2010年7月10日土曜日

12年春 大東京vs金鯱 8回戦

6月20日 (日) 西宮


1 2 3 4 5 6 7 8  9   計
0 0 0 0 4 0 0 0  0   4 大東京 15勝23敗3分 0.395 大友一明-近藤久-菊矢吉男
3 0 0 0 0 1 0 0 1X  5 金鯱   15勝24敗1分 0.385 鈴木鶴雄-中山正嘉-古谷倉之助


勝利投手 古谷倉之助 10勝10敗
敗戦投手 菊矢吉男    3勝1敗


三塁打 (金)小林茂


あっけない幕切れ


 大東京は左投げの鬼頭数雄を一番セカンドで起用。6月10日の対阪急6回戦(延長16回引分)の10回の守備以降レフトからセカンドに回ったのが今季初セカンド、本日は初スタメンとなります。6月10日の時は見落としていましたので当日の守備状況を記載します。10回表二死一塁で一走山下好一が二盗を試み、キャッチャー藤浪光雄からの送球をセカンド鬼頭が受けて山下好一タッチアウト。12回表二死一塁で上田藤夫が遊ゴロ、ショート大友一明からの送球を受けて一走ジミー堀尾文人を二封。13回表、二死無走者で石田光彦の二ゴロを捌いて補殺を記録。14回表、黒田健吾の二飛を捕球。16回表、西村正夫の二ゴロを捌いて二つ目の補殺を記録。ということで、二塁手として3刺殺、2補殺を記録しています。

 金鯱は初回、濃人渉が三失に生きると島秀之助が送り小林利蔵四球、黒澤俊夫右前打で一死満塁、瀬井清が左前に先制タイムリーでまず1点、江口行男右前タイムリー、小林茂太中犠飛と見事な先制攻撃を見せて3-0とする。

 大東京は4回から先発大友一明を二塁に回し二番手に近藤久を投入、セカンド鬼頭数雄はレフトに入る。注目の鬼頭の守備は1回、相原輝夫の二ゴロを無難に捌き2回、小林利蔵の二飛を捕球、1補殺1刺殺を記録する。

 大東京は5回、一死後近藤が一ゴロ、ベースカバーに入ったピッチャー鈴木鶴雄が落球して一死一塁、大友四球、二死後柳澤騰市四球で二死満塁、水谷則一が中前に快打を放ち二者生還して2-3。柳澤が三進し、水谷も返球の隙をついて二塁に達する。ここで四番浅原直人が左前に逆転タイムリーを放ち4-3とする。

 金鯱は6回、先頭の島が三塁内野安打で出塁、小林利蔵が送って黒澤の三失の間に島が快足を飛ばしてホームに還り4-4の同点とする。金鯱は6回から先発鈴木に代わり中山正嘉を投入、更に8回からエース古谷倉之助を投入する。大東京も7回先頭の小林茂太に三塁打が出ると三番手に菊矢吉男を投入して後続を断つ。第三期の最終戦とあって両軍総力戦の様相を呈する。

 古谷が2イニングを無安打で抑えると金鯱は9回裏、先頭の黒澤は遊ゴロ、しかしショート中村三郎が失して、瀬井の三ゴロでランナーが入れ替わり江口が右前打、三上良夫三振、相原輝夫四球の二死満塁でバッターは古谷倉之助、しかし期待の古谷の当りは平凡なピッチャーゴロ、ピッチャー菊矢はホームに投げる、しかしキャッチャー藤浪がこれをポロリとやってゲームセット。白熱の好ゲームはあっけない幕切れとなった。


 半ゲーム差で5位の座を争う両チームの対戦成績は4勝4敗の五分の星となり、タイガース・ジャイアンツ以上のライバル関係にあると言える。両チームとも連勝が無く勝ちと負けの繰り返し、古谷が3勝すれば近藤も3勝、共にサヨナラ勝ちが一度ずつ、金鯱に古谷と中山の完封勝利があった二試合だけがワンサイドゲームであり、好勝負の連続であった。


 この試合にて第三期を終了。タイガースとジャイアンツの史上稀にみる(と言っても歴史は今シーズンから作られる訳ですが)デッドヒートはいよいよクライマックスを迎えることとなる。

0 件のコメント:

コメントを投稿