2011年9月10日土曜日

11年連続



 イチローは本日5打数4安打を記録、11年連続200安打に残り18試合で33安打となりました。世の中には何の根拠も無しに「行ける、行ける。」とだけ騒いでいる人も多い訳ですが、当ブログは客観的事実を示すことを旨としておりますので、過去の事例から「行ける」可能性をご提供させていただきます。

 当ブログでは現在昭和14年のペナントレースをお届けしておりますが、昨秋三冠王に輝いた中島治康のラスト18試合の打撃成績を検証すると、10月17日~11月17日の18試合で71打数32安打、打率4割5分1厘を記録しています。すなわち、イチローが中島治康程度のバッティングをすれば十分達成可能ということとなります。

 そんな古い記録では安心できないという心配性な方には直近のデータをお届けいたします。2010年(すなわち昨年のことです)7月26日~8月17日にかけて、ミネソタ・ツインズのジョー・マウアーは18試合で69打数34安打、打率4割9分3厘を記録しています。現在、地球上に生息するバットマンにおいて、ヒットを打つことにかけてはイチローとジョー・マウアーが双壁であることはよく知られている事実であり、イチローがマウアー並みの成績を残すことは十分可能な訳です。


 アルバート・プホルスの11年連続3割30本塁打100打点が射程圏に入ってきました。オフのFA騒ぎにより今年は無視を決め込んでいましたが、本日9回裏二死満塁で一塁線を抜く同点2点タイムリーを放って5打数3安打2打点、今季通算504打数150安打87打点34本塁打、打率2割9分8厘となり、11年連続が見えてきました。イチロー以上に苦しんだ今シーズンを振り返ってみます。

 3月31日の開幕戦となったパドレス戦で5打数無安打とつまずいたことが悪夢の始まりでした。2010年の開幕戦は5打数4安打3打点2本塁打というスタートでしたから。10試合経過時点毎の打率を並べてみると1割5分、2割5分、2割3分1厘、2割7分3厘、2割6分7厘、2割7分5厘で60試合を経過しました。6月5日の61試合目に二日連続サヨナラホームランを放った時だけ禁を破って当ブログでもお伝えしましたが、73試合目のロイヤルズ戦を最後に怪我のため14試合に欠場します。この時点で2割7分9厘、45打点17本塁打でした。これで終わったという感じでしたが、驚異的な回復力で14試合に欠場しただけで7月6日のレッズ戦から戦線に復帰します。

 復帰後は56試合で224打数72安打42打点17本塁打、打率3割2分1厘と例年通りの成績を残していますので力の衰えは全くありません。こちらも残り18試合で打率を2厘上げて13打点を稼げば11年連続達成ですが、怪我で欠場した時はまさかここまでくるとは考えていませんでした。


 因みにプホルスがいつのまにかナショナル・リーグ ホームランダービーのトップに立っていますが、今年は本塁打王は無いと思います。今年の本塁打のタイトルはダン・アグラが本命だからです。昨年はアルバート・プホルスの三冠王を春先から確信して「三冠への道」シリーズをアップさせていただいておりましたが、2010年5月23日付けブログ「三冠への道 ⑨ 」において「今年私が恐れているのは、本塁打のダン・アグラ(マーリンズ)です」と書かせていただきました。ダン・アグラは今年アトランタ・ブレーブスに移り、1年遅れで予言が的中しそうです。現在プホルスと1本差の33本ですが逆転するでしょう。

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