2010年5月25日火曜日

12年春 イーグルスvsセネタース 2回戦

5月12日(水)西宮


1 2 3 4 5 6 7 8  9 計
0 4 1 0 0 0 1 0  2  8 イーグルス 5勝15敗 0.250 大石綱-畑福俊英
1 0 0 6 0 0 0 1 1X 9 セネタース 12勝8敗  0.600 野口明-金子裕-浅岡三郎


勝利投手 浅岡三郎 4勝5敗
敗戦投手 畑福俊英 4勝9敗


二塁打 (イ)中根 (セ)家村
三塁打 (イ)高橋


“元祖”意外性の男 家村相太郎


 セネタースは初回、苅田久徳が四球で出塁し、中村信一の二ゴロで苅田二進、尾茂田叶が中前にタイムリーを弾き返して1点を先制。イーグルスは2回、この回先頭のサム高橋吉雄が左翼ポール直撃の同点弾を放ち1-1の同点。この後太田健一が投手強襲ヒット、佐藤武夫中前打、大石綱の三失の間に太田が還り逆転、寺内一隆右前打から中根之が左翼線に二塁打を放ち4-1とリードを広げる。イーグルスは3回、田村稔が二失で生き盗塁、野村実の右前タイムリーで5-1。セネタースは先発野口明を諦め4回から金子裕にスイッチ。

 セネタースは4回に反撃。この回先頭の大貫賢遊失、北浦三男、金子連続四球で無死満塁、大石綱が降板して畑福俊英がリリーフで登板、ここで今岡謙次郎は中前に弾き返して5-2、苅田の左犠飛で5-3、中村信四球、尾茂田の二ゴロをセカンド高橋が失し三走金子、二走今岡が相次いでホームに還り5-5の同点。尚も一死一三塁から尾茂田が二盗を決める、更に中村民雄が左前に逆転のタイムリーを放ち6-5として又も一死一三塁と理想的な波状攻撃を繰り返す。中村民も二塁へスタート、キャッチャーからの送球の間に三走尾茂田がホームに突っ込みダブルスチール成功でこの回一挙6点をあげて7-5とする。

 しかし今日のイーグルスは粘る。7回、四球の杉田屋守を代打古川正男の左中間二塁打で還して7-6と1点差に詰め寄る。しかしセネタースは8回、北浦三前バントヒット、今岡今日三本目のヒット、苅田四球から中村信遊ゴロの間に北浦が還り8-6と突き放す。
 イーグルスは9回、この回先頭の中根が死球、杉田屋死球で無死一二塁。セネタースベンチは金子から三番手浅岡三郎にスイッチ、ここで四番高橋が中越えに大三塁打を放ち遂に8-8の同点に追い付く。しかし後続を浅岡が抑えて9回裏へ。

 セネタースは9回裏、先頭の中村民の当りは遊ゴロ、これをショート野村がはじき無死一塁。伊藤次郎が送って一死二塁、バッターは7回の代打から登場しこの日二打席目となる家村相太郎、家村の当りは右翼線を襲う二塁打となりセネタースが9-8と劇的なサヨナラを飾りゲームセットのサイレンが鳴り響く。

 セネタースは九番今岡謙次郎が3安打1打点の活躍、横沢三郎監督の弟七郎からサードのレギュラーを奪う活躍。殊勲の家村相太郎は開幕2戦目に満塁走者一掃の二塁打を放ち殊勲賞を獲得して以来の活躍。あまり試合には出られないがやる時はやる。当ブログでは家村相太郎に“元祖”意外性の男の称号を与えます。
 一方イーグルスはいつにない粘りを見せる。四番サム高橋は本塁打、三塁打で3打点、八番佐藤武夫は4打数4安打の活躍。ジャイアンツ、タイガースの強さは主力もさることながら下位まで万遍なく打っているところにある。本日の両チームのように伏兵陣が活躍すれば上位も狙えるはず。


 本日4勝目をあげた浅岡三郎投手は、96歳の現在もご健在でいらっしゃいます。野球小僧6月号に浅岡氏のインタビュー記事が掲載されております。

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