の南海は6回、先頭の堀井数男が四球を選んで出塁、岡村俊昭の右前打で無死一二塁、清水秀雄は捕邪飛に倒れて一死一二塁、吉川義次の三ゴロで岡村が二封されて二死一三塁、加藤喜作が中前にタイムリーを放って1-2とする。

 阪神は7回、先頭の武智修が中前打で出塁、トップに返り塚本が送りバントを決めて一死二塁、金田は二飛に倒れて二死二塁、御園生がライト線にタイムリーを放って3-1と突き放す。

 南海は8回、先頭の堀井がストレートの四球を選んで出塁、岡村の中前打で無死一二塁、清水の右飛で二走堀井と一走岡村がタッチアップから進塁して一死二三塁、吉川の遊ゴロの間に三走堀井が還って2-3、二死三塁から加藤がレフト線に同点タイムリーを放って3-3と追い付く。

 阪神は10回裏、先頭の御園生が右中間に二塁打、藤村は四球を選んで無死一二塁、門前真佐人が左前打を放って無死満塁、若林忠志は投飛に倒れて一死満塁、辻源兵衛がライトに飛球を打ち上げ三走御園生がタッチアップから生還、辻のサヨナラ犠飛で阪神が春季リーグ戦の優勝を決める。2試合を残す巨人が連勝すれば同率首位となる。

 殊勲の優勝決定サヨナラ犠飛を放った辻源兵衛は海草中学では昭和17年の「幻の甲子園」に出場、プロにはこの年1年の在籍で、昭和20年の正月大会に出場した後、戦死することとなる。


 

2018年7月4日水曜日

ロケットスタート



 7月に入って2試合で、マット・ケンプは9打数8安打2本塁打8打点。打率8割8分9厘、長打率は17割7分8厘でOPS2.667のロケットスタート。

 写真のサインボールは、トライスターの「HIDDEN TREASURS」で引き当てたもので、全く無名時代の「マット・ケンプ」です。

 メジャーに上がって「マット・ケンプ」の名前を聞き始めた頃、どこかで聞いた名前だなと思っていたのですが、「HIDDEN TREASURS」で引き当てたことなど忘れていました。ある日気になって確認してみると、何と「マット・ケンプ」だったのです。

 紆余曲折はありましたが、今季完全復活しましたね、6年ぶりのオールスター出場も確実です(笑)。




 

2018年7月3日火曜日

三冠への道2018 その5


完全制覇

 6月の予想は今季初の完全制覇。

 激戦のア・リーグ打撃部門を制したのが勝因。私は打点を重視していますので、アレックス・ブレグマンと予想させていただきました。

  勝てないシャーザーは本日のボストン戦でもポーセロに走者一掃打を打たれてルーキーシーズン以来の4連敗。勝ってニュースになっているようではまだ二流。負けてニュースになってこそ、一流の証です。

 

2018年7月2日月曜日

19年 朝日vs阪急 3回戦


5月21日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 1 0 0 1 0 1 0 4 朝日 4勝10敗1分 0.286 内藤幸三
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 8勝7敗 0.533 笠松実 大平茂

勝利投手 内藤幸三 3勝5敗
敗戦投手 笠松実    4勝4敗

二塁打 (朝)内藤、菊矢

勝利打点 内藤幸三 1

猛打賞 (朝)内藤幸三 1、菊矢吉男 1


内藤幸三、完封、勝利打点、猛打賞

 朝日は初回、二死後三番・坪内道則が三前にセーフティバントを決めると二盗に成功、四番ピッチャー・内藤幸三がライト線に二塁打を放って1点を先制する。

 朝日は3回、二番・仁木安が四球を選ぶと二盗に成功、坪内の遊ゴロの間に仁木は三進、ここで内藤が2打席連続となるタイムリーを右前に放ち2-0とする。

 朝日は6回、六番・桜沢三郎が三前にセーフティバントを決めて出塁、この日3年ぶりに復帰した菊矢吉男が左前打を放って無死一二塁、大島渡が送りバントを決めて一死二三塁、田端美夫がスクイズバントを決めて3-0とリードを広げる。

 朝日は8回、五番・広田修三が中前打を放って出塁、桜沢の投ゴロでランナーが入れ替わり、菊矢が右前打を放って一死一二塁、大島渡の三ゴロをサード伊藤健一が二塁に送球するがセカンド上田藤夫が落球して一死満塁、田端の三ゴロで三走桜沢が還って4-0、このプレーで二走菊矢は「5-6C」で三封された。田端には打点が記録されている。この記録だけではどのようなプレーであったか判断は難しいが、試合から遠のいている菊矢のスタートが遅れた可能性が考えられる。

