2012年9月20日木曜日

15年 南海vs金鯱 4回戦



5月21日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
2 0 1 0 2 0 0 0 2  0   0   7 南海 8勝21敗2分 0.276 清水秀雄 平野正太郎
0 2 1 2 1 0 0 1 0  0   0   7 金鯱 9勝19敗2分 0.321 内藤幸三 中山正嘉

二塁打 (南)国久 (金)竹林

勝利打点 なし


清水秀雄4打数4安打4打点

 南海は初回、先頭の岡村俊昭の遊ゴロをショート濃人渉がいきなりエラー、藤戸逸郎の三ゴロでランナーが入れ替わり、国久松一、吉川義次が連続四球で一死満塁、清水秀雄が中前に先制の2点タイムリー放って2-0とする。

 金鯱は2回、先頭の古谷倉之助が四球で出塁、竹林実が右翼線に二塁打を放って無死二三塁、内藤幸三に代わる代打荒川正嘉が中前に2点タイムリーを放って2-2の同点に追い付く。

 金鯱は先発の内藤に代打を出した関係で3回から中山正嘉がマウンドに上がる。

 南海は3回、先頭の国久松一が投前にセーフティバント、ピッチャー中山が一塁に大暴投する間に国久は一気に三塁に進む。吉川は遊ゴロに倒れるが清水が右前に2打席連続タイムリーを放って3-2と勝ち越す。

 金鯱は3回裏、一死後森田実が三遊間に内野安打、長島進が四球を選んで無死一二塁、室脇正信の三ゴロをサード藤戸が二塁に悪送球する間に二走森田が還って3-3の同点に追い付く。

 金鯱は4回、一死後山本次郎がストレートの四球で出塁、トップに返り佐々木常助も四球、濃人も四球を選んで一死満塁、森田は三振に倒れるが四番長島の二遊間内野安打で二者還り5-3と逆転する。

 南海は5回、先頭の藤戸の遊ゴロをショート濃人が一塁に悪送球、国久が右中間に二塁打を放って無死二三塁、吉川は遊ゴロに倒れ清水が歩かされて一死満塁、山尾年加寿が右前に同点の2点タイムリーを放って5-5と追い付く。

 金鯱は5回裏、一死後竹林がツースリーから四球を選んで出塁、中山もツースリーから四球、山本もワンスリーから四球を選んで一死満塁、トップに返り佐々木は3球三振に倒れるが濃人がツースリーから2球ファウルで粘って押出し四球を選んで6-5と再度勝ち越す。

 南海は5回まで5安打10四球5三振の清水をファーストに回して平野正太郎をリリーフに送る。

金鯱は8回、先頭の濃人が中前打で出塁、森田がツースリーから四球を選んで無死一二塁、長島の三ゴロで森田が二封されて一死一三塁、室脇に代わる代打新井一の左犠飛で7-5と突き放す。

 南海は9回、先頭の藤戸が左翼線にヒット、国久の遊ゴロをショート濃人がこの日3つ目のエラー、続く吉川はツーワンから4球ファウルで粘るが三振、清水が中前にこの日3本目のタイムリーを放って6-7、バックホームの間に一走国久は三塁に進み、打者走者の清水は二塁に向かうが一二塁間に挟まれるボールは「8-5-4-3-2」と転送されて国久がホームイン、7-7の同点に追い付く。すなわち、清水の中前タイムリーでセンター佐々木がバックホームし、キャッチャー長島は三塁に走った国久を牽制するため三塁に送球、この時清水が一塁をオーバーランしておりサード山本は二塁に送球して一二塁間での挟殺プレー、セカンド竹林がファースト上野義秋に送球した刹那、三走国久が決死の本塁突入を試み上野からの本塁送球をかいくぐってホームインしたものである。ランナー一二塁からの中前タイムリーヒットなのでバッター清水は二走藤戸のホームインを助けるために一塁をオーバーランした可能性がある。清水が一二塁間に挟まれる間に三走国久がホームに突っ込んだもので、練習してできるプレーではないでしょう。清水秀雄と国久松一の野球センスがもたらした同点劇であった。


 延長戦に入って両軍無得点、11回、7対7で引き分けた。


 清水秀雄が4打数4安打4打点1四球の活躍を見せたが5残塁でもあった。清水に続くバッターがいないのが南海低迷の原因となっている。

 金鯱のショート濃人渉が手痛いエラーを3つ犯した。濃人の守備が下手だと思う方がいるとまずいので事情をお話しますと濃人の身体には戦場で受けた砲弾の破片が残っています。痛む身体を推しての懸命のプレーの結果です。






 

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