2013年7月27日土曜日

ドラフトへの道 2013 ⑥



 混戦の千葉県を制したのは木更津総合(旧・木更津中央)でした。千葉を連覇したのは96年~98年に三連覇した市立船橋以来のこととなります。当ブログでは千葉県高校野球史をシリーズでお伝えする予定にしておりますが、まだまだ資料を収集中ですので今しばらくお待ちください。本日はほんのさわりだけお伝えいたします。


 市船以前の連覇は73年、74年の銚子商業でした。74年はエース土屋、2年生の篠塚を擁して全国制覇したのはご存知のとおりです。銚子商業は69年~72年まで東関東大会に4年連続出場していますので六連覇の可能性がありましたが72年までは千葉県予選は準決勝で打ち切られていましたので決勝戦は行われておりません。千葉と茨城から2校ずつ出場する東関東大会で甲子園出場校が決まる訳です。


 木更津総合は4回目の夏の甲子園となりますが、木更津中央時代は銚子商業、習志野、千葉商業の後塵を拝して夏の甲子園には出たことがありませんでした。71年のセンバツに出場した時は「銚子商業、習志野じゃなくてだいじょうぶなのかなぁ~」と思いながら神戸の祖母宅で見ていたところ、何と次々と強豪を破ってベスト4に進出して野球王国千葉を立証しました。夏の千葉県予選では67、68、70年がベスト4、73年は決勝に進出しましたが延長12回の激戦の末9対7で銚子商業に敗れました。79年、81年はベスト4、96年もベスト4でした。2000年には決勝に進出しましたが浜名翔の東海大浦安に敗れています。2003年に木更津総合に校名を変更して夏の甲子園に初出場、今回が4度目となります。昨年は初戦で大阪桐蔭に当たってしまいましたが今年はどうでしょうか。


 一方、四強寡占状態の神奈川は横浜高校、東海大相模、桐蔭学園、平塚学園が準決勝に進出しました。横浜と桐光学園の星の潰し合いがありましたので四強に次ぐ平塚学園がベスト4に進出、準々決勝では今大会旋風を巻き起こした向上高校を5対4で破りました。平塚学園は98年夏の甲子園に出場していますがこの大会は80回記念大会で神奈川県は東西に分割されて平塚学園は西神奈川代表でした。因みに東神奈川代表は松坂大輔を擁して優勝した横浜高校です。平塚学園は転校前の中居正広が在籍していたことでお馴染みですね。「男の勲章」の嶋大輔も平塚学園ですが、中居君もかなりのヤンキーだったようです。


 向上(こうじょう)高校は古くからの神奈川県高校野球ファンにとっては懐かしい名前です。84年には決勝に進出して桐蔭学園に延長14回の末9対6で敗れました。14回表に桐蔭に5点を取られながら14回裏には2点を返して粘りを見せています。この時の向上のエースが高橋智でした。194センチと体がデカかったことから阪急では「デカ」と呼ばれました。あぶさんにもよく登場していましたね。プロでは打者に転向して2年連続20本塁打を記録しました。桐蔭のエースは志村でした。慶應大学でも活躍した志村はプロには進まず三井不動産に就職して“元祖・投げる地上げ屋“桑田に次いで“二代目・投げる地上げ屋”を襲名しました。










            *“二代目・投げる地上げ屋”志村亮の直筆サインカード。







 

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