2017年9月23日土曜日

18年 西鉄vs名古屋 11回戦


10月19日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 0 1 0 2 西鉄 31勝35敗7分 0.470 近藤貞雄 重松通雄
5 0 0 1 0 0 0 0 X 6 名軍 41勝25敗7分 0.621 石丸進一

勝利投手 石丸進一 18勝9敗
敗戦投手 近藤貞雄   4勝4敗

二塁打 (名)小鶴
本塁打 (名)岩本 4号(満塁)

勝利打点 吉田猪佐喜 10


岩本章、満塁4号!

 名古屋は初回、先頭の石丸藤吉が四球を選んで出塁、古川清蔵の三ゴロの間に石丸は二進、小鶴誠が左前打を放って一死一三塁、吉田猪佐喜の中前タイムリーで1点を先制、加藤正二の遊ゴロが野選を誘って一死満塁、ここで岩本章がレフトスタンドに第4号グランドスラムを叩き込んでこの回5点を先制する。

 西鉄は3回、先頭の中村信一が中前打で出塁、濃人渉の一ゴロの間に中村は二進、黒沢俊夫が右前にタイムリーを放って1点返し1-5とする。

 名古屋は4回、先頭の石丸藤吉がストレートの四球で出塁、古川は右飛に倒れるが、小鶴がレフト戦に二塁打を放って一死二三塁、吉田の右犠飛で6-1と突き放す。

 西鉄は8回、先頭の濃人が三失に生き、黒沢が四球を選んで無死一二塁、野口明の三ゴロ併殺で二死三塁、富松信彦が右前にタイムリーを放って2-6とするが反撃もここまで。

 石丸進一は6安打4四球3三振で完投、18勝目をあげる。

 岩本章は4月29日までに3本の本塁打を放っていたが、6月に加藤正二が戦場から戻って来ると出番が少なくなり、この日の満塁本塁打が約半年ぶりの第4号、ホームランダービーでトップに立つ古川清蔵に並んだ。この後、加藤正二が10月27日に第4号を放つこととなり、昭和18年は名古屋の3人が4本でホームラン王を分け合うこととなる。

 吉田猪佐喜が今期10個目の勝利打点をマークして9個で並んでいた青田昇を突き放してトップに立った。勝利打点部門では、浅原直人が7月10日までに8個を記録して断トツトップであったが、その後浅原は出場していない。応召のためと考えられる。

 

2017年9月19日火曜日

18年 阪急vs阪神 11回戦


10月18日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 阪急 28勝46敗2分 0.378 笠松実 高橋敏
0 0 1 2 0 0 1 0 X 4 阪神 36勝29敗6分 0.554 三輪八郎 仁科栄三

勝利投手 三輪八郎 9勝9敗
敗戦投手 笠松実    8勝11敗
セーブ    仁科栄三 2

二塁打 (神)塚本、門前

勝利打点 藤村冨美男 3

猛打賞 (神)藤村冨美男 1


藤村冨美男、勝利打点と猛打賞

 阪神は3回、先頭の塚本博睦がレフト戦に二塁打、金田正泰が送って一死三塁、藤村冨美男が中前にタイムリーを放って1点を先制する。

 阪神は4回、先頭の玉置玉一が中前打で出塁、三輪八郎が送って一死二塁、武智修の左前打で一死一三塁、上田正は一飛に倒れ、武智が二盗を決めて二死二三塁、塚本が四球を選んで二死満塁、金田の一塁線ヒットで二者還り3-0とリードを広げる。

 阪急ベンチは5回から先発の笠松実を下げて高橋敏をマウンドに送る。

 阪神先発の三輪八郎は5回まで無失点に抑えるが、毎回の6与四球と不安定なピッチング。若林忠志監督は不安を覚えたのか5回の攻撃で三輪が内野安打を放つと代走に野口昇を起用、6回から仁科栄三をリリーフとしてマウンドに送り込む。

 阪急は7回、先頭の中村栄が三塁線にセーフティバントを決めて出塁、トップに返り山田伝の遊ゴロの間に中村は二進、下社邦男は右飛に倒れるが、上田藤夫が中前にタイムリーを放って1-3と追い上げる。

