2017年9月19日火曜日

18年 阪急vs阪神 11回戦


10月18日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 阪急 28勝46敗2分 0.378 笠松実 高橋敏
0 0 1 2 0 0 1 0 X 4 阪神 36勝29敗6分 0.554 三輪八郎 仁科栄三

勝利投手 三輪八郎 9勝9敗
敗戦投手 笠松実    8勝11敗
セーブ    仁科栄三 2

二塁打 (神)塚本、門前

勝利打点 藤村冨美男 3

猛打賞 (神)藤村冨美男 1


藤村冨美男、勝利打点と猛打賞

 阪神は3回、先頭の塚本博睦がレフト戦に二塁打、金田正泰が送って一死三塁、藤村冨美男が中前にタイムリーを放って1点を先制する。

 阪神は4回、先頭の玉置玉一が中前打で出塁、三輪八郎が送って一死二塁、武智修の左前打で一死一三塁、上田正は一飛に倒れ、武智が二盗を決めて二死二三塁、塚本が四球を選んで二死満塁、金田の一塁線ヒットで二者還り3-0とリードを広げる。

 阪急ベンチは5回から先発の笠松実を下げて高橋敏をマウンドに送る。

 阪神先発の三輪八郎は5回まで無失点に抑えるが、毎回の6与四球と不安定なピッチング。若林忠志監督は不安を覚えたのか5回の攻撃で三輪が内野安打を放つと代走に野口昇を起用、6回から仁科栄三をリリーフとしてマウンドに送り込む。

 阪急は7回、先頭の中村栄が三塁線にセーフティバントを決めて出塁、トップに返り山田伝の遊ゴロの間に中村は二進、下社邦男は右飛に倒れるが、上田藤夫が中前にタイムリーを放って1-3と追い上げる。

 阪神は7回裏、先頭の門前の当りは三ゴロ、これをサード伊藤健一がエラー、玉置は一邪飛に倒れ、仁科が四球を選んで一死一二塁、武智が中前にタイムリーを放って4-1と突き放す。

 三輪八郎は5回を投げて2安打6四球3三振無失点のピッチングで9勝目をあげる。

 仁科栄三は4回を投げて5安打無四球1三振1失点で当ブログルールによりセーブが記録される。

 8月に戦地から帰還した藤村冨美男は早くも3個目の勝利打点、復帰後初の猛打賞も記録した。

 

18年 名古屋vs巨人 11回戦


10月18日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 0 0 1 0 0 0  1   2 名軍 40勝25敗7分 0.615 野口正明
0 0 0 0 0 0 0 0 1  0   1 巨人 48勝25敗2分 0.658 須田博 藤本英雄

勝利投手 野口正明 8勝3敗
敗戦投手 須田博     8勝4敗

勝利打点 岩本章 3

猛打賞 (名)藤原鉄之助 3


名古屋、巨人に負け数で並ぶ

 名古屋先発の野口正明は快調なピッチング、1回~3回は三者凡退。4回、先頭の呉昌征に四球を与えるが、白石敏男をニゴロ、中島治康を遊ゴロ、小暮力三を三振に打ち取り無失点。5回も先頭の青田昇に四球を与えるが、多田文久三を遊ゴロ、坂本茂を遊ゴロ、小池繁雄を三振に打ち取り無失点。

 名古屋は6回、先頭の古川清蔵が二遊間にヒット、小鶴誠が送って一死二塁、吉田猪佐喜が四球を選び、加藤正二が右前にタイムリーを放って1点を先制する。

 野口正明は6回、一死後呉に左前打を打たれ二盗を許すが、白石を中飛、中島を三ゴロに打ち取り無失点。8回も坂本を遊飛、小池に代わる代打沢村栄治を三振、須田博を中飛に打ち取り三者凡退に退ける。

 巨人は9回裏、先頭の呉が中前打から二盗に成功、白石も中前打を放ち一死一三塁、中島の中犠飛で1-1の同点に追い付く。一走白石もタッチアップから二塁を狙うが、センター古川からの返球を中継に入ったピッチャー野口が二塁に送球してタッチアウト。

 延長に入って名古屋は10回表、先頭の小鶴が左前打で出塁、吉田の投前送りバントをピッチャー須田がファンブル、犠打とエラーが記録されて無死一二塁、巨人ベンチはここで先発の須田から藤本英雄にスイッチ、加藤正二が送りバントを決めて一死二三塁、岩本章の三ゴロの間に三走小鶴が還り2-1と勝ち越す。

 野口正明は10回裏、先頭の多田をショートライナー、坂本を右飛、大屋克己に代わる代打中村政美を三振に打ち取り、10回を投げて4安打2四球5三振1失点と見事なピッチング、8勝目をマークする。

 名古屋は負け数25で巨人に並んだ。ゲーム差は4ゲームあるので、残り試合から考えて逆転は難しい。

 

2017年9月17日日曜日

18年 大和vs西鉄 11回戦


10月18日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 大和 30勝36敗6分 0.455 片山栄次
0 0 0 2 0 0 4 0 X 6 西鉄 31勝34敗7分 0.477 野口二郎

勝利投手 野口二郎 19勝12敗
敗戦投手 片山栄次 10勝18敗

三塁打 (西)黒沢

勝利打点 黒沢俊夫 2


黒沢俊夫、満塁走者一掃三塁打

 西鉄先発の野口二郎は、1回~3回を三者凡退。4回一死後、呉新亨にストレートの四球を与えるが、呉の二盗をキャッチャー中村民雄が刺し、金子裕を左飛に打ち取りこの回も3人で攻撃終了。

 1回、2回と併殺でチャンスを潰した西鉄は4回、先頭の濃人渉がショートに内野安打、野口二郎が左前にヒットを放ち無死一二塁、野口明の遊ゴロで野口二郎が二封されて一死一三塁、黒沢俊夫のニゴロをセカンド小島利男がエラー、この間に三走濃人が還って1点を先制、黒沢には打点が記録される。山田秀夫は二飛に倒れるが、富松信彦が右前にタイムリーを放って2-0とする。

 リードをもらった野口二郎は5回、6回も三者凡退。7回、先頭の木村孝平に四球を与え、呉に右前打を許して無死一二塁、金子に送りバントを決められて一死二三塁とこの日初のピンチ、しかし高橋吉雄を三邪飛、小松原博喜をニゴロに打ち取り無失点。

 西鉄は7回裏、一死後中村信一が二遊間にヒット、濃人の右前打で無死一三塁、野口二郎が中前にタイムリーを放って3-0、野口明の三塁内野安打で一死満塁、ここで黒沢が左中間に走者一掃の三塁打を放って三者生還、6-0として試合を決める。
 野口二郎は8回に片山栄次にヒットを許すが無失点、9回も三者凡退に抑えて2安打2四球3三振で今季8度目の完封、19勝目をあげる。肘の故障から完全に復活してきた。


 黒沢俊夫が4打数1安打4打点の活躍。勝利打点は4回の二ゴロであげた打点に記録されるが、殊勲の一打は7回に放った満塁走者一掃の三塁打であった。

 

2017年9月16日土曜日

18年 朝日vs南海 12回戦


10月17日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 朝日 37勝32敗6分 0.536 林安夫
1 0 0 0 0 2 0 0 X 3 南海 25勝48敗2分 0.342 丸山二三雄

