2011年6月14日火曜日

13年 南海vsジャイアンツ 5回戦

11月10日 (木) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 南海       8勝25敗3分 0.242 宮口美吉
0 0 0 0 0 0 0 3 X 3 ジャイアンツ 27勝6敗1分   0.818 前川八郎 スタルヒン


勝利投手 スタルヒン 16勝2敗
敗戦投手 宮口美吉     4勝11敗


二塁打 (ジ)伊藤、三原


本塁打 (南)宮口 1号

スタルヒン、パーフェクトリリーフ


 南海は4回までジャイアンツ先発の前川八郎から3安打を奪いながら無得点、特に4回は先頭の西端利郎中前打、中村金次左翼線打、四番高野百介が送って一死二三塁とするが中野正雄が浅い左飛、平井猪三郎が投ゴロに倒れて無得点。

 ジャイアンツは初回、先頭の三原が右前打で出塁するが二番白石敏男の二ゴロは4-6-3のゲッツー。2回も先頭の伊藤健太郎が左中間に二塁打を放ち、川上哲治が一塁線に送りバントを決めて一死三塁、しかし平山菊二三ゴロ、吉原正喜は左飛に倒れて無得点。3回は三者凡退であったが4回、先頭の千葉茂が四球を選んで出塁、中島治康の二ゴロで千葉が二進するが伊藤は左飛、川上は投ゴロに倒れて無得点。南海先発の宮口美吉の前に封じ込められている。

 南海は5回、一死後宮口美吉がライトスタンドに先制ホームラン、1-0とする。

 南海6回の攻撃は先頭の西端が左前打で出塁、ジャイアンツはここで先発の前川をセンターに回してスタルヒンを投入する。スタルヒンは中村、高野、中野のクリーンナップトリオを抑えてこの回無得点。

 宮口美吉は5回~7回を1安打無失点で切り抜けここまで3安打4四球3三振無失点。

 ジャイアンツは8回、この回先頭の前川の三ゴロをサード平井がエラー、三原が右中間を抜いて無死二三塁、白石が中前に同点タイムリーを放って1-1、千葉茂四球で無死満塁、中島の遊ゴロをショート小林悟楼がエラーする間に三走三原に続いて二走白石も生還して3-1とする。

 スタルヒンは6回以降4イニングを無四球4三振無失点のパーフェクトピッチング、今季16勝目をあげる。

 ジャイアンツ初回の攻撃では無死一塁で二番白石敏男が強攻しているように藤本定義監督のバント嫌いは徹底しているが、2回は伊藤健太郎が二塁打で出ると川上哲治に送らせている。11月5日のセネタース5回戦でも川上は送りバントを命じられているが、本日は左の宮口、5日も左の金子裕と言うことで、この時点ではまだ藤本監督は左投手に対する川上を十分には信用していないようである。川上の通算成績を見ると、今季のこの二つの犠打以降、1954年まで犠打は記録されていない。当ブログは1949年までお伝えすることとなるので、今後二度と川上の送りバントをお伝えできないことになる。



          *スタルヒン、パーフェクト・リリーフ






          *川上哲治が第二打席で送りバント






0 件のコメント:

コメントを投稿