 内藤幸三は5安打2四球6三振で今季初完封、3勝目をあげる。打っても決勝打を含む5打数3安打2打点で勝利打点と猛打賞を記録した。

 菊矢吉男が昭和16年以来3年ぶりに復帰、いきなり4打数3安打で猛打賞を記録した。菊矢は戦争の時代を生き残り、戦後は富田林高校の野球部監督を務め、ナインを甲子園に導くこととなる。

 

三冠への道2018 その4


6月の月間MVP予想

 ア・リーグ投手部門は、3勝2敗ながら防御率1.76、60奪三振、WHIP0.76のクリス・セール。

 ナ・リーグ投手部門は5勝0敗、防御率1.13、20奪三振、WHIP0.84のジョン・レスター。奪三振だけを見るとコロラドのジョン・グレイが27イニングスで43奪三振で奪三振率は驚異の14.33ですが、自責点18で防御率が6.00では厳しい。49奪三振のデグロムと45奪三振のシャーザーも6月は共に1勝と勝てない。

 ア・リーグ打撃部門は、3割0分6厘、11本打、30打点、OPS1.085のアレックス・ブレグマンと、3割2分6厘、11本塁打、24打点、OPS1.144のネルソン・クルーズとの争い。予想はブレグマン。

 ナ・リーグ打撃部門は、3割6分4厘、10本塁打、23打点、OPS1.199のポール・ゴールドシュミットで決まりでしょう。

 

2018年6月25日月曜日

19年 南海vs巨人 3回戦


5月21日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 3勝11敗 0.214 清水秀雄
0 1 0 1 0 0 0 0 X 2 巨人 9勝3敗1分 0.750 藤本英雄

勝利投手 藤本英雄 4勝2敗
敗戦投手 清水秀雄 1勝6敗

二塁打 (南)吉川 (巨)呉

勝利打点 川畑博 1


藤本英雄、無四球完封

 巨人は2回、先頭の中村政美が四球を選んで出塁、近藤貞雄の遊ゴロの間に中村は二進、川畑博の右前タイムリーで1点を先制する。

 巨人は4回、先頭の呉新亨がレフト線に二塁打、藤本英雄は二飛に倒れるが、中村政美は四球を選んで一死一二塁、近藤の遊ゴロをショート松川博爾が二塁に送球するがセーフ、野選が記録されて一死満塁、川畑の遊ゴロの間に三走呉が還って2-0とする。

 藤本英雄は3安打無四球5三振で今季3度目の完封、4勝目をあげる。藤本は前回登板では7回3分の2を投げて6四球を出していたが、本日は無四球ピッチングであった。

 南海は3安打であったが巨人も4安打。川畑博が巨人の全2打点を記録した。

 試合開始は0時31分で試合終了は1時43分なので1時間12分を要したが、試合開始から1時間26分~31分の5分間タイムがかかり、その5分間が試合時間から除かれたため、この試合の試合時間は1時間7分と記録されている。

 

2018年6月17日日曜日

19年 巨人vs南海 2回戦


5月20日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 1 2 0 0 3 0 0 0 7 巨人 8勝3敗1分 0.727 須田博
0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 南海 3勝10敗 0.231 中本政夫

勝利投手 須田博     5勝0敗
敗戦投手 中本政夫 2勝5敗

二塁打 (巨)宮下、須田

勝利打点 なし

猛打賞 (巨)黒沢俊夫 2


1試合2重盗

 巨人は初回、先頭の黒沢俊夫が三前にセーフティバントを決めて出塁、呉新亨の遊ゴロをショート松川博爾が二塁に悪送球する間に黒沢が三進して無死一三塁、中村政美は一邪飛に倒れて一死一三塁、ここでダブルスチールをを決めて1点を先制する。

 巨人は2回、一死後宮下信明がライト線に二塁打、木暮力三は三振に倒れるが、トップに返り黒沢が中前にタイムリーを放って2-0とする。

 巨人は3回、一死後近藤が三塁にヒット、須田の左中間二塁打で近藤が還り3-0、川畑博の遊ゴロで須田は三進、杉江繁雄がセンター右にタイムリーを放って4-0とリードを広げる。

 南海は4回、先頭の松川が中前打で出塁、加藤喜作が左前打を放って無死一二塁、加藤の代走に野口渉を起用、堀井数男の三ゴロをサード中村がベースを踏んで一死一二塁、岡村俊昭は左飛に倒れるが、清水秀雄が左前打を流し打って二死満塁、八木の左翼線ヒットが2点タイムリーとなって2-4と追い上げる。

