2020年2月24日月曜日

21年 巨人vsグレートリング 5回戦


6月22日 (土) 西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 0 0 1 2 0 0 0 4 7 巨人 20勝10敗1分 0.667 中尾輝三 
1 1 0 0 1 0 0 1 0 4 グ軍 14勝13敗2分 0.519 丸山二三雄 清水秀雄 

勝利投手 中尾輝三 3勝2敗
敗戦投手 清水秀雄 5勝3敗 

二塁打 (巨)林 (グ)安井、河西

勝利打点 (巨)多田文久三 7

猛打賞 (巨)林清一 2


多田が決勝打

 西宮の第2試合は中尾輝三、丸山二三雄の両左腕の先発で午後2時55分、金政主審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は初回、二番山川が左前打で出塁するが、千葉の投ゴロが「1-6-3」と渡ってダブルプレー。


 グ軍は1回裏、先頭の安井が四球で出塁すると、続く河西の初球に二盗に成功、直後に河西が左前タイムリーを放ち1点を先制する。河西も二盗に成功、木村は三振に倒れるが、山本一人監督も左前打から二盗を決めて一死二三塁と追加点のチャンス、しかし堀井は一邪飛、丸山は三振に倒れて1点止まり。


 グ軍は2回裏、先頭の田川が四球で歩くと二盗を敢行、しかしキャッチャー多田からの送球にタッチアウト、二死後宮崎仁郎の三ゴロをサード山川が一塁に悪送球して宮崎は二進、トップに返り安井が右中間に二塁打を放ち2-0とする。


 巨人は4回表、先頭の千葉が左前打で出塁、二死後林清一の左前打で千葉は三塁に進んで一三塁、坂本茂が中前にタイムリーを放ち1-2と反撃開始。


 巨人は5回表、先頭の山田潔が中前打で出塁、トップに返り呉新亨が右前打、山川も三塁にヒットで無死満塁、千葉の右犠飛で2-2の同点、二走呉もタッチアップから三塁に進み、黒沢の右前タイムリーで3-2と逆転に成功する。グ軍はここで先発の丸山から二番手清水秀雄にスイッチ、多田は遊ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。


 グ軍は5回裏、二死後河西が左中間に二塁打、木村の左前タイムリーで3-3の同点とする。続く山本も左前打、中尾のボークで二死二三塁とするが、堀井は投ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。


 グ軍は6回裏、先頭の清水が二塁に内野安打、続く田川は三振、清水がスタートを切っており多田の二塁送球にタッチアウトで三振ゲッツー。


 グ軍は8回裏、一死後堀井が右前打で出塁、清水の右前打で堀井は三塁に進み、清水が二盗を決めて一死二三塁、田川の二遊間ヒットで堀井が還って4-3と勝ち越しに成功する。なおも一死一三塁から一走田川がディレードスチール、しかし「1-4」と渡ってタッチアウト、三走清水は動けず二死三塁、桶川が四球を選んで二死一三塁、しかし宮崎は三ゴロに倒れて追加点はならず。


 巨人は9回表、先頭の山田が四球を選んで出塁、トップに返り呉が送って一死二塁、山川はストレートの四球で一二塁、ダブルスチールを決めて一死二三塁、千葉も四球を選んで一死満塁、ここで黒沢がスクイズを決めて4-4の同点、二死二三塁から多田が左前に2点タイムリーを放ち6-4と勝ち越し、林が左中間に追撃の二塁打を放ち7-4とする。


 中尾輝三はグ軍9回の攻撃を三者凡退に退け、11安打3四球8三振の完投で3勝目をマークする。この内容で138球なので、まとまった投球であった。


 巨人の5回と9回の得点は、何れもその回の先頭打者となった九番山田潔の出塁からのもの。九番が上位につなげるチームは強い。


 グ軍はあと1本が出ずに勝てる試合を落とした。4盗塁を決めたが盗塁失敗も4個を記録した。


 多田文久三は7個目の勝利打点で断トツの勝利打点王。ここまで打率は2割2分9厘と低いが、31試合で24打点はチームで断トツ、全体でもパ軍森下重好の23打点を抜いてトップに立った。勝負強さが際立っており、この日も3捕殺を記録したように肩でも貢献している。


 追撃の二塁打を放った林清一も打率は2割3分6厘と低いが17打点で主軸の千葉や黒沢を上回っている。ここまで首位を快走する巨人を引っ張っているのは、多田文久三、林清一、山川喜作の3人であると言える。



2020年2月23日日曜日

21年 阪急vsセネタース 5回戦


6月22日 (土) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11  計 
1 0 0 0 0 0 0 0 0  0   1   2 阪急 20勝13敗 0.606 前川八郎 野口二郎 
1 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   1 セ軍 10勝22敗 0.313 白木義一郎 

勝利投手 野口二郎     6勝3敗
敗戦投手 白木義一郎 5勝7敗 

二塁打 (急)上田 (セ)飯島、大下

勝利打点 (急)坂井豊司 1


山田伝の脚が活きる

 第9節3日目、後楽園の第1試合は前川八郎と白木義一郎の先発で午後1時5分、池田球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は開幕からショートには尾西信一を起用してきたが、この日は戦後初出場の坂井豊司が七番ショートで起用された。


 また、ほとんどの試合で一番か二番であった山田伝を初めて六番に置いた。


 阪急は初回、先頭の上田が三塁に内野安打、上田が二盗を決め、下社の一ゴロで上田は三進、青田が中前にタイムリーを放ち1点を先制する。


 セ軍はその裏、先頭の一言多十が四球を選ぶと二盗に成功、横沢は三遊間に内野安打、一言は三塁ベースを蹴ってホームを狙うが、ショート坂井からの送球にタッチアウト。一言は坂井が戦後初出場ということで試合勘が鈍っていると見てホームに突っ込んだようだが、坂井は岐阜商業で鍛えられているのでぬかりはなかった。この間に打者走者の横沢は二塁に進んで一死二塁、飯島がレフト線に同点の二塁打を放ち1-1と追い付く。


 この後両チーム決め手を欠き無得点が続く。


 阪急は4回、坂井の戦後初ヒットと坂田清春の四球で一死一二塁とするが後続なし。6回は先頭の山田が左前打から二盗を決めて無死二塁とするが後続なし。9回は一死後ヒットで出た坂田を上田が送って二死二塁とするが、下社に代わる代打鳥居兵治は三振に倒れて無得点。


 セ軍は4回、先頭の大下が右中間に二塁打を放ち、一死後白木が四球で一二塁とするが、石原光男の左飛に二走大下が飛び出しておりゲッツー。7回の石原のヒットもゲッツーで生かせず、8回は二死から横沢、飯島が連続四球でバッターは大下、この試合最大の見せ場となったところで阪急ベンチは前川に代えてリリーフに野口二郎を送り、大下との勝負を避けてストレートの四球で二死満塁、長持に代えて代打黒尾を起用するが三ゴロに倒れて無得点。


 阪急は延長11回表、先頭の山田が初球を打って遊ゴロ、これをショート大沢喜好がエラー、坂井の初球がボールとなったところで山田が二盗を決め、更に三盗にも成功、坂井が4球目をライトに打ち上げると山田がタッチアップから生還、2-1と勝ち越す。


 8回のピンチの場面で登板した野口二郎は3回3分の1を無安打2四球無三振無失点で切り抜け、6勝目をマークする。


 阪急の西村正夫監督としては、山田伝を初めて六番に置き、初めて起用した坂井豊司が勝利打点と、会心の采配であった。

 11回表に山田伝が二盗、三盗を決めたところが勝負の分かれ目となった。この二盗と三盗の間にはカウントが記録されていないので、二盗に成功した山田が白木の次の投球の前にディレードスチールで三盗を決めたようだ。


 戦後初出場の試合で延長11回に決勝犠飛を放った坂井豊司は、昭和22年でプロを離れて社会人野球に転ずるが昭和25年に新生広島に入団、昭和26年に再び社会人野球に戻り、昭和27年の都市対抗野球に熊谷組の補強選手として出場、準決勝で敗れたがその試合でスリーランを放つなど、この大会で12打数4安打4打点の活躍を見せることとなる。



*山田伝が二盗、三盗を決めた場面。同じカウントのところで二盗と三盗を決めているので、二盗を決めてから白木の次の投球の間にディレードスチールを決めたようだ。


*坂井豊司は昭和27年都市対抗野球に熊谷組の補強選手として出場、準決勝で敗れたがこの試合ではスリーランホームランを放つ活躍。三位決定戦を含めて12打数4安打4打点を記録した(「都市対抗野球大会60年史」より)。