勝利投手 丸山二三雄 6勝16敗
敗戦投手 林安夫      19勝11敗

二塁打 (南)鈴木

勝利打点 なし


丸山二三雄、3安打完封

 朝日は初回、先頭の坪内道則が右前打、森本清三が送って一死二塁、しかしピッチャー丸山二三雄からの二塁牽制に二走坪内がタッチアウト、酒沢政夫は二飛に倒れて無得点。

 南海は1回裏、二死後鈴木芳太郎が右中間に二塁打、岡村俊昭の一ゴロをファースト森本がエラー、二死一三塁となって一走岡村が二塁に走り、キャッチャー小林章良からの送球をカットしたピッチャー林安夫が三塁に送球するが悪送球、三走鈴木が生還して1点を先制、岡村には盗塁が記録された。

 南海は6回、一死後長谷川善三が中前打で出塁、鈴木の三塁線バントは内野安打、サード中谷順次からの一塁送球が悪送球となって長谷川は三塁に、打者走者の鈴木も二塁に進んで一死二三塁、岡村は投飛に倒れて二死二三塁、堀井数男が左前に貴重な2点タイムリーを放って3-0とリードを広げる。

 南海先発の丸山二三雄は8回まで3安打無失点、9回は3つの四球を出すが無失点切り抜け、3安打5四球5三振で今季3度目の完封、6勝目をあげる。

 小雨模様で始まったこの試合は4回に雨脚が強くなり12分間中断する。試合再開して9回で完了したが、第二試合は中止となった。

 

2017年9月13日水曜日

18年 阪神vs阪急 10回戦


10月16日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 1 0 0 0 6 0 8 阪神 35勝29敗6分 0.547 若林忠志
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 阪急 28勝45敗2分 0.384 天保義夫 笠松実

勝利投手 若林忠志 21勝10敗
敗戦投手 天保義夫 10勝14敗

二塁打 (神)玉置 (急)山田

勝利打点 若林忠志 4

猛打賞 (神)若林忠志 2


若林忠志、完投・猛打賞・勝利打点

 阪神は15安打8得点の猛攻を見せた。

 阪神は3回、先頭の藤村冨美男がストレートの四球で出塁、景浦将は左飛に倒れるが、門前真佐人が左前打を放って一死一二塁、若林忠志が中前にタイムリーを放って1点を先制する。

 阪神は4回、一死後上田正がストレートの四球、トップに返り塚本博睦が左前打を放って一死一二塁、金田正泰は左飛に倒れるが、藤村が左前にタイムリーを放ち2-0とする

 阪急は7回、先頭の安田信夫が三失に生き、伊藤健一が送って一死二塁、中村栄に代わる代打高橋敏が右前にタイムリーを放って1-2と追いすがる。

 阪神は8回、先頭の金田が右前打で出塁、藤村が四球を選んで無死一二塁、ここで景浦が投前に送りバント、ピッチャー天保は意表を突かれてファンブル、犠打とエラーが記録されて無死満塁、門前のカウントがツーボールナッシングとなたところで阪急ベンチは先発の天保から笠松実にスイッチ、しかし門前は笠松から2つのボールを選んで押出し四球、与四球は前任の天保に記録されて3-1、若林がセンター左にタイムリーを放ち4-1、玉置玉一がライト線に二塁打を放って6-1、武智修は三ゴロに倒れるが、上田が二遊間に2点タイムリーを放って8-1とリードを広げて試合を決める。

 若林忠志は6安打2四球2三振1失点、自責点ゼロの完投で21勝目をあげる。打っては6打数3安打2打点、猛打賞と勝利打点も記録した。

 阪急先発の天保義夫は7回3分の0を投げて与四球9個。

 阪神は全員安打の15安打11四球で8得点、ゲッツーその他のアウトがなく、「15+11-8=18」で残塁18個を記録した。



*18残塁を記録した阪神打線。

 

18年 南海vs朝日 11回戦


10月16日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 0 1 0 0 2 2 0  0   0   0  5 南海 24勝48敗2分 0.333 清水秀雄 政野岩夫
0 1 4 0 0 0 0 0 0  0   0 1X  6 朝日 37勝31敗6分 0.544 真田重蔵 林安夫

勝利投手 林安夫   19勝10敗
敗戦投手 政野岩夫 0勝2敗

二塁打 (南)鈴木 (朝)中谷、田中、坪内

勝利打点 なし


サヨナラエラーで朝日が激戦を制す

 朝日は2回、先頭の中谷順次が左中間に二塁打、小林章良がセオリー通り三前に送りバントを決めて一死三塁、田中雅治の右中間二塁打で1点を先制する。

 朝日は3回、先頭の坪内道則がレフト戦に二塁打、森本清三がセオリー通り三前に送りバントを決めて一死三塁、酒沢政夫の当りはセカンドフライ、これを増田敏が落球して三走坪内が還り2-0、打者走者の酒沢は一気に三塁に進み、中谷が四球を選んで一死一三塁、小林のピッチャーへの内野安打がタイムリーとなって3-0、一死一二塁からダブルスチールを決めて一死二三塁、田中の中犠飛で4-0、二走小林もタッチアップから三塁に進み、早川平一はストレートの四球、野本良雄が左前にタイムリーを放って5-0と大きくリードする。

 南海は4回から反撃開始、先頭の鈴木芳太郎が右中間に二塁打、岡村俊昭は四球を選んで無死一二塁、堀井数男の一ゴロで岡村が二封されて一死一三塁、中野正雄の左犠飛で1点返し1-5とする。

 南海は4回裏の守備から先発の清水秀雄に代えて政野岩夫をマウンドに送る。

 南海は7回、二死後八木進が左前打で出塁、増田の中前打で二死一二塁、トップに返り猪子利男が四球を選んで二死満塁、長谷川善三が中前にタイムリーを放って2-5、鈴木が押出し四球を選んで3-5と詰め寄る。

 南海は8回、堀井、中野の連続四球で無死一二塁、朝日ベンチはここで先発の真田重蔵から林安夫にスイッチ、政野が死球を受けて無死満塁、八木の左犠飛で4-5、増田は捕邪飛に倒れて二死一二塁、トップに返り猪子の代打別所昭の遊ゴロをショート酒沢がエラーする間に二走中野が還って5-5の同点に追い付く。

 南海二番手の政野岩夫は4回から11回までの8イニングを2安打無失点、9回から11回は三者凡退を続ける。

 朝日二番手の林安夫も12回まで2安打無失点。

 朝日は12回裏、先頭の坪内が四球で出塁、森本も四球を選んで無死一二塁、酒沢の投前送りバントをピッチャー政野がファンブル、犠打とエラーが記録されて無死満塁、中谷の遊ゴロを前進守備のショート長谷川がバックホーム、三走坪内は本封、キャッチャー八木は併殺を狙って一塁に送球、しかしこれをファースト中野が逸らす間に二走森本がサヨナラのホームを駆け抜け、朝日が激戦を制す。

 前進守備とは言え、遊ゴロでホームゲッツーが狙えるのか、現場を見ている訳ではありませんが、キャッチャー八木の一塁送球に無理があったかもしれない。何れにしろ、ファースト中野のサヨナラエラーだけが記録として残されている。

 

2017年9月11日月曜日

18年 巨人vs名古屋 10回戦


10月16日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 4 0 0 0 0 0 0 0 6 巨人 48勝24敗2分 0.667 藤本英雄
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 名軍 39勝25敗7分 0.609 石丸進一

