2020年9月30日水曜日

21年 タイガースvs巨人 9回戦

 

8月3日 (土) 札幌円山

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 2 0 3 0 2 2 0 9 タ軍 37勝17敗 0.685 渡辺誠太郎 藤村冨美男 
1 0 4 0 0 0 0 0 0 5 巨人 33勝22敗1分 0.600 中尾輝三 近藤貞雄

勝利投手 藤村冨美男 9勝0敗
敗戦投手 近藤貞雄  13勝9敗

二塁打 (タ)塚本、藤村、金田 (巨)坂本2、林
三塁打 (巨)黒沢

勝利打点 (タ)御園生崇男 1

猛打賞 (タ)金田正泰 13、渡辺誠太郎 3


タ軍波状攻撃

 札幌円山の第2試合は渡辺誠太郎と中尾輝三の先発で午後3時57分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は初回、7月後半からトップに起用されている坂本茂が右中間に二塁打、山田潔が送って一死三塁、黒沢俊夫の右前タイムリーで1点を先制する。

 タ軍は3回表、一死後長谷川善三が中前打で出塁、塚本博睦の三前送りバントをサード宮下信明が一塁に悪送球、犠打とエラーが記録され長谷川は三塁に進んで無死一三塁、トップに返り金田正泰の中前タイムリーで1-1の同点、塚本は三塁に進んで再度一死一三塁、ここでダブルスチールを敢行して三走塚本が本盗を決め2-1と試合をひっくり返す。

 塚本の本盗は今季全体で25個目となるが、巨人が本盗を許したのはこれが初めてである。

 巨人は3回裏、一死後坂本がレフト線に二塁打、二死後黒沢が左中間を割る三塁打を放ち2-2の同点、レフト金田からの三塁送球が悪送球となって黒沢は一気にホームまで還って3-2と逆転、川上哲治は四球、中島治康もストレートの四球を選んで二死一二塁、多田文久三が左前にタイムリーを放ち4-2、二死一二塁からダブルスチールに成功、この時キャッチャー土井垣武は二塁に送球しており、セカンド本堂保次からの三塁送球が悪送球となる間に三塁に達していた中島がホームに還って5-2とする。

 タ軍は4回からサードの藤村冨美男監督がマウンドに上がり、先発の渡辺はファーストに回り、セカンド本堂がサードに回り、セカンドには乾国雄が入る。

 タ軍は5回表、一死後塚本がレフトに二塁打、トップに返り金田の中前タイムリーで3-5、土井垣のニゴロの間に金田は二進、藤村の右中間タイムリー二塁打で4-5、本堂が左前に同点タイムリーを放ち5-5と追い付く。巨人ベンチはここで先発の中尾から近藤貞雄にスイッチ、タ軍の猛攻はようやく終了する。

 勢いに乗るタ軍は7回表、二死後本堂が左前打で出塁すると二盗に成功、直後に御園生崇男が中前タイムリーを放ち6-5と勝ち越し、御園生も二盗に成功、渡辺が右前にタイムリーを放ち7-5とする。

 タ軍は続く8回表、先頭の長谷川が四球で出塁、塚本の三ゴロでランナーが入れ替わり、トップに返り金田の右中間タイムリー二塁打で8-5、土井垣も左前タイムリーと畳み掛けて9-5と突き放す。

 リリーフの藤村冨美男は6イニングを2安打2四球3三振無失点に抑えて無傷の9連勝。

 タ軍は16安打の猛攻。ダイナマイト打線の波状攻撃には札幌円山球場に詰めかけた6,336人の観客も度肝を抜かれたのではないか。

2020年9月29日火曜日

21年 ゴールドスターvs阪急 7回戦

8月3日 (土) 西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
1 0 3 0 0 0 0 0 0  2  6 ゴ軍 19勝31敗1分 0.380 内藤幸三 
2 0 0 2 0 0 0 0 0  0  4 阪急 32勝28敗 0.533 野口二郎

勝利投手 内藤幸三 8勝14敗
敗戦投手 野口二郎 8勝8敗

二塁打 (ゴ)坪内3、辻 (急)上田、青田
三塁打 (ゴ)大友

勝利打点 (ゴ)中村信一 1

猛打賞 (ゴ)坪内道則(4安打、二塁打3本)、大友一明 (急)山田伝、青田昇


坪内道則、二塁打3本

 西宮の第2試合は内藤幸三と野口二郎の先発で午後3時15分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 ゴ軍は初回、先頭の中村信一が四球を選んで出塁、大友一明の右中間三塁打で幸先よく1点を先制する。

