2019年8月18日日曜日

21年 パシフィックvsグレートリング 1回戦


4月28日 (日) 西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計 
3 0 1 0 0 0 0 0 0  0   0   3  7 パ軍 1勝1敗 0.500 真田重蔵 
1 0 2 0 1 0 0 0 0  0   0   1  5 グ軍 0勝2敗 0.000 清水秀雄 野口渉 

勝利投手 真田重蔵 1勝0敗
敗戦投手 清水秀雄 0勝1敗 

二塁打 (パ)木暮、小島、森下、湯浅、真田 (グ)岡村2

勝利打点 (パ)湯浅芳彰 1

猛打賞 (パ)松井信勝(4安打)1 (グ)岡村俊昭(4安打)1


湯浅芳彰、雪辱の代打決勝打

 西宮の第一試合は真田重蔵、清水秀雄の重量級投手同士の先発で午後0時55分試合開始。

 パシフィックは初回、先頭の富松信彦が四球を選んで出塁、木暮力三がセンター右後方に二塁打を放ち二三塁、辻井弘は二飛に倒れるが、小島利男がセンター左後方に二塁打を放ち2点を先制、森下重好は四球を選び、伊勢川真澄の三ゴロで森下は二封、二死一三塁から松井信勝が左前にタイムリーを放ち3-0とする。


 グレートリングは1回裏、一死後宮崎仁郎が左前にタイムリーを放ちを放つと二盗に成功、岡村俊昭の中前打で一三塁、山本一人が中前にタイムリーを放ち1点を返す。


 パ軍は3回表、一死後森下が左中間に二塁打、伊勢川の遊ゴロの間に森下は三進、松井の三ゴロをサード宮崎がエラー、森下が還って松井には打点が記録され4-1と突き放す。


 グ軍は3回裏、先頭の安井亀和がストレートの四球で出塁、宮崎は投飛に倒れる。バント失敗の場合はスコアカードに「BT」と書かれるがこのプレーには書かれていない。但し、送りバント失敗の可能性は否定できない。岡村がレフト線に二塁打を放って一死二三塁、山本の遊ゴロの間に三走安井が生還して2-4、堀井数男の三ゴロをサード平野徳松が一塁に悪送球する間に三走岡村が還って3-4と追い上げる。堀井には打点は記録されていない。


 グ軍は5回裏、先頭の安井がレフト線にヒット、宮崎の三ゴロをサード平野がエラーして無死一二塁、ここでダブルスチールを敢行するがキャッチャー伊勢川からの三塁送球に安井はタッチアウト、重盗失敗の片割れには盗塁は記録されないので一走宮崎は送球の間の進塁となって一死二塁、岡村が中前に同点タイムリーを放ち4-4と追い付く。


 この後、真田と清水の投げ合いが続き両軍追加点のないまま延長戦に突入。


 パ軍は12回表、先頭の森下がレフト線にヒット、伊勢川の投ゴロでランナーが入れ替わり代走に藤村隆男を起用、松井信勝がこの日4本目のヒットを中前に放ち一死一二塁、ここで藤本定義監督は昨日代打で併殺打に終わった湯浅芳彰を再び代打に起用、湯浅は期待に応えて昨日の雪辱を果たす二塁打をレフト線に放ち1点を勝ち越し、更に真田もレフト線に二塁打を放って2点を加え7-4とリードする。グ軍はここで清水を下げて野口渉をマウンドに送り、野口は連続四球で一死満塁のピンチを迎えるが、辻井弘の一ゴロが「3-6-3」と渡ってダブルプレー。


 グ軍は12回裏、先頭の桶川隆は遊ゴロに倒れ、野口に代わる代打筒井敬三はストレートの四球で出塁、吉川義次に代わる代打櫛田由美彦も四球を選んで一死一二塁、トップに返り安井が中前にタイムリーを放ち5-7、一走櫛田も三塁に走るが「8-1-5」の中継にタッチアウト、宮崎に代わる代打坂本政数も中前打を放って二死一二塁と最後の反撃、しかし期待の岡村が二飛に倒れてパシフィックが競り勝つ。