勝利投手 藤本英雄 31勝10敗
敗戦投手 石丸進一 17勝9敗

二塁打 (巨)藤本 (名)藤原
本塁打 (巨)中島 3号

勝利打点 中島治康 7

猛打賞 (名)芳賀直一 1


中島治康、久々の活躍

 不振を極める中島治康監督がバットで久々の活躍を見せた。

 巨人は初回、一死後白石敏男の当りは三ゴロ、これをサード小鶴が一塁に悪送球する間に打者走者の白石は二塁に進み、中島治康がレフトスタンドに第3号先制ツーラン、2-0とする。

 巨人は2回、先頭の藤本英雄がレフト戦に二塁打、多田文久三の遊ゴロに二走藤本が飛び出して三本間に挟まれ「6-4-5」と渡ってタッチアウト、しかし小池繁雄が四球を選んで一死一二塁、坂本茂が右前にタイムリーを放って3-0、一走小池は三塁に進み、ライト岩本章からのバックサードの間に打者走者の坂本も二塁に進んで一死二三塁、トップに返り呉昌征が中前に2点タイムリーを放って5-0、白石の一ゴロの間に呉は二進、中島が右前にタイムリーを放って6-0とリードを広げる。

 巨人先発の藤本英雄は30勝してから3連敗と調子を崩していたが、この日は序盤の大量リードを背に名古屋強力打線を寄せ付けず、6安打4四球4三振で今季16度目の完封、31勝目をあげる。

 10月12日に無安打無得点を達成し、ここまで4連勝と好調の波に乗る名古屋先発の石丸進一は、7安打4四球3三振で6失点、5連勝は成らなかった。

 今季、藤本定義に替わって巨人の監督に就任した中島治康はプレイヤーとしては不振を極めてきたが、この日は初回に先制ツーラン、2回にもタイムリーを放ち久々に猛打を見せた。

 名古屋では芳賀直一が3安打を放って一人気を吐いた。
 

2017年9月10日日曜日

18年 西鉄vs大和 10回戦


10月16日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 3 0 0 0 4 0 1 0 9 西鉄 30勝34敗7分 0.469 重松通雄 近藤貞雄 野口二郎
0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 大和 30勝35敗6分 0.462 畑福俊英 石田光彦

勝利投手 野口二郎 18勝12敗
敗戦投手 畑福俊英 11勝7敗

二塁打 (西)野口明2
本塁打 (西)重松 1号

勝利打点 野口明 8

猛打賞 (西)濃人渉 3、黒沢俊夫(4安打) 2、野口明(4安打) 1


西鉄打線、17安打9得点

 西鉄は初回、一死後濃人渉が左前打で出塁、黒沢俊夫のライト線ヒットで無死一三塁、野口明が中前に先制タイムリーを放って1-0とする。

 西鉄は2回、一死後重松通雄がレフトスタンドにホームランを叩き込んで2-0、富松信彦は中飛に倒れるが、トップに返り中村信一が右前打、濃人が四球を選び、黒沢俊夫の一二塁間ヒットで二死満塁、野口明が左前に2点タイムリーを放って4-0とリードを広げる。

 大和は4回、先頭の岡田福吉が四球を選んで出塁、トップに返り木村孝平もストレートの四球、呉新亨の三塁内野安打で無死満塁、金子裕が中前にタイムリーを放って1- 4、高橋吉雄の遊ゴロの間に三走木村が還って2-4とする。

 西鉄は6回、先頭の富松が中前打で出塁、トップに返り中村信一は右飛に倒れるが、濃人はストレートの四球、黒沢も四球を選んで一死満塁、野口明が左中間に二塁打を放って二者還り6-2、野口二郎の中犠飛で7-2、二走野口明もタッチアップから三塁に進み、山田秀夫の遊ゴロをショート木村が失する間に三走野口明が還って8-2とダメ押す。

 西鉄は8回、先頭の濃人が中前打で出塁、黒沢が右前打で続いて無死一二塁、野口明は左飛、野口二郎は中飛に倒れるが、山田秀夫が右前にタイムリーを放って9-2と突き放す。

 西鉄先発の重松通雄は初回に3四球を出すが無失点、2回表の打席でホームランを打つが、2回裏のピッチングで先頭の鈴木秀雄に四球を与えたところで降板、二番手として近藤貞雄がマウンドに上がる。近藤も3回でマウンド降り、4回から野口二郎がマウンドに上がり18勝目をマークする。

 西鉄は二番・濃人渉が3打数3安打3四球4得点、三番・黒沢俊夫が5打数4安打1四球1得点、四番・野口明が6打数4安打1得点5打点と、3人が猛打賞を記録するなど、17安打9得点の猛攻で圧勝した。

 

18年 第15節 週間MVP


 今節は変則開催で試合数がチームによって大きく違います。

 名古屋が3勝0敗、西鉄が2勝0敗、阪急が4勝2敗、巨人が3勝2敗、朝日が2勝4敗、大和が1勝2敗、南海が1勝4敗、阪神が0勝2敗でした。


週間MVP

投手部門

 名古屋 石丸進一 3

 無安打無得点を含む2勝0敗。

 阪急 天保義夫 2

 2勝1敗2セーブ、阪急の4勝全てに貢献する。

 朝日 真田重蔵 2

 10月1日の南海戦で9回まで無安打ピッチング。


打撃部門

 阪急 上田藤夫 2

 22打数7安打4打点。好調阪急を支える。

 名古屋 小鶴誠 2

 13打数7安打4得点2打点。

 阪急 下社邦男 1

 20打数7安打6四球、全試合にヒット。
 
 朝日 田中雅治 1

 衝撃のデビュー。19打数6安打3打点。


殊勲賞

 名古屋 野口二郎 2

 10月11日の巨人戦で無四球完封。

 大和 小松原博喜 1

 9打数3安打2打点、1V打

 巨人 沢村栄治  1

 10月1日の阪急戦で試合を決める代打タイムリー。

 朝日 大友一明 1

 10月4日の阪急戦で満塁走者一掃の三塁打。


敢闘賞

 名古屋 吉田猪佐喜 1

 12打数6安打2得点2打点、二塁打2本、1V打。

 阪急 伊藤健一 1

 20打数5安打5得点。

 西鉄 中村信一 1

 7打数4安打3四球2得点1打点。

 巨人 須田博 1

 2勝0敗1完封。

 朝日 森本清三 2

 22打数6安打3得点2打点2盗塁、二塁打2本。


技能賞

 朝日 坪内道則 3

 10月3日の巨人戦でサイクルスチール。

 大和 畑福俊英 1

 10月11日の阪急戦で木村孝平との重盗で本盗を決める。

 

2017年9月4日月曜日

三冠への道2017 その7


2ヶ月連続

 何と2カ月連続、今期3度目の完全制覇。

 当ブログの予想が進化したのか、今年は簡単なのか、多分後者でしょうね。

 毎度のことですが、月間MVPを伝える記事は配信記事ばかり。選定根拠を示したうえで予想を的中させているのは当ブログだけですね(笑)。

 

18年 朝日vs名古屋 11回戦


10月13日 (水) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 朝日 36勝31敗6分 0.537 林安夫
2 0 0 0 0 1 0 0 X 3 名軍 39勝24敗7分 0.619 石丸進一

