2010年7月28日水曜日

12年春 イーグルスvsセネタース 7回戦

7月7日 (水) 上井草


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 0 0 0 0 1 0 0 2  0   0   3 イーグルス   8勝40敗 0.167 畑福俊英
0 0 0 0 0 0 0 3 0  0  1X  4 セネタース 27勝24敗 0.529 野口明


勝利投手 野口明  17勝6敗
敗戦投手 畑福俊英 5勝20敗


二塁打 (イ)杉田屋 (セ)綿貫、苅田
三塁打 (イ)高橋


苅田久徳、サヨナラ二塁打


 セネタースはショート苅田久徳、セカンド横沢七郎の布陣(中村信一欠場の理由は不明)。この布陣がドラマの伏線となる。

 前半戦は畑福俊英と野口明の投げ合いが続き5回まで0対0。イーグルスは押し気味に試合を進め、1回は野村実、杉田屋守のヒット、4回は無死からサム高橋吉雄、杉田屋の連打があったが得点無し。一方セネタースは1回苅田、5回尾茂田叶のシングル散発のみ。

 イーグルスは6回、この回先頭の田村稔が中前打で出塁、バッキー・ハリスの投ゴロはセネタースお得意の併殺網に掛かり二死無走者(ここは1-6-3、すなわち野口明からショート苅田久徳に送られてのゲッツー。苅田がセカンドに入っていれば1-4-3となったはず。苅田は突然のショート起用にも動じず。法政大学時代から昭和9年全日本、ジャイアンツ第1回アメリカ遠征までは名ショートで鳴らした。)。しかし四番高橋は左翼線に三塁打、杉田屋四球、ここで佐藤武夫に代わる代打太田健一が左前に流し打って1点を先制。
 セネタースは7回、岩田次男四球、大貫賢のヒットでチャンスを作るが無得点。セネタースは8回、二死から尾茂田が二塁内野安打から盗塁、中村民雄四球、岩田四球の二死満塁から綿貫惣司が右中間に走者一掃の二塁打を放ち3-1と逆転。

 野口明で逃げ切るかと見られた9回、イーグルスは先頭の杉田屋が右中間二塁打で出塁、二試合欠場していた中根之を代走に起用、佐藤の右飛で中根は三進、二死後漆原進に代わる代打石井秋雄が三遊間を破り2-3。金井清が右翼線に安打で続き二死一三塁、トップに返り野村の二ゴロを横沢七が痛恨のエラー、3-3の同点となる。久々スタメンの横沢七は4打数無安打ということもあり9回裏には青木幸造を代打に送られる。9回裏のセネタースは三者凡退に終わり延長戦に突入。

 10回表イーグルスは高橋のヒットがあるが無得点、その裏セネタースは三者凡退。イーグルスは11回表、大石綱と野村のヒットで二死一二塁とするが無得点。セネタースは11回裏、綿貫、大貫が倒れて二死無走者、家村相太郎中前打で二死一塁、野口明も中前打で続き二死一二塁、ここでトップに返り苅田久徳がセンターオーバーの二塁打を放ちセネタースがサヨナラでイーグルスを破る。

 野口明はイーグルス打線に14安打を許すも3四球6三振の力投で17勝目をあげる。一方畑福俊英は8安打5四球2三振と互角以上の投球を見せるが球運に恵まれず20敗目を喫す。イーグルスは二番田村稔が2安打、四番高橋・五番杉田屋が3安打ずつであったが三番バッキー・ハリスが5打数無安打でブレーキとなる。バッティングの良い七番畑福俊英も5打数無安打であったがこちらは責められない。


*7月26日付けブログジャイアンツvsイーグルス8回戦のイーグルスの戦績が8勝41敗となっておりましたが8勝39敗の間違いでした。お詫びして訂正させていただきます(本文は訂正済みです)。

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