2018年3月31日土曜日

19年 4月月間MVP


月間MVP

投手部門

 巨人 須田博 7

 今月、4試合に登板し36回を投げて4勝0敗1完封。防御率0.25、奪三振率3.50、WHIP1.00。昭和15年11月以来、通算7度目の受賞となった。

 次点は4勝3敗1セーブ1完封の森井茂。

 森井は8試合に登板して62回3分の1を投げているが与四球11個、与死球1個。須田が36回で与四球16個に対して、森井のコントロールは際立っている。この結果、森井のWHIPは0.93で須田を上回っている。


打撃部門

 巨人 中村政美 1

 24打数8安打1得点7打点、二塁打3本、三塁打1本。勝利打点1個、真の殊勲打1個、並列の殊勲打1個と勝負強いバッティングが光った。

 次点は黒沢俊夫で31打数10安打6得点5打点、二塁打3本、三塁打1本。


特別賞

 朝日 金光彬夫

 4月22日のデビュー戦で初打席初本塁打。2戦目で2試合連続本塁打。出場した5試合すべてで長打を放ち、デビューから5試合連続長打を継続中。衝撃のデビューに対して、特別賞が贈られた。

 

2018年3月27日火曜日

19年 第2節 週間MVP


 今節は産業が3勝1敗1分、阪急が3勝1敗、巨人が3勝1敗、阪神が2勝2敗、南海が1勝3敗、朝日が0勝4敗1分であった。


週間MVP

投手部門

 巨人 須田博 2

 2勝0敗1完封。

 産業 森井茂 2

 2勝1敗1S。


打撃部門

 朝日 金光彬夫 1

 17打数7安打3得点6打点、本塁打2本、二塁打3本、5試合連続長打。

 巨人 黒沢俊夫 1

 16打数6安打5得点4打点、二塁打2本、三塁打1本。

 巨人 中村政美 1

 14打数5安打1得点7打点、二塁打2本。

 産業 金山次郎 1
 
 19打数5安打4得点4打点。1V打、1並列殊勲打。

 阪急 坂田清春 1

 14打数7安打1得点3打点、三塁打1本。4月29日の巨人戦では4打数4安打。


殊勲賞

 産業 井上嘉弘 1

 14打数5安打2得点1打点、二塁打2本、1V打。

 阪急 大平茂 1

 2勝1敗、4月23日の南海戦で完封勝利と猛打賞。打っても13打数5安打。

 南海 中本政夫 1

 4月30日の阪神戦で3安打完封。

 巨人 藤本英雄 1
 
 12打数5安打4得点2打点、二塁打2本、三塁打1本、本塁打1本。


敢闘賞

 阪急 髙橋敏 1

 15打数4安打4得点4打点、二塁打3本。

 巨人 川畑博 1

 13打数3安打、二塁打1本、三塁打1本、本塁打1本。ヒットは全て長打。

 朝日 田中豊一 1

 22打数7安打4得点、二塁打2本。

 南海 堀井数男 1

 15打数5安打1得点、三塁打1本。


技能賞
 
 産業 藤原鉄之助 1
 
 4月23日の朝日戦で4つの盗塁を刺す。

 阪神 金田正泰 1

 11打数3安打2得点3打点6四球、1決勝本塁打。

 朝日 森本清三 1

 4月23日の産業戦で基本に忠実な守備。

 南海 八木進 1

 4月29日の産業戦で6補殺、4個の盗塁を刺す。

 

2018年3月24日土曜日

誤記載


 センバツ開会式で、慶應義塾高等学校のプラカードで「應」の字に誤記載があり、大会本部は「大変ご迷惑をおけしました」と謝罪コメントを発表したと伝えられています。そもそも、「応」と略字を使用するところで間違っているのですが(笑)。

 筆者が高校2年の時、神奈川軟式の夏の大会で優勝して南関東大会に進出しました。千葉県高校野球の「聖地」天台球場で行われた南関東大会では、公式練習の翌日が開会式。入場行進に入った時、「慶應‟技術”高等学校」とアナウンスされ、みんなで大笑いしながら行進していました。

 習志野高校も甲子園に出始めた頃は「しゅうしの」などと読まれていましたね。まぁ、よくある話です。

*1975年軟式南関東大会参加章。「S.50 8/4」は、私が刻印したものです。


 

 

