2010年6月18日金曜日

12年春 阪急vsタイガース 4回戦

6月5日 (土) 洲崎


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 阪急     16勝15敗   0.516 石田光彦-笠松実
0 0 0 1 0 4 0 0 X 5 タイガース 24勝7敗1分 0.774 西村幸生-若林忠志-景浦将


勝利投手 若林忠志 4勝1敗
敗戦投手 石田光彦 4勝3敗
セーブ   景浦将 2


二塁打 (タ)門前


タイガース豪華リレー


 洲崎球場に3,826人と空前の大観衆が詰めかける。69年後に経営統合することになる関西の電鉄会社同士のライバル対決。1回戦は首位攻防戦であったが約2カ月を経過して首位タイガースと四位阪急の差は7ゲームに開いた。

 意地を見せたい阪急は打線を大幅に入れ替えて黒田健吾をトップ、フランク山田伝を五番に据えて臨む。4回、本日五番に入るこの回先頭の山田伝が右前打で出塁、上田藤夫の送りバントは内野安打となり無死一二塁、宇野錦次三振、倉本信護四球、石田光彦三振の二死満塁でこの日トップに入る黒田が左前に痛烈にはじき返して二者還り2点を先制。まずは打線変更が効を奏す。

 タイガースは4回裏、藤井勇、奈良友夫連続四球から景浦将が三遊間を破り藤井が還って1-2。阪急5回の攻撃で先頭の山下実が四球に歩くとタイガースは先発の西村幸生から若林忠志にスイッチして後続を断つ。タイガースは6回、先頭の松木謙治郎が四球、一死後奈良の右翼線安打で一三塁、景浦四球、山口政信押出し四球で2-2の同点。ここで伊賀上良平が中前にタイムリーを放ち3-2と逆転して石田をマウンドから引きずり下ろす。更に代わった笠松実から門前真佐人が右翼線に二塁打を放ち2点を追加して5-2とする。

 阪急は7回、先頭のジミー堀尾文人が右翼線安打、続く山下実が左前打して無死一二塁とするとタイガースは若林に代えてライトから景浦将がおっとり刀で駆けつける。ウォーミングアップもそこそこに景浦は続く山下好一をセカンドフライ、山田伝をセンターフライ、上田藤夫をサードファウルフライに打ち取りピンチを脱する。阪急は9回、山下実が右前打を放ち最後の反撃を試みるが景浦に後続を抑えられてタイガースが5A対2で阪急を降す。

 タイガースは5安打で5点、一方阪急は10安打で2点、石田光彦が与えた7四球が命取りとなった。タイガースは西村、若林、景浦を惜しげもなく投入、充実の投手陣が首位タイガースの最大の武器となっている。

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