 昨日はリリーフで期待を裏切った真田重蔵が、この日は13安打7四球1三振で12回を投げ切り戦後初勝利。勝利打点は湯浅芳彰に記録されるが、12回に追撃の2点タイムリー二塁打を放った真田が打でも「並列の殊勲者」となる。


 昨日代打に起用されて併殺打に倒れた湯浅芳彰はこの日も重要な場面で代打に起用されて決勝の二塁打を放った。湯浅は滝川中学時代に春夏合計3回甲子園に出場、昭和製鋼時代はエースとして都市対抗にも出場した名投手である。本職のピッチングでは、7月26日にタイガースの渡辺誠太郎と投げ合い試合時間55分の最短記録を樹立することとなる。


2019年8月17日土曜日

21年 巨人vsセネタース 1回戦


4月27日 (土) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
6 0 2 0 1 1 1 0 1 12 巨人 1勝0敗 1.000 近藤貞雄 
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0  セ軍 0勝1敗 0.000 一言多十 黒尾重明 

勝利投手 近藤貞雄 1勝0敗
敗戦投手 一言多十 0勝1敗 

二塁打 (巨)千葉、近藤、諏訪、林 (セ)黒尾、横沢、長持
三塁打 (巨)千葉

勝利打点 (巨)千葉茂 1

猛打賞 (巨)千葉茂 1、黒沢俊夫 1、林清一 1


巨人、16安打12得点の猛攻

 後楽園の第2試合は午後3時17分、池田豊主審の右手が上がりプレーボール。この試合も審判は池田と島の二氏。

 巨人は初回、先頭の山田潔がストレートの四球で出塁、続く呉新亨もスリーボールツーストライクから四球、スコアカードによるとこのフォアボール目にキャッチャー熊耳武彦が二塁に悪送球、一走山田は三塁に進んだ。スリーボールツーストライクから山田がスタートを切っていたと考えられるが、フォアボール目に二塁に送球した熊耳のミスである。呉が二盗を決めて無死二三塁、ここで千葉茂が左中間をライナーで抜く二塁打を放ち2点を先制、続く黒沢俊夫はストレートの四球、セネタース先発の一言多十は一死も取れず降板して二番手として黒尾重明がマウンドに上がる。多田文久三はスリーボールツーストライクまで粘って四球を選び無死満塁、諏訪裕良がストレートの押出し四球を選んで3-0、林清一の中犠飛で4-0、近藤貞雄が四球を選んで一死満塁、山川喜作が右前に2点タイムリーを放ちこの回6点を先制する。


 巨人は3回、二死後呉がストレートの四球、千葉が得意の右打ちを見せてライト線にヒット、黒沢が四球を選んで二死満塁、多田が左前に2点タイムリーを放ち8-0とする。


 巨人先発の近藤貞雄は3回までパーフェクトピッチング、4回に2四球を与えるが無安打、5回も無安打に抑えて戦後開幕日にいきなりノーヒットノーランかという投球を見せる。
 巨人は5回も千葉の右中間三塁打と多田の一ゴロで加点、6回は山田のバントヒットと黒沢のタイムリー、7回は諏訪と林の連続二塁打で1点追加、11-0とする。


 セネタースは6回裏、先頭の黒尾がライト線に二塁打を放って初安打、トップに返り横沢七郎の当りもライト戦にフラフラと上がり二塁打、ハーフウェイからスタートを切った二走黒尾は三塁ストップ、続く鈴木清一の遊ゴロの際に守備妨害で二走横沢がアウト、打者走者の鈴木は二塁に進んでおり記録は遊ゴロなので、横沢に打球が当たったのではなく二三塁間に挟まれている間に守備を妨害した模様、後続も抑えられて無得点。


 巨人は9回表、先頭の林が三遊間にヒット、近藤も左前打、山川はストレートの四球で無死満塁、セ軍は前進守備を取らず、山田の遊ゴロが「6-4-3」と転送されてゲッツーとなる間に三走林が還って12-0とする。