2018年3月21日水曜日

19年 阪神vs南海 1回戦


4月30日 (日) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪神 5勝3敗 0.625 武智修
1 0 3 0 0 0 0 0 X 4 南海 2勝6敗 0.250 中本政夫

勝利投手 中本政夫 2勝3敗
敗戦投手 武智修     1勝1敗

二塁打 (南)中本、松川

勝利打点 吉川義次 1


中本政夫3安打完封、投打に活躍

 南海は初回、先頭の野口渉は遊ゴロ、岡村俊昭の当りはニゴロ、これをセカンド本堂保次がエラー、清水秀雄の右前打で一死一三塁、堀井数男は浅い中飛に倒れるが、吉川義次がサードへのタイムリーを放ち1点を先制する。

 南海は2回、一死後堀井が左前打で出塁、吉川は遊飛に倒れるが、八木進が三遊間を破り二死一二塁、中本政夫がライト線に二塁打を放って2-0、鬼頭勝治の三ゴロをサード本堂が一塁に悪送球する間に三走八木が還って3-0、鬼頭には打点は記録されず、松川博爾がレフト線に二塁打を放って4-0とリードを広げる。

 阪神先発の武智修は3回まで7安打4失点であったが、4回以降立ち直り8回まで1安打無失点に抑えて完投した。

 南海先発の中本政夫は阪神打線を3安打2四球3三振に抑えて今季初完封、2勝目をあげる。打っても4打数2安打1打点、二塁打1本の活躍であった。

 本堂保次がセカンドで2個、サードで2個の合計4失策、阪神はこれが響いた。武智修は4失点ながら自責点は1であった。

 

2018年3月19日月曜日

19年 朝日vs産業 3回戦


4月30日 (日) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 2 0 0 0 2 朝日 1勝7敗1分 0.125 内藤幸三 森本清三
0 0 0 1 0 0 3 0 X 4 産業 5勝3敗 0.625 森井茂

勝利投手 森井茂     4勝3敗
敗戦投手 森本清三 0勝4敗

二塁打 (朝)金光、田中 (産)井上

勝利打点 加藤正二 1


森井茂、無四球完投で4勝目

 朝日先発の内藤幸三は3回までパーフェクトピッチング。ところが4回、突然乱れた。

 産業は4回、先頭の金山次郎が四球を選んで出塁、小坂三郎も四球、加藤正二も四球を選んで、無死満塁、朝日ベンチはここで内藤をファーストに回して、ファーストの森本清三がマウンドに上がり、鈴木秀雄がライトに犠牲フライを放ち1点を先制、藤原鉄之助はストレートの四球で一死満塁、しかし藤野義登の遊ゴロは「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 朝日は6回、先頭の田端美夫の当りは遊ゴロ、これをショート金山次郎がエラー、トップに返り酒沢政夫の捕前バントはキャチャー藤原がダッシュ良く飛び出し二塁に送球して田端は二封、田中豊一が左中間に二塁打を放って一死二三塁、森本の当りは一ゴロ、しかしこれをファースト藤野が後逸する間に三走酒沢に続いて二走田中もホームに還って2-1と逆転する。

 産業は6回、先頭の加藤が打撃妨害により出塁、鈴木の送りバントが内野安打となって無死一二塁、藤原が送って一死二三塁、続く藤野に代わる代打野口正明の当りはセカンドライナー、二走鈴木が飛び出し、セカンド金光が二塁ベースを踏んで無補殺併殺。

 産業は7回、先頭の井上嘉弘が左中間に二塁打、須原武志がストレートの四球を選んで無死一二塁、森井茂の一塁線バントはファースト内藤が三塁に送球して二走井上は三封、トップに返り金山が四球を選んで一死満塁、小坂が押出し四球を選んで2-2の同点、加藤もストレートの押出し四球で3-2と逆転、更に鈴木も3連続押出し四球で4-2と突き放す。

 朝日は8回から内藤が再びマウンドに上がり森本がファーストに戻る。

 産業は8回、先頭の野口の当りは三ゴロ、これをサード田端が一塁に悪送球、続く井上の当りはライトに抜けるが「9-4-6」と渡って野口は二封されライトゴロ、須原は四球、内藤がセンター左にヒットを放ち一死満塁、トップに返り金山の当りはサードライナー、三走井上が戻れずサード田端が三塁ベースを踏んで7回の金光に続いてこの試合2個目の無補殺併殺。