2020年2月21日金曜日

21年 ゴールドスターvsタイガース 6回戦


6月22日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計 
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0  ゴ軍 11勝16敗1分 0.407 江田孝 
0 0 1 1 0 6 3 0 X 11 タ軍 17勝15敗2分 0.531 呉昌征 野崎泰一 

勝利投手 呉昌征 7勝2敗
敗戦投手 江田孝 1勝1敗
セーブ     野崎泰一 2 

二塁打 (タ)渡辺、長谷川
三塁打 (ゴ)田中 (タ)土井垣、呉
本塁打 (タ)本堂保次 2号

勝利打点 (タ)土井垣武 5

猛打賞 (タ)土井垣武 2、呉昌征 2


ダイナマイト打線爆発

 第9節3日目、西宮の第1試合は午後1時2分、杉村主審の右手が上がりプレイボール。

 序盤はゴ軍が3回までに3安打を放ち押し気味に試合を進めていたが、16日の無安打無得点以来の登板となるタ軍先発の呉昌征を打ち崩すまでには至らなかった。


 タ軍は3回裏、一死後長谷川善三が二遊間にチーム初ヒット、長谷川は盗塁失敗に終わるが、呉昌征が四球を選んで出塁、トップに返り金田が中前打を放って二死一二塁、土井垣の中前タイムリーで1点を先制する、金田は三塁に進んで二死一三塁、ここでダブルスチールを敢行するが、「2-6-2」と折り返されて金田は本塁タッチアウト。


 タ軍は4回裏、一死後本堂がレフトスタンドに第2号ホームランを叩き込んで2-0とする。


 タ軍は6回裏、二死後五番富樫淳が左中間にヒット、渡辺誠太郎が左中間を破るタイムリー二塁打を放ち3-0、御園生はストレートの四球、長谷川の左中間二塁打で二者還って5-0、呉が右前打、トップに返り金田は四球を選んで二死満塁、ここで土井垣が中越えに走者一掃の三塁打を放ち3点追加、8-0と試合を一方的にする。二死三塁で三番藤村監督に打席が回ったが、乾国雄を代打に起用する余裕の采配を見せる。


 タ軍は7回の守備から大幅にメンバーを入れ替え、サード藤村の代打乾に代えて池端忠夫が入ってキャッチャー、キャッチャー土井垣がサードに回り、6回まで無失点の呉昌征をセンターに回し、センター富樫がライトに回り、ライト御園生に代わって野崎泰一が入ってピッチャー。


 タ軍は7回裏、一死後富樫が中前打で出塁、渡辺の三ゴロをサード大崎欣一がエラー、ピッチャー江田孝の二塁牽制が悪送球となって一死一三塁、野崎の遊ゴロをショート酒沢がエラーする間に三走富樫が還って9-0、長谷川は一邪飛に倒れて二死一二塁、呉がセンター左奥に三塁打を放ち11-0と加点する。


 呉昌征は6回を4安打無失点、リリーフの野崎も3回を4安打無失点の完封リレーであった。


 タ軍ダイナマイト打線は15安打11得点。6回、7回の9得点には三番藤村と四番本堂は絡んでいない。初期のダイナマイト打線では、富樫淳と渡辺誠太郎の強打が目立っており、長谷川善三も渋い活躍を見せている。



2020年2月19日水曜日

野球週報2020 その7


2月12日(水) 天王洲アイルのグラウンドで品川ベースボールクラブの練習。暖かい天気の中で4時間みっちり。

2月13日(木) 秋葉原のバッティングセンターで110キロのストレートを3セット、カーブを1セット、スライダーを1セット。


2月14日(金) 天王洲アイルのグラウンドで野球。第1試合はセカンド、3打席とも差し込まれた汎ゴロで最悪。第2試合はキャッチャー。第1打席は芯で捉えましたがレフトの頭を超えず左飛、第2打席は真っ芯で捉えてセンターに三塁打、第3打席は完璧に捉えて左中間を抜くと確信したところ、当りが良過ぎて低いライナーとなりショートがジャンプ一番大ファインプレーで捕っちゃいました。守備では二盗を刺し、「5-2-3」のゲッツーも決めました。盗塁阻止は43年ぶりです。ジムでの肩トレが効きましたね。いやぁ~楽しかった(笑)。


2月15日(土) 昨日張り切り過ぎたため休養日。10時間寝ました(笑)。


2月16日(日) ジムで体幹、筋トレ。肩トレはインナーとアウター。足上げ腹筋は10回を15セットで150回。


2月17日(月) 秋葉原のバッティングセンターで110キロのストレートを3セット、カーブを1セット、スライダーを1セット。ストラックアウトを2セット。


2月18日(火) 諸般の事情により休養日。



2020年2月18日火曜日

21年 阪急vs中部日本 4回戦


6月21日 (金) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計 
0 0 0 0 0 1 1 0 3  0  5 阪急 19勝13敗 0.594 天保義夫 前川八郎 
0 0 0 0 0 0 0 0 5 1X 6 中部 9勝14敗2分 0.391 森井茂 西沢道夫 

勝利投手 西沢道夫 2勝4敗
敗戦投手 天保義夫 6勝3敗 

二塁打 (急)下社、天保、三木 (中)三村
三塁打 (急)野口明
本塁打 (急)青田昇 2号

勝利打点 (中)小鶴誠 2

猛打賞 (中)小鶴誠 1


中部日本、総力戦で大逆転

 後楽園の第2試合は天保義夫と森井茂の先発で午後3時35分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は4回まで下社邦男の二塁打1本だけで無得点。


 中部も4回まで三村勲の二塁打1本だけで無得点。


 阪急は5回表、野口明と下社のヒットで一死一二塁のチャンスを作るが後続なく無得点。


 阪急は6回表、二死後青田昇がレフトスタンドに均衡を破る第2号ホームランを叩き込んで1点を先制する。


 流れをつかんだ阪急は7回表、先頭の野口明がストレートの四球で出塁、尾西信一の一ゴロの間に野口は二進、下社の遊ゴロをショート三村が一塁に悪送球する間に野口が還って2-0とする。


 中部は5回から8回まで毎回ヒットの走者を出すが、6回、8回と併殺でチャンスを潰して無得点。


 阪急は9回表、一死後野口明が左中間に三塁打、二死後下社は四球を選び、天保のレフト戦二塁打で3-0、日比野が左前にタイムリーを放ち4-0、トップに返り上田も中前にタイムリーを放ちこの回3点、5-0として試合は決したかに見えた。


 中部は9回裏、6回に岩本の代打に出てそもままレフトに入っていた笠石徳五郎がよく粘って四球で出塁、金山に代わる代打服部の中前打で無死一二塁、古川が中前にタイムリーを放ちまず1点、小鶴も左前にタイムリーを放ち2点目、レフト青田のバックホームが大悪投となって三塁に進んでいた古川も還って3点目、打者走者の小鶴は三塁に進み、加藤正二は遊飛に倒れて一死三塁、藤原鉄之助の三ゴロで三走小鶴が強引にホームに突っ込み、タイミングはアウトであったがサード三木久一の本塁送球が悪送球となって4点目、木下政文のニゴロで藤原は二封されて二死一塁、木下に代走林貞明が起用され、三村に代わる代打大沢清が得意の右打ちを見せてライト線にヒットを放ち一走林は三塁に進んで二死一三塁、大沢に代走として俊足鈴木秀雄が起用され、鈴木が二盗、キャッチャー日比野からの二塁送球が悪送球となって三走林が還り土壇場で5-5の同点に追い付く。森井に代わる代打西沢道夫は左飛に倒れて試合は延長戦に進む。


 中部の10回表の守備は大幅に変わった。セカンド金山の代打に出た服部がキャッチャーに入り、サード木下の代走に出た林がセカンドに入り、ライトの加藤がサードに回り、ショート三村の代打大沢の代走鈴木がライトに入り、キャッチャーの藤原がショートに回り、マウンドには森井茂の代打西沢が上がった。おさらいすると、ダイヤモンドを囲む5人の内ファースト小鶴以外は全員変わり、ピッチャーは二番手の西沢、レフトは7回から岩本に代わって笠石が入っており、ライトもこの回から鈴木に変わって外野で動いていないのはセンターの古川だけ。


 阪急は10回表、一死後三木が左越えに二塁打、野口明は四球で一死一二塁、尾西のニゴロで二者進塁して二死二三塁、しかし下社は左飛に倒れてチャンスを生かせず無得点に終わる。


