2011年6月8日水曜日

13年秋 ジャイアンツvs金鯱 4回戦

11月8日 (火) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 7 0 1 0 0 1 9 ジャイアンツ 26勝6敗1分 0.813 スタルヒン
3 0 0 0 0 0 1 0 0 4 金鯱             10勝26敗     0.278 古谷倉之助 常川助三郎


勝利投手 スタルヒン 15勝2敗
敗戦投手 古谷倉之助 1勝6敗


二塁打 (ジ)スタルヒン、三原 (金)小林茂、佐々木
本塁打 (ジ)千葉 2号、伊藤 3号


千葉茂とスタルヒンが3打点


 昭和12年秋季リーグ戦も150試合を終了。本日から九球団が後楽園に集まって11月17日までの10日間で最後の30試合を行うこととなった。


 金鯱は初回、スタルヒンの立ち上がりを攻めて先頭の好調佐々木常助がツーツーから1球ファウルで粘り四球を選んで出塁、岡野八郎がワンボールからの2球目を右前に運んで無死一三塁、瀬井清は見逃し三振に倒れるが小林茂太が二遊間に内野安打を放って1点を先制、五番ピッチャー古谷倉之助が2球ファウルのツーナッシングから右前打を放って一死満塁、高久保豊三は見逃し三振に倒れて二死満塁、ここで長島進がツーワンと追い込まれた4球目を右前に2点タイムリー、3-0とする。


 金鯱先発の古谷倉之助に3回まで1安打無得点に抑えられていたジャイアンツは4回、この回先頭の千葉茂がツーワンからの4球目を右翼スタンドにホームランを叩き込んで1-3、中島治康は右飛に倒れるが伊藤健太郎が四球、川上哲治中前打、白石敏男四球で一死満塁、吉原正喜の遊ゴロをショート瀬井がエラーして2-3の、スタルヒンが左中間を破って走者一掃の二塁打、5-3と逆転する。トップに返り三原脩が二塁に内野安打、千葉四球で一死満塁、水原茂の遊ゴロをショート瀬井が再びエラーして6-3、中島の右前タイムリーで7-3とする。


 ジャイアンツは6回、三原が二塁打と三盗、水原四球後、千葉茂が右犠飛を打ち上げて8-3。 金鯱は7回、五味芳夫の中前打と佐々木の四球から小林茂がタイムリー二塁打を放って4-8とするがジャイアンツは9回、伊藤健太郎が右翼スタンドに叩き込んで9-4とする。


 スタルヒンは9安打2四球11三振の完投で15勝目をあげる。中島治康は5打数1安打、11月5日の3割9分8厘をピークにその後3試合で11打数2安打、今季通算139打数53安打、打率を3割8分1厘に下げた。




 本日のジャイアンツのオーダーは(四)三原脩、(五)水原茂、(八)千葉茂、(九)中島治康、(七)伊藤健太郎、(三)川上哲治、(六)白石敏男、(二)吉原正喜、(一)スタルヒン。伊藤健太郎以外は野球殿堂に名を連ねている。その伊藤健太郎にしても、千葉茂の自伝では千葉が激賞しています。





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