2010年6月30日水曜日

三冠への道 ⑫

 6月29日のダイヤモンドバックス戦、アルバート・プホルスは4打数3安打2本塁打1二塁打5打点。久々の爆発を見せて今季279打数87安打、3割1分2厘(4位タイ)、18本塁打(1位タイ)、57打点(3位)と数字を伸ばしてきました。十分可能な位置にはおりますが、4月7日に予言した三冠達成の可能性は35%と見ています。
 例年に比べて本日のような爆発が少ないことが一番の懸念材料です。したがって例年のような数字が上がってきません。近年になくライバル連中の数字も伸びてこないのでチャンスではありますが。

 6月29日現在首位打者のアトランタ・ブレーブスのトップバッター、マーティン・プラドはベネズエラ出身の26歳と伸び盛りにあり、ブレイクしても不思議ではありません。近年10年の両リーグ延べ20人の首位打者のうち、純然たるトップバッターはイチローだけであり、打数が多くなる一番打者は首位打者争いでは不利になるのが通常ですが、逆に言うとトップに立ってしまえば打数が多いだけに打率が落ちにくくなるという利点があり、プホルスとしては早く定位置の3割3分台に乗せたいところですが、前述のとおり今年は固め打ちが少なく、二位に付けているフィリーズのプラシド・ポランコもいつ首位打者を取ってもおかしくないだけの実績を有していますので、三部門の中では最も危ないと思います。

 ニューヨーク・メッツの貴公子デビット・ライトがタイトルを取るとしたら打点王しかないでしょう。現在プホルスに4打点差をつけてトップにいますが、タイトルを取るだけの迫力に欠けるだけにどうでしょうか。結局ライアン・ハワードとの一騎打ちになると思いますが、今年のハワードはプホルス以上に爆発力が影を潜めているだけにこちらはプホルス有利と思います。

 超混戦の本塁打部門は候補が目白押しです。このペースだと着地が30本台の可能性もあるだけに、プホルス、ハワード、プリンス・フィルダーの三巨頭の他に、アダム・ダンにも初タイトルの可能性は十分ありますし、私一押しのダン・アグラや他の伏兵陣にも可能性がでてきました。


 珍しくアメリカン・リーグのバットマンレースにも触れておきます。
 ロビンソン・カノの首位打者可能性は85%と見ます。安定味があり、ここまでくれば大きく落ち込むことはないと思います。むしろ着地は3割6分台~7分台に上げてくるのではないでしょうか。現在二位のエイドリアン・ベルトレは落ちると思いますので、二位争いはジャスティン・モウノーとイチローでしょう。

 本塁打、打点部門はミゲール・カブレラの二冠が濃厚であり、いよいよ初のMVPのチャンス到来です。フロリダ・マーリンズ時代は年俸50万ドルと不当に安く抑えられながらネクストプホルスと言われ続けてきましたが、アメリカン・リーグ3年目にして初戴冠(MVP)の可能性は80%と見ています。仮にプホルスが2015年以降衰えていくようだと、プレイヤー・オブ・ザ・ディケード候補一番手となります。

 

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