 森井茂は4安打無四球4三振2失点、自責点ゼロの完投で4勝目をあげてハーラー争いで須田博に並ぶ。朝日投手陣は11四球の乱調であったが、森井は無四球ピッチングであった。

 

19年 阪急vs巨人 3回戦


4月30日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 5勝3敗 0.625 大平茂
1 2 0 0 2 0 4 0 X 9 巨人 6勝2敗 0.750 須田博

勝利投手 須田博 4勝0敗
敗戦投手 大平茂 3勝1敗

二塁打 (急)榎並 (巨)黒沢、呉2、中村
三塁打 (巨)黒沢
本塁打 (巨)川畑 1号

勝利打点 中村政美 1


須田博、2安打完封

 阪急先発は大平茂、巨人先発は須田博。共にここまで3勝0敗で月間MVPを賭けた対決。両チーム共にここまで5勝2敗で首位攻防戦でもある。

 巨人は初回、先頭の黒沢俊夫が四球で出塁すると二盗に成功、呉新亨は投ゴロ、藤本英雄は三振に倒れて二死二塁、中村政美の一二塁間タイムリーで1点を先制する。

 巨人は2回、先頭の近藤貞雄が中前打で出塁、川畑博がレフトスタンドにツーランホームランを叩き込んで3-0とリードを広げる。

 巨人は5回、先頭の黒沢が左中間に二塁打、呉が右中間に二塁打を放って4-0、藤本が三前に送りバントを決めて一死三塁、中村も左中間に二塁打を放ち5-0と突き放す。中村は三塁を欲張り「7-6-5」と渡ってタッチアウト。

 巨人は7回、先頭の杉江繁雄がストレートの四球で出塁、トップに返り黒沢がライト線に三塁打を放って6-0、呉が左中間に二塁打を放って7-0、藤本も左前にタイムリーを放って8-0、中村が四球を選んで無死一二塁、須田の右前タイムリーで9-0と大量リードを奪い圧勝した。

 須田博は阪急打線を2安打に抑えて今季初完封、無傷の4連勝を飾る。



2018年3月14日水曜日

19年 南海vs産業 3回戦


4月29日 (土) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 2 0 0 0 0 0 0 0  0  2 南海 1勝6敗 0.143 清水秀雄 中本政夫
0 0 0 0 0 0 2 0 0 1X 3 産業 4勝3敗 0.571 森井茂

勝利投手 森井茂 3勝3敗
敗戦投手 中本政夫 1勝3敗

二塁打 (南)松川、岡村
三塁打 (南)堀井

勝利打点 金山次郎 1

猛打賞 (南)岡村俊昭 2


金山次郎、延長10回サヨナラ打

 南海は2回、先頭の八木進が森井茂のスローボールを中前に弾き返して出塁、丸山二三雄が送って一死二塁、鬼頭勝治が三遊間に内野安打、ショート金山次郎の一塁送球が悪送球となる間に打者走者の鬼頭は二塁に進んで一死二三塁、松川博爾が三塁線を破るタイムリー二塁打を放って二者生還、2点を先制する。

 産業は南海先発・清水秀雄の前に6回まで2安打無得点。

 産業は7回、先頭の岩本章がストレートの四球で出塁、藤原鉄之助が中前打を放ち無死一二塁、井上嘉弘が一塁線に送りバント、これをファースト丸山がファンブル、犠打とエラーが記録されて無死満塁、この後、打者小坂三郎の打席で二走藤原が「2-3B」でアウトと記録されている。一塁手が一塁ベースを空けて二塁ベースに進むのは一塁走者が関係ない場面。二塁打を放った打者走者が一塁ベースを回った時、一塁手が打者走者を追って二塁ベースに向かうのが通常のケースですが、この場面は無死満塁なので三走と二走が何かを仕掛けたと考えられます。挟殺プレーがあったのならば「2-3B」とはならないので、キャッチャー八木進が塁を離れた三走岩本と二走藤原を牽制している間に一塁手の丸山が二塁ベースに走って八木からの送球を受けて二走藤原をタッチアウトにしたということになりますが如何でしょうか。

 小坂が四球を選んで一死満塁、藤野義登の中犠飛で1-2、ここで一走小坂がディレードスチール、キャッチャー八木からの送球で一二塁間に挟まれ「2-6-3-4」でタッチアウト、小坂がアウトになる前に三走井上が生還して3-3の同点に追い付く。