 中部は10回裏、先頭の笠石が左前打で出塁、阪急ベンチはここで先発の天保から二番手前川八郎にスイッチ、服部が死球を受けて無死一二塁、球威のない前川に変わったので当たりに行ったか、古川が粘って四球を選び無死満塁、小鶴の三塁への打球がサヨナラヒットとなって中部が大逆転勝利を飾る。


 中部は15人を注ぎ込む総力戦を制した。藤原鉄之助はキャッチャーと内野をこなすが内野ではサードに入ることが多くショートは不慣れ、林貞明は初めてのセカンド、加藤正二もサードの経験はあるがほぼ外野が専門。試合が長引けば守備の乱れが出たかもしれないが、何とか無事に済んだ。


 大逆転の立役者は9回、10回に先頭打者として出塁した笠石徳五郎。試合出場は少ないがよく活躍する選手で、阪急時代の昭和18年9月26日の南海戦では4安打を記録して11回裏にサヨナラ三塁打を打っている。

 なお、林安夫の弟「林貞明」は「林直明」の表記が一般的であり、昭和21年4月1日発行「体育週報第553号」に掲載されているメンバー表でも「林直明」となっているが、スコアカードの表記が「林貞明」であり、これが間違いであるという確証もないことから、「林貞明」の表記とさせていただいております。「Wikipedia」には「4月29日の対セネタース戦では先発するも先頭打者から5者連続与四球の日本プロ野球新記録」と書かれている(2020年2月18日現在)が、昭和18年5月2日に大和の石田光彦も西鉄戦で「先頭打者から5者連続与四球」を記録しており、これに並ぶタイ記録の間違いである。


2020年2月17日月曜日

21年 タイガースvsグレートリング 5回戦


6月21日 (金) 西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
2 0 0 0 0 0 1 0 0 3 タ軍 16勝15敗2分 0.516 御園生崇男 藤村冨美男 野崎泰一 
5 1 0 0 0 2 0 0 X 8 グ軍 14勝12敗 0.538 別所昭 

勝利投手 別所昭        2勝1敗
敗戦投手 御園生崇男 2勝2敗 

二塁打 (タ)富樫
三塁打 (グ)別所、堀井、桶川
本塁打 (タ)乾国雄 1号

勝利打点 (グ)別所昭 1


グレートリング、3位に再浮上

 西宮の第2試合は午後3時5分、金政主審の右手が上がりプレイボール。

 タ軍は初回、一死後金田が四球を選んで出塁、土井垣が左前打で続き、ダブルスチールを決めて一死二三塁、本堂の中前タイムリーで金田が生還、センター河西からのバックホームを中継に入ったピッチャー別所が落球、この隙に二走土井垣も還って2-0とする。土井垣の生還は別所のエラーによるもので本堂の打点は1点。


 グ軍は1回裏、先頭の安井の当りは遊ゴロ、これをショート長谷川善三がエラー、長谷川は「野球かるた」にも謳われている守備の名手(その「野球かるた」は現在、野球殿堂博物館に展示されている)であるがここはいきなりエラー、河西が四球を選び、木村のニゴロを今度はセカンド本堂が二塁に悪送球、この間に三塁に進んでいた二走安井がホームに還って1-2、無死二三塁から山本一人監督が左前に同点タイムリーを放ち2-2、一死後別所が初回のエラーを帳消しにする中越え三塁打を放ち4-2と勝ち越し、田川のニゴロの間に別所が還って5-2とする。


 タ軍は2回から先発の御園生を下げてサードの藤村冨美男監督がマウンドに上がり、セカンド本堂がサードに回り、セカンドに乾国雄を入れる。


 グ軍は2回裏、先頭の宮崎仁郎が二遊間にヒット、トップに返り安井のショートライナーに宮崎が飛び出しておりゲッツー、しかし河西が四球を選び、木村の左前打で二死一二塁、山本が左前に2打席連続タイムリーを放ち6-2と突き放す。


 グ軍は6回裏、先頭の桶川がレフト線に三塁打、一死後安井が四球から二盗に成功して一死二三塁、河西の三ゴロの間に桶川が生還して7-2、二死三塁から木村が左前にタイムリーを放ち8-2とダメ押す。


 タ軍は7回表、先頭の乾がレフトスタンドにホームランを叩き込んで3-8とするが焼け石に水。


 別所昭は8安打3四球無三振の完投で2勝目をあげる。打っては決勝の三塁打を放った。


 タ軍は安定していた御園生崇男が初回に崩れたことが敗因。


 乾国雄が昭和18年以来となる本塁打を放った。あの時は巨人との開幕戦で、1対0から貴重な追加点となる本塁打であった。乾は翌年国民リーグに移ることとなり、通算本塁打はこの2本だけとなる。


 グ軍は2回にはゲッツーの後に2点を追加するなど、ねちっこく加点していった。一方、タ軍は淡白な試合展開。今季の両チームの成績の差は、この試合に象徴されている。


 後楽園の第1試合に勝ったパ軍がその時点では3位に浮上したが、グ軍はこの試合の勝利で2厘差の3位に再浮上した。但し後日、没収試合によりパ軍の勝利1つがグ軍の勝利に差し戻されることになる。



2020年2月16日日曜日

21年 セネタースvsパシフィック 5回戦


6月21日 (金) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計 
0 0 1 0 3 0 0 0 0  4  セ軍 10勝21敗 0.323 黒尾重明 上口政 
2 0 0 0 0 2 1 6 X 11 パ軍 15勝13敗2分 0.536 湯浅芳彰 真田重蔵 

勝利投手 真田重蔵 9勝4敗
敗戦投手 黒尾重明 4勝7敗 

二塁打 (パ)木暮2、森下
三塁打 (パ)木暮

勝利打点 (パ)藤井勇 2

猛打賞 (パ)木暮力三(4安打)1、森下重好(4安打)6


パシフィック3位浮上

 後楽園の第1試合は午後1時9分、池田球審の右手が上がりプレイボール。審判は池田、桝、国友の三氏。

 パ軍は初回、先頭の白石の当りは三ゴロ、これをいきなりサード飯島がエラー、木暮の左中間二塁打で白石が一気に生還して1点を先制、小島の左前打で無死一三塁、藤井勇の左犠飛で2-0とする。


 セ軍は3回表、先頭の松永英一の当りは遊ゴロ、これをショート白石が一塁に悪送球して松永は二塁に進み、横沢が送って一死三塁、トップに返り一言多十の左前タイムリーで1-2とする。


 パ軍は2回、3回、4回と二人ずつ走者を出すが無得点。


 セ軍は5回表、先頭の黒尾が四球で出塁、石原光男の捕前送りバントをキャッチャー伊勢川が二塁に送球するがセーフ、犠打と野選が記録されて無死一二塁、続く松永の一塁線バントをファースト辻井弘が三塁に好送球して二走石原は三封、さすが「曲者」。横沢が中前打を放って一死満塁とチャンスを広げ、トップに返り一言が押出し四球を選んで2-2の同点、白木が中前に逆転の2点タイムリーを放ち4-2とする。パ軍はここで先発の湯浅芳彰を下げて連投の真田をリリーフに送り後続を退ける。


 パ軍は6回裏、小島、藤井が連続四球でチャンスを作ると、森下がレフト戦に二塁打を放ち3-4、無死二三塁から辻井の中犠飛で4-4の同点に追い付く。


 セ軍は7回の守備からサード飯島に代えて鈴木清一をセカンドに入れ、セカンド横沢がサードに回るが、これが裏目に出た。


 パ軍は7回裏、二死後木暮が中前打、小島の三ゴロを変わったばかりのサード横沢が一塁に悪送球、藤井がレフト線にタイムリーを放ち5-4と勝ち越す。


 セ軍横沢三郎監督は守備を固めたつもりであったが見事に裏目に出た。こうなると流れを引き戻すのは困難。


 パ軍は8回裏、先頭の辻井が三塁線にセーフティバントを決めて出塁、これは絶妙の狙いでさすが「曲者」、とにかく状況判断が良い。高須が中前打、伊勢川も左前打で続いて無死満塁、真田が押出し四球を選んで6-4、トップに返り白石もストレートの押出し四球で7-4、セ軍はここで黒尾から上口政にスイッチ、その代わりバナを木暮が左中間に走者一掃の三塁打、小島の左犠飛でこの回6点、11-4として試合を決める。


