2013年7月4日木曜日

15年 阪神vs巨人 12回戦


11月10日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 2 1 0 4 阪神 57勝34敗3分 0.626 若林忠志 三輪八郎 木下勇
0 0 0 3 2 2 0 1 X 8 巨人 70勝26敗 0.729 須田博
 
勝利投手 須田博     36勝11敗
敗戦投手 若林忠志 21勝16敗

二塁打 (神)堀尾2、田中 (巨)川上、中島、白石
三塁打 (巨)中島、白石、呉
本塁打 (神)堀尾 3号

勝利打点 川上哲治 17


巨人打線、阪神を粉砕

 阪神は3回、先頭の中田金一が右翼線にヒット、トップに返りジミー堀尾文人が左中間に先制のタイムリー二塁打を放って1-0とする。

 巨人は4回、先頭の水原茂が中前打、中島治康が右中間に三塁打を放って1-1の同点、川上哲治が左翼線に二塁打を放って2-1と逆転、吉原正喜の送りバントが野選を誘い無死一三塁、千葉茂の右犠飛で3-1とする。

 巨人は5回、先頭の平山菊二が中前打、須田博が送って一死二塁、トップに返り白石敏男が右中間に三塁打を放って4-1、水原は三振に倒れるが、中島が中越えに二塁打を放って5-1と突き放す。

 巨人は6回、先頭の千葉が右前打、呉波が左翼線ヒット、平山の三塁線バントが内野安打となって無死満塁、須田は二飛に倒れるが、トップに返り白石が左中間に二塁打を放って7-1として阪神先発の若林忠志をKO、代わった三輪八郎が水原、中島を連続三ゴロに打ち取りスリーアウトチェンジ。

 阪神は7回、一死後堀尾が左翼スタンドにホームランを放って2-7、皆川定之は一ゴロに倒れるが、本堂保次が四球で出塁、伊賀上良平も四球を選んで二死一二塁、カイザー田中義雄の遊ゴロをショート白石が二塁に悪送球する間に二走本堂が還って3-7とする。

 阪神は7回から三番手として木下勇をマウンドに送る。

 阪神は8回、一死後中田が左前打で出塁、トップに返り堀尾が右中間にタイムリー二塁打を放って4-7と追いすがる。

 しかし巨人は8回裏、先頭の呉波が中越えに三塁打、平山は三ゴロに倒れるが、須田の三塁内野安打で呉が還って8-4と突き放して勝負を決める。


 須田博は9回、田中に二塁打を許すが後続を抑え、8安打6四球3三振の完投で36勝目をあげる。須田は8月3日のタイガース8回戦に0対1で敗れて(相手の三輪八郎は無安打無得点)以来17連勝となった。翌日の読売新聞・鈴木惣太郎の論評によると「大リーグ記録19連勝に肉薄してきたが、果たして記録を破るか否か多大の興味が持たれる。」とのこと。これは1888年のティム・キーフと1912年のルーブ・マーカードが記録したシーズン連勝記録を指しているのでしょう。シーズンまたぎではカール・ハッベルが1936年から37年にかけて記録した24連勝があります。


 巨人は中島、川上を始めする第一期黄金時代の中心メンバーが打ちまくって阪神を粉砕した。一方、阪神は九番中田金一が4打数3安打2得点、一番ジミー堀尾文人が4打数3安打1得点3打点、二塁打2本、本塁打1本の活躍を見せた。翌日の読売新聞によると堀尾のホームランは「堀尾の大本塁打」とのことです。












 

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