 セ軍は最終回、一死後飯島滋弥がストレートの四球で出塁、長持栄吉が右中間に二塁打を放って一死二三塁と最後の反撃を試みるが、上口政に代わる代打白木義一郎は捕邪飛、熊耳は三振に倒れて万事休す。


 近藤貞雄は3安打4四球5三振で戦後の公式戦初の完封勝利を飾る。打たれた3安打は全て二塁打であった。


 千葉茂がシングル、二塁打、三塁打の3安打、黒沢俊夫は3安打3四球で出塁率10割、林清一も3安打を記録するなど、巨人は開幕戦から16安打の猛攻を見せた。四球は3回までの10個を含めて15個で、17残塁を記録した。昭和18年10月16日に阪神が記録した18残塁に次ぐ記録である。1987年7月17日に近鉄が18残塁で並び、2014年7月15日にDeNAが19残塁で記録を更新し、2017年9月29日に日ハムが19残塁で並ぶこととなる。なお、昭和17年5月24日に名古屋が延長28回で記録した残塁も17個であった。


 セネタースは全くいいところなし、注目のルーキー大下弘は4打数無安打2三振のデビューであった。



*大下のデビュー戦。




2019年8月16日金曜日

21年 タイガースvsパシフィック 1回戦


4月27日 (土) 西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 1 0 0 0 1 0 0 4 6 タ軍 1勝0敗 1.000 渡辺誠太郎 野崎泰一 藤村冨美男 
0 0 0 0 0 0 4 1 0 5 パ軍 0勝1敗 0.000 井筒研一 真田重蔵 

勝利投手 藤村冨美男 1勝0敗
敗戦投手 井筒研一     0勝1敗 

二塁打 (タ)高山、乾 (パ)森下

勝利打点 (タ)土井垣武 1

猛打賞 (パ)森下重好 1


タイガース逆転勝利

 西宮の第2試合は午後3時16分、金政卯一主審の右手が上がりプレーボール。

 タイガースは初回、先頭の呉昌征は左飛、金田正泰は捕邪飛、藤村冨美男が二遊間ヒットで出塁するが、本堂保次は左飛に倒れて無得点。


 パシフィックは1回裏、先頭の富松信彦は一ゴロ、木暮力三が四球を選ぶと二盗に成功、しかし辻井弘は投飛、小島利男は三ゴロに倒れて無得点。


 タ軍は2回表、先頭の土井垣武が二塁にヒット、御園生崇男の遊ゴロの間に土井垣は二進、更に富樫淳の遊ゴロの間に三進、渡辺誠太郎の左前タイムリーで1点を先制する。


 タ軍は6回、先頭の金田が中前打で出塁、一死後本堂の遊ゴロの間に金田は二進、土井垣が中前にタイムリーを放ち2-0とする。


 タイガース先発の渡辺誠太郎は第1打席の先制タイムリーに続いて第2打席も左前打を放ち、本職のピッチングでもパシフィック打線を6回まで無得点に抑える好投を続けたが、7回に捕まった。


 パ軍は7回裏、先頭の井筒研一がストレートの四球で出塁、トップに返り富松の二ゴロでランナーが入れ替わり、木暮の右前打で一死一二塁、辻井は捕邪飛に倒れるが、小島が四球を選んで二死満塁、このチャンスに森下重好が左中間に走者一掃の二塁打を放ち3-2と逆転、伊勢川真澄も左前タイムリーで続き4-2とする。ここでタイガースベンチは先発の渡辺に代えて野崎泰一をマウンドに送り、松井信勝は三ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。


 タ軍は8回から藤村冨美男監督がサードの守備位置からマウンドに上がり、セカンドの本堂がサードに回り、ピッチャー野崎に代わって乾国男が入ってセカンド。


 パ軍は8回裏、先頭の平野徳松が四球で出塁、井筒も四球を選んで無死一二塁、トップに返り富松の右飛で二走平野がタッチアップから三塁に進み、木暮もストレートの四球で一死満塁、藤村投手は何とか辻井を三邪飛に打ち取るが、小島が押出し四球を選んで5-2とリードを広げる。


