2018年9月24日月曜日

19年 近畿vs産業 4回戦


7月8日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 3 0 0 1 0 0 0 0 5 近畿 4勝13敗1分 0.235 中本政夫 清水秀雄
0 0 0 2 0 1 0 0 0 3 産業 6勝11敗1分 0.353 野口正明

勝利投手 清水秀雄 2勝6敗
敗戦投手 野口正明 1勝3敗

二塁打 (近)堀井、荒木 (産)加藤、小坂
本塁打 (近)堀井 1号

勝利打点 なし

猛打賞 (近)岡村俊昭 4


産業、消極策で敗れる

 近畿は初回、二死後堀井数男が左中間に二塁打、清水秀雄の中飛をセンター須原武志が落球する間に二走堀井が還って1点を先制する。

 近畿は2回、先頭の荒木正が一塁にヒット、松川博爾が送りバントを決めて一死二塁、トップに返り加藤喜作は中飛に倒れるが、吉川義次が四球を選んで二死一二塁、ここで堀井がレフトスタンドにスリーランホームランを叩き込んで4-0とする。

 産業は3回まで近畿先発の中本政男に三者凡退に抑えらえて無得点。

 産業は4回、一死後小坂三郎が四球を選んでこの試合初走者、続く加藤正二のライト線ヒットで一死一三塁、四番・金山次郎が四球を選んで一死満塁、藤原鉄之助はレフトライナーに倒れて二死満塁、野口正明がストレートの押出し四球を選んで1-3、近畿ベンチはここで先発の中本とファーストの清水を入れ替えるが、清水も松尾幸造に押出し四球を与えて2-3、井上嘉弘は二ゴロに倒れて2点差まで。

 近畿は5回、一死後堀井が四球で出塁、清水は二飛に倒れるが、岡村俊昭の右中間ヒットで二死一三塁、八木進の三ゴロをサード井上がエラーする間に三走堀井が還って5-2と突き放す。

 産業は6回、先頭の加藤がライト線に二塁打、金山はストレートの四球で無死一二塁、ここでキャッチャー八木からの二塁牽制をショート松川が後逸する間に二走加藤が三進して無死一三塁、藤原は三振に倒れるが、野口の右犠飛で3-5とする。

 産業は8回、先頭の小坂が左中間に二塁打、加藤は四球を選んで無死一二塁、ここで金山が送りバント、これをピッチャー清水が三塁に送球して二走小坂は三封、一死一二塁から藤原の当りはサードライナー、二走加藤が飛び出しており、サード吉川が二塁に送球してダブルプレー、万事休した。

 この試合の明暗を決したのは8回裏産業の攻撃、産業は今期2本塁打を放っている金山次郎を初めて四番に起用したが、無死一二塁の場面で四番・金山に送りバントの消極策、5回3分の1を投げて2安打4四球と調子の上がらない清水秀雄を崩すことができなかった。

 プロ入り初の四番に起用された金山次郎は、今季終了まで四番の座に座ることとなる。

 

2018年9月2日日曜日

19年 朝日vs阪神 4回戦


7月3日 (月) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 朝日 5勝11敗1分 0.313 大橋一郎 内藤幸三
0 0 0 0 3 1 0 0 X 4 阪神 13勝3敗1分 0.813 若林忠志

勝利投手 若林忠志 11勝2敗
敗戦投手 大橋一郎   0勝2敗

二塁打 (神)御園生
三塁打 (神)塚本

勝利打点 塚本博睦 1


御園生崇男が2点タイムリー二塁打

 阪神の先発は森田明義。森田のプロでの登板はこの1試合だけとなる。

 朝日は2回、先頭の菊矢吉男が三塁にヒット、大橋一郎が中前打を放って無死一二塁、大島渡の投前バントをピッチャー森田が三塁に送球して二走菊谷は三封、広田修三が四球を選んで一死満塁、続く田端義夫の初球はボール、阪神はここで森田を下げて若林忠志監督がマウンドに上がり、田端の三ゴロで三走大橋は本封、トップに返り酒沢政夫は投ゴロに倒れて無得点。

 阪神は5回、先頭の門前真佐人が死球を受けて出塁、続く若林も死球を受けて無死一二塁、武智修が送りバントを決めて一死二塁、トップに返り塚本博睦の中犠飛で1点を先制、金田正泰の一塁ヒットで二死一三塁、御園生崇男の右中間二塁打で二者還り3-0とする。

 阪神は6回、先頭の呉昌征がストレートの四球で出塁、続く本堂保次の打席で呉は二盗、本堂は左飛、門前真佐人は左邪飛に倒れるが、若林の打席で呉が三盗を決めて二死三塁、更にキャッチャー吉田弘の三塁牽制が悪送球となって呉が生還、4-0とする。

 阪神は森田と若林で完封リレー、若林は11勝目をあげる。

 森田明義は通算登板数1試合。1回3分の1を投げて2安打2四球無三振無失点、キャリアの通算防御率は0.00である。森田は昭和17年と18年も阪神で選手登録されていたが未出場。プロでの成績は昭和19年だけとなるが、10年後の昭和29年に四国鉄道局の三番ファーストで第25回都市対抗野球大会に出場することとなる。

 

三冠への道2018 その7


8月の月間MVP予想

 ア・リーグ打撃部門は新人王争いでも大谷最大のライバルとして注目を集めるミゲル・アンドゥーハーが3割2分0厘、10本塁打、29打点で本命。年間MVP候補筆頭のJ.D.マルティネスは3割7分3厘、7本塁打、25打点で次点か。

 ナ・リーグ打撃部門は「Leadoff Home Run」を打ちまくるロナルド・アクーニャ・ジュニア。8月13日のマーリンズとのダブルヘッダーではは第一試合でバックスクリーン右に、第二試合ではバックスクリーン左に先頭打者本塁打、翌14日も初回レフトスタンドに先頭打者本塁打、7回にはライトスタンドに叩き込み、8月11日からの4日間で5試合連続本塁打となりメジャー最年少記録を更新しました。

 ア・リーグ投手部門は4勝0敗、防御率1.04のブレイク・スネル。26イニングスで被安打11本と被打率は1割3分1厘、WHIPは0.65。

 ナ・リーグ投手部門は3勝2敗ながら防御率1.24で驚異の60奪三振をマークしたジェイコブ・デグロム。8月31日のワールドスポーツMLBでも、小宮山さんが「髪を切ったデグロム」を取り上げていました。あのスライダーには注視が必要です。