 阪急は1回裏、先頭の上田藤夫が中前打、山田伝の右前打で上田は三進、山田が二盗を決めて無死二三塁、青田昇は三邪飛に倒れるが、野口二郎の左前2点タイムリーで2-1と逆転に成功する。

 ゴ軍は3回表、先頭の坂本勲が左前打で出塁、トップに返り中村の左前打で無死一二塁、大友が左前にタイムリーを放ち2-2の同点、坪内のレフト戦二塁打で3-2と勝ち越し、田中宣顕はニゴロに倒れて一死二三塁、末崎正隆の中犠飛で4-2とする。

 阪急は4回裏、一死後鳥居兵治が四球で出塁、荒木茂は三振に倒れるが、トップに返り上田の右前打で二死一三塁、上田が二盗を決め、山田が四球を選んで二死満塁、ここで第1打席、第2打席共にチャンスで凡退した青田がレフト線に同点の2点タイムリー二塁打を放ち4-4と追い付く。

 前半戦は点の取り合いになったが、後半はベテラン投手同士の投げ合いで両軍無得点。試合は延長戦に突入する。

 ゴ軍は10回表、先頭の辻功がセンター右奥深く二塁打、坂本が投前に送りバントを決めて一死三塁、トップに返り中村が左犠飛を打ち上げて5-4と勝ち越し、更に大友が左前打を放って二死一塁、坪内のレフト線二塁打で大友が一塁から一気に生還して6-4と貴重な追加点をあげる。坪内は二塁をオーバーランしてタッチアウトになったが、これは坪内のことだから凡走ではなく大友の生還をアシストするために二塁を大きく回って囮になったと見るべきでしょう。

 内藤幸三は10回裏二死一二塁のピンチも抑え、11安打4四球1死球5三振の完投で8勝目をマークする。

 坪内道則は5打数4安打3打点、二塁打3本の活躍であった。

 ゴ軍は下位に低迷しているが、個性派が揃った好チームであると言える。八百長問題が無ければもっと上位に付けられるだけの実力がある。この日も八番辻功と九番坂本勲がチャンスメイクして上位につなげる渋い活躍を見せている。中村信一、大友一明の一二番コンビは昭和11年のプロ野球初年度から活躍を続けており、この日は勝利打点と猛打賞を記録した。

 両軍無失策の引き締まった好ゲームであった。ゴ軍は11安打1四球で残塁は3個と効率の良い攻撃を見せた。阪急は11安打5四球で11残塁。


2020年9月28日月曜日

野球週報2020 その36

 9月21日(月) 仕事の前に午前中は秋葉原のバッティングセンターで110キロのストレートを2セット、カーブを2セット。

9月22日(火) 休養日

9月23日(水) 品川ベースボールクラブの練習は雨天中止。ということでジムでViPRトレーニング、筋トレ、肩トレはインナーとアウター。

9月24日(木) 休養日

9月25日(金) 西葛西のバッティングセンターで打ち放題7コイン。1コイン22球で制限時間は20分なので休んでいるヒマはない。寒くなってきましたが汗ぐっしょり、打込みにはこれが一番です。

9月26日(土) 休養日

9月27日(日) 仕事の前にジムでViPRトレーニング。高松商業の躍進で注目を集めるViPRですが、野球のトレーニングには最適です。


21年 パシフィックvsセネタース 9回戦

8月3日 (土) 札幌円山

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 0 0 0 0 1 2 パ軍 20勝33敗2分 0.364 真田重蔵 
0 0 0 3 1 0 0 0 X 4 セ軍 22勝33敗 0.400 白木義一郎

勝利投手 白木義一郎 11勝10敗
敗戦投手 真田重蔵    11勝12敗

二塁打 (パ)森下、木暮 (セ)大下2

勝利打点 (セ)白木義一郎 3

猛打賞 (パ)森下重好 8


札幌遠征

 札幌円山の第1試合は真田重蔵と白木義一郎の先発で午後2時5分、池田球審によるプレイボールのコールが札幌の空に響く。

 セ軍は1回裏、先頭の一言多十はツーボールから1球ストライクを見逃して4球目を中飛、横沢七郎はストレートの四球で一死一塁、飯島滋弥は初球を空振り、二球目を打って二飛に倒れて二死二塁、大下弘は初球ボール、2球目を空振り、3球目はストライクを見逃し、4球目ファウル、5球目を空振り三振でスリーアウトチェンジ。

 この試合のスコアカードは見逃しストライクが「×」、空振りストライクが「×に二重線」となっている。これまでも昭和12年、13年の日本選手権などで「空振り二重線」の記載が見られた。大下の積極的なバッティングがスコアカードからも確認できた。

