2010年5月30日日曜日

12年春 ジャイアンツvs金鯱 4回戦

5月16日(日)上井草


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
3 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0  3 ジャイアンツ 17勝5敗1分 0.773 スタルヒン- 前川八郎
0 0 0 0 2 0 0 1 0  0   0   0  3 金鯱       8勝14敗1分 0.364 古谷倉之助


三塁打 (ジ)水原、白石 (金)瀬井、三上


古谷倉之助2回以降をピシャリ抑える


 ジャイアンツは初回一死後、水原茂が右中間に三塁打、三原脩の三ゴロに水原飛び出し三本間に挟まれタッチアウト、この間に二塁へ進んだ三原はサードからの悪送球の隙に三塁へ進む。中島治康四球後盗塁、白石敏男の遊ゴロはファーストが落球して三原が還り1点を先制。更に中島、白石がダブルスチールを決めて2-0、捕手悪送球で三進した白石は単独ホームスチールを決めて3-0。この後も筒井修、山本栄一郎が連続四球を得てチャンスが続くが内堀保は左飛に倒れて追加点はならず。

 ジャイアンツ先発のスタルヒンは4回まで2安打4四球とランナーを出しながらも金鯱打線を封じる。金鯱は5回、黒澤俊夫が投手強襲安打、相原輝夫四球の一死一二塁から三上良夫が右中間に三塁打を放ち3-2。

 金鯱先発の古谷倉之助は初回の3点以降ジャイアンツ打線を無得点に抑える。金鯱は8回、この回先頭の相原が三遊間を破り出塁し、代走に島秀之助を起用、三上は二失で無死一二塁、本日四番に入った古谷倉之助が送り一死二三塁、小林茂太の当りはショートゴロ、三走島は本塁突入、ショート白石バックホームするが島のベースタッチが一瞬早くホームイン。代走島起用がズバリ的中して金鯱は3-3の同点に追い付く。ジャイアンツはスタルヒンが降板して前川八郎をリリーフに送る。

 古谷は8回、先頭の三原にヒットで出塁を許すが続く中島治康の投手強襲ラーナーを好捕、一塁に送り三原帰れずゲッツー、直後に白石に右中間三塁打を許すも筒井修を左飛に抑える。9回も山本栄一郎のヒットと2四球で二死満塁のピンチを迎えるが三原の当りはサードライナーで難を逃れる。前川も9回濃人渉のヒットと四球で二死一二塁のピンチを迎えるが松元三彦を三振に抑え延長へ。

 ジャイアンツ10回、遊失と四球で二死一二塁のチャンスをつくるが内堀保が左飛に倒れてチェンジ。10回裏の金鯱は三者凡退。11回表のジャイアンツも三者凡退。11回裏、金鯱は先頭の瀬井清が遊失で生きる。小林利蔵の三前送りバントは決まったかに見えたがサード水原~の送球を受けたファースト永澤富士雄が瀬井のオーバーランを見逃さずセカンドに送球して瀬井はタッチアウト。ベテラン永澤の冷静なプレーが光る。ジャイアンツは12回表、先頭の三原が内野安打で出塁すると代走に津田四郎主将を起用、中島右飛で一死後津田は二盗を決めて一死二塁、白石のショートゴロで津田は三塁を狙うがタッチアウト、白石二盗を試みるが相原の後のマスクを被るピッチャー松元三彦が白石を刺してチェンジ。金鯱は12回裏三者凡退で規定により引き分け。

 古谷倉之助は2回以降、11イニングを無得点に抑えて12回を完投、8安打7四球2三振の粘りのピッチングでジャイアンツの7連勝を阻止する。金鯱は3回戦で澤村に古谷をぶつけずに温存して今日に賭けたことが効を奏す。金鯱の残塁8に対してジャイアンツの残塁は11、その内下位打線で8個の残塁を記録している。トップの呉波が無安打、二番水原も第1打席の三塁打以降は無安打で下位打線が作ったチャンスを生かせなかったことが勝利を逃した要因であるが、古谷倉之助がそうさせなかったということでもある。

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