勝利投手 石丸進一 17勝8敗
敗戦投手 林安夫     18勝10敗

二塁打 (名)吉田
三塁打 (名)小鶴

勝利打点 吉田猪佐喜 9

猛打賞 (名)吉田猪佐喜 2


石丸-林、最後の投げ合い


 この後悲運の運命を辿ることとなる二人の対決。

 朝日は初回、先頭の酒沢政夫の当りは三ゴロ、これをサード小鶴誠がエラー、名古屋の外野陣は吉田猪佐喜、古川清蔵、岩本章と揃っているので、一番内野が守れそうな小鶴をサードで使っておりこのエラーは責められない。小鶴をファーストで使いたいところであるが、ファーストにも加藤正二がいるので。要するに、昭和18年の名古屋軍はタレントが揃い過ぎているということ。森本清三の一ゴロでランナーが入れ替わり、石丸進一が坪内道則に死球を与えて一死一二塁、中谷順次が左前にタイムリーを放って1点を先制する。

 名古屋は1回裏、一死後古川が左前打、小鶴の右中間三塁打で1-1の同点、吉田が左中間に二塁打を放ち2-1と逆転する。早くも名古屋重量打線が火を噴いた。

 名古屋は6回、先頭の小鶴が中前にクリーンヒット、吉田も中前打で続き、加藤が三前に送りバントを決めて一死二三塁、岩本の中犠飛で3-1とリードを広げる。

 前日無安打無得点を達成した石丸進一はこの日も快調なピッチング。2回は三者凡退、3回は一死後森本に中前打を許し、坪内のハーフライナーが左前に落ちるが一走森本のスタートが遅れ、レフト吉田が二塁に送球してフォースアウト、レフトゴロが記録されて二死一塁、小林章良を三ゴロに打ち取る。

 石丸進一は4回~7回を4イニング連続三者凡退。8回も先頭の林安夫を三ゴロに打ち取るがサード小鶴がこの日2個目のエラー、しかしトップに返り酒沢を一ゴロ、森本を捕邪飛、坪内を二ゴロに抑えて無失点。9回も中谷を三ゴロ、小林を三振、大友一明を遊ゴロに打ち取り三者凡退。

 林安夫は8イニングを完投して8安打を許したが無四球ピッチング。

 石丸進一は2安打1四球1死球1三振1失点、自責点ゼロの完投で17勝目をあげる。

 昭和18年に石丸進一と林安夫が先発した直接対決は5月18日の4回戦、6月19日の5回戦、8月8日の7回戦とこの日の11回戦の4度である。ここまで林安夫が2勝0敗1分とリードしていたが、石丸進一が最後の対決で雪辱を果たしたのである。

 

2017年9月3日日曜日

三冠への道2017 その6


8月の月間MVP予想

 ア・リーグ打撃部門は混戦ですがボルチモアのマニー・マチャド。3割4分1厘、12本塁打35打点です。四球が3個と少ないので出塁率が上がらずOPS1.039が弱点。シアトルのネルソン・クルーズが3割4分1厘、12本塁打24打点、OPS1.161でライバルとなります。

 ナ・リーグ打撃部門は3割4分9厘、18本塁打37打点のジャンカルロ・スタントンで決まり、満票でしょう。

 ア・リーグ投手分門は5勝1敗、防御率1.96、54奪三振のコーリー・クルーバー。与四球が6個だけでWHIPは0.631です。

 ナ・リーグ投手部門は4勝1敗、防御率1.21、37奪三振のジェイク・アリエタ。ライバル陣の防御率が2点以上なので有力です。

 

18年 阪急vs大和 11回戦


10月13日 (水) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 3 0 2 5 阪急 28勝44敗2分 0.389 笠松実 天保義夫 
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 大和 30勝34敗6分 0.469 畑福俊英

勝利投手 笠松実      8勝10敗
敗戦投手 畑福俊英 11勝6敗
セーブ    天保義夫   3

二塁打 (急)三木
三塁打 (和)高橋

勝利打点 山田伝 3


上田藤夫が3打点

 大和先発の畑福俊英は初回、二死後上田藤夫に四球を与え、三木久一の三ゴロをサード高橋吉雄が一塁に悪送球して一三塁のピンチを迎えるが、松本利一を遊飛に打ち取り無失点。2回は三者凡退に抑えるが、3回二死後、下社邦男と上田に連打を許して一二塁のピンチ、ここも三木を三ゴロに打ち取り無失点。4回は三者凡退に抑え、5回は先頭の伊藤健一にレフト戦ヒットを許すが、中村栄のサードライナーに一走伊藤が戻れずダブルプレー、トップに返り山田伝にセーフティバントを決められ二盗を許すが、ここも下社を遊飛に打ち取り無失点。6回は三者凡退。

 阪急先発の笠松実は4回まで無安打ピッチング。2回に先頭の小島利男の遊ゴロをショート中村がエラーするが、高橋のライトに抜ける当りをライト三木が二塁に送球して小島を刺しライトゴロにしてくれたので無安打が継続した。5回は先頭の高橋に右中間三塁打を許すが、鈴木秀雄を浅い右邪飛、小松原博喜を三振、畑福を投ゴロに打ち取る。6回は三者凡退。

 阪急は7回、先頭の笠松が四球で出塁、安田信夫の送りバントが内野安打となって無死一二塁、伊藤の三塁線バントも内野安打となって無死満塁、中村の投ゴロはピッチャー畑福がバックホームして三走笠松を本封、トップに返り山田の遊ゴロの間に三走安田が還って1点を先制、下社が四球を選んで二死満塁、上田のピッチャー強襲ヒットが2点タイムリーとなって3-0とリードを広げる。

 阪急は9回、一死後山田が四球から二盗に成功、キャッチャー鈴木の二塁送球が悪送球となって山田は三進、下社が四球から二盗を決めて一死二三塁、上田の二ゴロの間に三走山田が還って4-0、三木が右中間に二塁打を放って5-0とダメ押す。

 大和は9回裏、先頭の金子裕が四球を選んで出塁、小島に代わる代打広島清美の右前打で一走金子は三進、ライト三木からの返球の間に打者走者の広島は二塁を狙うがキャッチャー安田からの送球にタッチアウト、高橋が死球を受けて一死一三塁、鈴木がストレートの四球を選んで一死満塁、阪急ベンチは完封目前で乱れた笠松から天保義夫にスイッチ、小松原が右前にタイムリーを放って1-5、しかし畑福の代打吉水幸夫は三振、岡田福吉は三ゴロに倒れて阪急が逃げ切る。

 笠松実は8回3分の1を投げて3安打4四球1死球1失点、8勝目っをあげる。

 天保義夫は5点リードした満塁の場面でリリーフに出ているのでセーブが記録される。

2017年8月31日木曜日

18年 阪神vs西鉄 10回戦


10月12日 (火) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 阪神 34勝29敗6分 0.540 三輪八郎 若林忠志
0 0 0 0 1 2 0 0 X 3 西鉄 29勝34敗7分 0.460 近藤貞雄 重松通雄 野口二郎

勝利投手 野口二郎 17勝12敗
敗戦投手 三輪八郎   8勝9敗

二塁打 (神)塚本 (西)重松、富松

勝利打点 祖父江東一郎 1


祖父江東一郎が決勝打

 阪神は初回、先頭の塚本博睦が右中間に二塁打、金田正泰はストレートの四球で無死一二塁、しかし藤村冨美男は二飛、景浦将は遊ゴロ、門前真佐人は中飛に倒れて無得点。

 西鉄は1回裏、先頭の中村信一が三遊間に内野安打、濃人渉が四球を選んで無死一二塁、黒沢俊夫の送りバントは三邪飛となって失敗、野口明のライト線ヒットで一死満塁、しかし中村民雄は捕邪飛、山田秀夫は三振に倒れて無得点。