 パ軍は4回表、先頭の森下重好が右中間に二塁打、中谷順次が中前にタイムリーを放ち1点を先制する。

 セ軍は4回裏、先頭の横沢の当りは遊ゴロ、これをショート白石敏男が一塁に悪送球、飯島の中前打で無死一二塁、このチャンスに大下が初球を叩いて右中間に同点二塁打を放ち1-1、無死二三塁から白木がライト線に2点タイムリーを放ち3-1と逆転する。

 セ軍は5回裏、一死後横沢が中前打で出塁、飯島は三飛に倒れるが、大下が中越えに2打席連続の二塁打を放って二死二三塁、飯島の三ゴロをサード中谷がホームに送球するが横沢の足が早くベースタッチしてセーフ、野選が記録されて4-1とする。二死二三塁からの三ゴロで一塁に送球しなかったということはボテボテの当りで一塁に送球するよりもホームに送球した方がアウトを取れる確率が高いと判断したものであろう。一死であれば記録は野選となるが、二死なので内野安打でも良かったのではないか。2020年のMLBでもダルビッシュの自責点が翌日訂正されてサイ・ヤング賞争いに踏み止まったが、当ブログが公式記録員であったら翌日白木の内野安打に訂正するところです。

 パ軍は9回表、先頭の真田が左前打で出塁、トップに返り富松信彦のバントは犠打となって一死二塁、3点差なので当然自らも生きるつもりのバントだったか、木暮力三がライト線にタイムリー二塁打を放ち2-4、藤井勇は左飛に倒れるが、森下はストレートの四球、同点のランナーではあるがここは敬遠と見るのが妥当か、敬遠四球か普通の四球かの区別は「雑記」欄に記載がない限りスコアカードからは分からない。7回から中谷に代わってサードに入っていた平野徳松に代わる代打佐竹一雄も四球を選んで二死満塁、しかし白木が踏ん張り白石は遊ゴロ、ショート鈴木清一がベースを踏んでゲームセット。

 白木義一郎は9安打6四球1三振の粘りの完投で11勝目をマークする。打っても4打数2安打3打点で勝利打点を記録した。2本の二塁打を放って五番白木の3打点をお膳立てした四番大下が「並列の殊勲打」となる。13残塁を記録したパ軍の拙攻に助けられたが、白木の粘り勝ちと見るのが妥当か。

 プロ野球公式戦が津軽海峡を渡ったのは昭和17年6月以来2度目のこととなる。あの時は岡村俊昭が函館、札幌の北海道シリーズで3試合連続勝利打点を記録した。なお、「札幌円山球場」についてスコアカードの記載は旧字体の「札幌圓山」となっているが、当ブログでは「札幌円山」に統一する。

2020年9月25日金曜日

21年 グレートリングvs中部日本 10回戦

 

8月3日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
3 0 1 2 2 0 0 0 0 8 グ軍 31勝21敗 0.596 丸山二三雄
0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 中部 21勝28敗2分 0.429 井上嘉弘 西沢道夫

勝利投手 丸山二三雄 11勝9敗
敗戦投手 井上嘉弘      1勝2敗

二塁打 (グ)木村 (中)加藤、
三塁打 (グ)堀井

勝利打点 (グ)山本一人 5

猛打賞 (グ)木村勉 3


グ軍貯金10

 第15節3日目は東西で4試合。西宮の第1試合は丸山二三雄と井上嘉弘の先発で午後1時丁度、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 グ軍は初回、一死後安井亀和が四球を選び出塁、田川豊も四球を選んで一死一二塁、山本一人監督が左前にタイムリーを放ち1点を先制、堀井数男の遊ゴロで山本が二封されて二死一三塁、木村勉の遊ゴロをショート三村勲がエラーして2-0、堀井は三塁に進んで再度二死一三塁、ここでダブルスチールを決めて3-0とする。

 グ軍は3回表、一死後堀井が右中間に三塁打、木村の三塁線タイムリーで4-0とリードを広げる。

 グ軍は4回表、先頭の宮崎仁郎が中前打で出塁、トップに返り河西俊雄の三ゴロでランナーが入れ替わり、河西が二盗に成功、安井の一二塁間タイムリーで5-0、田川がバントで送り、山本の三ゴロをサード小鶴誠が一塁に悪送球する間に二塁から安井が還って6-0と突き放す。

