2013年11月27日水曜日

16年 巨人vs阪急 2回戦


5月19日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 1 0 0 1 0 0 3  5 巨人 17勝5敗 0.773 澤村栄治 泉田喜義 中尾輝三
0 0 1 0 0 0 1 1 0  3 阪急 13勝10敗 0.565 笠松実 森弘太郎

勝利投手 泉田喜義 2勝1敗
敗戦投手 森弘太郎 8勝2敗
セーブ      中尾輝三 1

二塁打 (巨)川上

本塁打 水原 2号 (急)黒田 1号、井野川 1号

勝利打点 水原茂 3


ファインプレー賞 (巨)水原茂 4


水原茂、逆転ツーラン

 巨人は澤村栄治が5月1日以来の先発、阪急は笠松実で応戦する。

 巨人は2回、先頭の吉原正喜が四球で出塁、平山菊二は捕邪飛に倒れるが呉波が四球を選んで一死一二塁、澤村が左前打を放って一死満塁、しかし白石敏男は三振、水原茂は中飛に倒れてスリーアウトチェンジ。結果的に笠松が巨人打線に許したヒットは澤村の左前打1本となる。

 巨人は3回、先頭の中島治康が四球で歩くと二盗に成功、川上哲治の二ゴロで中島は三進、千葉茂も四球から二盗を決めて一死二三塁、吉原の右犠飛で1点を先制する。

 阪急は3回裏、一死後黒田健吾が左翼スタンドに同点ホームランを叩き込んで1-1の同点とする。翌日の読売新聞によると「腰の捻りが未だ十分でない澤村の直球は内角へ頻りと流れ込み・・・」とのことです。

 巨人は6回、先頭の千葉が四球で出塁、吉原は捕邪飛に倒れるが千葉茂が二盗、三盗を決め、平山四球で一死一三塁、呉が中犠飛を打ち上げて2-1と勝ち越す。

 阪急は7回、先頭の井野川利春がレフトスタンドに同点ホームランを叩き込んで2-2とする。

 阪急は8回、先頭の笠松が四球で出塁、トップに返り黒田が送って一死二塁、フランク山田伝の遊ゴロで笠松が三塁に走りショート白石は三塁に送球するがセーフ、野選が記録されて一死一三塁、上田藤夫が二塁前にスクイズバントを決めて3-2と勝ち越す。巨人ベンチはここで先発の澤村を諦めて泉田喜義をマウンドに送る。山田が三盗を決めるが新富卯三郎は遊飛に倒れ、上田二盗から井野川は四球を選んで二死満塁、しかし山下好一は二ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。

 阪急ベンチは8回まで巨人打線を1安打に抑えてきた笠松に代えて森弘太郎に9回ののマウンドを託す。笠松は被安打は1であったが四球を9個出していたのである。

 巨人は9回、一死後泉田に代わる代打永沢富士雄が三塁強襲ヒットを放つと代走に山本栄一郎を起用、トップに返り白石は中飛に倒れて二死一塁、ここで水原が起死回生の逆転ツーランホームランをレフトポール際に打ち込み4-3と逆転する。ところが阪急ベンチは「ファウルだぁ~」と猛抗議、試合は38分中断して再開される。ピッチャー森は肩が冷えて中島が左前打、川上が左中間を抜いて中島が還り5-3とする。

 巨人は9回から中尾輝三をマウンドに送り、中尾が阪急打線を三者凡退に抑えて当ブログルールによりセーブが記録される。

 決勝ホームランを放った水原茂が勝利打点に加え、6回の守備で見せたフランク山田伝の三ゴロを捌いたプレーに対してファインプレー賞が贈られた。


 試合開始は3時20分、38分間の中断を挟んで試合終了は5時45分、試合時間1時間47分であった。主審は島秀之助、塁審は横沢三郎と池田豊の三氏審判でした。この審判団は覚えておいてください。




     *水原茂が9回に逆転ツーランを放った場面。










*試合時間の前に「*」が付されており、雑記欄に中断38分を引いたと書かれています。この試合で島秀之助が主審を務めていたことが後の事件の引き金となりますので覚えておいてください。















 

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