 阪神は7回裏、先頭の門前の当りは三ゴロ、これをサード伊藤健一がエラー、玉置は一邪飛に倒れ、仁科が四球を選んで一死一二塁、武智が中前にタイムリーを放って4-1と突き放す。

 三輪八郎は5回を投げて2安打6四球3三振無失点のピッチングで9勝目をあげる。

 仁科栄三は4回を投げて5安打無四球1三振1失点で当ブログルールによりセーブが記録される。

 8月に戦地から帰還した藤村冨美男は早くも3個目の勝利打点、復帰後初の猛打賞も記録した。

 

18年 名古屋vs巨人 11回戦


10月18日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 0 0 1 0 0 0  1   2 名軍 40勝25敗7分 0.615 野口正明
0 0 0 0 0 0 0 0 1  0   1 巨人 48勝25敗2分 0.658 須田博 藤本英雄

勝利投手 野口正明 8勝3敗
敗戦投手 須田博     8勝4敗

勝利打点 岩本章 3

猛打賞 (名)藤原鉄之助 3


名古屋、巨人に負け数で並ぶ

 名古屋先発の野口正明は快調なピッチング、1回~3回は三者凡退。4回、先頭の呉昌征に四球を与えるが、白石敏男をニゴロ、中島治康を遊ゴロ、小暮力三を三振に打ち取り無失点。5回も先頭の青田昇に四球を与えるが、多田文久三を遊ゴロ、坂本茂を遊ゴロ、小池繁雄を三振に打ち取り無失点。

 名古屋は6回、先頭の古川清蔵が二遊間にヒット、小鶴誠が送って一死二塁、吉田猪佐喜が四球を選び、加藤正二が右前にタイムリーを放って1点を先制する。

 野口正明は6回、一死後呉に左前打を打たれ二盗を許すが、白石を中飛、中島を三ゴロに打ち取り無失点。8回も坂本を遊飛、小池に代わる代打沢村栄治を三振、須田博を中飛に打ち取り三者凡退に退ける。

 巨人は9回裏、先頭の呉が中前打から二盗に成功、白石も中前打を放ち一死一三塁、中島の中犠飛で1-1の同点に追い付く。一走白石もタッチアップから二塁を狙うが、センター古川からの返球を中継に入ったピッチャー野口が二塁に送球してタッチアウト。

 延長に入って名古屋は10回表、先頭の小鶴が左前打で出塁、吉田の投前送りバントをピッチャー須田がファンブル、犠打とエラーが記録されて無死一二塁、巨人ベンチはここで先発の須田から藤本英雄にスイッチ、加藤正二が送りバントを決めて一死二三塁、岩本章の三ゴロの間に三走小鶴が還り2-1と勝ち越す。

 野口正明は10回裏、先頭の多田をショートライナー、坂本を右飛、大屋克己に代わる代打中村政美を三振に打ち取り、10回を投げて4安打2四球5三振1失点と見事なピッチング、8勝目をマークする。

 名古屋は負け数25で巨人に並んだ。ゲーム差は4ゲームあるので、残り試合から考えて逆転は難しい。

 

2017年9月17日日曜日

18年 大和vs西鉄 11回戦


10月18日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 大和 30勝36敗6分 0.455 片山栄次
0 0 0 2 0 0 4 0 X 6 西鉄 31勝34敗7分 0.477 野口二郎

勝利投手 野口二郎 19勝12敗
敗戦投手 片山栄次 10勝18敗

三塁打 (西)黒沢

勝利打点 黒沢俊夫 2


黒沢俊夫、満塁走者一掃三塁打

 西鉄先発の野口二郎は、1回~3回を三者凡退。4回一死後、呉新亨にストレートの四球を与えるが、呉の二盗をキャッチャー中村民雄が刺し、金子裕を左飛に打ち取りこの回も3人で攻撃終了。

 1回、2回と併殺でチャンスを潰した西鉄は4回、先頭の濃人渉がショートに内野安打、野口二郎が左前にヒットを放ち無死一二塁、野口明の遊ゴロで野口二郎が二封されて一死一三塁、黒沢俊夫のニゴロをセカンド小島利男がエラー、この間に三走濃人が還って1点を先制、黒沢には打点が記録される。山田秀夫は二飛に倒れるが、富松信彦が右前にタイムリーを放って2-0とする。