 連投の真田は4回3分の2を無失点で切り抜け、ハーラー単独トップに立つ9勝目をマークする。


 パ軍は3つの犠飛を記録して一見効率の良い攻撃を見せたかのようであるが17残塁。17安打+10四球+敵失2個-11得点-併殺1個=17残塁となる。ということで、出場10選手が全員残塁を記録した。それでも調子の波に乗るパ軍は3位に浮上した。後に「没収試合」により勝ち星を1つ没収されるが、当ブログは「実況中継」なので、パ軍の勝敗はその当時選手たちが認識していた数字でお送りしております。ご了承ください。



2020年2月15日土曜日

21年 ゴールドスターvs巨人 4回戦


6月21日 (金) 西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計 
0 0 2 0 0 0 0 2 0  0  4 ゴ軍 11勝15敗1分 0.500 石田光彦 
0 0 1 0 0 0 0 3 0 1X 5 巨人 19勝10敗1分 0.655 諏訪裕良 

勝利投手 諏訪裕良 3勝3敗
敗戦投手 石田光彦 6勝7敗 

二塁打 (ゴ)坪内 (巨)山田、呉新亨、千葉

勝利打点 (巨)坂本茂 1


「背番号14」坂本茂がサヨナラ打

 第9節2日目、西宮の第1試合は石田光彦と諏訪裕良の先発で午後1時丁度、杉村主審の右手が上がりプレイボール。

 ゴ軍は3回表、先頭の大崎欣一が四球で歩くと二盗に成功、坂本勲が中前に先制タイムリーを放ち1-0、バックホームの間に打者走者の坂本は二塁に進み、トップに返り酒沢が送りバントを決めて一死三塁、大友一明が右前にタイムリーを放ち2-0とする。


 巨人は3回裏、先頭の山田潔が右越えに二塁打、トップに返り呉新亨がライト線に二塁打を放ち1-2と追い上げる。


 ゴ軍は4回表、先頭の末崎正隆が二塁に内野安打、続く石田は5球ファウルで粘った末10球目に三振、この時末崎が二盗を決めて一死二塁、辻功の投ゴロで末崎は飛び出し二三塁間に挟まれるが、挟殺プレーでセカンド千葉が落球して末崎は二塁に戻り一死一二塁、続く大崎のショートライナーに又も末崎が飛び出し今度は「6-4」と送球されてダブルプレー。


 ゴ軍は8回表、先頭の大友が左前打で出塁、坪内のライト線二塁打で大友が一気に生還して3-1、菊矢の遊ゴロの間に二走坪内は三進、末崎の左前タイムリーで4-1と突き放す。


 これで勝負あったかと思われたが首位を行く巨人は粘る。


 巨人は8回裏、先頭の山川が左前打で出塁、千葉が右越えに二塁打を放って無死二三塁、黒沢が中前にタイムリーを放ち2-4、黒沢が二盗を決めて再度無死二三塁、多田はニゴロに倒れて一死二三塁、林清一に代わる代打近藤貞雄が中前に同点の2点タイムリーを放ち4-4と追い付く。


 延長に入って巨人は10回裏、先頭の千葉が二遊間に内野安打、黒沢が三塁に内野安打、多田がショートに内野安打、無死満塁となって8回に殊勲の同点タイムリーを放った近藤は三振、一死満塁から坂本茂が左前にサヨナラ打を放ち巨人が粘り勝ち。


 諏訪裕良は155球を投げて8安打3四球4三振の完投、3勝目をマークする。


 石田光彦は173球の完投であったが粘り切れなかった。


 殊勲の坂本は今季3度目の出場、
初のスタメンでファーストに入った。ファーストでの出場が多い諏訪が投げる時はこれまでは藤本英雄がファーストに入っていたが、藤本は欠場が続くことから坂本が初めてファーストに起用された。8回にライト林清一に代打近藤が起用されると、9回の守備から近藤がファーストに入って坂本はライトに回った。この後、坂本は6月28日に川上が復帰するまでファーストで使われることとなる。坂本に目途が立ったことから、諏訪をピッチャーに専念させて藤本の穴を埋める戦略を採用するようだ。


2020年2月13日木曜日

21年 中部日本vsパシフィック 4回戦


6月20日 (木) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 中部 8勝14敗2分 0.364 松尾幸造 西沢道夫
0 1 0 0 1 0 0 0 X 2 パ軍 14勝13敗2分 0.519 真田重蔵


勝利投手 真田重蔵 8勝4敗
敗戦投手 松尾幸造 0勝3敗 

二塁打 (中)小鶴

勝利打点 (パ)木暮力三 1


真田重蔵、ハーラートップに並ぶ8勝目

 後楽園の第2試合は松尾幸造と真田重蔵の先発で午後3時丁度、池田球審の右手が上がりプレイボール。一塁塁審は国友正一、三塁塁審は桝嘉一の三氏審判。

 中部の四番は小鶴誠。小鶴は5月27日~6月2日の5試合を欠場、8日と9日は出場したが10日は欠場。中部は10日以来の試合となるが、この後小鶴はシーズン終了まで出場し続ける。


 中部は初回、一死後金山がライト線にヒット、二死後小鶴が右中間に二塁打を放ち、金山が一塁から一気に生還して1点を先制する。


 パ軍は2回裏、先頭の辻井が四球を選んで出塁、高須のニゴロの間に一走辻井は一気に三塁に進む。さすが「曲者」。ここで伊勢川が中犠飛を打ち上げて1-1の同点とする。


 パ軍は5回裏、一死後伊勢川が左前打で出塁、真田はストレートの四球で一死一二塁、トップに返り白石は中飛に倒れるが、木暮が中前にタイムリーを放ち2-1と勝ち越す。センター古川からの返球をキャッチャー藤原が弾くと三塁まで進んでいた一走真田がホームを突くが、ピッチャー松尾がベースカバーに入り「8-2-1H」のタッチアウト。


 真田は3回~6回まで4イニング連続で中部打線を三者凡退に抑える。


 中部は7回表、先頭の古川が二遊間にヒット、続く小鶴は投ゴロ、これが併殺となった。何か変則プレーであったようで、スコアカードの記載は二塁アウトが「1.4-6B」、一塁アウトが「6-3」で「併殺」が記録されている。ピッチャ-真田を強襲した当りをセカンド小島利男がバックアップして二塁ベースカバーに入ったショート白石敏男にトスし、白石が一塁に転送してダブルプレーを完成させたか。因みに小鶴の記録は「投ゴロ併殺」となっている。大ベテランの小島と白石のことなので、真田の二塁送球が少しそれたところをまずセカンド小島がキャッチして白石にトスし、白石が一塁に送球した可能性も否定はできない。「雑記」欄には何も記載がない。


 中部は8回表、先頭の木下がストレートの四球で歩くと三村が送って一死二塁、しかし松尾に代わる代打服部は投ゴロ、トップに返り岩本も投ゴロに倒れて無得点。


 中部は最終回、二死後小鶴の当りは中飛、これをセンター森下が落球する間に小鶴は二塁に進み、代走に鈴木秀雄を起用、しかし最後の同点機は加藤正二が三ゴロに倒れてゲームセット。


 真田重蔵は5安打2三振1四球の完投で8勝目をマークして、11分前に終了した西宮球場で記録された近藤貞雄の8勝と並んでハーラートップ。


 中部では三村勲がプロ入り初スタメンで九番ショートに起用された。本日キーストーンコンビを組んだ金山次郎とは、この後5球団で行動を共にすることとなる。


 9回に中飛失で二塁に進んだ小鶴誠に代走鈴木秀雄が起用された。鈴木は長打力と俊足が特徴であり、代走に起用されるのは不思議ではないが、小鶴も俊足で鳴らす。このところ休場が目立つ小鶴は、何かしらの怪我をしている可能性がある。因みに小鶴も金山、三村と5球団で行動を共にすることとなる。



2020年2月12日水曜日

野球週報2020 その6


2月5日(水) 天王洲アイルのグラウンドで品川ベースボールクラブの練習4時間。土曜日の試合でエラーしたので個人ノックの特訓を課せられました(笑)。

2月6日(木) 昨日の練習で疲れ果てたので休養日。


2月7日(金) 素振り200本。マスコット用のジュンイシイ硬式バットで100本、軟式バットで100本。腕立て20回×5本。


2月8日(土) ジムでラン30分、ウォーク20分。


2月9日(日) ジムで体幹、筋トレ。肩トレはインナーとアウター。足上げ腹筋は10回を20セットで200回。


2月10日(月) 秋葉原のバッティングセンターで110キロのストレートを4セット、カーブを1セット。


2月11日(火) 休養日



2020年2月11日火曜日

21年 グレートリングvs巨人 4回戦


6月20日 (木) 西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 グ軍 13勝12敗 0.520 丸山二三雄 
2 0 0 0 0 0 0 0 X 2 巨人 18勝10敗1分 0.643 近藤貞雄 

