2013年11月9日土曜日

16年 巨人vs黒鷲 4回戦


5月12日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 1 0 0 1 0 0 0 0 3 巨人 14勝5敗 0.737 中尾輝三 澤村栄治
2 1 0 0 1 0 0 0 X 4 黒鷲  6勝14敗 0.300 石原繁三 亀田忠

勝利投手 亀田忠     4勝7敗
敗戦投手 中尾輝三 4勝1敗

二塁打 (黒)小島、木下
三塁打 (黒)寺内
本塁打 (巨)中島 第2号

勝利打点 木下政文 1

ファインプレー賞 (黒)山田潔 3


木下政文、3打点の活躍

 巨人は初回、二死後中島治康がライトスタンドに先制ホームランを叩き込んで1-0とする。

 黒鷲は1回裏、二死後小島利男が左翼線に二塁打、サム高橋吉雄が四球を選んで二死一二塁、ダブルスチールを決めて二死二三塁、菅利雄が四球を選んで二死満塁、ここで木下政文が右中間に2点タイムリーを放って2-1と逆転に成功する。

 黒鷲は2回の守備からファーストを菅から中河美芳に交代する。

 巨人は2回、先頭の千葉茂が左前打、楠安夫が四球を選び、平山菊二が送って一死二塁三塁、呉波の二ゴロで三走千葉がホームに突っ込み、セカンド高橋がバックホームするがセーフ、野選が記録されて2-2の同点に追い付く。

 黒鷲は2回裏、一死後石原繁三が中前打で出塁、トップに返り寺内一隆が左中間に三塁打を放って再度リードする。

 リードを奪った黒鷲は3回から先発の石原に代えてエース亀田忠をマウンドに送り込む。

 巨人は5回、白石敏男、水原茂が連続四球、中島は捕邪飛に倒れて一死一二塁、川上哲治が中前打を放って一死満塁、千葉の中犠飛で再度追い付く。

 巨人は6回から先発の中尾輝三に代えて澤村栄治をマウンドに送る。

 黒鷲は5回裏、一死後小島利男が中前打で出塁、高橋が左前打、中河が右前打と三連打で一死満塁、木下の遊ゴロの間に小島が還って4-3と三度リードする。

 亀田は6回~8回を無安打に抑え、9回、一死後澤村に中前打を許すが、白石を投ゴロ、最後は水原を二飛に打ち取り黒鷲が接戦を制す。

 5月5日以来一週間ぶりの登板となった亀田忠は休養十分で、翌日の読売新聞は「徹頭徹尾巨人打者の内角を攻めつけて・・・見事に押し切った」と伝えている。


 この試合の勝利打点は決勝の遊ゴロを放った木下政文に記録された。遊ゴロでは“真の殊勲打”とは言えませんが、この試合の“真の殊勲打”は初回に木下が放った逆転の2点タイムリーなので、矢張り“真の殊勲打”は木下政文に記録されます。








      *接戦を制して巨人を降した黒鷲打線。





















 

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