 タ軍は9回表、先頭の富樫に代わる代打高山泰夫がライト線に二塁打、8回の守備からセカンドに入った乾の当りは左中間への飛球、これがポトリと落ちて乾は二塁に進み記録は二塁打、スタートが遅れた高山泰夫は三塁止まりで無死二三塁、小林英一の左犠飛で3-5と追い上げ開始、トップに返り呉がここまで無四球ピッチングを続けてきた井筒から四球を選んで一死一二塁、金田のカウントがスリーボールツーストライクとなったところでダブルスチールに成功、ここでパシフィック藤本定義監督は井筒から真田重蔵にスイッチ、金田は3球ファウルで粘って四球を選び、この場合の与四球は井筒に記録されて一死満塁、藤村が押出し四球を選んで4-5、本堂も押出し四球で5-5の同点、土井垣の二ゴロの間に三走金田が還って6-5と逆転に成功する。


 パ軍は9回裏、先頭の伊勢川は三振、松井がストレートの四球を選んで出塁、しかし平野に代わる代打湯浅芳彰の遊ゴロをショート小林がベースを踏んで一塁に送球、ダブルプレーが完成してタイガースが逆転勝利をおさめる。


 藤村冨美男監督は終盤に高山泰夫と乾国男の戦前からの強者を起用、この二人が9回に連続二塁打を放つ活躍を見せた。2イニングで5四球を与えた投手・藤村には、大逆転により勝利投手が転がり込んだ。


 一方、パシフィックは満を持して送り込んだ真田が誤算。9回代打に起用した湯浅も併殺打と、この日は藤本定義監督の日ではなかった。


2019年8月15日木曜日

21年 中部日本vsゴールドスター 1回戦


4月27日 (土) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 1 0 0 0 2 2 0 5 10 中部 1勝0敗 1.000 森井茂 
0 0 0 0 0 0 4 0 0  4  ゴ軍 0勝1敗 0.000 石田光彦 

勝利投手 森井茂    1勝0敗
敗戦投手 石田光彦 0勝1敗 

二塁打 (中)加藤
三塁打 (ゴ)田中

勝利打点 なし


ゴールドスター、6失策で自滅

 昭和21年4月27日午後1時10分、3,725人の観衆が見守る中、西宮に遅れること6分、島秀之助主審の右手が上がりプレーボールのコールが後楽園球場に鳴り響く。審判は島と池田豊の二氏。

 中部日本は初回、先頭の岩本章がワンストライクからの2球目を左前打、金山次郎が送りバントを決めて一死二塁、しかし古川清蔵は三ゴロ、服部受弘も一邪飛に倒れて無得点。


 ゴールドスターは1回裏、先頭の坪内道則は遊飛、続く田中宣顕は左中間を鋭いライナーで破る三塁打、しかし酒沢政夫の遊ゴロで三塁ストップ、菊矢吉男も遊ゴロに倒れて無得点。


 中部は2回、先頭の小鶴誠が左前打で出塁、加藤正二の三ゴロの間に小鶴は二進、藤原鉄之助は四球、森井茂の中前打で一死満塁と先制のチャンス、木下政文の投ゴロは「1-2-3」と転送されるがキャッチャー辻功からの一塁転送が悪送球、この間に二走藤原が還って1点を先制する。


 ゴ軍は4回まで毎回の5安打を放つが無得点。


 中部は6回表、先頭の小鶴が左前打で出塁、加藤が四球を選んで無死一二塁、藤原の遊ゴロをショート酒沢が二塁に送球するがベースカバーに入ったセカンド大友一明が落球、この間に二走小鶴がホームに還って2-0、無死一二塁から森井が一塁線に送りバントを決めて一死二三塁、木下の中犠飛で3-0とする。


 中部は7回表、一死後古川が三塁にヒット、服部はストレートの四球で一二塁、小鶴の遊ゴロで服部は二封、小鶴が二盗を決めて二死二三塁、ここで加藤がレフト線に二塁打を放ち5-0と突き放す。


