2010年7月28日水曜日

12年春 ジャイアンツvs大東京 7回戦

7月7日 (水) 上井草


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 1 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0   1  ジャイアンツ 39勝11敗2分 0.780 澤村栄治
0 0 0 0 0 0 1 0 0  0   0   0   1  大東京    19勝28敗4分 0.404 近藤久-桜井七之助-菊矢吉男


三塁打 (ジ)中島 (大)浅原、鬼頭


大東京、見事な継投策で引分けに持ち込む


 ジャイアンツは2回、この回先頭の前川八郎四球から二盗、一死後筒井四球、ここでダブルスチールを決めて一死二三塁、内堀保の遊ゴロの間に前川が生還して1点を先制する。ジャイアンツは4回、先頭の中島治康が中越えの三塁打、前川四球で無死一三塁とするが前川の二盗は藤浪光雄の強肩に刺されて一死三塁、後続もなくこの回無得点。5回も先頭の内堀がヒットで出塁するが得点なし。6回は二死から前川、永澤富士雄の連打で二死一三塁とするが、先発近藤久に代わってリリーフに出た桜井七之助に抑えられる。


 6回まで澤村に2安打に抑えられていた大東京は7回、この回先頭の浅原直人が右中間に三塁打、中村三郎の右犠飛で1-1の同点に追い付く。


 ジャイアンツはいつでも追加点を取れる雰囲気であったが近藤に粘られ、リリーフの桜井は2回3分の1を1安打、9回から登板の三番手菊矢吉男は4イニングを無安打に抑える好投。桜井七之助はこの当時澤村栄治、野口明に次ぐ速球派。坪内道則著「風雪の中の野球半世記」によると「桜井の球は145キロ前後はあったと思える快速球であったが、軽くて、単調だった。」とのこと。長いイニングになると打たれて未だ勝星なしではあるがこのところリリーフで好投を続けている。当時ショートリリーフという概念があれば名セットアッパーとして名を残したかもしれない。


 澤村栄治は12回を6安打2四球7三振で投げきる。6回まで2三振と前半抑え目でスタートしたことが後半バテなかった要因であろう。8回二死から鬼頭数雄に三塁打を許したのがピンチらしいピンチ、後半6イニングで5三振の力投を見せるが小西徳郎監督快心の継投策にしてやられた。大東京は明日先発予定の菊矢まで注ぎ込み引分けに持ち込む。ジャイアンツのマジックナンバーは4のまま変わらず(引分けの場合、マジックナンバーは減ることもあれば変わらないこともある。マジック点灯チームの残り試合、マジック対象チームとの引分け数の差や残り試合数の差などが要因である。元々マジックナンバーの語源は点いたり消えたりするところから来ているので、マジック点灯チームとマジック対象チームの残り試合を見ながら計算していくことになる。)。

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