 リードをもらった野口二郎は5回、6回も三者凡退。7回、先頭の木村孝平に四球を与え、呉に右前打を許して無死一二塁、金子に送りバントを決められて一死二三塁とこの日初のピンチ、しかし高橋吉雄を三邪飛、小松原博喜をニゴロに打ち取り無失点。

 西鉄は7回裏、一死後中村信一が二遊間にヒット、濃人の右前打で無死一三塁、野口二郎が中前にタイムリーを放って3-0、野口明の三塁内野安打で一死満塁、ここで黒沢が左中間に走者一掃の三塁打を放って三者生還、6-0として試合を決める。
 野口二郎は8回に片山栄次にヒットを許すが無失点、9回も三者凡退に抑えて2安打2四球3三振で今季8度目の完封、19勝目をあげる。肘の故障から完全に復活してきた。


 黒沢俊夫が4打数1安打4打点の活躍。勝利打点は4回の二ゴロであげた打点に記録されるが、殊勲の一打は7回に放った満塁走者一掃の三塁打であった。

 

2017年9月16日土曜日

18年 朝日vs南海 12回戦


10月17日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 朝日 37勝32敗6分 0.536 林安夫
1 0 0 0 0 2 0 0 X 3 南海 25勝48敗2分 0.342 丸山二三雄

勝利投手 丸山二三雄 6勝16敗
敗戦投手 林安夫      19勝11敗

二塁打 (南)鈴木

勝利打点 なし


丸山二三雄、3安打完封

 朝日は初回、先頭の坪内道則が右前打、森本清三が送って一死二塁、しかしピッチャー丸山二三雄からの二塁牽制に二走坪内がタッチアウト、酒沢政夫は二飛に倒れて無得点。

 南海は1回裏、二死後鈴木芳太郎が右中間に二塁打、岡村俊昭の一ゴロをファースト森本がエラー、二死一三塁となって一走岡村が二塁に走り、キャッチャー小林章良からの送球をカットしたピッチャー林安夫が三塁に送球するが悪送球、三走鈴木が生還して1点を先制、岡村には盗塁が記録された。

 南海は6回、一死後長谷川善三が中前打で出塁、鈴木の三塁線バントは内野安打、サード中谷順次からの一塁送球が悪送球となって長谷川は三塁に、打者走者の鈴木も二塁に進んで一死二三塁、岡村は投飛に倒れて二死二三塁、堀井数男が左前に貴重な2点タイムリーを放って3-0とリードを広げる。

 南海先発の丸山二三雄は8回まで3安打無失点、9回は3つの四球を出すが無失点切り抜け、3安打5四球5三振で今季3度目の完封、6勝目をあげる。

 小雨模様で始まったこの試合は4回に雨脚が強くなり12分間中断する。試合再開して9回で完了したが、第二試合は中止となった。

 

2017年9月13日水曜日

18年 阪神vs阪急 10回戦


10月16日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 1 0 0 0 6 0 8 阪神 35勝29敗6分 0.547 若林忠志
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 阪急 28勝45敗2分 0.384 天保義夫 笠松実

勝利投手 若林忠志 21勝10敗
敗戦投手 天保義夫 10勝14敗

二塁打 (神)玉置 (急)山田

勝利打点 若林忠志 4

猛打賞 (神)若林忠志 2


若林忠志、完投・猛打賞・勝利打点

 阪神は15安打8得点の猛攻を見せた。

 阪神は3回、先頭の藤村冨美男がストレートの四球で出塁、景浦将は左飛に倒れるが、門前真佐人が左前打を放って一死一二塁、若林忠志が中前にタイムリーを放って1点を先制する。

 阪神は4回、一死後上田正がストレートの四球、トップに返り塚本博睦が左前打を放って一死一二塁、金田正泰は左飛に倒れるが、藤村が左前にタイムリーを放ち2-0とする

 阪急は7回、先頭の安田信夫が三失に生き、伊藤健一が送って一死二塁、中村栄に代わる代打高橋敏が右前にタイムリーを放って1-2と追いすがる。

 阪神は8回、先頭の金田が右前打で出塁、藤村が四球を選んで無死一二塁、ここで景浦が投前に送りバント、ピッチャー天保は意表を突かれてファンブル、犠打とエラーが記録されて無死満塁、門前のカウントがツーボールナッシングとなたところで阪急ベンチは先発の天保から笠松実にスイッチ、しかし門前は笠松から2つのボールを選んで押出し四球、与四球は前任の天保に記録されて3-1、若林がセンター左にタイムリーを放ち4-1、玉置玉一がライト線に二塁打を放って6-1、武智修は三ゴロに倒れるが、上田が二遊間に2点タイムリーを放って8-1とリードを広げて試合を決める。

