2011年6月29日水曜日

13年秋 阪急 vsジャイアンツ 5回戦

11月17日 (木) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 0 0 0 1 0 1  2   阪急            21勝17敗2分 0.553 フランク山田伝 石田光彦
3 0 3 0 3 0 1 0 X 10 ジャイアンツ 30勝9敗1分   0.769 スタルヒン


勝利投手 スタルヒン      19勝2敗
敗戦投手 フランク山田伝 0勝1敗


三塁打 (ジ)白石、平山
本塁打 (ジ)川上 3号

ジャイアンツ、今季最終戦に快勝


 いよいよ今季最終試合。ジャイアンツはスタルヒンの先発。阪急はフランク山田伝がプロ入り初先発。最終戦とあってファンサービスの意味もあったかもしれない。イチローがオールスターで登板したような感じであるが、これは阪急、オリックスの伝統か。

 ジャイアンツは初回、先頭の白石がワンツーからの4球目を右中間に三塁打。水原茂二ゴロ、千葉茂四球で一死一三塁、伊藤健太郎が左前に先制タイムリーを放って1-0、川上哲治の投ゴロで伊藤は二封されるが前川八郎の二塁内野安打で2-0、二試合欠場して今日は七番に入っている中島治康が左前にタイムリーを放って3-0とする。

 ジャイアンツは3回、この回先頭の千葉茂がワンスリーから四球、伊藤もツースリーから四球を選んで無死一二塁、川上がボール、ボール、ファウルからの4球目を右翼スタンドに叩き込むスリーランホームラン、6-0として山田伝をKO、阪急は二番手に石田光彦が登板して後続を断つ。

 ジャイアンツは5回、この回先頭の伊藤が左翼線にヒット、川上四球、前川死球、前川の代走に山本栄一郎を起用、4回から中島に代わってライトに入っている三田政夫が押出し四球を選んで7-0、吉原正喜の遊ゴロの間に川上が生還、スタルヒンの二ゴロの間に山本が生還して9-0とする。

 阪急は7回、この回先頭の下村豊が二遊間に内野安打、一死後浅野勝三郎四球、二死後黒田健吾の三塁内野安打で満塁、キャッチャー野村高義のパスボールで1点を返す。

 ジャイアンツは7回裏、平山菊二の左中間三塁打と井上康弘の右犠飛で1点を追加する。阪急は9回、この回先頭の7回からマスクを被るこの日プロ入り初出場となる石井武夫が左前にプロ入り初安打、浅野の二ゴロで二進、西村正夫の二ゴロで三進、黒田の中前タイムリーで石井がプロ入り初得点を記録するが10A対2でジャイアンツが快勝する。

 スタルヒンは最終戦を完投勝ちで飾りハーラー断トツの19勝目をあげるが11安打5四球5三振と日本選手権に向けて不安を残す内容であった。


 中島治康はこの日は2打数1安打1打点、今季は156打数56安打、打率3割6分1厘、38打点、10本塁打を記録して最高殊勲選手の栄に輝く。史上初の三冠王であるが、三冠王であったことが判明するのは戦後のこととなる。

 なお、11月10日の阪急vsイーグルス4回戦で「下村豊」を「下村登」と表記していました。お詫びして訂正させていただきます。本文は訂正済みです。










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