2012年9月23日日曜日

三冠への道 2012 ⑪



 さあ皆さん、いよいよトリプルクラウンの座に就きました。ミゲール・カブレラは本日第42号ホームランを放ち今季通算578打数192安打で打率3割3分2厘、二位のマイク・トラウトに7厘の差をつけて首位打者、打点は131打点となって二位のジョシュ・ハミルトンに7打点差をつけてトップ、本塁打は42本でジョシュ・ハミルトンに並びました。残りは12試合、この位置をキープできれば1967年のカール・ヤストレムスキー以来45年振りの三冠王となります。昨日の試合が順延となりましたので明日はダブルヘッダーとなります。残りの12試合は下位に低迷してモチベーションの上がらないツインズと5試合、ロイヤルズと7試合なのでチャンス大です。しかもライバルとなるジョシュ・ハミルトンは欠場が続いています。


 コメリカ・パークで観客が手にするボードには「MVP」の文字の下に「3つのクラウン」が描かれていました。本日の42号は内角に食い込んでくる高目のファストボールをレフトブルペンに運んだものです。FOXのアナウンサーが「Highest Home run ,I have ever seen!」と叫んだほど高々と舞い上がる一発でした。


 R.A.ディッキーは本日今季32回目の登板で31回目の先発、8回まで無失点でしたが8回3分の0を投げて6安打4三振3四球で勝利投手となり19勝6敗となりました。今季通算220回3分の0を投げて209奪三振で二位のクレイトン・カーショウに3個の差をつけてトップ、防御率は2.66でこちらも二位のカーショウ2.70を抑えてトップ、最多勝争いではトップのジオ・ゴンザレス20勝と1勝差の二位です。WHIPも1.04でトップのカーショウ1.02に次いで二位となっています。クレイトン・カーショウは9月11日以降登板しておらず明日の先発予定でもありません。


 20勝のジオ・ゴンザレスは今季オークランドからワシントンに移籍してナショナルズ快進撃の原動力となっていますが9月22日現在奪三振は201個、防御率は2.84、WHIPは1.12で数字的にはディッキーより見劣りします。但し被打率はディッキーの2割2分3厘に対して2割4厘、被本塁打もディッキーの21本に対して9本と安定身は抜群です。ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞争いはR.A.ディッキーが一歩リードしています。




 本日のFOXのアナウンサーは現在完了形を用いていましたが、私の年代では「Creedence Clearwater Revival」(以下「CCR」)の「Have you ever seen the rain」で現在完了形を勉強しました。邦題「雨を見たかい」は当時はいい唄だなぁと聴いていただけで、ベトナム戦争の反戦歌であることは知りませんでした。歌詞「I want to know, have you ever seen the rain?  Comin' down on a sunny day 」は「俺は知りたい、君はその雨を見た事があるのかい?晴れた日に降る雨を」と訳されますが、この雨はベトナム戦争で使われたナパーム弾のことだそうです。日本では簡単に聴けましたがアメリカでは放送禁止となっていたようです。CCRのけだるい感じはサザンロックの代表ですが、こんな硬派な歌詞だったとは最近知ったことです。因みに当ブログが(私ですが(笑))が一番好きな曲は「Someday Never Comes」です。







*R.A.ディッキーのライバルとなるクレイトン・カーショウとミゲール・カブレラのライバルとなるジョシュ・ハミルトンの直筆サイン入りカード。
 カーショウの肘の角度からするとカーショウは猿腕の持ち主のようです。1時の方向から7時の方向に落ちると言われるカーショウの大きなカーブはこの猿腕から生まれているのでしょう。因みに澤村栄治も猿腕の持ち主であったと言われています。















 

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