 若林忠志は6安打2四球2三振1失点、自責点ゼロの完投で21勝目をあげる。打っては6打数3安打2打点、猛打賞と勝利打点も記録した。

 阪急先発の天保義夫は7回3分の0を投げて与四球9個。

 阪神は全員安打の15安打11四球で8得点、ゲッツーその他のアウトがなく、「15+11-8=18」で残塁18個を記録した。



*18残塁を記録した阪神打線。

 

18年 南海vs朝日 11回戦


10月16日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 0 1 0 0 2 2 0  0   0   0  5 南海 24勝48敗2分 0.333 清水秀雄 政野岩夫
0 1 4 0 0 0 0 0 0  0   0 1X  6 朝日 37勝31敗6分 0.544 真田重蔵 林安夫

勝利投手 林安夫   19勝10敗
敗戦投手 政野岩夫 0勝2敗

二塁打 (南)鈴木 (朝)中谷、田中、坪内

勝利打点 なし


サヨナラエラーで朝日が激戦を制す

 朝日は2回、先頭の中谷順次が左中間に二塁打、小林章良がセオリー通り三前に送りバントを決めて一死三塁、田中雅治の右中間二塁打で1点を先制する。

 朝日は3回、先頭の坪内道則がレフト戦に二塁打、森本清三がセオリー通り三前に送りバントを決めて一死三塁、酒沢政夫の当りはセカンドフライ、これを増田敏が落球して三走坪内が還り2-0、打者走者の酒沢は一気に三塁に進み、中谷が四球を選んで一死一三塁、小林のピッチャーへの内野安打がタイムリーとなって3-0、一死一二塁からダブルスチールを決めて一死二三塁、田中の中犠飛で4-0、二走小林もタッチアップから三塁に進み、早川平一はストレートの四球、野本良雄が左前にタイムリーを放って5-0と大きくリードする。

 南海は4回から反撃開始、先頭の鈴木芳太郎が右中間に二塁打、岡村俊昭は四球を選んで無死一二塁、堀井数男の一ゴロで岡村が二封されて一死一三塁、中野正雄の左犠飛で1点返し1-5とする。

 南海は4回裏の守備から先発の清水秀雄に代えて政野岩夫をマウンドに送る。

 南海は7回、二死後八木進が左前打で出塁、増田の中前打で二死一二塁、トップに返り猪子利男が四球を選んで二死満塁、長谷川善三が中前にタイムリーを放って2-5、鈴木が押出し四球を選んで3-5と詰め寄る。

 南海は8回、堀井、中野の連続四球で無死一二塁、朝日ベンチはここで先発の真田重蔵から林安夫にスイッチ、政野が死球を受けて無死満塁、八木の左犠飛で4-5、増田は捕邪飛に倒れて二死一二塁、トップに返り猪子の代打別所昭の遊ゴロをショート酒沢がエラーする間に二走中野が還って5-5の同点に追い付く。

 南海二番手の政野岩夫は4回から11回までの8イニングを2安打無失点、9回から11回は三者凡退を続ける。

 朝日二番手の林安夫も12回まで2安打無失点。

 朝日は12回裏、先頭の坪内が四球で出塁、森本も四球を選んで無死一二塁、酒沢の投前送りバントをピッチャー政野がファンブル、犠打とエラーが記録されて無死満塁、中谷の遊ゴロを前進守備のショート長谷川がバックホーム、三走坪内は本封、キャッチャー八木は併殺を狙って一塁に送球、しかしこれをファースト中野が逸らす間に二走森本がサヨナラのホームを駆け抜け、朝日が激戦を制す。

 前進守備とは言え、遊ゴロでホームゲッツーが狙えるのか、現場を見ている訳ではありませんが、キャッチャー八木の一塁送球に無理があったかもしれない。何れにしろ、ファースト中野のサヨナラエラーだけが記録として残されている。