2013年7月6日土曜日

シャーザー、怒りの開幕13連勝!



 デトロイト・タイガースのマックス・シャーザーが開幕13連勝を記録、これは1986年ボストン・レッドソックスのロジャー・クレメンスが記録した開幕14連勝以来27年ぶりの記録となります。86年のクレメンスと言えば大ブレイクして20三振も記録しました。この年のオールスターゲームはア・リーグの先発がロジャー・クレメンス、ナ・リーグの先発がドワイト・グッデンということで大変な評判となり、日本でも中継されました。解説の堀内がクレメンスの投球を見て「今まで見たピッチャーでは一番凄い」と言っていました。この中継を録画したカセットビデオテープは今でも鮮明に見ることができます。カセットビデオは劣化すると言われていますが例外もあります。


 6月の月間MVPは当ブログが予想した4部門中、ナ・リーグ打撃部門ヤシエル・プイグ、投手部門アダム・ウェインライト、ア・リーグ打撃部門ジェイソン・キプニスと3部門で的中させましたが、最も堅いと考えていたア・リーグ投手部門はバートロ・コロンに持っていかれました。バートロ・コロンはバートロ・コロコロのような体型になりましたが2005年のサイ・ヤング賞を獲得した元速球派です。当時からコロコロとした体型ではありましたがコロコロ度が増してきているのも事実でしょう。昨年イチローの凱旋試合第二戦でアスレチックスの先発投手として登場しましたので、東京ドームのバルコニーシートで生コロンを見ました。但し、6月はシャーザーとコロンは共に5勝0敗でしたがピッチング内容はシャーザーが断然上でした。防御率のみコロン1.75、シャーザー2.38でしたが、WHIPはコロン1.14、シャーザー0.96、被打率はコロン2割4分2厘、シャーザー1割9分7厘、奪三振はコロン19個、シャーザー40個とシャーザー優位は歴然としています。


 5月のシャーザーは6月以上に断トツの成績で当ブログが月間MVPと予想した訳ですが数字では明らかに見劣りするジェイソン・バルガスに持っていかれました。現在のところア・リーグのサイ・ヤング賞候補断トツトップを走るマックス・シャーザーは、2カ月連続不可解な選考により月間MVPを逃した怒りをぶつけるかのようなピッチングで開幕13連勝を達成しました。いつもより余計に上体を倒れ込ませています(笑)。


 今やジャスティン・バーランダーからエースの座を強奪した感のあるシャーザーのサイ・ヤング賞を阻むのはダルビッシュ有しかいないと見ています。奪三振マシン・シャーザーを上回る奪三振を積み重ねているダルビッシュがサイ・ヤング賞を獲るにはシャーザーに30個の差を付ける必要があると見ています。更にそれが可能であると見ています。



 当ブログはダルビッシュがまだメジャーで1球も投げていない段階であった2012年1月21日付けブログ「テキサス・レンジャーズ」において「まずは足元を固めてもらいたい。少なくとも、ザック・グレインキーのように、サイ・ヤング賞に有利になる数字を追い求めるようなみみっちいピッチングはしないでもらいたい。」と書きました。今季のダルビッシュの投球は当ブログのリクエストに応える見事な内容であると考えています。現在のピッチングスタイルを貫き通し、奪三振マシン・シャーザーの奪三振を上回るペースで三振を奪いまくるピッチングを期待しています。今季がダメでも、必ず結果は付いてくると期待しています。










 

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