勝利投手 近藤貞雄     8勝2敗
敗戦投手 丸山二三雄 5勝5敗 

二塁打 (巨)呉新亨

勝利打点 (巨)黒沢俊夫 4


近藤貞雄、粘りのピッチング

 西宮の第2試合は丸山二三雄と近藤貞雄の先発で午後2時55分、杉村主審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は初回、先頭の呉新亨が右越えに二塁打、山川の遊ゴロをショート河西がエラーして無死一三塁、千葉が四球を選んで無死満塁、黒沢俊夫が押出し四球を選んで1点を先制、多田のレフト戦タイムリーで2-0とする。林清一は捕邪飛、諏訪は三振、続く近藤の打席で三走千葉が丸山の牽制に引っ掛かりタッチアウト。


 グ軍は初回、先頭の安井が四球を選んで出塁、しかし河西の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。


 グ軍は3回表、二死後木村勉の当りは遊ゴロ、これをショート山田潔が一塁に悪送球、木村が二盗を試みるがキャッチャー多田からの送球にタッチアウト。


 グ軍は5回表、二死後別所が左前打から二盗を試みるが又もキャッチャー多田からの送球にタッチアウト。


 グ軍は6回表、一死後木村が左前打、トップに返り安井はストレートの四球で一死一二塁、しかし桶川の三ゴロが「5-4-3」と渡って又もダブルプレー。


 グ軍は7回表、先頭の岡村に代わる代打筒井が中前打で出塁、しかし近藤の牽制にタッチアウト、山本一人は四球で出塁、堀井の左前打で鶴岡は三塁に進んで一死一三塁、田川の中犠飛で1点返して1-2と追いすがる。


 グ軍は8回表、先頭の丸山が中前打、木村は四球、トップに返り安井も中前打を放って無死満塁、桶川の投ゴロで三走丸山は本封、筒井は二飛、山本は中飛に倒れて無得点。


 近藤貞雄は7安打4四球1三振の完投でハーラートップに立つ8勝目をマークする。5回までの被安打は2本であったが、後半に5安打を浴びた。終盤はバテバテであったが何とか逃げ切った。


 近藤を救ったのはキャッチャー多田が2個の盗塁を阻止してグ軍の機動力を封じ込めたことと、2つの併殺を決めた内野陣の好守備。グ軍サイドから見れば拙攻だったと言える。


 丸山二三雄はドロップを武器に2回以降は無失点。巨人も走者を出しながら11残塁で追加点を奪えなかった。


 巨人は藤本英雄の登板がしばらく無いが、近藤の踏ん張りで首位の座をキープした。



2020年2月10日月曜日

21年 セネタースvs阪急 4回戦


6月20日 (木) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 セ軍 10勝20敗 0.333 今西錬太郎 
0 2 1 0 0 0 2 1 X 6 阪急 19勝12敗 0.613 黒尾重明 

勝利投手 今西錬太郎 1勝0敗
敗戦投手 黒尾重明     4勝6敗 

二塁打 (セ)一言 (急)今西
本塁打 (セ)大下弘 2号

勝利打点 (急)日比野武 3


今西錬太郎、プロ入り初勝利

 後楽園の第1試合は午後1時8分、島主審の右手が上がりプレイボール。

 審判は島、桝、国友の三氏。国友正一審判員のデビュー戦となった。関東の審判はシーズン当初は池田、島の二氏で回していたところに桝嘉一が加わり、以降はここまで全て三氏で回してきた。主審は池田と島だけが務めている。国友が加わり体制が整ってきた。


 阪急の先発はプロ入り3度目の登板にして初先発となる今西錬太郎。今西は内野手登録であるが、プロデビューは4月28日のタ軍戦でのリリーフ登板。5月27日のグ軍戦で6回からセカンドに入ったのがここまで唯一の野手での出場で、代打も無い。6月14日のセ軍戦で2度目のリリーフ登板、この日が初先発となった。「Wikipedia」にはこの日が「プロ初登板」と書かれている(2020年2月10日現在)が、例によって間違いである。


 阪急は2回裏、先頭の三木の当りは三ゴロ、これをサード飯島が一塁に悪送球、野口明は右前打、下社は四球を選んで無死満塁、日比野の右犠飛で1点を先制、野口明もタッチアップから三塁に進んで一死一三塁、ここで一走下社がディレードスチール、キャッチャー熊耳が二塁に送球すると下社は一塁に戻り、セカンド横沢は三走野口明を牽制しながら下社を追って、結局下社が一塁ベースに戻って一死一三塁で試合再開、ここで今西がプロ入り初ヒットとなるタイムリー二塁打をライト線に放ち2-0とする。


 阪急は3回裏、一死後青田の当りは右翼への飛球、これをライト長持が落球、三木の遊ゴロをショート石原光男もエラーして一死一二塁、野口明の遊ゴロは「6-4-3」と転送されるが二塁アウトだけで一塁はセーフ、この隙をついて二走青田が三塁ベースを蹴って一気にホームインして3-0とする。


 プロ入り初先発の今西は、初回、先頭の一言多十の三前セーフティバントをサード三木が巧く捌いて一塁アウトにすると調子の波に乗り、続く白木、飯島を連続三振。ここから5回まで三者凡退を続けて、プロ入り3試合目の登板にしていきなり史上初の「完全試合」を期待させるピッチング。15人目の長持の記録は「投邪飛」、一塁線への小飛球に今西が飛び付いたようだ。さすがは内野手。


 セ軍は6回表、先頭の石原は三振、熊耳も右飛に倒れて17人連続アウト、横沢七郎がスリーボールツーストライクから四球を選んで初走者、トップに返り一言がライト線に初ヒットとなる二塁打、二死二三塁から白木は捕邪飛に倒れてスリーアウトチェンジ。今西の「完全試合」及び「無安打無得点」の夢は潰えた。


 セ軍は7回表、一死後大下がライトスタンドに第2号ホームランを叩きこんで1-3とする。今西のプロ入り初失点は大下の本塁打であった。


 阪急は7回裏、先頭の上田が中前打で出塁、一死後青田の三ゴロの間に上田は二進、三木の三ゴロをサード飯島が一塁に悪送球する間に上田が還って4-1、打者走者の三木は二塁に進み、野口明の中前タイムリーで5-1と突き放す。


 阪急は8回裏、日比野、今西の連打で無死一二塁、尾西の遊ゴロ併殺で二死三塁、トップに返り上田はストレートの四球、山田伝の遊ゴロをこの回からショートに入った鈴木清一がエラーする間に三走日比野が還って6-1とダメ押す。


 セ軍は6エラー、守備に足を引っ張られた黒尾重明は完投して6失点であったが自責点は1であった。


 今西錬太郎はセ軍最終回の攻撃を三者凡退に抑えて、2安打3四球3三振1失点、プロ入り3度目の登板で初勝利をあげる。打っても4打数2安打1打点の活躍であった。この試合から73年後の2019年10月5日、今西錬太郎氏はセ・リーグクライマックスシリーズ第1戦の始球式で往年のアンダーハンドを満員の野球ファンの前で披露した。22歳の血気盛んな青年は、元気な95歳になっていた。

https://www.youtube.com/watch?v=V5I0TYG9hpI


2020年2月8日土曜日

21年 タイガースvsゴールドスター 5回戦


6月20日 (木) 西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
2 0 1 0 2 1 0 0 2 8 タ軍 16勝14敗2分 0.533 野崎泰一 渡辺誠太郎 
0 1 1 0 1 0 0 0 0 3 ゴ軍 11勝14敗1分 0.440 内藤幸三 

勝利投手 渡辺誠太郎 2勝7敗
敗戦投手 内藤幸三    4勝8敗 

二塁打 (タ)本堂、金田、藤村、渡辺2 (ゴ)酒沢、大友、坂本
三塁打 (ゴ)田中

勝利打点 (タ)土井垣武 4

猛打賞 (タ)金田正泰 2、渡辺誠太郎(4安打)2


タ軍、積極的な走塁

 第9節の初日、西宮の第1試合は野崎泰一と内藤幸三の先発で午後1時丁度、金政主審の右手が上がりプレイボール。

 タ軍は初回、先頭の呉昌征がツーストライクナッシングと追い込まれながら四球を選んで出塁、続く金田は初球から3球連続ファウル、4球目に呉が二盗に成功、金田のニゴロで呉は三塁に進み、土井垣の左犠飛で1点を先制、更に本堂がライト線に二塁打、藤村の右飛をライト末崎正隆が落球する間に本堂が還ってこの回2点を先制する。