 産業は10回裏、先頭の小坂が中前打、藤野が四球を選んで無死一二塁、森井が投前に送りバントを決めて一死二三塁、トップに返り金山が左前にサヨナラタイムリーを放ち、3-2で競り勝つ。

 森井茂は延長10回を投げて8安打1四球1三振で完投、3勝目をあげる。
 延長10回であったが試合時間は1時間13分、南海は4残塁、産業は6残塁と、試合内容は引き締まっていた。


 

2018年3月11日日曜日

19年 阪神vs朝日 2回戦


4月29日 (土) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 1 0 0 5 0 0 0 7 阪神 5勝2敗 0.714 若林忠志
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 朝日 1勝6敗1分 0.143 大橋一郎 森本清三

勝利投手 若林忠志 3勝2敗
敗戦投手 森本清三 0勝3敗

二塁打 (朝)金光

勝利打点 御園生崇男 1


御園生崇男が3打点

 阪神は初回、塚本博睦、金田正泰が連続四球で無死一二塁、御園生崇男の左前タイムリーで1点を先制する。本堂保次は二飛、藤村冨美男が左前打を放って一死満塁、門前真佐人の初球はボール、朝日ベンチはここで先発の大橋一郎から森本清三にスイッチ、門前の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー。

 阪神は3回、先頭の塚本が三塁内野安打で出塁すると二盗に成功、金田の中前打で無死一三塁、御園生の中犠飛で2-0とする。一走金田もタッチアップから二塁を狙うが、センター坪内道則からのバックセカンドにタッチアウト。併殺が記録されたが御園生には打点が記録されている。

 阪神は6回、一死後門前が四球で出塁、若林の遊ゴロをショート酒沢政夫がエラーして一死一二塁、小林英一の一塁線タイムリーで3-0、武智修は一飛に倒れて二死一二塁、トップに返り塚本がストレートの四球を選んで一死満塁、金田がストレートの押出し四球を選んで4-0、御園生の中前タイムリーで5-0、本堂が押出し四球を選んで6-0、藤村の遊ゴロの間に三走金田が還って7-0とする。

 完封負け寸前の朝日は9回裏、先頭の金光彬が左中間に二塁打、坪内は左飛に倒れて一死二塁、大島渡の右前タイムリーで1点返して1-7とするが反撃もここまで。
 若林忠志は9安打を許しながら3四球1三振1失点の完投で3勝目をあげる。


 御園生崇男が3打点の活躍、勝利打点も記録した。

 阪神は10安打で7得点、ところが11残塁、四球を9個選んでいるからです。金田正泰は5打席1打数1安打4四球をマーク。朝日二番手の森本清三は8回3分の2を投げて7四球であった。

 

2018年3月5日月曜日

19年 巨人vs阪急 2回戦


4月29日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 2 1 0 0 0 0 0 0 4 巨人 5勝2敗 0.714 藤本英雄 近藤貞雄
0 0 4 2 1 1 0 0 X 8 阪急 5勝2敗 0.714 高橋敏 笠松実

勝利投手 笠松実     2勝1敗
敗戦投手 藤本英雄 2勝2敗

二塁打 (巨)黒沢 (急)野口、高橋、坂井
三塁打 (巨)川畑 (急)坂田
本塁打 (巨)藤本 1号 (急)上田 1号

勝利打点 上田藤夫 1

猛打賞 (急)野口明 1、坂田清春(4安打) 1


坂田清春4打数4安打

 巨人は初回、先頭の黒沢俊夫が左中間に二塁打、呉新亨も中前打で続いて無死一三塁、呉が二盗を試みるがキャッチャー坂田清春からの送球にタッチアウト、三走黒沢は動かず一死三塁、藤本英雄は四球を選び、中村政美が中前にタイムリーを放って1点を先制する。五番ファーストに入った須田博の投ゴロは「1-4-3」と渡ってダブルプレー。

 阪急は1回裏、二死後野口明が左中間に二塁打を放つが、四番ピッチャー高橋敏は一邪飛に倒れて無得点。

 巨人は2回、一死後川畑博が右中間に三塁打、渡部弘がストレートの四球から二盗を決めて一死二三塁、プロ入り初出場の今泉勝義は三振に倒れて二死二三塁、トップに返り黒沢がセンター左に2点タイムリーを放って3-0とリードを広げる。二塁を狙った打者走者の黒沢は「8-2-4」と渡ってタッチアウト。