 グ軍は5回表、先頭の木村が右前打で出塁、筒井敬三が四球を選んで無死一二塁、中部ベンチはここで先発の井上から西沢道夫にスイッチ、キャッチャー藤原鉄之助からの二塁牽制が悪送球となる間に木村が三塁に進んで無死一三塁、丸山の中犠飛で7-0、宮崎が四球を選んで一死一二塁、トップに返り河西の投ゴロで宮崎が二封されて二死一三塁、ここで三走筒井がホームスチールに成功、一走河西には盗塁が記録されていないので筒井の「単独ホームスチール」で8-0とする。

 丸山の大きなカーブに抑えられてきた中部は9回裏、先頭の古川清蔵が左前打で出塁、山本尚敏が四球を選び、小鶴は中飛に倒れるが、加藤正二が四球を選んで一死満塁、大沢清が押出し四球を選んで1-8、藤原は三振に倒れて二死満塁、岩本章が押出し四球を選んで2-8とするが反撃もここまで。

 丸山二三雄は10四球を許すが6安打4三振2失点で完投、11勝目をマークする。

 8失点の井上嘉弘の自責点が3であることからも分かるように中部守備陣が乱れたことが大差がついた原因であるが、グ軍のねちっこい攻めが中部守備陣を乱したと見ることもできる。この日は堀井数男と筒井敬三が「本盗」を記録した。

 グ軍は貯金を10にして二位巨人に1ゲーム差と迫ってきた。なお、5月26日のパ軍戦は後に没収試合となって負けが勝ちに変わるので、この時点での勝敗は32勝20敗、勝率6割1分5厘となって6割1分1厘の巨人を抜いて「二位浮上」となる。多くの資料では後付けでこの時点のグ軍の勝敗を32勝20敗としているが、当ブログは「実況中継」なので、この時点で当時の選手が認識していた数字に基づいてお伝えしています。


2020年9月23日水曜日

21年 阪急vs中部日本 9回戦

 8月2日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 1 2 5 1 11 阪急 32勝27敗 0.542 溝部武夫 天保義夫 
0 0 0 0 1 0 0 3 0  4  中部 21勝27敗2分 0.438 森井茂 服部受弘

勝利投手 溝部武夫 1勝0敗
敗戦投手 森井茂     8勝9敗

二塁打 (急)日比野、野口明
三塁打 (急)青田
本塁打 (急)青田昇 3号、野口二郎 1号

勝利打点 (急)青田昇 4

猛打賞 (急)青田昇 9、野口明 3


阪急、18安打で快勝

 西宮の第2試合は溝部武夫と森井茂の先発で午後2時57分、杉村主審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は初回、一死後山田伝が四球を選んで出塁、青田昇がレフトスタンドに先制ツーランを叩き込んで2-0とする。更に野口二郎、野口明が連続中前打で一死一二塁とするが、坂井豊司の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー。

 阪急は2回表、先頭の日比野武が左中間に二塁打、荒木茂の三ゴロをサード小鶴誠がエラー、日比野は動けず無死一二塁、溝部の一塁線バントが内野安打となって無死満塁、中部ベンチはここで先発の森井から服部受弘にスイッチ、トップに返り上田藤夫は三振、山田の三ゴロで三走日比野は本封、青田も中飛に倒れて追加点はならず。

 この後阪急は5回まで三者凡退が続き試合の流れが変わりそうな雰囲気。

 中部は5回裏、二死後服部が四球を選んで出塁、三村勲の遊ゴロをショート上田がエラーして二死一二塁、トップに返り古川清蔵が三遊間を破るタイムリーを放ち1-2、しかし二塁に向かった古川が「7-5B」でタッチアウト。三遊間のゴロを追ったサード坂井がそのまま二塁ベースに走ってレフト青田からの送球を受けて二塁に走ってきた打者走者の古川にタッチしたようだ。このケースだとセカンドの荒木は二塁ベースカバーに入るしか仕事が無いはずであるが、青田は坂井に送球した。現在のメジャーのシフトではサードが二塁ベースの右を守ることも多いので「7-5B」は起こり得るが、その74年前に「7-5B」が起きたのである。

 阪急は6回表、一死後野口明が右越えに二塁打、二死後日比野はストレートの四球、荒木が左前にタイムリーを放ち3-1とする。

 阪急は7回表、山田、青田が連続左前打で無死一二塁、野口二郎のニゴロをセカンド三村が後逸する間に二走山田が還って4-1、一走青田は三塁に進むが、打者走者の野口二郎はバックアップしたセンター古川からの二塁送球にタッチアウト、一死三塁から野口明が右前にタイムリーを放ち5-1とする。

