2011年6月17日金曜日

13年秋 イーグルスvsセネタース 5回戦

11月11日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 1 0 0 0 2 0 1 5 イーグルス 13勝20敗4分 0.394 望月潤一
0 2 0 2 0 0 0 4 X 8 セネタース 19勝18敗1分 0.514 伊藤次郎 浅岡三郎


二塁打 (イ)望月 (セ)浅岡
三塁打 (イ)太田
本塁打 (イ)ハリス 4号、大貫 2号 (セ)青木 1号

浅岡三郎決勝二塁打、青木幸造ダメ押しツーラン


 イーグルスの先発はローテーションに入ってきた望月潤一。今季のイーグルスは亀田忠、中河美芳の二人で回してきたが亀田の調子が上がらず、中河も怪我で欠場となり終盤戦は望月を柱に回している。セネタースは伊藤次郎の先発で12時30分、池田豊プレートアンパイヤの右手が上がりプレイボール。
 
 イーグルスは初回、一死後大貫賢がワンボールからの2球目を中前打で出塁、中根之がワンストライクからの2球目を中前打で続いて一死一二塁、バッキー・ハリスがワンワンからの3球目を中前にタイムリー、1点を先制する。この三人は今季限りで退団することとなる。

 セネタースは2回、一死後遠藤忠二郎の遊ゴロをショート辻信夫がエラー、苅田久徳がストレートの四球を選び、伊藤次郎の遊ゴロを再び辻がエラーする間に遠藤が還って1-1の同点、青木幸造がワンストライクからの2球目を中前に弾き返して2-1と逆転に成功する。

 セネタースは2回で先発伊藤次郎が降板して3回から早くも二番手に浅岡三郎が登場する。 

 イーグルスは3回、二死から太田健一が初球をピッチャー強襲ヒット、杉田屋守がワンボールからの2球目を左前打、望月潤一が初球を右翼線にタイムリー二塁打、2-2の同点に追い付く。イーグルス打線の積極的なバッティングが目立つ。

 セネタースは4回、この回先頭の尾茂田叶がツースリーから四球を選んで出塁、遠藤の遊ゴロでランナーが入れ替わり、苅田久徳が右前打、この打球をライト太田が逸らす間に遠藤が還って3-2、三塁に進んだ苅田も浅岡の右犠飛で還って4-2とする。

 イーグルスは7回、この回先頭の野村実が左前打で出塁、二死後バッキー・ハリスが左翼スタンドに同点ツーランを叩き込んで4-4に追い付く。

 イーグルスは8回、一死後望月の一ゴロをファースト遠藤がエラーする間に望月が二塁に進むと辻に代えて代打亀田忠を起用、亀田はストレートの四球(敬遠の可能性が高いか)で歩かされて一死一二塁、漆原進の遊ゴロで亀田は二封、漆原が二盗を決めて二死二三塁、しかし野村は遊飛に倒れてスリーアウトチェンジ。

 セネタースは8回裏、この回先頭の北浦三男は右飛に倒れるが尾茂田がワンスリーから四球を選んで出塁、遠藤の遊ゴロでランナーが入れ替わり、苅田がツーツーから中前に弾き返して一死一三塁、ここはエンドランの可能性が高いか。苅田は終盤にきて六番、七番に入ることが多くなっているが本日の六番起用は効いている。尤も苅田監督自身が決めているのでしょうが。ここで浅岡が左翼線に2点タイムリー二塁打を放って6-4と勝ち越す。更に青木がツーツーからの5球目を右翼スタンドにツーランホームランでダメを押し、8-4とする。

 イーグルスは9回、この回先頭の大貫賢が右翼スタンドにホームランを放って5-8、二死後太田が左中間に三塁打を放って粘りを見せるが杉田屋の右飛がライト森口次郎のグラブに収まりゲームセットを告げるサイレンが高々と鳴り響く。


 イーグルス、セネタースという草創期を彩る二チームによる好ゲームであった。8回の攻防が勝敗を分けた訳であるが、イーグルスは歩かされる場面で亀田忠を代打に起用したため亀田を望月のリリーフに送る機会を失った。望月潤一の前半の4失点はエラーによるもので自責点はゼロ、しかし8回に力尽きた。翌日の読売新聞は「望月はよく投げていたが8回漸く球勢衰え打たれたのは気の毒であり、若し八回表に亀田を代打に出さず待機していたならばこのピンチを収拾していたかも分らなかった。」と伝えている。

 セネタースでは四番尾茂田叶が2打数1安打2四球、二つの四球出塁では五番遠藤忠二郎の遊ゴロで二封されたがランナーに残った遠藤が二度ともホームに還り遠藤は4打数無安打3得点という珍しい記録を残すこととなった。もう一つの得点は遊失で一塁に生きてホームに還ったもの。決勝打の浅岡三郎は3打数1安打1得点3打点、ダメ押しツーランの青木幸造は4打数2安打1得点3打点の活躍であった。




     *五番遠藤忠二郎は4打数無安打3得点を記録する。

 






     *伊藤次郎を2回で見限り浅岡三郎が好リリーフを見せる。


2 件のコメント:

  1. 今日は何としても勝ちたいところでしたが、残念です。無意味な四球は一番悪いと、よく言われますが、負けるときは必ずと言ってよいほど四球が、悪影響を与えます。仕切り直して次の登板で真価を発揮して欲しいと願っています。

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  2. 今季はシーズン前半からもっと使われても良かったのではないでしょうか。

    当時は現在よりストライクゾーンが左右ボール半個ずつ狭かったようです。打者も待球主義になりますので全体的に四球が多かったようです。

    コントロールが良いと言われる西村幸生も記録的には意外と四球が多いのですが、ランナーを出しながら抑えていくところが他の投手と違うところです。

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