2014年3月2日日曜日

16年 南海vs巨人 7回戦


8月2日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0 南海 19勝25敗 0.432 川崎徳次 神田武夫 石田光彦
3 0 0 0 0 1 3 0 X  7 巨人 34勝10敗 0.773 澤村栄治
 
勝利投手 澤村栄治 6勝3敗
敗戦投手 川崎徳次 4勝9敗

二塁打 (巨)川上

三塁打 (巨)千葉、川上

勝利打点 千葉茂 4

猛打賞 (巨)川上哲治 5


澤村栄治、今季5度目の完封

 巨人は初回、先頭の呉波が四球を選んで出塁、水原茂の右前打で無死一二塁、千葉茂が左前に先制タイムリーを放って1-0、一走水原は三塁を陥れて無死一三塁、川上哲治も左前にタイムリーで続いて2-0、一走千葉は三塁に達してなお無死一三塁、南海ベンチはここで早くも先発の川崎徳次から神田武夫にスイッチ、中島治康は二飛に倒れるが、吉原正喜が右前にタイムリーを放って3-0とする。一三塁の形を作りながら見事な波状攻撃を見せた。

 巨人は6回、先頭の川上が右中間に二塁打、中島は三邪飛に倒れるが、吉原の三ゴロをサード安井鍵太郎が一塁に悪送球する間に二走川上が生還して4-0とする。

 巨人は7回、一死後水原が左前打で出塁、南海ベンチはここで神田から三番手の石田光彦にスイッチするが、千葉が左中間に三塁打を放って5-0、川上も右中間に三塁打で続いて6-0、中島の中犠飛で7-0として止めを刺す。


 澤村栄治は6安打3四球7三振で今季5度目の完封、6勝目をあげる。澤村は最初の兵役から復帰後、昭和15年7月6日の名古屋戦で自身三度目の無安打無得点を記録しているが、15年の完封はこの試合だけであった。澤村の16年以降のピッチングはこれまでほとんど顧みられたことがないが、全6勝のうち5勝が完封勝利である。マラリアの発作と戦いながらの投球が続くが、登板間隔を開ければこれだけのピッチングができる力は残っている。









          *澤村栄治は南海打線を6安打に抑えて今季5度目の完封、6勝目をあげる。







 

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