 ゴ軍は2回裏、先頭の田中宣顕が右越えに三塁打、一死後末崎が四球を選んで一三塁、内藤の右犠飛で1-2とする。


 タ軍は3回表、一死後金田が右前打、土井垣の右前打で金田は三塁に進んで一死一三塁、ここで土井垣がスタートを切り、キャッチャー辻功からの二塁送球が高く逸れると三走金田が生還、3-1とする。

 ゴ軍は3回裏、先頭の酒沢が中越えに二塁打、続く大友の当たりは右中間に落ちて大友は二塁に進んで二塁打が記録されたが二走酒沢はハーフウェイからスタートが遅れて三塁止まり、坪内の右前タイムリーで2-3、無死一三塁からダブルスチールを試みるが「2-6-2」と折り返されて三走大友はタッチアウト、二塁に進んだ坪内が三塁を狙うがキャッチャー土井垣からの三塁送球にタッチアウト、ここは土井垣の強肩が活きてダブルプレー。

 タ軍は4回表の攻撃で野崎に代えて渡辺誠太郎を代打に起用、渡辺は4回からマウンドに上がる。


 タ軍は5回表、一死後藤村が四球で出塁すると御園生のニゴロで二進、富樫が左前にタイムリーを放ち4-2、バックホームの間に打者走者の富樫は二塁に進み、渡辺が左前にタイムリーを放ち5-2と突き放す。


 ゴ軍は5回裏、先頭の坂本勲が左中間に二塁打、トップに返り酒沢の右前打で無死一三塁、大友のニゴロの間に三走阪本が還って3-5、一死二塁から坪内の中飛に二走酒沢が飛び出しており「8-6」と送球されてダブルプレー。


 タ軍は6回表、先頭の金田が中越えに二塁打、土井垣の右前タイムリーで6-3と突き放す。


 タ軍は9回表、先頭の富樫が四球を選んで出塁、代走に高山泰夫を起用、渡辺が左中間に二塁打を放って無死二三塁、長谷川の右飛で三走高山がタッチアップからスタート、ライト末崎からのバックホームをキャッチャー辻が後逸して7-3、タイミングはアウトと判定されて長谷川には打点が記録されていないので「犠飛」とは認められない。二走渡辺もタッチアップから三塁に進み、二死後金田の右前タイムリーで8-3とダメ押して試合を決める。

 リリーフの渡辺誠太郎は6イニングを5安打1四球無三振1失点に抑えて2勝目をマークする。4回打席が回ってきて4打数4安打二塁打2本であった。

 タ軍は積極的な走塁で効果的に加点してゴ軍を突き放した。一方、ゴ軍はよく粘ったが、3回と5回の追加点のチャンスを走塁ミスで逃したのが響いた。走塁の巧拙が明暗を分けたゲームであった。



2020年2月7日金曜日

序盤戦の山場


 第9節は5日間東西で4試合ずつの20試合、ペナントレースは序盤戦の山場を迎えた。

 首位に立つ巨人は徐々に陣容を整えてきたがしばらく藤本英雄の登板がない。怪我であるのか、中島監督の復帰により監督を降ろされたことが原因であるのか不明であるが、安定している近藤貞雄を中心とするローテーションとなる。


 開幕から首位を突っ走ってきた阪急は勢いが落ちてきた。投手陣の駒は揃っているが軸がいないところが難点。


 機動力のグレートリング、打線が売り物のタイガースが後を追う。個性派揃いのパシフィックとゴールドスターも侮れない存在。


 中部日本は森井茂のスローボールが慣れられてきて投手陣が弱く、強力打線が生かされていない。セネタースは白木義一郎が復帰してきて巻き返しを狙う。


 一週間ごとの平均観客数を見てみると、
4,656人-3,086人-4,941人-5,682人-5,380人-4,924人-5,866人
と、徐々に増加傾向にある。


 世情も落ち着きを取り戻しつつあり、球場に押し掛ける観衆の熱気がショーマンシップに溢れる山田伝と安井亀和の「野球鬼ごっこ」を生んだ。この後も藤村冨美男のパフォーマンスが発揮され、白木義一郎が投ゴロを一旦キャッチャー熊耳に投げ返してから一塁に転送するという、現代の管理野球ではあり得ないようなプレーも生まれる。


 現代の「基準」で見るのではなく、当時の「時代背景」を考えながら「実況中継」に耳を傾けてみてください。



2020年2月6日木曜日

21年 タイガースvsセネタース 5回戦


6月16日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
1 0 0 1 0 0 0 0 9 11 タ軍 15勝14敗2分 0.517 呉昌征 
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0  セ軍 10勝19敗 0.345 白木義一郎 

勝利投手 呉昌征        6勝2敗
敗戦投手 白木義一郎 5勝6敗 

二塁打 (タ)土井垣
三塁打 (タ)御園生

勝利打点 (タ)土井垣武 3

猛打賞 (タ)富樫淳 1


戦後最初の無安打無得点

 第8節の最終日は小雨降る西宮球場に7,126人の観衆を集めて行われた。

 今季これまでの1試合当たり平均観客数は4,904人。これが日曜日だと10,374人なので、雨の影響で普段の日曜日より球場に足を運ぶ人の数は少なかったが、この7,126人は歴史の目撃者となった。


 午後零時55分、呉昌征と白木義一郎の先発で杉村主審の右手が上がりプレイボール。審判は杉村、金政の二氏。


 タ軍は初回、一死後御園生崇男が右中間に三塁打、土井垣武のニゴロをセカンド横沢七郎がエラーして御園生が生還し1点を先制する。土井垣には打点が記録された。


 タ軍先発の呉昌征は快調な滑り出し。初回、先頭の一言多十はニゴロ、横沢は捕邪飛、飯島滋弥は遊ゴロ。2回、大下弘と白木は連続ニゴロ、長持栄吉は投ゴロ。3回、宮下義雄は三振、松永英一は投飛、石原光男は中飛と、ここまでパーフェクトピッチング。


 タ軍は4回表、先頭の本堂保次の当たりをショート石原がエラー、藤村冨美男のニゴロの間に本堂は二進、富樫淳の右前打で一死一三塁、渡辺誠太郎の左前タイムリーで2-0として呉を援護する。


 呉昌征は4回、先頭の一言を三ゴロに打ち取り、横沢にストレートの四球を与えて初走者を出すが、飯島を遊ゴロ併殺に打ち取る。5回は大下三振、白木三邪飛、長持投ゴロ。6回は宮下遊直、松永中飛、石原三振でここまで18人で抑えてノーヒットピッチングを続ける。


 7回、先頭の一言は右飛、続く横沢に2打席連続となる四球を与えるが、飯島は捕邪飛、大下を2打席連続三振に打ち取り主軸を抑える。


 8回、先頭の白木は左飛、長持には四球を与えるが、宮下に代わる代打黒尾重明は三振、松永は投ゴロでスリーアウトチェンジ。いよいよ戦後初の無安打無得点の期待が高まってきた。


 タ軍は9回表、先頭の本堂が四球で出塁、藤村は三振に倒れるが、富樫の中前打で一死一三塁、渡辺の右前タイムリーで3-0として再び一死一三塁、長谷川善三の三ゴロをサード飯島がゲッツーを狙って二塁に送球するがセカンド横沢が後逸して三走富樫が生還し4-0、呉が中前にタイムリーを放ち5-0、一走長谷川が三塁に走り、センター一言からの送球の間に打者走者の呉は二塁に進んで一死二三塁、トップに返り金田正泰が右前に2点タイムリーを放ち7-0、金田が二盗を決め、御園生は四球を選んで一死一二塁、土井垣の右中間二塁打で8-0、一死二三塁から本堂が中前に2点タイムリーを放ち10-0、センター一言が後逸する間に打者走者の本堂は二塁に進み、藤村の三ゴロをサード飯島が一塁に送球すると本堂が三塁にスタート、藤村は一塁アウトとなるがファースト大下からの三塁送球が悪送球となって本堂が生還、この回9点を取って11-0とする。


 呉昌征による戦後初の無安打無得点なるかという場面でこの長い攻撃がどう影響するか。


 セ軍は9回裏、先頭の石原に代わる代打上口政が四球を選んで出塁、トップに返り一言に代わる代打鈴木清一も四球を選んで無死一二塁とこの試合初めてスコアリングポジションにランナーを進める。続く横沢はこの日2個の四球を選んでおり、この打席もカウントツーボールツーストライク、この時呉の二塁牽制で二走上口はタッチアウト、横沢は中飛に倒れ、最後は飯島の遊ゴロをショート長谷川が二塁にトスして鈴木を二封、戦後初の無安打無得点。


