2019年10月8日火曜日

21年 ゴールドスターvsパシフィック 1回戦


5月12日 (日) 西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12  計 
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0   0 ゴ軍 4勝5敗1分 0.444 内藤幸三 
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0  1X  1 パ軍 6勝5敗 0.545 真田重蔵 

勝利投手 真田重蔵 3勝3敗
敗戦投手 内藤幸三 2勝3敗 

二塁打 (パ)小島、辻井

勝利打点 なし


真田・内藤の投げ合い

 西宮の第1試合はゴールドスター内藤幸三、パシフィック真田重蔵の先発で午後1時2分、金政主審の右手が上がりプレイボール。

 ゴ軍は初回、二死後坪内の当りは遊ゴロ、これをファースト辻井が落球、ここから坪内が二盗、三盗を立て続けに決めて二死三塁、しかし菊矢は一飛に倒れて無得点。


 ゴ軍は2回表、先頭の田中宣顕が四球を選ぶと二盗に成功、しかし後続が倒れて無得点。


 ゴ軍は序盤、脚を使って真田を揺さぶるが得点はならず。真田に5回まで無安打に抑え込まれる。


 パ軍は2回、3回と一死からヒットで走者を出すがつながらず無得点。


 パ軍は4回裏、一死後小島がレフト線に二塁打、森下が四球を選ぶとそのフォアボール目に小島が三盗に成功、森下も二盗を決めて一死二三塁と先制のチャンス、しかし佐竹一雄は遊飛、松井信勝は遊ゴロに倒れて無得点。


 4回まで3安打を許したゴ軍先発の内藤は5回以降見違えるようなピッチングを見せ11回まで無安打ピッチング、6回から11回まで6イニング連続三者凡退を続ける。


 ゴ軍は6回表、先頭の坂本勲が中前打で出塁、トップに返り酒沢の中前打で無死一三塁、大友の中飛で三走坂本は自重してスタートは切ったがホームには向かわず、センター富松はホームにダイレクト送球、この隙を突いて一走酒沢がタッチアップから二塁を陥れる好走塁を見せた。戦前から戦後にかけて、このケースでピッチャーがカットに入る場面が数多く確認できる。ここはピッチャーがホームベースカバーに回りファーストがカットに入っていれば酒沢の二進は防げたところであった。続く坪内は四球を選んで一死満塁、しかし菊矢は三飛、田中も三振に倒れて無得点。


 終盤はゴ軍が押し気味に試合を進め、走者の出ないパ軍とは対照的に8回から9回まで毎回走者を出すが散田の粘り強いピッチングの前に無得点を続ける。


 ゴ軍12回表の攻撃は三者凡退。


 パ軍は12回裏、先頭の辻井が中越えに二塁打を放って無死二塁とサヨナラのチャンス、四番小島が投前に送りバントを決めて一死三塁、勝負強い森下はストレートの四球、これは敬遠でしょうか、続く佐竹に代わる代打湯浅芳彰の初球にキャッチャー辻功が痛恨のパスボール、三走辻井がサヨナラのホームに駆け込んで試合終了。


 ゴ軍は四番菊矢がチャンスで2度凡飛に倒れたのが痛かった。


 内藤幸三は11回3分の1を投げて4安打3四球5三振1失点、自責点ゼロ。後半の6イニング連続三者凡退は圧巻のピッチングであった。


 真田重蔵は12回を投げて3安打5四球5三振、昭和18年10月28日の大和戦での3安打完封以来となる戦後初、通算8回目の完封で今季3勝目をマークする。




*真田重蔵の直筆サイン入りカード。写真には「太陽」と書かれていますが、この「駒鳥」マークのユニフォームは昭和24年「大陽」ロビンス・真田「重男」時代のものです(綱島理友著「日本プロ野球ユニフォーム大図鑑参照)。



0 件のコメント:

コメントを投稿