 巨人は6回、先頭の川畑が死球を受けて出塁、杉江の中前打で無死一二塁、キャッチャー八木からの二塁牽制が悪送球となって川畑は三塁に進み、杉江も二盗を決めて無死二三塁、宮下は四球を選んで無死満塁、木暮がライト線にタイムリーを放って5-2、トップに返り黒沢の三ゴロをサード吉川義次が三塁ベースを踏んでからホームに送球、三走杉江もタッチアウトとなってゲッツー、この間に一走小暮が三塁に向かい、キャッチャー八木が三塁に送球するが悪送球となる間に小暮が一気に生還して6-2、打者走者の黒沢は二塁に進んで二死二塁、呉のピッチャー強襲ヒットで二死一三塁、ここで又もダブルスチールを決めて7-2と突き放す。

 須田博は9安打無四球2三振の完投で開幕5連勝を飾る。

 三走黒沢俊夫、一走呉新亨のコンビが1試合2重盗を記録した。

 

2018年6月11日月曜日

19年 阪急vs産業 3回戦


5月16日 (火) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 1 0 8 7 0 17 阪急 8勝6敗 0.571 高橋敏 笠松実
5 0 0 0 0 0 1 0 0  6  産業 6勝6敗1分 0.500 森井茂 井上嘉弘 松尾幸造 加藤正二

勝利投手 笠松実 4勝3敗
敗戦投手 森井茂 4勝6敗

二塁打 (急)上田、高橋

勝利打点 坂井豊司 2

猛打賞 (急)坂田清春 2 (産)金山次郎


5連続押出し四球

 阪急は初回、一死後上田藤夫が投前にバントヒット、これを森井茂が一塁に悪送球する間に打者走者の上田は二進、野口明の遊ゴロの間に二走上田は三進、高橋敏の三塁内野安打で上田が還り1点を先制する。

 産業は1回裏、先頭の金山次郎が三前にバントヒット、ワイルドピッチで金山は二進、小坂三郎が死球を受けて無死一二塁、加藤正二がセオリーどおり三前に送りバントを決めて一死二三塁、鈴木秀雄の右前タイムリーで1-1の同点、一死一三塁の場面でダブルスチールを決めて2-1と逆転、野口正明の遊ゴロで二走鈴木が三塁に走り、ショート坂井豊司がサードに送球するが悪送球となり鈴木が生還して3-1、野口正明は二塁に進み、藤野美登のレフト線タイムリーで4-1、大沢紀三男が四球を選んで一死一二塁、阪急ベンチはここで先発の高橋敏をライトに回して笠松実をマウンドに送り、須原武志の投ゴロを笠松が弾くと、セカンド上田がバックアップして一塁アウト、二死二三塁となって森井が中前にタイムリーを放ち5-1とする。

 阪急は5回、一死後笠松の三ゴロをサード鈴木が一塁に悪送球して笠松は二進、トップに返り山田伝は中飛に倒れるが、上田のレフト線二塁打で笠松が還り2-5と追いすがる。

 阪急は7回、先頭の山田伝が四球を選んで出塁、上田の投ゴロを森井が二塁に悪送球して無死一二塁、野口明の三前内野安打で無死満塁、四番・高橋の左中間二塁打で二者還り4-5、坂田清春の中前タイムリーで5-5の同点、坂田が二盗を決めて無死二三塁、大平茂の三ゴロで三走高橋がホームに突っ込むが、サード鈴木からの送球にタッチアウト、大平が二盗を決めて一死二三塁、伊藤健一の一ゴロをファースト加藤はどこにも投げられずオールセーフ、記録は加藤の野選、坂井がストレートの押出し四球を選んで6-5と逆転、名古屋ベンチはここで先発の森井から二番手井上嘉弘にスイッチ、笠松は押出し四球を選んで7-5、トップに返り山田もストレートの押出し四球を選んで8-5、井上は2連続押出し四球で降板して三番手として松尾幸造がマウンドに上がるが、上田も押出し四球を選んで9-5、野口明も押出し四球を選んで10-5、高橋は三振、坂田が二ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ、この回8得点のうち、5得点は5連続押出し四球によるものであった。

