2013年7月26日金曜日

ドラフトへの道 2013 ④



 本日は少し視点を変えてベスト16が出揃った5回戦の試合を分析してみましょう。準々決勝進出をかけた5回戦は合計8試合が行われます。千葉県の8試合の得点差は1点差が3試合、2点差が1試合、3点差が2試合、5点差が1試合、7点差が1試合でした。神奈川県は引分け再試合が1試合、1点差が1試合、3点差が1試合、4点差が1試合、5点差が1試合、6点差が2試合、10点差が1試合でした。


 当ブログは常々、千葉は30校にチャンスがあり、神奈川は四強に集中していると書いていますが、5回戦の得点差がそれを物語っていますね。千葉県の16強はどこが甲子園に行ってもおかしくはない程実力差がないので5回戦でも接戦が多い。神奈川は四強に素質のある選手が集中するので5回戦当たりではまだまだ得点差が大きい。千葉からは3年連続してセンバツには選出されていないことからも分かるように、素質のある選手がばらけて突出したチームができにくい。


 これは両県の人口移動動向と密接に関係しています。


 神奈川県では昔から横浜、川崎、相模原に人口が集中しているので、それぞれの地域を代表する横浜高校、桐蔭学園、桐光学園、東海大相模に有力選手が集中します。それに続くのが横浜隼人、慶應ブランドを利用して特待生を集める慶應高校で、地価が高くて面積が小さい湘南地区は人口が増えにくいので名門・日大藤沢は近年苦戦が続きます。


 千葉県は房総地区の公立校の凋落が激しく、県央の木更津総合(旧・木更津中央)が何とか踏ん張っていますが、銚子商業と成東が没落し、昔は上位進出の常連であった安房、君津も近年は厳しい戦いが続いています。近年急激に開発されて人口が急増している東葛地区北部(野田市、流山市、柏市、我孫子市、松戸市、鎌ケ谷市)に近年の強豪校が集中してきています。その中でも異彩を放つのが昔からベスト8の常連ながら甲子園出場のない専大松戸です。持丸監督を招聘して機が熟してきました。千葉県の甲子園出場校を予想するのは無謀ではありますが、当ブログは専大松戸が初出場を果たすと予想しております。


 本日の神奈川準々決勝で横浜高校が松井を破りました。桐光学園が甲子園に行かないという予想は当たりましたがシナリオは少し変わりました。テレビ神奈川のネット配信は予想通りアクセスが殺到しているようで、途切れ途切れの中継になっており、まだ2回までしか見れていませんので④を先にアップして、⑤で松井のピッチングを分析する予定です。2回まで見たところでは、ストレートが高目に浮いている。まだ立ち上がりだからでしょうが。


 それにしてもテレビ神奈川で高校野球中継を担当する佐藤亜樹アナの取材力は素晴らしい。こういう中継を聞いていると気分が高揚してきますね。本当にスポーツ中継が好きなんだなというのが伝わってきます。





 

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