 阪神は2回、先頭の御園生崇男が四球で歩いて二盗を試みるがキャッチャー中村民雄からの送球にタッチアウト、玉置玉一が四球を選んで出塁、三輪八郎のピッチャー強襲ヒットで一死一二塁、武智修が左前にタイムリーを放って1点を先制、西鉄ベンチはここで先発の近藤貞雄から重松通雄にスイッチ、塚本は一飛、金田は中飛に倒れてこの回1点止まり。

 阪神先発の三輪八郎に2回~4回を三者凡退に抑えられた西鉄は5回、一死後重松が左中間に二塁打、富松信彦のニゴロで重松は三進、トップに返り中村信一は四球、農人の三塁線タイムリーで1-1の同点に追い付く。

 阪神は6回、先頭の門前が四球を選び二盗を試みるがキャッチャー中村民雄からの送球にタッチアウト、御園生が四球を選ぶと、西鉄ベンチは重松に代えてエース野口二郎を投入、田中は三ゴロ、三輪八郎は三振に倒れて西鉄のリリーフ策が効を奏す。

 西鉄は6回裏、先頭の中村民雄の当りは三ゴロ、これをこの回からサードに入っている田中義雄が一塁に悪送球、打者走者の中村は一気に三塁まで進み、山田はストレートの四球で無死一三塁、阪神ベンチはここで先発の三輪八郎から若林忠志にスイッチ、祖父江東一郎が左前に勝越しタイムリーを放って2-1、野口二郎も左前にタイムリーを放って3-1と突き放す。

 西鉄三番手の野口二郎は圧巻の投球で3回3分の2を無安打2四球1三振無失点の好リリーフ、17勝目をあげる。

 勝利打点を記録した祖父江東一郎は戦前は昭和18年でプロ生活を終える。戦後は愛知産業に所属して昭和21年はレフト、昭和22年と23年は投手として3年連続都市対抗に出場し、昭和25年の2リーグ分裂に乗じて毎日オリオンズでプロ野球に復帰し、2年間投手として出場する。その後、電通に入社して出世し、常務にまで昇進して2015年に92歳で亡くなることとなる。プロ野球出身としての出世頭でしょう。

 

2017年8月29日火曜日

18年 南海vs巨人 11回戦


10月12日 (火) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 24勝47敗2分 0.338 政野岩夫 長沼要男
0 0 0 0 2 0 0 3 X 5 巨人 47勝24敗2分 0.662 須田博

勝利投手 須田博     8勝3敗
敗戦投手 政野岩夫 0勝1敗

勝利打点 多田文久三 5


須田博、約半年ぶりの完封

 南海は昭和15年に応召された政野岩夫が帰還後3回目の登板、巨人は須田博が病気療養から復帰後2回目の登板。

 政野は序盤快調なピッチングを見せ、初回は三者凡退、2回二死後多田文久三に四球を与えるが多田の二盗をキャッチャー八木進が刺し、3回、4回も巨人打線を三者凡退に抑える。

 巨人は5回、先頭の四番・小暮力三が右前打で出塁、小暮が二盗を決め、青田昇の投前送りバントをピッチャー政野が三塁に送球するがセーフ、野選が記録されて無死一三塁、多田文久三がセンター右にタイムリーを放って1点を先制、坂本茂も左前にタイムリーを放ち2-0とする。南海ベンチはここで先発の政野から長沼要男にスイッチ、長沼が後続を抑える。

 巨人は8回、先頭の小池繁雄が左前打で出塁、須田が送りバントを決めて一死二塁、トップに返り呉昌征が三前にバントヒットを決めて一死一三塁、白石敏男が左前にタイムリーを放って3-0、不振の中島治康も左前打で続いて一死満塁、小暮は三邪飛に倒れるが、青田が左前に2点タイムリーを放って5-0として試合を決める。

 須田博は5安打1四球6三振で5月19日の阪急戦以来となる今季2度目の完封、8勝目をあげる。

 須田が復帰して藤本の負担が軽くなった巨人は独走態勢を確定させた。

 

2017年8月28日月曜日

18年 名古屋vs大和 11回戦


10月12日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 4 0 0 1 0 0 5 名軍 38勝24敗7分 0.613 石丸進一
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 大和 30勝33敗6分 0.476 片山栄次

勝利投手 石丸進一 16勝8敗
敗戦投手 片山栄次 10勝17敗

二塁打 (名)吉田

勝利打点 石丸進一 2

猛打賞 (名)小鶴誠 3


石丸進一、生涯唯一の無安打無得点

 石丸進一が快投を見せた。

 1回、木村孝平を投ゴロ、岡田福吉を遊ゴロ、金子裕を二ゴロに打ち取る。2回、小島利男を三ゴロ、高橋吉雄を遊ゴロ、鈴木秀雄を投ゴロに仕留める。3回、小松原博喜を三ゴロ、片山栄次を投ゴロ、呉新亨を三振に打ち取り、ここまで外野への打球は無し。

 名古屋は4回表、先頭の加藤正二の当りは三ゴロ、これをサード高橋が一塁に悪送球、岩本章が左前打を放ち、芳賀直一が送りバントを決めて一死二三塁、藤原鉄之助は四球を選んで一死満塁、石丸進一の遊ゴロをショート木村がエラーする間に三走加藤が還って1点を先制、石丸進一には打点が記録されている。トップに返り石丸藤吉の三ゴロをサード高橋が今度は本塁に悪送球して三走岩本が生還し2-0、古川清蔵の三ゴロはサード高橋が三塁ベースを踏んだだけで三走藤原が還り3-0、二死一二塁から小鶴がレフト線にタイムリーを放って二走石丸藤吉が還り4-0とリードを広げる。

 石丸進一は4回裏、先頭の木村を遊直、岡田を左飛、金子を投ゴロに打ち取る。5回、小島を遊飛、高橋を三ゴロ、鈴木を一ゴロに打ち取る。6回、小松原を右飛、片山を三振、呉を遊ゴロに打ち取り、ここまで外野へ飛んだ打球は2個だけ。

 名古屋は7回表、一死後小鶴がこの日3本目のヒットを左前に放ち、吉田猪佐喜の右中間二塁打で一走小鶴が還り5-0と突き放す。

 石丸進一は7回裏、先頭の木村の投前セーフティバントを焦ってファンブル、一塁アウトのタイミングと判定されて石丸にエラーが記録される。無死一塁となったが、岡田を三飛、金子を二ゴロ、小島を捕邪飛に打ち取りここまで無安打ピッチング。8回、先頭の高橋を左飛、鈴木を三振、小松原には初四球を与えるが、片山を一飛に打ち取る。

 石丸進一は9回裏、先頭の呉を三ゴロに打ち取り、トップに返り木村を渾身のピッチングで三振、最後の打者となった岡田も三振に打ち取り、1四球1失策のみで無安打無得点を記録する。決勝点は自らの遊ゴロ失による得点で、石丸に打点が記録されたので勝利打点も石丸が記録したことになる。石丸進一が特攻死する1年半前の出来事である。


*石丸進一に無安打無得点に抑え込まれた大和打線。



*石丸進一の無安打無得点を伝えるスコアカード。
 

2017年8月27日日曜日

18年 朝日vs阪急 12回戦


10月12日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 朝日 36勝30敗6分 0.545 内藤幸三
0 1 0 0 0 0 0 2 X 3 阪急 27勝44敗2分 0.380 天保義夫