 ゴ軍は7回裏、先頭の大友は遊ゴロ、続く辻の当りも遊ゴロ、これをショート金山が一塁に悪送球する間に打者走者の辻は二進、坂本勲が四球を選んで一死一二塁、トップに返り坪内の打席で辻が三盗を決めて一死一三塁、坪内が左前にタイムリーを放ち1-5、田中の中前打で一死満塁、酒沢の中前タイムリーで二者還り3-5、一走田中は三塁に進むが、二塁を狙った打者走者の酒沢は「8-1-4」の中継にタッチアウト、この送球の隙を突いて三塁に進んでいた田中が一気にホームに還る好走塁を見せて4-5と1点差に詰め寄る。


 中部日本の中継プレーで確認できるとおり、この時期においても走者二塁での外野からの中継にはピッチャーが入っている。現在のセオリーでは、このプレーではピッチャーはホームベースカバーに回り、ファーストがカットの位置に入るのはご存じのとおり。草野球レベルではピッチャーがカットに入るケースは多々見られるところですが。


 ゴ軍先発の石田光彦は7回まで5失点であるが味方の拙守に足を引っ張られてのものであり自責点は2点、8回以降も続投する。


 中部は9回表、先頭の金山が三塁線にセーフティバントを決めて出塁、古川と服部が連続ストレートの四球で無死満塁、小鶴の三ゴロをサード坂本がバックホームするが悪送球、三走金山に続いて二走古川が還って7-4、無死二三塁から加藤が右前にタイムリーを放って8-4、無死一三塁から藤原は投ゴロ、これを石田が二塁に悪送球する間に三走小鶴が還って9-4、一死後木下が右前にタイムリーを放ち10-4として試合を決める。


 森井茂はスローボールが冴えて9安打5四球1三振で完投、戦後初勝利を飾る。


 石田光彦は10失点であったが自責点は7回の2点のみ。但し、9回は連続ストレートの四球から自らの悪送球で決定的な失点があり責任は免れない。ゴールドスターは6失策を記録して前途多難なスタートとなった。


 中部日本は10安打で10得点と一見効率の良い攻めのようにも見えるが、実際は10残塁と、ゴ軍の自滅に救われたものであった。



2019年8月14日水曜日

21年 阪急vsグレートリング 1回戦


4月27日 (土) 西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 0 0 0 2 0 2 1 0 5 阪急 1勝0敗 1.000 天保義夫 
0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 グ軍 0勝1敗 0.000 松川博爾 長谷川治 

勝利投手 天保義夫 1勝0敗
敗戦投手 松川博爾 0勝1敗 

二塁打 (急)上田、青田、野口二郎 (グ)丸山

勝利打点 (急)野口明 1

猛打賞 (急)上田藤夫 1、青田昇 1


阪急、確実に加点

 昭和21年4月27日午後1時4分、5,016人の観衆が見守る中、杉村正一郎主審の右手が上がり戦後最初のプレーボールのコールが西宮球場に響き渡る。審判員は杉村、金政卯一、片岡勝の三氏。

 阪急は初回、先頭の上田藤夫が3球ファウルで粘ってフルカウントからレフト線に二塁打、続く青田昇は右飛、野口二郎は遊ゴロ、髙橋敏が四球を選ぶが、野口明も遊ゴロに倒れて無得点。


 阪急先発の天保義夫は快調な滑り出し、グレートリング打線を3回まで3人ずつで片づける。


 グ軍は4回裏、二死後岡村俊昭の当りは一ゴロ、これをファースト野口明がエラー、岡村が二盗を決めて二死二塁、四番・山本一人が左前に先制タイムリーを放ち1-0とする。山本のヒットは昭和14年11月12日「鶴岡一人」時代以来のこととなる。


 阪急は5回表、先頭の上田が三遊間を破って出塁、青田の右前打で上田は三塁に進み無死一三塁、青田が二盗を決め、野口二郎は浅い左飛、高橋は三振に倒れるが、野口明が右前に2点タイムリーを放ち2-1と逆転に成功する。野口明はバックホームの間に二塁を狙うがタッチアウト。