 産業は7回裏、先頭の金山が三遊間にヒット、小坂の右前打で無死一二塁、加藤の中前タイムリーで6-10と追いすがる。

 阪急は8回、先頭の大平がストレートの四球を選んで出塁、伊藤もストレートの四球を選んで無死一二塁、坂井のライト線ヒットで無死満塁、笠松が押出し四球を選んで11-6、阪急はこれで6個目の押出し四球、トップに返り山田のニゴロをセカンド小坂がエラーして三走伊藤が生還、山田には打点が記録されて12-6、なお無死満塁から上田が押出し四球を選んで13-6、阪急はこの試合7個目の押出し四球、野口明は三振に倒れて一死満塁、7回途中から高橋に代わってライトの守備に入っている三木久一が押出し四球を選んで14-6、阪急はこれでこの試合8個目の押出し四球を記録、坂田の中前タイムリーで15-6、大平は投飛に倒れて二死満塁、伊藤が左前に2点タイムリーを放って17-6とする。

 産業投手陣は13与四球を記録、そのうち8個が押出し四球であった。7回には3人の投手で5連続押出し四球を記録した。

 

2018年6月2日土曜日

三冠への道2018 その3


5月の月間MVP予想

 ア・リーグ投手部門は、ノーヒットノーランのジェームズ・パクストン。3勝0敗、防御率1.67、51奪三振、WHIP0.70。

 ナ・リーグ投手部門は、驚異の63奪三振をマークしたマックス・シャーザー。4勝0敗、防御率2.21、WHIP0.89。

 ア・リーグ打撃部門は、「笑顔」のフランシスコ・リンドーア。3割7分3厘、10本塁打、23打点、OPS1.169。

 ナ・リーグ打撃部門は、スクーター・ジェネット。3割9分8厘、8本塁打、24打点、OPS1.139。「スクーター」はニックネームのようですが、フィル・リズトーのニックネームも「スクーター」でした。


*パクストンの肩にイーグルが舞い降りたシーン。

https://www.mlb.com/video/eagle-lands-on-paxton/c-1907594283

2018年5月22日火曜日

19年 産業vs阪急 2回戦


5月15日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 0 0 0 2 1 4 産業 6勝5敗1分 0.545 野口正明
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 阪急 7勝6敗 0.538 大平茂 笠松実

勝利投手 野口正明 1勝0敗
敗戦投手 笠松実     3勝3敗

二塁打 (産)鈴木、大沢 (急)上田

勝利打点 鈴木秀雄 1


鈴木秀雄が決勝二塁打

 阪急は初回、一死後上田藤夫がレフト線に二塁打、野口明は二飛に倒れるが、四番・髙橋敏が左前にタイムリーを放って1点を先制する。坂田清春が左前打で続いて二死一二塁、しかし大平茂のサードへの打球が二走高橋に当たり守備妨害でスリーアウトチェンジ。

 産業は2回、先頭の野口正明が左前打を放って出塁、藤野美登の送りバントは捕前に小フライ、キャッチャー坂田はこれをワンバウンドで捕球して一塁に送球、打者走者の藤野はアウト、一走野口正明もスタートが切れずファースト野口明がタッチしてダブルプレー。坂田の故意落球を取られないぎりぎりの好判断が光った。今節の技能賞は間違いないでしょう。

 産業は4回、先頭の鈴木秀雄が四球を選んで出塁、野口正明が三前に送りバントを決めて一死二塁、藤野が四球を選んで一死一二塁、ここでダブルスチールを決めて一死二三塁、阪急ベンチはここで先発の大平から笠松実にスイッチ、井上嘉弘の遊ゴロで三走鈴木がホームに突っ込むが、ショート坂井豊司からの好返球にタッチアウト、井上が二盗を決めて二死二三塁、大沢紀三男の三ゴロをサード伊藤健一が一塁に悪送球する間に三走藤野が還って1-1の同点に追い付く。

 産業は8回、先頭の金山次郎が四球を選んで出塁、小坂三郎もストレートの四球を選んで無死一二塁、加藤正二がセオリーどおり三前に送りバントを決めて一死二三塁、ここで四番・鈴木がライト線に決勝の2点タイムリー二塁打を放って3-1と勝ち越す。

 産業は9回、先頭の井上が三遊間を破るとレフト榎並達郎が後逸、打者走者の井上は一気に三塁に進み、大沢が右中間にプロ入り初安打となる二塁打を放って4-1とリードを広げる。

 阪急は9回裏、先頭の高橋が三塁にヒット、坂田も中前打で続いて無死一二塁、しかしここで野口正明が踏ん張り、笠松は三振、榎並に代わる代打遠山晴富は右飛、坂井豊司はセカンドライナーに倒れてゲームセット。

 野口正明は7安打2四球3三振の完投で今季初勝利をマークする。

 産業では四番・鈴木秀雄が決勝打を放ち、阪急では四番・髙橋敏がチーム唯一の打点をマーク。平凡な苗字で無名ながら戦前屈指の強打者であった二人の四番の活躍が目立った。