2011年6月18日土曜日

13年秋 ライオンvsジャイアンツ 4回戦

11月11日 (金) 後楽園 ライオンvsジャイアンツ


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 2 0 0 4 6 ライオン       18勝19敗     0.486 近藤久
0 0 1 0 0 0 1 0 0 2 ジャイアンツ 27勝7敗1分 0.794 水原茂 前川八郎


勝利投手 近藤久     4勝5敗
敗戦投手 前川八郎 3勝3敗


二塁打 (ラ)中村三、鬼頭
三塁打 (ラ)中野、室井

ライオン、ジャイアンツに二連勝


 ジャイアンツは3回、この回先頭の吉原正喜が左前打で出塁、水原茂の中前打で無死一二塁、トップに返り三原脩の投ゴロで吉原は三封、白石敏男が左前に先制タイムリーを放って1-0とする。

 5回まで水原に3安打に抑えられていたライオンは6回、先頭の坪内道則の遊ゴロをショート白石が一塁に悪送球、鬼頭数雄は4球ファウルで粘るが二ゴロに倒れて坪内は二進、水谷則一が中前に同点タイムリーを放って1-1、続く四番室井豊が右中間に三塁打を放って2-1と逆転に成功する。

 ジャイアンツは7回、この回先頭の吉原が三塁への内野安打で出塁、水原が送って三原は三振に倒れて二死二塁、白石の遊ゴロをショート酒沢政夫が後逸しバックアップのセンター坪内もこれをエラーする間に吉原が還って2-2の同点に追い付く。

 ジャイアンツは7回から先発の水原をサードに回してサードの千葉茂を平山菊二に代えてセンターに配し、ファースト川上を下げて二番手ピッチャーに前川八郎を投入して平山のところに永澤富士雄が入ってファーストという布陣を敷く。守備重視の布陣に変えた訳でるがこれが墓穴を掘ることとなる。

 ライオンは9回、この回先頭の酒沢が右前にヒットを放って出塁、続く中野隆雄はツースリーから三ゴロ、ところこれをサード水原が一塁に悪送球、一走酒沢が三塁に向かうと白球(戦時体制下この頃は一試合で使用できるボールの数に制限があり、試合終盤では既に白くなかった可能性がありますが)を拾ったファースト永澤が三塁に悪送球、水原、永澤の名人コンビのダブルエラーにより酒沢が還って土壇場でライオンが1点を勝ち越す。近藤久が左前打で続いて無死一三塁、坪内がワンツーから右前にタイムリーを放って4-2、鬼頭がツーワンから中越えに止めの2点タイムリー二塁打を放って6-2と突き放す。

 ジャイアンツは最終回、永澤が三振、吉原に変わる代打楠安夫も連続三振、水原が右飛に倒れてゲームセットを告げるサイレンが高々と鳴り響く。ライオンは3回戦の菊矢吉男の完封勝利に続いてジャイアンツに二連勝。

 近藤久は最終回の連続三振を含めて6安打四球8三振の力投、完投で今季4勝目を飾る。近藤は前回登板の11月5日、阪急5回戦でも完投で9奪三振、この時は六者連続三振を奪っており、突如として奪三振マシンに変身した。

 ジャイアンツはこの試合に勝てば今季の優勝が決定するところ(すなわちマジック1)であったがお預けとなった。



          *突如として奪三振マシンに変身した近藤久




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