勝利投手 天保義夫 10勝13敗
敗戦投手 内藤幸三   7勝10敗

二塁打 (急)伊藤

勝利打点 天保義夫 1


天保義夫、1失点完投で10勝目

 朝日は2回、一死後大友一明が中前打で出塁、田中雅治の右前打で大友は三塁に進み、ライト三木久一から三塁に送球される間に打者走者の田中も二塁に進んで一死二三塁、早川平一は四球で一死満塁、内藤幸三のニゴロ併殺崩れの間に三走大友が還って1点を先制する。

 阪急は2回裏、一死後安田信夫が四球を選んで出塁、伊藤健一もストレートの四球で一死一二塁、中村栄の二遊間ヒットで一死満塁、トップに返り山田伝の三ゴロ併殺崩れの間に三走安田が還って1-1の同点、朝日と同じような得点経過であった。

 この後は朝日先発の内藤幸三と阪急先発の天保義夫が無失点ピッチングを続けて試合は8回へ。

 阪急は8回裏、先頭の上田藤夫が四球を選んで出塁、三木が送って一死二塁、笠石徳五郎に代わる代打高橋敏がライト線にヒットを放ち一死満塁、高橋の代走に仁木安を起用、天保が左前にタイムリーを放って2-1と勝越し、安田も左前にタイムリーで続き3-1と突き放す。

 天保義夫は9回も三者凡退に抑えて、7安打2四球5三振の完投で10勝目をあげる。

 内藤幸三も7安打で8回を完投したが、8四球を出したことが敗因となる。先制点も決勝点も四球で出した走者がホームに還ったものであった。

 

2017年8月26日土曜日

18年 巨人vs西鉄 12回戦


10月11日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 巨人 46勝24敗2分 0.657 藤本英雄
1 0 1 0 0 1 2 0 X 5 西鉄 28勝34敗7分 0.452 野口二郎

勝利投手 野口二郎 16勝12敗
敗戦投手 藤本英雄 30勝10敗

二塁打 (巨)多田

勝利打点 野口明 7


野口二郎、無四球完封

 西鉄は初回、先頭の中村信一が四球を選んで出塁、濃人渉の遊ゴロは「6-4-3」と転送されるがファースト小暮力三が落球して一死一塁、野口二郎の右前打で濃人は三塁に走り一死一三塁、野口明の二ゴロで三走濃人がホームに突っ込み、セカンド坂本茂がバックホームするがセーフ、野選が記録されて1点を先制する。

 西鉄は3回、先頭の中村信一が中前打で出塁、濃人が四球を選んで無死一二塁、野口二郎の投ゴロをピッチャー藤本英雄が三塁に悪送球する間に中村信一が還って2-0とする。

 西鉄は6回、一死後黒沢俊夫が中前打で出塁、中村民雄は二飛に倒れるが、祖父江東一郎が四球を選んで二死一二塁、山田秀夫のニゴロをセカンド坂本茂が二塁に悪送球する間に三塁に進んでいた二走黒沢がホームに還り3-0とする。

 西鉄は7回、先頭の中村信一が四球、農人もストレートの四球を選んで無死一二塁、野口二郎の中前打で無死満塁、野口明が押出し四球を選んで4-0、黒沢の中犠飛で5-0として試合を決める。

 野口二郎は3安打無四球3三振で今季7度目の完封、16勝目をあげる。好調の呉昌征と白石敏男を無安打に抑えたことが勝因であった。

 藤本英雄は6四球を出して自滅、春先の悪い癖が顔を出してきた。

 

2017年8月23日水曜日

埼玉初


 高校野球七不思議の一つ、関東で唯一夏の優勝が無かった埼玉県が遂に夏の初優勝。

 春のセンバツでは1968年に大宮工業、2013年に浦和学院が優勝しています。

 大宮工業の優勝は、春休みに神戸の祖母宅に帰っていた時、ラジオで聞いていました。吉沢投手のピッチングが評判でしたね。慶大に進んで六大学リーグを代表する三塁手となりました。


*1972年日米大学野球選手権大会パンフレットより。隣は東門選手です。





*1972年日米大学野球選手権大会全日本チーム色紙より、吉沢選手の直筆サイン。隣は東門選手です。



 

南海vs阪神 11回戦


10月11日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 2 0 0 0 0 0 0 0 2 南海 24勝46敗2分 0.343 丸山二三雄
1 0 0 0 0 0 0 0 X 1 阪神 34勝28敗6分 0.548 若林忠志

勝利投手 丸山二三雄 5勝16敗
敗戦投手 若林忠志   20勝10敗

二塁打 (南)丸山

勝利打点 丸山二三雄 2


丸山二三雄、自らの勝利打点で完投勝利

 阪神は初回、一死後金田正泰が三塁線にセーフティバントを決めて出塁、藤村冨美男の二塁内野安打で一死一二塁、景浦将の中前タイムリーで1点を先制、バックホームの間に景浦は二塁に進み、門前真佐人は歩かされて一死満塁、しかし玉置玉一のニゴロが「4-6-3」と渡ってダブルプレー。阪神としては追加点が欲しかったところ。

 南海は2回、先頭の岡村俊昭がツーツーから3球ファウルで粘って右前打、堀井数男の遊ゴロをショート武智修がエラーして無死一二塁、中野正雄が送りバントを決めて一死二三塁、八木進の二ゴロの間に三走岡村が還って1-1の同点、丸山二三雄が左前に逆転タイムリーを放って2-1とリードを奪う。

 南海はこの後5回まで無安打。6回も無安打であったが3つの四球を奪い二死満塁としたが、八木が中飛に倒れて無得点。9回は一死後八木が左前打で出塁、丸山が左中間に二塁打を放って一死二三塁、増田敏の二ゴロで三走八木がホームに突っ込むがセカンド藤村冨美男からのバックホームにタッチアウト、トップに返り猪子利男も右飛に倒れて無得点。

 南海先発の丸山二三雄は2回以降阪神打線を無得点に抑え、7安打2四球2三振1失点の完投で5勝目をあげる。勝利打点も記録して投打に活躍した。

 今季京阪商業から南海入りした丸山は戦後も南海で活躍を続け、南海がグレートリングと称した昭和21年には25勝をあげて南海の初優勝に貢献することとなる。この年、別所は19勝に終わっており、MVPにはプレイイングマネージャーの山本一人が選出されたが、丸山が戦後初のMVPに輝いてもおかしくはなかった。

 

2017年8月20日日曜日

18年 名古屋vs朝日 10回戦


10月11日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 1 2 0 4 名軍 37勝24敗7分 0.607 野口正明
0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 朝日 36勝29敗6分 0.554 真田重蔵

勝利投手 野口正明   7勝3敗
敗戦投手 真田重蔵 11勝11敗

本塁打 (朝)小林章良 1号


野口正明、完投で7勝目

 名古屋は2回、先頭の吉田猪佐喜が右前打で出塁、加藤正二が中前打で続き、岩本章が送って一死二三塁、芳賀直一の一ゴロで三走吉田がホームに突っ込みファースト森本清三がバックホーム、タイミングはアウトであったがキャッチャー小林章良が落球して1点を先制、芳賀には打点は記録されていない。

 名古屋は7回、先頭の岩本が四球で出塁、芳賀が送って一死二塁、藤原鉄之助の二ゴロが進塁打となって二死三塁、野口正明の一塁内野安打で岩本が還り2-0、藤原の進塁打が効いた。

 朝日ベンチは、7回の第三打席で2打席連続二飛に倒れた大友一明に代えて8回の守備から野本良雄をセカンドに入れるが、これが裏目に出た。

 名古屋は8回、一死後小鶴誠が中前打、吉田が右前打で続き、加藤の二ゴロを野本がエラーして一死満塁、岩本の遊ゴロは6-4-3」と転送されるがセカンド野本からの一塁送球が悪送球となり、三走小鶴に続いて二走吉田もホームに還り4-0、岩本には1打点が記録される。

