2010年7月20日火曜日

12年春 セネタースvs金鯱 7回戦

6月27日 (日) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8  9   計
0 3 1 1 1 0 0 0  0   6 セネタース  25勝21敗      0.543 浅岡三郎-野口明
0 0 0 0 0 1 0 0 6X  7 金鯱      19勝25敗1分  0.432 古谷倉之助-中山正嘉-松元三彦


勝利投手 松元三彦 1勝1敗
敗戦投手 浅岡三郎 4勝11敗


二塁打 (セ) 中村信 (金) 島、松元、小林利
三塁打 (セ) 中村信、青木、尾茂田


奇跡の逆転勝利


 セネタースは2回、尾茂田叶、家村相太郎が連続左前打、浅岡三郎の三前送りバントが内野安打になって無死満塁、一死後横沢七郎の遊ゴロで二走家村が三封される間に尾茂田が還って1点先制。二死一塁となり中村信一が右翼線に二対打を放って二者を迎え入れ3-0とする。更に3回、中村民雄右前打後二盗、家村中前打、浅岡左前タイムリーで4-0として古谷倉之助をKO、金鯱は中山正嘉をマウンドにん送り古谷はファーストに回りファースト小林利蔵がセカンドに入りセカンド江口行男が退く。

 セネタースは4回、この回先頭の中村信一が右中間に三塁打、北浦三男の右犠飛で5-0。更に5回、家村が四球で歩き青木幸造の左中間三塁打で6-0。セネタースの一方的ペースで試合は進む。金鯱は6回から三番手に松元三彦を送る。
 金鯱は6回、一死後瀬井清が四球で出塁、古谷がレフト戦にヒットを放ち一死一三塁、しかし期待の黒澤俊夫は三飛に倒れて二死一三塁、ここで瀬井と古谷が重盗を成功させてようやく1点を返す。松元は6回以降5四球を与えるもセネタース打線を2安打無得点に封じこんで9回裏を迎える。

 金鯱は9回裏、小林茂太に代わる代打三上良夫が三遊間を破って出塁、代走に佐々木常助を起用、相原輝夫四球、松元の遊ゴロをショート中村信が三塁に悪送球して佐々木が生還してまず1点。無死二三塁からトップに返り島秀之助が左翼線にタイムリーを放ち2点目、安永正四郎に代わる代打濃人渉が四球を選んで無死満塁、ここで三番小林利蔵が左中間に起死回生の走者一掃となる二塁打を放ってこの回一挙5点、何と6-6の同点に追い付く。セネタースは浅岡三郎を諦めて急遽エース野口明をリリーフに送る。瀬井清が投前に送りバントを決めて一死三塁、セネタースは満塁策を選択、古谷、黒澤を敬遠して一死満塁とする。迎えるバッターはこの回代走に出た佐々木常助、佐々木の当りは平凡なピッチャーゴロ、野口明はホームに送球、ゲッツーなったかと思われた瞬間併殺を焦ったキャッチャー北浦がこれを後逸、最後はあっけなく金鯱が奇跡的な逆転サヨナラで勝利を収める。

 6月20日の西宮での大東京戦に次ぐ相手キャッチャーのポロリでサヨナラ勝ちを収めた金鯱はこれでセネタース戦に三連勝、三連戦の緒戦延長12回の裏に岡田源三郎監督自ら代走となりサヨナラのホームを踏んでから、チームに勢いが出てきた。
 なお、甲子園の第二試合は雨のため2回コールドゲームとなり順延された。

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