 阪急は2回裏、先頭の三木久一はワンボールツーストライクから3球ファウルで粘るが三振、坂田がツーボールツーストライクからの5球目を右中間に三塁打、大平茂は藤本に6球投げさせて三振、坂井豊司も藤本に5球投げさせて三振。

 阪急は2回まで藤本に35球投げさせた。これが後に効くこととなる。

 巨人は3回、一死後藤本が左中間スタンドにホームランを叩き込んで4-0と大きくリードする。

 阪急は3回裏、先頭の伊藤健一は藤本に5球投げさせて三振、トップに返り山田伝が四球を選んで出塁、上田藤夫は5球ファウルで粘って四球を選び一死一二塁、野口明の三遊間内野安打で一死満塁、高橋のニゴロをセカンド渡部が二塁に悪送球する間に三走山田が還って1-4、三木は三球三振、坂田の中前タイムリーで2-4、大平がライト線に2点タイムリーを放って4-4の同点とする。

 阪急はこの回、藤本に35球を投げさせて、藤本の投球数は3回までで72球となった。

 阪急は4回から先発の高橋敏がライトに回り笠松実がマウンドに上がる。

 阪急は4回裏、二死後山田が四球を選んで出塁、上田がレフトスタンドに勝越しのツーランホームランを放って6-4とする。

 阪急は5回、先頭の高橋が右中間に二塁打、藤本がワイルドピッチを犯して高橋は三進、笠松の中犠飛で7-4とリードを広げる。

 巨人先発の藤本英雄は5回までに103球を投げて6回からライトに回り、近藤貞雄がマウンドに上がる。

 阪急は6回、先頭の山田が一塁線に内野安打、上田の右前打で無死一二塁、野口明のニゴロは「4-6-3」と渡ってダブルプレー、二死三塁から高橋が右前にタイムリーを放って8-4とダメ押す。

 巨人キラーの笠松実は、6イニングを投げて1安打3四球4三振無失点、2勝目をあげる。

 阪急は毎回の14安打。坂田清春が4打数4安打三塁打1本の活躍、野口明も猛打賞を記録した。

 阪急の勝因は、初回から徹底的に藤本英雄に投げさせる作戦を立てたことによる。

 

2018年3月4日日曜日

19年 産業vs朝日 2回戦


4月24日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 0 3 0 0 0 0 0  0   0   0  3 産業 3勝3敗1分 0.500 森井茂
2 0 0 1 0 0 0 0 0  0   0   0  3 朝日 1勝5敗1分 0.167 内藤幸三

二塁打 (産)鈴木、藤原 (朝)広田、田中、金光

勝利打点 なし

猛打賞 (朝)酒沢政夫 1


延長12回引分け

 朝日は初回、先頭の酒沢政夫がセンター左にヒット、田中豊一も中前打を放って無死一二塁、坪内道則がセオリーどおり三前に送りバントを決めて一死二三塁、森本清三が一塁線を抜くタイムリーを放って二者生還、2点を先制する。

 産業は4回、一死後野口正明がストレートの四球で出塁、小坂三郎もストレートの四球、更に重盗、藤野義登は三振に倒れて二死二三塁、森井茂が中前にタイムリーを放って1-2、トップに返り金山次郎も左前にタイムリーを放ち2-2の同点、鈴木秀雄が右中間に二塁打を放って3-2と逆転に成功する。

 朝日は4回裏、先頭の大島渡の当りは右飛、これをライト井上嘉弘が落球して大島は二塁に進み、広田修三の左越え二塁打で3-3の同点に追い付く。

 4回までは点の取り合いとなったが、5回以降は産業先発の森井茂と朝日先発の内藤幸三との投げ合いが延々と続き、延長12回引き分く。

 産業は9回表、一死後森井が中前打、トップに返り金山は中飛、鈴木が四球を選んで二死一二塁、ここで加藤正二が中前打、二走森井が三塁ベースを蹴ってホームに突っ込むが、センター坪内からのバックホームにタッチアウト。

 朝日は9回裏、一死後酒沢がレフト線にヒット、田中が左中間に二塁打を放って一死二三塁とサヨナラのチャンス、しかし期待の坪内は一邪飛、森本も右飛に倒れて無得点。

 最終回の攻防が引分けとなった要因である。

 産業は11安打、朝日は13安打、残塁は共に12個であった。