 名古屋先発の野口正明は5回まで三者凡退を続けるパーフェクトピッチング。6回、一死後早川平一の三ゴロをサード小鶴がエラーして初めての走者を出し、真田重蔵を左飛に打ち取るが、トップに返り坪内道則には中前に初ヒットを許して二死一二塁、しかし森本を左飛に打ち取り無失点。

 朝日は7回、先頭の酒沢政夫が四球で出塁、続く中谷の右飛で「9-4-6」の併殺が記録される。ライト岩本からの返球にミスがあり、一走酒沢がタッチアップから二塁に走るが、白球を拾い上げたセカンド石丸藤吉が二塁ベースカバーのショート芳賀に送球してタッチアウトとなったものでしょう。

 朝日は9回、先頭の森本がライト線にヒット、酒沢の一ゴロでランナーが入れ替わり、中谷はセンターライナーに倒れて二死一塁、ここで小林章良がレフトポール際にライナーで飛び込むツーランホームランを放ち2-4とするが反撃もここまで。

 野口正明は4安打2四球2三振の完投で7勝目をあげる。

 初回にタイムリーエラーを犯した小林章良が汚名返上のツーランホームランを放った。小林は通算28本の本塁打を記録することとなるが、そのうち27本は昭和26年以降のもので、戦前に放った本塁打はこの日の1本だけとなる。


*昭和26年松竹ロビンス選手名鑑に書かれた小林章良の直筆サイン。


 

2017年8月18日金曜日

18年 大和vs阪急 10回戦


10月11日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 2 0 2 0 0 0 4 大和 30勝32敗6分 0.484 畑福俊英
0 0 0 0 1 0 2 0 0 3 阪急 26勝44敗2分 0.371 天保義夫 笠松実

勝利投手 畑福俊英 11勝5敗
敗戦投手 天保義夫   9勝13敗

二塁打 (急)山田

勝利打点 小松原博喜 5

猛打賞 (急)上田藤夫 2


畑福俊英、最後の勝利

 大和は4回、先頭の小島利男がセンターにクリーンヒット、高橋吉雄はストレートの四球で無死一二塁、鈴木秀雄が一塁線に送りバントを決めて一死二三塁、小松原博喜が右前に先制タイムリー、ライト三木久一がエラーする間に二走高橋も還ってこの回2点を先制、小松原には1打点が記録された。

 阪急は5回、一死後中村栄がショートに内野安打、トップに返り山田伝は右邪飛に倒れ、中村が二盗を決めて上田藤夫は四球、二死一二塁から下社邦男が左前にタイムリーを放ち1-2と詰め寄る。

 阪急は6回から先発の天保に代えて笠松実をマウンドに送る。

 大和は6回、先頭の小松原が四球で出塁、畑福俊英の一塁線バントをファースト松本利一が一塁に悪送球して無死一二塁、呉新亨が送りバントを決めて一死二三塁、トップに返り木村孝平が中前にタイムリーを放って3-1、二死一三塁となってダブルスチールを敢行、三走畑福がホームスチールを決めて4-1と突き放す。

 阪急は7回、先頭の伊藤健一がストレートの四球で出塁、中村は右飛に倒れるが、トップに返り山田もストレートの四球、上田の右前打で一死満塁、下社の当り損ねの投ゴロをピッチャー畑福がバックホームするがセーフ、野選が記録されて2-4、三木が左前にタイムリーを放って3-4、三木が一塁ベースをオーバーランするが前の走者は走っておらず、レフト小松原からのバックホームを捕球したキャッチャー鈴木がピッチャー畑福に送球、畑福からファースト金子裕に転送されて「7-2-1-3」でタッチアウト、松本が三振に倒れて阪急は同点機を逸す。

 畑福俊英は9安打5四球3三振で粘りの完投、11勝目をあげる。結果的に、自らのホームスチールであげた4点目が事実上の決勝点となる。波乱の野球人生を歩んだ畑福にとって、この試合がプロ生活最後の勝利となった。
 

2017年8月17日木曜日

18年 阪急vs朝日 11回戦


10月4日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 2 0 1 1 0 0 5 阪急 26勝43敗2分 0.377 笠松実 天保義夫
0 0 0 3 0 0 0 0 X 3 朝日 36勝28敗6分 0.563 真田重蔵 内藤幸三

勝利投手 笠松実 7勝10敗
敗戦投手 真田重蔵 11勝10敗
セーブ 天保義夫 2

二塁打 (急)上田
三塁打 (急)笠松 (朝)大友

勝利打点 上田藤夫 4


天保義夫、好リリーフ

 阪急は3回、先頭の伊藤健一が四球で出塁、中村栄の三塁線バントが内野安打となって無死一二塁、トップに返り山田伝のニゴロで中村は二封、上田藤夫は浅い右飛に倒れるが、下社邦男が四球を選んで二死満塁、三木久一の三ゴロをサード中谷順次がエラーする間に三走伊藤が還って1点を先制する。

 阪急は4回、先頭の池田久之が中前打、笠松実の二前へのプッシュバントが内野安打となって無死一二塁、伊藤の投前バントをピッチャー真田重蔵が三塁に送球して二走池田は三封、中村が四球を選んで一死満塁、トップに返り山田が中前に2点タイムリーを放って3-0とリードを広げる。

 朝日は3回まで3イニング連続三者凡退。

 朝日は4回、先頭の坪内道則がストレートの四球を選んで出塁、森本清三が二遊間にヒットを放ち無死一二塁、酒沢政夫の二ゴロの間に二者進塁して一死二三塁、中谷が四球を選んで一死満塁、小林章良は三邪飛に倒れて二死満塁、大友一明が右中間に走者一掃の三塁打を放って3-3の同点に追い付く。

 阪急は6回、一死後中村がライト線にヒット、トップに返り山田の二ゴロの間に中村は二進、上田が三塁線を破る二塁打を放って4-3と勝ち越す。

 阪急は7回、一死後松本利一が三塁に内野安打、5回から池田に代わってマスクを被っている安田信夫は三振に倒れるが、笠松実が左中間に三塁打を放って5-3と突き放す。

 朝日は8回、先頭の酒沢がセンター右にヒット、中谷の三ゴロをサード伊藤が二塁に送球するがセーフ、野選が記録されて無死一二塁、キャッチャー安田からの牽制球に二走酒沢が戻れず「2-6-5」でタッチアウト、盗塁死は記録されていないのでディレードスチールではない。この間に一走中谷は二塁に進み、小林は四球、大友も四球を選んで一死満塁、阪急ベンチはここで先発の笠松から天保義夫にスイッチ、田中雅治は三振、大島渡も三振に倒れてスリーアウトチェンジ。

 天保義夫は9回も三者凡退に抑え、1回3分の2を無安打無四球2三振無失点の好リリーフで今季2個目のセーブを記録する。

 阪急が快勝した試合であったが、目に付いたのは朝日の大友一明が放った満塁走者一掃の三塁打であった。大友は少年野球時代は松井栄造と同僚、島田商業から昭和11年に大東京入りし、同年4月29日の名古屋戦で記録した盗塁が、プロ野球史上公式戦初の盗塁とされている。応召後復帰し、戦後まで活躍を続ける。



