2010年6月6日日曜日

12年春 ジャイアンツvsセネタース 4回戦




5月23日(日)上井草


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 2 0 0 0 0 0 5 0 7 ジャイアンツ 18勝7敗1分 0.720 前川八郎
0 0 2 0 0 0 0 0 0 2 セネタース  16勝10敗   0.615 伊藤次郎-浅岡三郎


勝利投手 前川八郎 3勝2敗
敗戦投手 浅岡三郎 4勝6敗


二塁打 (ジ)永澤、平山、水原

前川八郎粘りの巧投


 ジャイアンツは2回、白石敏男が中前打、永澤富士雄が右翼線に巧打して二塁打とし、白石が還り1点を先制。更に平山菊二の当りは右中間へ、永澤は三塁を蹴って本塁へ、ライト横沢四郎から中継のセカンド苅田久徳へ、苅田からキャッチャー中村民雄へ送球され永澤はタッチアウト。この間に平山はセカンドへ進み記録は二塁打(この二塁打は疑問。9-4-2の送球であれば記録は二塁打で納得できるが、スコアブックの記載は9-4→4-2(写真参照)となっており、永澤が一旦三塁で止まってから本塁へ走り、苅田がそれを見てバックホームしてアウトとなる間に平山が二塁へ進んだと解すべきであり、シングルヒットと送球の間の走塁が記録されるべきであったのではないか。この点、翌日の読売新聞の記述には「白石の安打に永澤、平山の二塁打が続き更に内堀のタイムリーヒットもあってこの回四本の安打を集め2点を先取する」とあり、これだけを読めば3点が入っていることとなるがいかにもお茶を濁したような記述となっている。)、内堀保が右前にタイムリーを放ち平山が還って2点を先制する。

 セネタースは3回に反撃、先頭の横沢四郎四球、横沢七郎三振後、苅田が三遊間を破り一死二塁、続く中村信一の当りは一塁ファウルグラウンドへの飛球、ファーストの永澤が背走して好捕、ここで二走横沢四、一走苅田はタッチアップからそれぞれ三塁、二塁に進塁、いかにも試合巧者セネタースらしい走塁を見せて二死二三塁とすると、尾茂田叶が右前に2点タイムリーを放ち好走塁を活かして2-2の同点とする。
 セネタース先発の伊藤次郎は5回、先頭の前川八郎に四球を与えたところで降板、ライトに回りリリーフの浅岡三郎に後を託す。浅岡はよく投げて7回まで無安打ピッチング、一方、ジャイアンツ先発の前川も4回以降は危なげのないピッチングで7回を終わって2-2の同点。

 ジャイアンツは8回、打順良くトップの呉波から、呉が四球で歩き水原茂の右中間二塁打で呉が還り3-2。三原脩が送って中島治康四球で一死一三塁、白石の右前打で水原が還り4-2。永澤の遊ゴロで白石二封、二死一三塁とする。平山菊二の遊撃内野安打の間に中島が還って5-2、この間に永澤が三塁へ進塁して又も二死一三塁、ここで平山、永澤の間でダブルスチールを決めて6-2.。更にキャッチャー中村民の牽制悪送球の間に平山が還って7-2と突き放す。

 前川八郎は粘りのピッチングを見せて、5安打2四球4三振で完投勝利。

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