 グ軍は5回裏、先頭の丸山二三雄がライト線に二塁打を放って同点のチャンス、桶川隆の二ゴロの間に丸山は三進、ところが松川博爾の打席で「2-5-1-5」で挟殺、チャンスを潰した。これはスクイズを外された可能性が高い。


 阪急は7回表、先頭の上田が投前に内野安打、青田の右前打で無死一二塁、野口二郎がセンターオーバーの二塁打を放ち3-1、5回の守備からレフトに入っている下社邦男が四球を選んで無死満塁、野口明は浅い右飛に倒れるが、三木久一が左前にタイムリーを放ち4-1と突き放す。


 阪急は8回表、先頭の天保がストレートの四球で出塁、尾西信一の二ゴロの間に天保は二進、トップに返り上田は右飛に倒れるが、青田がライト線に二塁打を放ち5-1とダメ押す。

 天保義夫は5回以降グレートリング打線を無得点に封じ、5安打1四球4三振、自責点ゼロの完投で戦後初勝利を飾る。

 グレートリングは5回裏の攻撃で三塁に進んだ丸山二三雄が三本間に挟殺されて試合の流れをつかめなかったことが敗因となった。戦前のスコアカードには「雑記」欄に「スクイズを外される」などの記載も見られたが、この日のスコアカードには何の記載もない。スクイズを外されたのか、打者か走者のサインミスにより三走丸山が飛び出したことが原因である。この試合ではまだ河西俊雄と田川豊は出場しておらず、グ軍の機動力が機能するのはもう少し先のこととなる。


 阪急は一番の上田藤夫と二番の青田昇がそれぞれ3安打2得点を記録。近年のメジャーではマイク・トラウトに代表されるようにチームの最強打者を「二番」に起用することが常識になっており、日本の高校野球でも好打者を「二番」に配すチームが見られるようになってきた。阪急は、昭和21年4月の段階で、強打の青田昇を「二番」に据えている。



2019年8月8日木曜日

大リーグボール1号


 明徳義塾vs藤蔭戦、8回裏藤蔭の攻撃、明徳のピッチャーの投球は頭近くに行きヘルメットをかすってキャッチャーミットへ、「デッドボール」かと見えたところ主審の判定は三振。

 ツーストライクからの投球がバットにかすってキャッチャーミットに収まりファウルチップで三振となりました。一度ベンチに下がった打者も主審に確認、当ブログもヘルメットにかすり危険球と見えましたが主審の判定は当然変わりませんでした。


 VTRを期待しましたが、NHKは「ミスジャッジ」の可能性のあるプレーのリプレイは放送しませんので真相は闇の中です。


 結果は、「大リーグボール1号で三振」の記録が永遠に残るだけとなりました。


 もちろん、主審の判定が正しく、当ブログの目が間違っている可能性を否定するものではありません。確認のためのリプレイを見たかっただけの話です。「臭いものに蓋」では疑問が残るだけです。

2019年8月2日金曜日

三冠への道 令和元年 その3


7月の月間MVP予想

 5月、6月と2か月連続パーフェクト予想継続中。

 ア・リーグ打撃部門はユーリ・グリエル。98打数39安打、3割9分8厘、12本塁打31打点、23日のインサイド・ザ・パーク・ホームランも含まれます。最終戦で4割を切ったのが惜しまれるところですが、35歳にして遂に素質開花か。

 ナ・リーグ打撃部門はポール・ゴールドシュミット。91打数28安打、3割0分8厘、11本塁打27打点。最終戦で打率を3割に乗せて当確か。


 ア・リーグ投手部門は4勝0敗、防御率1.85、51奪三振のゲリット・コールが2か月連続受賞か。バーランダーとのサイ・ヤング争いがし烈になってきました。


 ナ・リーグ投手部門はスティーブン・ストラスバーク。5勝0敗、防御率1.14、44奪三振。2勝0敗ながら防御率1.09、46奪三振のデグロムがライバルか。