*昭和11年4月29日の大東京vs名古屋戦では、大友一明と筒井良武が盗塁を記録しているが、プロ野球史上公式戦初の盗塁は大友一明とされている。であれば、名古屋は盗塁を記録していないので、第2号は筒井良武となる。


 

18年 巨人vs南海 10回戦


10月4日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
3 1 0 0 0 0 0 0 0 4 巨人 46勝23敗2分 0.667 中村政美
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 23勝46敗2分 0.333 別所昭 政野岩夫

勝利投手 中村政美 3勝5敗
敗戦投手 別所昭   14勝23敗

勝利打点 伊藤健太郎 1


中村政美、今期2度目の完封

 巨人は初回、先頭の呉昌征が一塁に内野安打、白石敏男の右前打で呉が三塁に走り無死一三塁、白石が二盗を決め、小暮力三が四球を選んで無死満塁、伊藤健太郎が押出し四球を選んで1点を先制、青田昇の三塁内野安打で2-0、中村政美の右犠飛で3-0とする。

 巨人は2回、先頭の呉が一二塁間へのヒットで出塁すると二盗に成功、白石の三塁へのヒットがタイムリーとなって4-0とする。南海ベンチはここで先発の別所昭を降ろして政野岩夫をマウンドに送る。

 政野は2回~6回を無安打に抑え、8イニングを投げて2安打4四球2三振無失点の好投を見せる。

 巨人先発の中村政美は5回まで1安打無失点。6回、一死後猪子利男に三塁内野安打、長谷川善三にバントヒットを許して一死一二塁、鈴木芳太郎は右飛に打ち取るが、岡村俊昭に四球を与えて二死満塁、しかし堀井数男を遊ゴロに打ち取り無失点。

 7回、先頭の政野は三振に打ち取るが、中野正雄に左前打、荒木正に中前打、増田敏にライト線ヒットを許して一死満塁の大ピンチ、中島治康監督はぐっと堪えて中村を続投、中村は猪子利男を遊飛、長谷川を右飛に打ち取り監督の期待に応える。
 8回も先頭の鈴木に中前打を許すが後続を抑えて無失点。9回二死後増田に中前に弾き返されるが、トップに返り猪子を二ゴロに打ち取り無失点。


 中村政美は8安打4四球5三振、後半はピンチの連続であったが無失点に抑えて今季2度目の完封、3勝目をあげる。

 巨人ではこのところ呉-白石の一二番コンビの活躍が目立っている。前節は二人とも週間MVPを獲得、この日も呉は3打数2安打2得点2四球1盗塁、白石は4打数2安打1得点1打点1四球1盗塁の活躍をを見せた。

 

2017年8月15日火曜日

サイクルスチール


 お伝えしたとおり、昭和18年10月4日、朝日の坪内道則が巨人戦でサイクルスチールを記録しました。

 過去のサイクルスチールは

 昭和12年8月29日 ライオン 柳沢騰市 対金鯱戦
 昭和13年6月1日  イーグルス 漆原進 
対ライオン戦
 昭和17年9月16日 大和   玉腰忠義 対巨人戦


の3度で、坪内は史上4度目の達成となります。過去の実況中継でお伝えしておりますのでご確認ください。

 「fj.rec.sports.baseball FAQ」というサイトによると、この後、一リーグ時代では昭和23年9月6日、大洋の本堂保次が巨人戦で記録することになります。

 その後、二リーグ時代に突入して11度記録されているようです。昭和54年6月5日、日ハムの島田誠が西武戦で達成したのを最後に、37年間達成されていないようです。


*昭和23年にサイクルスチールを達成することとなる大洋時代の本堂保次の直筆サインカード。






*現在のところ最後のサイクルスチール達成者・島田誠の直筆サインカード。


 

訂正のお知らせ


 7月31日付け「18年 名古屋vs西鉄 10回戦」において、野口二郎の勝敗を「15勝11敗」と表記していましたが、「15勝12敗」の誤りでした。

 お詫びするとともに訂正させていただきます。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い申し上げます。

 

18年 巨人vs朝日 10回戦

10月3日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 巨人 45勝23敗2分 0.662 藤本英雄
1 0 0 0 1 0 2 1 X 5 朝日 36勝27敗6分 0.571 内藤幸三

勝利投手 内藤幸三   7勝9敗
敗戦投手 藤本英雄 30勝9敗

二塁打 (朝)森本2、中谷、田中

勝利打点 酒沢政夫 2


坪内道則、サイクルスチール

 朝日は初回、先頭の坪内道則がセーフティバントを試みるがピッチャー藤本英雄が巧く捌いて一塁アウト、続く森本清三が右越え二塁打、パスボールで森本は三進、酒沢政夫のニゴロで三走森本がホームに突っ込み、セカンド坂本茂がバックホームするがセーフ、野選が記録されて1点を先制する。

 朝日は5回、二死後坪内がストレートの四球を選んで出塁、続く森本の打席で坪内が二盗、三盗を決め、森本が四球を選んで二死一三塁、ここで森本がスタート、キャチャー多田文久三が二塁に送球すると三走坪内もスタート、ダブルスチールが決まって2-0、坪内は二盗、三盗、本盗を決めて「サイクルスチール」を達成した。二死二塁から森本も三盗を決め、酒沢がストレートの四球で歩いて再び二死一三塁、又もダブルスチールを敢行するが今度は「2-6-2」と送球されて森本は本塁タッチアウト、二盗、三盗を決めた森本の本盗は成らず、1イニング2人のサイクルスチールは幻に終わったが、朝日は1イニング5盗塁を記録した。

 巨人は6回、先頭の坂本が三塁線にセーフティバントを決めて出塁、トップに返り呉昌征が送って一死二塁、白石敏男の一塁内野安打で1点返して1-2とする。続く中島治康のニゴロは「4-6-3」と渡ってダブルプレー。

 朝日は7回、先頭の田中雅治がストレートの四球を選んで出塁、早川平一が送って一死二塁、内藤幸三の二遊間ヒットで一死一三塁、内藤が二盗を決めて一死二三塁、トップに返り坪内の投ゴロで三走田中が飛び出すと藤本はキャッチャー多田に送球、多田が田中を三塁ベースに追い詰めてタッチアウト、この間に二走内藤は三塁に達し、打者走者の坪内も二塁に進む。記録は「1-2C」となっているが、雪隠詰めだと田中に占有権があるので内藤がアウトになる。このケースでは田中がアウトになっているので三塁ベース手前で多田がタッチアウトにしたことになる。多田としてはピッチャー内藤を走者に残すことを選択したと考えられる。ということで二死二三塁、森本が左中間に二塁打を放って4-1と突き放す。

 朝日は8回、中谷順次がレフト線に二塁打、小林章良の右邪飛で中谷がタッチアップから三進、大友一明は投ゴロに倒れて二死三塁、10月1日の南海戦で鮮烈なデビューを飾った田中雅治が右中間二塁打を放って5-1としてダメ押す。

 内藤幸三は6安打3四球7三振の完投で7勝目をあげる。内藤は今季巨人戦中心に起用されておりこの10回戦で7度目の先発、ここまで0勝5敗であったが今季巨人戦初勝利をあげた。竹内愛一監督は昭和11年に沢村を上回る奪三振を記録した「元祖・巨人キラー」を高く評価している。

 森本清三が3打数2安打二塁打2本で2打点、田中雅治が3打数1安打二塁打1本で1打点と、この日も「海草コンビ」が大活躍。坪内がサイクルスチールを決めるなど1イニング5盗塁もあり、朝日が快勝した。




*5回に坪内がサイクルスチールを達成した場面。