 阪急は8回表、一死後溝部が中前打、トップに返り上田は右前打、山田も左前打で続いて一死満塁、ここで青田が走者一掃の右中間三塁打を放ち8-1、野口二郎がライトスタンドにツーランを叩き込み、5連打で5点をあげて10-1とする。

 中部は8回裏、先頭の服部が左前打、三村は中前打、トップに返り古川も二遊間にヒットを放ち無死満塁、阪急ベンチはここで先発の溝部から天保義夫にスイッチ、杉浦清監督が左前にタイムリーを放ち2-10、小鶴が押出し四球を選んで3-10、加藤正二のニゴロで小鶴が二封される間に三走古川が還って4-10、大沢清の中飛に一走加藤が飛び出しており「8-3」と送球されてダブルプレー。

 阪急は9回表、先頭の荒木が右前打、天保の左前打で荒木が三塁に進んで無死一三塁、トップに返り上田のニゴロ併殺の間に三走荒木が還って11-4とする。

 阪急は全員安打の18安打で快勝。青田昇は5打数3安打5打点、三塁打1本、本塁打1本の活躍を見せた。

 中盤は中部に試合の流れが傾きかけたが、古川清蔵が「7-5B」で二塁に刺されて流れを阪急に戻してしまった。9回も加藤正二が走塁ミス、6回にも左前打で出塁した小鶴誠がサードライナーに飛び出してゲッツーとなるなど、走塁ミスのオンパレードが敗因となった。

 青田はシングル、三塁打、本塁打を放ち、凡退の2度は中飛であった。このうち1本が抜けていて二塁打であれば、史上初のサイクルヒットを記録するところであった。最終回は二番山田で終わってしまったが、三番青田に回っていれば、この日の振りであれば二塁打を放っていたかもしれない。史上初のサイクルヒットは、昭和23年10月2日に藤村冨美男が記録するまでお預けとなった。


2020年9月22日火曜日

21年 ゴールドスターvsグレートリング 5回戦

8月2日 (金) 西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 0 0 1 0 3 ゴ軍 18勝31敗1分 0.367 石田光彦 
0 2 0 3 0 0 2 0 X 7 グ軍 30勝21敗 0.588 松川博爾 

勝利投手 松川博爾   4勝3敗 
敗戦投手 石田光彦 10勝13敗

二塁打 (ゴ)坪内 (グ)堀井、松川、山本

勝利打点 (グ)松川博爾 1


グ軍、3本の二塁打で快勝

 第15節2日目も西宮で2試合、第1試合は石田光彦と松川博爾の先発で午後1時丁度、国友主審の右手が上がりプレイボール。

 ゴ軍は初回、先頭の中村信一が中前打で出塁、大友一明はストレートの四球で無死一二塁、坪内がセオリーどおりサードに捕らせる送りバントを決めて一死二三塁、四番・田中宣顕が左前に2点タイムリーを放ち、初回の攻撃としては理想的な展開で2点を先制する。

 グ軍は2回裏、先頭の堀井数男が左中間に二塁打、7月7日以来の出場となる木村勉の三ゴロをファースト末崎正隆が落球して一三塁、木村が二盗を決めて無死二三塁、筒井敬三が中前に2点タイムリーを放ち2-2の同点に追い付く。

 グ軍は4回裏、先頭の堀井が左前打で出塁、木村は中飛に倒れるが、筒井の投ゴロを石田が二塁に悪送球する間に堀井が三塁に進んで一死一三塁、松川の右中間タイムリー二塁打で3-2と勝ち越してなおも一死二三塁、宮崎仁郎が左前に2点タイムリーを5-2とリードを広げる。

 グ軍は7回裏、先頭の安井亀和が左前打で出塁、田川豊のニゴロでランナーが入れ替わり、山本一人監督が中越えに二塁打、センター坪内からの三塁送球が悪送球となる間に田川が一気に生還して6-2、三塁に進んだ山本には打点は記録されずワンヒットワンエラー、二死後木村が右前にタイムリーを放ち7-2とダメ押す。

 ゴ軍は8回表、先頭の大友が四球を選んで出塁、坪内の右中間二塁打で大友が還って3-7とするが反撃もここまで。

 松川博爾は9安打4四球1三振の完投で4勝目をマークする。打っても勝利打点を記録した。

 グ軍は3本の二塁打が全て得点に結びつき、ゴ軍は3個のエラーが全て失点に結びついた。

 グ軍はここ10試合を8勝2敗、シーズン当初は5割前後をウロウロしていたが、台風の目となってきた。河西、安井、田川で上位打線を固めてから攻撃力が急上昇している。