 呉昌征は無安打5四球5三振、122球で快挙を達成した。9回表のタ軍による長い攻撃の影響が心配され、実際連続四球で無死一二塁のピンチを作ったが、二塁牽制により切り抜けたのである。


 雨脚が強くなって第2試合は中止となり、第8節の7試合が終了した。既報のとおり、週間MVPの表彰は第9節と統合して行います。



2020年2月5日水曜日

野球週報2020 その5


1月29日(水) 天王洲アイルのグラウンドで品川ベースボールクラブの練習。春のような陽気の中で4時間程度。たっぷり汗をかいたので、練習後は皆でビール(車の人は除く)。私はりんかい線東雲駅から3駅なので電車通勤です(笑)。

1月30日(木) 秋葉原のバッティングセンターで110キロのストレートを3セット、カーブを1セット、スライダーを1セット。秋葉原には有楽町線と日比谷線を使います。


1月31日(金) 秋葉原のバッティングセンターで110キロのストレートを4セット、カーブを1セット、スライダーを1セット。明日の試合に備えて最終調整。


2月1日(土) 昨年秋のリーグ戦は週末毎の雨で試合消化ができず、積み残しの試合。負ければ三部陥落の可能性があり負けられない一戦、九番ライトで出場。第1打席は初回に回ってきて左中間に二塁打、会心の当たりではなく落ちたところが良かった程度の当りでした。第2打席は初球スライダーを見逃し、2球目のストレートはボール、3球目はスライダーかと思っていたところストレートに手を出してしまい詰まって三ゴロ、内容が悪すぎ。第3打席はストレートを強振して強い当たりの遊ゴロ、ショートが弾いて記録はエラーでしたがまずまずのバッティング。守備では右中間への強いライナーを背走して追い付きましたがグラブに当てて弾くミス。目線を切るか一瞬迷ったことが原因です。試合には7対5で勝って二部残留が決定。来週の他チームの積み残し試合の結果次第で一部昇格の可能性も残っています。試合後のビールが旨かった。


2月2日(日) 休養日


2月3日(月) 整形外科で指の検診。


2月4日(火) ジムで体幹、上半身筋トレ。肩トレはインナーとアウター。足上げ腹筋は10回を20セットで200回。


2020年2月4日火曜日

21年 タイガースvs阪急 5回戦


6月15日 (土) 西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8  9  計 
0 0 0 2 1 0 1 0  0  4 タ軍 14勝14敗2分 0.500 藤村冨美男 御園生崇男 
0 0 0 1 0 0 0 1 3X 5 阪急 18勝12敗 0.600 前川八郎 

勝利投手 前川八郎     3勝2敗
敗戦投手 御園生崇男 2勝1敗 

二塁打 (タ)長谷川 (急)下社、坂田、青田、野口明
三塁打 (タ)土井垣

勝利打点 (急)坂田清春 1


坂田清春がサヨナラ打

 西宮の第2試合は藤村冨美男と前川八郎の先発で午後2時55分、杉村主審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は2回裏、一死後下社がストレートの四球で出塁するが、日比野の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。


 阪急は3回裏、先頭の前川が四球を選んで出塁、しかし尾西の遊ゴロが「6-4-3」と渡って又もゲッツー、トップに返り上田が左前打から二盗に成功、山田伝は四球、藤村のワイルドピッチで二死二三塁、しかし期待の青田が投ゴロに倒れて無得点。


 タ軍は4回表、先頭の土井垣の当りは遊ゴロ、これをショート尾西がエラー、本堂が中前打を放って無死一二塁、藤村は左飛に倒れ、富樫のニゴロで本堂は二封、富樫が二盗を決めて二死二三塁、ここで徐々に野手での起用が増えてきた渡辺誠太郎が中前に先制の2点タイムリー、2-0とリードする。


 阪急は4回裏、三木、野口明、下社が3連続四球で無死満塁、日比野に代わる代打野口二郎のニゴロで三走三木は本封、ここで前川が押出し四球を選んで1-2と詰め寄る。


 タ軍は5回表、先頭の長谷川善三が右中間に二塁打、トップに返り呉昌征の中前打で無死一三塁、金田が右前にタイムリーを放ち3-1と突き放す。


 タ軍は7回表、先頭の長谷川が左前打で出塁、トップに返り呉の当たりはライトライナー、長谷川が飛び出しており「9-3」と渡ってダブルプレー、しかし金田が中前打、土井垣が右中間に三塁打を放ち貴重な追加点、4-1とリードを広げる。


 阪急は8回裏、二死後坂田清春が左中間に二塁打、前川の中前打で二死一三塁、タ軍は先発の藤村監督がサードに回り、サードの土井垣をキャッチャーに回し、キャッチャー池端に代えて御園生を入れてマウンドに送り込むが、尾西が左前にタイムリーを放ち2-4として粘りを見せる。


 阪急は9回裏、先頭の山田が内野安打で出塁、青田の左中間二塁打で無死二三塁、三木が四球を選んで無死満塁、ここで野口明が中越えに同点の2点タイムリー二塁打を放ち4-4と追い付くと、下社は投ゴロに倒れるが、一死二三塁から坂田が右前にサヨナラ打を放ち大逆転勝利!


 前川八郎は11安打1四球2三振で粘りの完投、3勝目をマークする。


 両軍11安打ずつの激闘を制したのは伏兵・坂田清春の一打であった。4回に先発マスクの日比野に代打が起用されて5回からマスクを被った坂田は8回裏には二死から二塁打を放って前川のタイムリーでホームを踏み、9回裏にサヨナラ打の活躍を見せた。



*広島時代サイン色紙。左は辻井弘、右は森井茂。坂田清春の姓は「阪田」とも伝わるが、スコアカードの記載は「坂田」であり、何より本人のサインが「坂田」である。





2020年2月3日月曜日

21年 巨人vsセネタース 5回戦


6月15日 (土) 西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 2 1 0 0 0 2 2 0 7 巨人 17勝10敗1分 0.630 宮下信明 
1 0 3 0 0 0 0 0 0 4 セ軍 10勝18敗 0.357 黒尾重明 上口政 白木義一郎 

勝利投手 宮下信明 1勝0敗
敗戦投手 上口政     0勝2敗 

二塁打 (巨)宮下 (セ)白木、大下
三塁打 (巨)諏訪、千葉

勝利打点 (巨)林清一 2

猛打賞 (巨)千葉茂 2


宮下信明、プロ入り初登板初勝利

 第8節3日目の第1試合は午後1時丁度、金政主審の右手が上がりプレイボール。

 巨人の先発はプロ入り初登板の宮下信明。戦前から野手で活躍して今季も野手としての試合が2試合あるが投手としてはこの日がデビューとなる。


 セ軍は初回、一死後白木がセンター左にヒット、飯島の左前打で白木は三塁に進み一死一三塁、大下は三振に倒れるが、長持が右前にタイムリーを放ち1点を先制する。


 初回の2安打を生かせなかった巨人は2回表、先頭の林清一がライト線にヒット、一死後宮下が左越えに二塁打を放って二三塁、二死後トップに返り呉新亨がライト線に逆転の2点タイムリーを放ち2-1とリードする。


 セ軍は3回から先発の黒尾に代えて上口政をマウンドに送る。


 巨人は3回表、先頭の千葉が四球を選んで出塁、黒沢は遊飛、多田のニゴロで千葉は二封、林が四球を選んで二死一二塁、諏訪裕良が左前にタイムリーを放ち3-1とリードを広げる。


 セ軍は3回裏、先頭の一言多十が四球を選んで出塁、白木のレフト戦二塁打で二三塁、飯島は死球を受けて無死満塁、大下のニゴロで三走一言が還って2-3、長持の中犠飛で3-3の同点、二死二塁となって上口が中前にタイムリーを放ち4-3と逆転に成功する。


 宮下はリードを許して開き直ったのか、4回から6回まで3イニング連続で三者凡退の好投。これが試合の流れを変えた。


 巨人は7回表、先頭の山川が四球を選んで出塁、代走に坂本茂を起用、坂本は昭和18年以来戦後初出場、千葉が得意の右打ちでライト前にヒット、山川は三塁に進んで無死一三塁、黒沢が右前にタイムリー、三塁に向かった一走千葉はライト長持からの好返球にタッチアウトとなるが4-4の同点、セ軍ベンチはここで上口をレフトに回してレフトの白木をマウンドに送り、黒沢が二盗を決めて一死二塁、多田のニゴロが進塁打となって二死三塁、林がライト線にタイムリーを放ち5-4と再逆転に成功する。


 巨人は7回の守備からサードに戦後初出場の三好主が入る。


 セ軍は7回裏、二死後一言が四球で出塁すると二盗を試みるがキャッチャー多田からの送球にタッチアウト。


 巨人は8回表、二死後呉が左前打から二盗に成功、ここで7回からサードの守備に入った三好が貴重な追加点となる中前タイムリーを放ち6-4、更に千葉の右越え三塁打で7-4とリードを広げる。


 宮下信明は8回には二死後大下に二塁打を許し、9回も一死後横沢に中前打を打たれるが何れも無失点で切り抜け、7安打2四球1死球3三振で完投、プロ入り初登板を初勝利で飾る。10人の走者を出したが、先頭打者の出塁を許したのは一度だけであったことが好投の要因であった。


 巨人は坂本茂と三好主が昭和18年以来の出場、中島監督が復帰し、6月終わりには川上も帰ってくる。陣容が整って首位固めに入ってきた。



2020年2月2日日曜日

21年 セネタースvs阪急 3回戦


6月14日 (金) 西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 0 3 0 4 1 0 0 1 9 セ軍 10勝17敗 0.370 黒尾重明 白木義一郎 
0 0 0 1 0 0 0 1 0 2 阪急 17勝12敗 0.586 笠松実 天保義夫 今西錬太郎 

勝利投手 黒尾重明 4勝5敗
敗戦投手 笠松実     4勝4敗 

二塁打 (セ)横沢、白木、飯島、熊耳

勝利打点 (セ)白木義一郎 2


セ軍、3回に3本の二塁打

 西宮の第2試合は金政、二出川、杉村の三氏審判で午後3時丁度プレイボール。

 セ軍は3回表、先頭の横沢七郎が左中間に二塁打、熊耳がセオリー通り三前に送りバントを決めて一死三塁、石原光男は投飛に倒れるが、トップに返り一言多十が四球から二盗に成功、ここでこの日も二番レフトに入る白木がレフト線に先制の2点タイムリー二塁打を放ち2-0、飯島も左越えに二塁打で続き3-0、阪急ベンチはここで先発の笠松実から天保義夫にスイッチして何とか悪い流れを食い止める。


 3回まで三者凡退が続いた阪急は4回裏、先頭の上田が右前打、これをライト長持が後逸する間に上田は三塁に進み、山田伝がレフトにタイムリーを放ち1-3、青田も右前打で続いて無死一二塁、野口明は一飛に倒れて一死一二塁、続く三木の当りはライトライナー、一走青田が飛び出しておりライト長持からファースト大下に送球されてダブルプレー。


 阪急に流れが傾きかけてきたところでこのゲッツーは痛かった。


 セ軍は5回表、先頭の石原がレフト線にヒット、トップに返り一言が右前打を放って無死一二塁、白木の投ゴロを天保が三塁に悪送球して無死満塁、このチャンスに飯島が中前に2点タイムリーを放ち5-1、センター山田からのバックホームを中継したピッチャー天保が本塁に送球するがキャッチャー日比野が後逸する間に一走白木まで還って6-1、打者走者の飯島は二塁に達し、更に日比野からピッチャーへの返球が悪送球になるダブルエラーがあって飯島は三塁に進み、二死後黒尾のライト線タイムリーでこの回一挙4点、7-1とリードを広げて阪急に傾きかけた流れを再び引き戻した。


 セ軍は6回表、先頭の熊耳が左中間に二塁打、石原がレフト線にヒットを放ち無死一三塁、トップに返り一言の遊ゴロで石原は二封、熊耳は動かず一死一三塁、ここで一言が二盗、この回から日比野に代わってマスクを被る坂田清春が二塁に悪送球する間に三走熊耳が還って8-1とする。


 阪急は7回から今西錬太郎が三番手としてマウンドに上がる。


 阪急は8回裏、先頭の上田がストレートの四球で出塁すると山田の三ゴロの間に二進、青田は三振に倒れるが、野口明が四球を選んで二死一二塁、三木のライト線タイムリーで1点返して2-8、坂田が死球を受けて二死満塁、セ軍ベンチはここで先発の黒尾をレフトに回しレフトの白木をマウンドに送り込み、野口二郎が遊ゴロに倒れてこの回1点止まり。


 セ軍は9回表、先頭の一言の当りは三ゴロ、これをサード三木がエラー、白木が中前打を放ち、飯島の右飛で二走一言はタッチアップから三進、大下の中犠飛で9-2として勝利する。


 白木義一郎は1回3分の2を無安打に抑える好リリーフを見せたが、セーブシチュエーションではなかったのでセーブは記録されない。



2020年2月1日土曜日

21年 巨人vsタイガース 5回戦


6月14日 (金) 西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 0 0 1 0 0 1 2 0 4 巨人 16勝10敗1分 0.615 中尾輝三 
0 2 0 2 0 0 0 2 X 6 タ軍 14勝13敗2分 0.519 呉昌征 

勝利投手 呉昌征     5勝2敗
敗戦投手 中尾輝三 2勝2敗 

二塁打 (巨)多田、中島 (タ)渡辺
三塁打 (タ)呉昌征
本塁打 (巨)山川 1号

勝利打点 なし

猛打賞 (巨)中島治康 1 (タ)渡辺誠太郎 1


呉昌征、投走打に活躍

 第8節2日目の第1試合は杉村、金政の二氏審判で午後1時丁度プレイボール。

 タ軍は2回裏、先頭の富樫が左前打で出塁すると御園生の三ゴロの間に二進、渡辺誠太郎の中前打で一死一三塁、長谷川善三が投前にスクイズバントを決めて1点を先制する。長谷川には「1-2-3」で犠打が記録されて一塁はアウトになっている。ピッチャー中尾がバックホームして三走富樫がホームインしてからキャッチャー多田が一塁に送球して長谷川がアウト、ということは長谷川が難しい球を倒れ込みながらスクイズを決めてスタートが遅れたということか。二死二塁から呉昌征のニゴロをセカンド千葉がお手玉、これを見て三塁に進んだ二走渡辺が本塁突入、白球を拾い上げた千葉がバックホームするがこれが悪送球となって渡辺が生還、2-0とする。このプレーで千葉に2つのエラーが記録された。


 巨人は4回表、一死後山川がレフトスタンドに第1号ホームランを叩き込んで1-2とする。


 タ軍は4回裏、先頭の渡辺が左越えに二塁打、長谷川は遊飛に倒れるが、呉昌征が右越えに三塁打を放ち3-1、トップに返り金田はストレートの四球で一死一三塁、ここで金田がスタートを切ると多田は二塁に送球して金田はタッチアウト、その間に三走呉昌征が快足を飛ばしてホームイン、重盗の片割れアウトで呉には本盗は記録されないが4-1とリードを広げる。


 巨人は7回表、多田と中島の連続二塁打で1点返し2-4と追い上げる。


 巨人は8回表、先頭の呉新亨が左前打で出塁、山川のライト線ヒットで無死一三塁、ここで山川がディレードスチールを仕掛けるが「2-6-3」と渡ってタッチアウト、三走呉は動かず一死三塁、千葉が得意のライト打ちで右犠飛を打ち上げて3-4、黒沢の中飛をセンター富樫が落球、ここから多田と中島の連打で二死満塁、林清一が三遊間にタイムリーを放ち4-4の同点に追い付く。


 タ軍は8回裏、一死後御園生がストレートの四球で出塁、渡辺の中前打で御園生は三塁に向かい、センター呉新亨がサードに送球するがこれが悪送球となって御園生は一気に生還、5-4と勝越しに成功、この間に打者走者の渡辺は二塁に進み、長谷川は左飛に倒れるが、呉昌征が左中間に止めのタイムリーを放ち6-4とする。


 巨人は最終回、先頭の山田潔が四球を選んで出塁するが、トップに返り呉新亨の遊ゴロで山田は二封、山川のニゴロで呉も二封、千葉はニゴロに倒れてタイガースが接戦を制す。


 巨人は守備のミスと走塁ミスが重なり痛い星を落とした。中島治康監督は復帰2戦目で猛打賞。


 呉昌征は11安打を打たれながら1四球2三振で完投、5勝目をマークする。打っては4打数2安打、タイムリー2本で2打点、実質「本盗」もあり、投走打に活躍を見せた。